時空にまつわる不思議な体験『あの公園』など短編全5話

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時空にまつわる不思議な体験『あの公園』など短編全5話 不思議な話
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デジャブ?予知?

 

具体的な出来事じゃないんだけど。
私はよくデジャブを体験する子だった。
見た事有る気がするというのではなく、明確に有る記憶がある時再現される感じ。
今日見た夢を覚えていて、数日後や数年後それと同じ光景が展開されるというような。
再現されるのは夢だけでなく、ふと頭に浮かんだ事だったりもする。
中学生になる頃にはそれを自分で理解するようになっていて、
これを自分の意思でコントロール出来たら超能力者だなんて思ってた。
その頃には予知の感覚も何となく分かるようになってた。
今思い浮かんだ光景はその内現実になりそうだなーって何となく感じる。
現実になれば予知だから現実になって欲しいって念じていたのも有ったから、そのせいで現実になっちゃったのかもしれない。
そのどちらが正しいのかは分かんないな。

ある日、いつもと違うパターンの予知?をした。
机に向かって何か書いてたんだけど、突然
「未来で今の私を思い出してる私がいる」って思った。

その時点の私が予知した未来の自分は、過去の自分が未来の自分を予知している事を思っていた。

その未来の自分がなぜ過去の自分を思っているのかと言うと、未来の自分は、さらにもう一つ未来の自分を予知していてその感覚と同じ感覚が前にも有った事を連想したからであるという事。

一つめの未来の自分も、もう一つ向こうの未来の自分も、それぞれ過去に未来を予知して、未来の自分が自分の中にいる感じを思い出している状態だった。

ニ段階の予知をしたというか…なんというか…
未来の自分が自分の中にいる、今の自分が過去の自分の中に一瞬入った、そんな感覚です。
その予知はやっぱり現実になりました。
未来の自分を予知した事で過去に未来の自分を予知した事を思い出した、というデジャブが一番不思議だったな。
あの時は一瞬、現在と未来と過去の自分が三人同時に存在してたと思う。

ものっすごい分かりにくくてすみません。どう説明したら良いのだか…

 

いちばん未来の状態の時、トライしてみたんだけど駄目だった。
今あの予知が現実になってるって気付く瞬間から、予知の通りにならないようにしようと考える瞬間、その時に落とした目線も意識した外界(テレビでやってる番組やトラックが走り過ぎた音など)もつい連想してしまう一番過去の予知も、タイミングまで全部そのまんまになっちゃった。
時間が止まらない!!って感じ。
過去から予知してる自分がそれを全て淡々と感じ取ってるのが分かる感覚までそのまんまになっちゃった。
最後には諦めて、一番過去の自分に向かって
「大事なノートを無くしてしまうから気を付けろ」ってありったけ念じた。
過去の自分はそこまで確かに予知して、気を付けるんだけどノートはやっぱり無くしてしまった。

他にも、予知してるのが分かった瞬間に周囲を見回したり予知されてる感じがした時に日記をめくってやったり、いろいろ試してみたんだけど運命は変えられませんでした。
ささいな事なので良いけどね。…ささいな事だからかな?

 

最後にもう一つ。

ドラマを見てる最中に、これ記憶通りだ!という瞬間がやってきた。
見てる角度、番組、部屋の光の具合、全てが記憶と同じ。
変えてやれと思って即座にテレビのスイッチを切った。
記憶ではそのままドラマを見ていて、ちょっとすると母がリンゴを持ってくる事になっていた。
母は来なかったし予知を裏切ったと思った。

その一年後くらいに、私はテレビを見ていた。ちょっとチャンネルを回すとドラマの再放送。
あの時と同じドラマ、シーン、見てる角度…これはいわゆるデジャブだなと思った。
記憶通りにドラマは進んだ。母がリンゴを持って部屋に入って来た。あっと思った。
結局、最初の予知通りの現実に遭遇してしまいました。
そうまでして再現されるとちょっと怖かったよ。

 

 

未来の自分へのメッセージ

 

2~3歳の頃外で遊んでいたら、ふと未来の自分が今の自分を見ているような、妙な感覚を覚えた。
その時、子供のくせに何故か「今の僕はこんなだよ」と未来の自分に説明してた。

それから20年以上経って、突然その時の事を思い出して、子供の頃の自分のメッセージ?を受け取った。というやつ。

まあこれが予知かと言えばそうは言えない気はするけど、妙な体験っすな。
なんかセルフタイムカプセルみたいな(笑)

でもなんか面白いので、自分の子供にも「未来の自分」にメッセージを残させてみようかなーとか思う今日この頃(w

 

 

ひまわり畑

 

幼稚園くらいのときに、近所であそんでて、道の角を曲がったら、突然そこはひまわり畑だった。
でも、それっきりその場所はどこだかわからなくなってしまった。
そのとき一緒にいた子もぼんやり覚えてて、空の青とひまわりの黄色は鮮明に覚えてるんだけど、あれは夢か現か‥‥

 

 

あの公園は・・・

 

小学校3年くらいのとき友達と自転車で学区外を探検しているとき、商店街の布団屋の隣に横道があり、その奥に公園があるのを発見した。
こんな奥まった所に公園が?と思い、行ってみたら公園の隣には駄菓子屋が。
そこでお菓子を買って、公園で食べた。
公園には私たち以外に遊んでいるひとがいなくて、なんだか「秘密の場所」を見つけた気分になり、それから数回そこに行った。
その後、中学生になった私はその商店街にある塾に通うようになった。
数年ぶりに布団屋の前を通ったら、布団屋のすぐ隣には建物があって、横道も公園もなくなっていた。
その時は「ああ、横道をつぶして建物が建ったのか~」となんの疑問も持たなかった。
高校に入学してみたら、なんとその布団屋の息子がクラスメイトだった。
私は普通に「昔アンタの家の横に道があって、その奥に公園があったよね?」と
聞いてみた。
答えは、「道なんかない。公園もない。うちはずっと昔からすぐ隣に建物が建っている」
とのこと。
あの時はゾッとしたな~。
その公園と駄菓子屋には5回は行ったと思うし、この話を当時一緒に行った友達にしたら
「うん、あそこに公園あったよね。確かに行ったよ」と言ってくれた。
・・・・一体あれはなんだったんだろう。

 

 

あの海は・・・

 

小学校高学年の時、隣町まで本を買いに行った帰り道。
日頃から寄り道(散歩)するのが好きだった俺は、その日も見知らぬ細い道を見つけ、わくわくしながらそこを進んだ。
暫くすると、片側一車線の道路に出た。
「へぇ、こんな広い道もあったんだ(当方出身、マジ田舎)」と思い、
少し進んだら、なんと、いきなり海が広がっていた!!!。
その辺りからは自動車で10分以上走らなければ、とてもじゃないが、海へと出るような場所ではない。
まして、近くの海は必ず、砂浜と松林があるというのに、そこは民家が真横にあり、道路が直接海へとつながっていた。
その時俺は、それを不思議にも思わず、
「こんなとこに海があるのか…。またこようっと」と思って、
その日はそれで帰った。
もちろん、その後、その町であの海を見たことはない。
高校生になって、その道を辿ってみたが、そこはコンクリートの崖で行き止まりだった。
だが、幻想であるはずがない。
心地よい潮の香り、優しい波の音、水面に反射してきらめく日差し、そして、自分がそこにいたことを、そこに立った時に、俺はしっかりと覚えていた。
陽の当たらない道の下で。

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