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『公園のおっさん』など短編3話【時空のおっさんシリーズ】洒落怖名作まとめ

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『公園のおっさん』など短編3話【時空のおっさんシリーズ】洒落怖名作まとめ 不思議な話
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初恋のおっさん

 

親戚の姉ちゃんの結婚式に家族で北海道に行った。
挙式も無事終わり、後はのんびり旅行がてら「洞爺湖」ってとこに行った。
湖の真ん中に島がぽっかりあるんだけど、直ぐ近くのペンションに泊まった晩の事。

風呂はせっかくだからってんで近くの対岸の観光ホテルで入った帰り道、俺だけ自販機でジュース買おうとしたんだ。
100円玉落して転がる先を追いかけてったら、何かさっきまでと気配が違う感じがした。
見上げるとさっきの自販機がすぐ近くにある。ジュースを買いそのまま開けて家族を探すと辺りに全く人が居ない。

ええ?!って感じで探し回ったけど人の気配そのものが無い。半泣きになって探してたら後ろの方(湖)がした。

「ぼうず、ここは来ちゃダメなんだよ」

おっさん立ってた。すっげー安心するのよ。その声が。
もう俺「わ~~~」って、そのおっさんに駆け寄った。助けてぇ!みたいな感じで。
頭撫でられた感じがして瞬きしたら、いきなり自販機の前の路地にいた。勿論ちゃんと家族や他の人間もいるこっちの自販機のそばに。

アレなんだったろ・・・

俺はそれから心のどこかで探し続けている。

俺の初恋のおっさんを・・・ハート☆

 

 

公園のおっさん

 

雷庵が小学校に上がる前のある日、母と連れ立ってお墓参りに行ったときの話。

お墓参りを済ませてから、母はお布施と折り詰めを持って寺の本堂に挨拶に。
私は、お墓に隣接している公園(お寺の敷地内)で待っているように言われました。
そして、しばらく一人で遊んでいると。知らないおじさんが現れました。
知らない人には~と母から注意は受けていたのですが、そのおじさんは何と言うか…
怖いと言う感じはせず、むしろ安心できる優しい人という感じがしたんです。

遊具などでおじさんと一緒に遊んでいると程なく母が公園に現れました。
でも、キョロキョロ何かを探している風で公園の中を行ったり来たり。
母の用事がまだ済んでいないと思った私は相変わらずおじさんと園内で遊んでいました。
ひと仕切り見回った後、本堂へと戻る母。
今度は住職やお坊さんらしき人たちも出てきて、みんなで公園の中を行ったり来たり。
母と一緒に全員で何かを探しているようでした。
なんだろう?と思いながらも構わず遊んでいましたが…
随分時間が経っているのに必死で何かを探しまわっています。
そのうち公園の外に出ていく人もいました。
みんなが気になってきたのと、遊ぶのにも飽きてきた私を察してか、知らないおじさんが、
『そろそろ、お母さんの所に行こうか?』
と言い、母の所まで手を引いていってくれました。

私は母に近づき『まだ帰らないの?』と声をかけると、
泣きそうな顔で『今までどこに行っていたの!?』と、怒りはじめました。
さっきまで一緒に遊んでいたおじさんの姿は忽然と消えていて…「?」。

私は「ずっと公園にいた」と主張しているのですが、母は姿が見えなくなったので、公園を中心に住職&お坊さんに協力してもらって、今まで探していたというのです。
そういえば、おじさんと遊んでいる間は、探しているみんなの声だけでなく、近くの車道の音すら聞こえてなかったように思います。
聞こえていれば、いくら子供でも探している事に気付いていたはずですから。

 

 

体が縮む

 

杣人に聞いた話。
通い慣れた山で何故か道に迷ってしまい徘徊していると、前方に小さな人影が見えた。
おぉい!と声を掛けたが聞こえた様子はなく、人影はずんずんと先へ進んで行く。
付いて行けば知った道に出られるかもしれない、と考えて後を追った。
小一時間程歩いたが、風景は異様さを増してゆくばかりだった。
尾根はぐんぐんと遠く、谷は恐ろしく深く、周囲には見た事も無い巨木が立ち並ぶ。
ふと妙な考えが浮かんだ。体が縮んでいるのではないか?
改めて頭上を見上げると、巨大な笹の葉が空を覆い隠すように揺れていた。
ピリリリリリ!突然ポケットの携帯電話が鳴った。取り出す間もなく耳元で声がした。
「お前、そんなところで何やってんだ?!」聞き間違えようの無い父の声。
次の瞬間、いつも通っている山道に立ち尽くしている自分に気が付いた。
携帯の着信履歴には、昨年他界した父の家の電話番号が残されていた。

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