なんか笑える心霊体験『守護霊 狸のマメちゃん(姉命名)』

スポンサーリンク
なんか笑える心霊体験『守護霊 狸のマメちゃん(姉命名)』 笑える心霊体験
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

守護霊 狸のマメちゃん(姉命名) – なんか笑える心霊体験

 

実家であった出来事の中で特に印象に残ってるエピソードを紹介します
今は地元離れて一人暮らししてるので、聞かれても分からないこととかあるかもしれんけど多目に見てください

一言で言うと、超キモイ悪霊っぽい何かを、ミノさんたちが寄って集ってフルボッコするお話です

 

俺が中学生の頃の話
当時俺は部活に入っていたので、家に帰るのが遅くなることが多かった
その日も学校から帰る頃には既に周囲は薄暗くなっていたと思う
家の前まで来た所で、門の所に変なのがいるのに気付いた

 

見た目黒いもやみたいになってて、大きさは成人男性くらい
その中にぽっかりと顔だけが浮かんでいるんだが、その風貌が異様だった

全体的にぼってりした白い顔で、額がやけに盛り上がっていた
鼻は削ぎ落としたように低く、目の位置が不自然に低くてほぼ鼻の横らへん
眼球は白く濁ってて、口をムンクの叫びみたいに思いっきり開いてた

 

一目見て良くないモノだとわかったが、家のまん前にいて迂回できない
その時、そいつの顔がぐるんと動いて、白く濁った眼球が俺を捉えた

その瞬間、俺の背後から飛び出る小さな影がいた
俺の守護霊である狸のマメちゃん(姉命名)である
仔猫くらいのサイズなんだが、毛を逆立てて奴を威嚇していた

 

それとほぼ同時に、門からも二体の影が奴に踊りかかった
オカンがお土産に買ってきて庭先に設置し、毎日花に水をやるついでに洗ってるシーサー達
こいつらは知らん間に本体から抜け出せるようになったっぽい

肩のあたりに噛みついたシーサーを振りほどこうともがくキモイ霊に、更に追撃がかかる
走りこんできた勢いそのままに、とんぼ返りからの華麗なフライングニールキックを顔面に浴びせる少女
彼女は俺が産まれる前に亡くなった、俺の叔母さんである
亡くなった時は20代半ばのはずだが、何故か見た目は中学生くらいである
そして我が家で一番バイオレンスな守護霊でもある

 

ひっくり返ったそいつの顔面を、いつの間にか家から出てきたミノさんがひっつかみ、そのまま地面に何度も何度も打ち付ける
その間シーサー達は容赦なく奴の身体にかじりついていたし、叔母さんは腹のあたりにストンピングを浴びせていた

30秒ほどそれが続いて、俺も流石にちょっと可哀想に思いはじめた頃、家の中から姉の守護霊が現れた
アメリカンバイクぐらいある巨体の御犬様で、見事な金色の毛並みを持つ彼の名前は金さん
勿論姉が命名した

 

ミノさんは既にズタボロのそいつを片手で引き起こすと、金さんに投げつけた
金さんは非常にめんどくさそうに一つ鳴き声をあげた
それだけで奴のもやのような身体は風に吹かれた煙のように消えていった
消える瞬間の奴の顔は確か泣いていたと思う

俺はその間、全然強くないくせにやたらとかかっていこうとするマメちゃんの身体をずっと抑えていた

以上です

 

多少誇張は入ってるけど、おおまかな流れは覚えている限りそのままにお送りしました

シーサー達は熟したトマトが好きです
マメちゃんは鶏肉の天ぷらが好きです
叔母さんは何でも好きです
金さんは特に何も欲しがりません
これらはうちの仏壇の横に設置している祭壇っぽい棚にお供えすると彼らが食べられるようになるみたいです

彼らの中で一番強いのは金さんです
ブッチギリです
うちの家系の第一子を代々守護しているそうです

叔母さんは弟の守護霊
こんなガッチリ守護されてるのに何故早世したのか訪ねたら、「寿命」と言われた
何か元々それくらいしか生きられなかったらしい
ある日オトンの夢に出てきて「明日ちょっといってくるから」と伝え、次の日の朝眠ったまま目覚めなかったらしい
部屋をきっちり片付けて、バッチリメイクしたまま眠っていたそうな

きっかり49日後の朝、オトンが目覚めると枕元にいて守護霊になってたらしい
それまでオトンの守護霊だった金さんが居なくなっていたので、もしやと思って検査したらオカンばっちり御懐妊
それが姉なんだと

 

成仏とかよく分からんけど、49日後に戻ってきたから大丈夫なんじゃないかな
ただ弟が産まれるとさっさと交代してしまい、オトンの守護霊は錦鯉になってしまった
何か昔川の岩に挟まってたのを助けたらしく、オトンにべったりなんだが見てるだけで生臭い

そしてマメちゃんは弱いけど超かわいい
おめめくりくり超かわいい
毎日モフってる超かわいい
でも最近オカンの鶏肉の天ぷらもらえなくてちょっとしょげてる
それもまた超かわいい

 

ちょっと詳しく…

金さんは元々15文字くらいの長ったらしい名前があったが、姉が金さんと呼ぶので金さんになった
多分ちゃんとした名前は今やオトンしか言えない(俺も忘れた)
一応どっかに名前書いた何かしらはあると思う
モフれるけど畏れおおくて俺にはモフれない…(姉はモフってるけど)

 

俺の守護霊はマメちゃんだけ
弱いけどとにかく超かわいい
こっち来てからマジで危ない目にはあってないけど、多分いざという時は金さん来てくれると思う
実際弟の修学旅行先に現れたらしいし
…既に叔母さんが相手(人間の色んな部分がいっぱい集まって固まったような奴だったらしい)を叩きのめした後だったらしいけど

 

オカンはゴッツイ守護霊つけてるくせに完全に0感
父姉俺弟は見える触れる話せる
ミノさんは無口なのか喋れないのか声を聞いたことはない
マメちゃんとかシーサーとかも喋れない
ただ喋れる奴は普通に喋れる
実家の床から生えてる生首の女の人(まりこさん)はかなりお喋りで、叔母さんと仲良し

 

別にそういう意味で名のある家系ではない
代々霊感が強いけど、霊媒師的な職業に着こうとすると何故か金さん達に止められるらしい
実家は普通に田舎で商売してる
特別裕福ではないが、まあまあそれなりには繁盛してると思う

 

そしてオトンの守護霊、コイキングよりはスリムだがある意味正解だ
色は紅白だが1.5メートルくらいある
何故か姉はこいつには名前をつけない

 

まりこさんは結構愛嬌のあるお顔立ちの首だけの女の人
生えてるって言ったけど転がって移動もできる
胴体はどうしたのか聞いたら、
「多分どっかそのへんほっつき歩いてる。まあそのうち会えるっしょ」
とか言ってた
胴体と出会ったら「来たか…胴体(ボディ)…」って言うのが夢らしい

 

悪意のない霊なら同居できるって言うか、そういうのは何かフラッと勝手に来て気がついたらいなくなる感じ
昔いた奴らで知らん間にいなくなってたのも大勢いるし、暫くして戻ってきたのもいる
オトンいわくああいうのの時間感覚は人と違うから、コンビニ行く感覚で北海道とか出雲とか行くんやと
実際秋が深まった頃に2~3日だけ滞在して新米食べて酒飲んでくオッサンとか、三年に一度くらい来る70年代ツッパリファッションの兄ちゃんとかもいる

 

俺らが引き寄せてるのもあるかもしれんし、もしかしたら家自体が引き寄せてるのかもしれん
実家は結構田舎のほうで、土地は広いけど古いし、前述の奴みたいな変なんがたまに来てはミノさん達にボコられてるし
なんか天井は蛇がとぐろ巻いてるし

 

コイキングはずっとオトンの背中にへばりついて、ちょっとしっぽ引きずってる
オトンは「もう、好きしたらええ…」って言ってた

書ききれないだけで他にも見た目ちょっとアレなの色々いるし、もう見慣れてる感じ
外歩いてもエキセントリックな見た目の奴結構いるし
今は都会に住んでるんだが、こないだ全身にフジツボへばりつけたまま極彩色の巨大なウミウシにまとわりつかれながら歩いてる人見たわ

 

そういう体質の人は引き寄せるってよく言うけど、俺は町とか歩いててもあんま絡まれたりはしないかな
ピンポイントで狙い撃ちにしてくる奴はどうしようもないけど

マメちゃんこないだちょっと目を離した隙に、2リットル入りのペットボトルの中に入って出られなくなってた
すり抜けられないのとか、それならどうやって入ったとか色々言いたいことはあるが、敢えて一言で言うなら…超かわいい

 

まあぶっちゃけ文章にするとカオスすぎて書き込みをためらってた部分はある

賑やかなのは賑やか
金さんとミノさんは基本静かだけど、それ以外は落ち着きないのもいるし
普段は多少うるさくても別に問題ないけど、受験の時期とか静かにしてほしいこともあったな
そういう時は大体ミノさんか叔母さんが床ドンで黙らしてくれてたけど、まりこさんは無視して喋りまくったあげく、怒った叔母さんにサッカーボールキックされてたわ

明日も仕事なんでそろそろ寝ます
お盆休みに実家帰ったら何かネタになるのないか探しときます
コイキングに飴はとりあえずやってみる

コメント

タイトルとURLをコピーしました