『猫好き婆さん』 – なんか笑える心霊体験

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『猫好き婆さん』 - なんか笑える心霊体験 笑える心霊体験
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なんか笑える心霊体験 – 短編集
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猫好き婆さん

 

日頃から金縛りや家鳴りが多い私の部屋。
この前も、眠りに落ちる寸前金縛りにあった。
よくあることなので気にしないで眠ろうとしてたら、いつもと違う。なんか上に乗ってる気がする。
これは初体験だったのでもの凄く怖かった。
頭の中でお経唱えたりしてたけど効果なし。恐る恐る目を開いてみたら横から婆さんに覗き込まれてた。
祖母とかじゃない知らない婆さん。
ひいって思って目を閉じようとしたら、婆さんが私の上からなにかを持ち上げて、私に見えるように抱え直した。
ぬこだった。
かわいくね? このぬこかわいくね? やばくね? みたいな笑顔を浮かべた後、去っていった。
ぬこは婆さんの腕から抜け出して壁をぬけてったけど、婆さんはぬこを追って思い切り壁にぶつかってよろけた後、ドアから普通に出て行った。
…(゜Д゜)
確かにかわいかったけど私にどうしろと…確かにかわいかったけど…にょーう、って鳴声かわゆす。
そして婆さんが壁にぶちあたったダンって音が普段の家鳴りと同じだ。
住んでるのかな?

後日談 – 婆さんふたたび

相も変わらず家鳴りが酷かったんだけど、
あれ以来、またばあさんが壁にぶつかってるんだろうと考えてまるで怖くなかった。
金縛りももともと慣れてるので、昨日眠る時に身体が動かなくなったけど放置。
が、頬をぺちんぺちん叩かれてる感じがして目を開けたらあのばあさん。
ちなみにぬこはいませんでした。
目は開けれるけど身体は動かない状態の私を見下ろして、ばあさんは超笑顔。
しばらく見つめ合った後、ばあさんはおもむろに私に背を向け壁の方へ。
もう一度私に振り返って得意気ににやりと笑ったあと壁をすり抜けいなくなった。

それから家鳴りは収まりました。
こんなことってあるんだね。
ちなみに自分は零感なんだよ。

 

後日談 -猫飼いました

 

あれ以来めっきり家鳴りや金縛りがなくなって、なんだか寂しささえ覚えていました。
そこで、婆さんに触発されたわけではないですが、実は数ヶ月前から猫を飼いはじめました。
婆さんが自慢してきた猫に負けず劣らず可愛い猫です。
愛猫との充実した日々を過ごしていたわけですが、この前、久々に金縛りにあいました。
(・∀・)キタ!?
と思いながら、私の頭の右隣にいる猫をみると、明らかになにかを感じているように壁をじっと見てる。
ふさふさのしっぽがパタパタ顔にあたってかゆい…と、壁から婆さんが超笑顔で出てきた。にゅっと。
しかも半分だけしか出てきてなくて、壁にめり込んでるみたいに見えるし…
両手の指をわきょわきょわきょっと動かす→猫じゃれる→手を壁にひっこめる→猫ぱんち壁に当たる→猫(*・∀・)タノシーイ♪
というやりとりを何回か繰り返した後、婆さんは猫をなでなでして消えました。
婆さんになでなでされてるときも猫はうれしそうにゴロゴロ言ってました。
私でさえあんまりゴロゴロ言って

ゴロゴロ言ってもらえないのに、と思うと悔しいです。
近々広い家に引っ越す予定なんですが、ちょっと惜しい気もします。

婆さんの猫は、初めのあの時以外見てないんです。
暗かったのではっきりとは見えませんでしたが、白と黒のぶちねこでした。
通りすがりの猫(の霊?)だったのかなあ、、と思ってます。
あの、わきょわきょわきょっと動く指先と、
フヒヒ、じゃれろじゃれろ、と言わんばかりの表情を思い出すと笑えますw
0感の友人にこのことを話したら、
生前猫好きなのに猫アレルギーで触れなかったとかなんじゃない?って言われました。
でも、なんだかほんとににっこり笑って満足そうに壁の中にめり込んでいったので、
もしかしたら今度こそ成仏できたのかなあって思います。
あんまり笑えなくて済みません・・・・・
それにしても、猫って可愛いですね。
猫と暮らすきっかけをくれた婆さんには感謝しています。

 

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