【信じようと、信じまいと】『配合の知識』など全50話【4】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『配合の知識』など全50話【4】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【4】全50話  ロア – 噂話

 

インドの長い歴史の中には今日では失われてしまったスパイス配合の知識も数多く存在するという。
アメリカの料理研究家レナ・マクレガーは古文書からネストリウス派キリスト教徒が西方よりもたらしたと言われる
スパイスの配合を忠実に再現し、野菜カレーを作ってみたところ、なぜかカレーの中に魚肉のようなものと
薄焼き煎餅のようなおこげが出現し、最初の原材料の総量よりも明らかに多い料理ができてしまったという。

 

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三重県F市にある山には、親切な『誰か』が住んでいるらしい。
猟や山菜採りから戻る時に、赤いリボンを木々に結んで帰り道を示してくれるからだ。
この現象は20年ほど前からで、類似する伝承や事件はそれ以前には確認されていない。
ちなみにこのリボンを持ち帰っても、いつの間にか無くなってしまっているという。

 

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「夜目遠目傘の内」ということわざがある。
女性が美しく見える条件を言ったものであるが、
この三条件がそろっていた場合、むやみに近づいてはならない。
これは人ならざるものの存在に警鐘を鳴らしたことわざでもあるからだ。

 

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「百匹目の猿」という有名な逸話がある。とある無人島に集団で住む数千匹の猿のうち、1匹の猿が芋を海水で洗って食うと美味いことに気づき、周囲の猿たちが真似をし始めある一定数を超えた時、離れて住んでいる他の猿たちも一斉に「芋洗い」を始めるという現象である。
ただしこれは発見者のライアル・ワトソン自身が後に「進化の寓話としての作り話」と告白している。
だが別の学者が同じ島を再調査したとき、猿たちに芋洗いを「教育」する奇妙な生物を目撃した。
身長1mほど、真っ白な肌に体毛の全くない、人とも猿ともつかぬ生物であったという。

 

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現在は戦火により消失してしまっているが、20世紀初頭、とある無名の画家により一枚の絵が発表された。
題は「何事にもとらわれぬ絶対的な色」といい、当時ありふれた前衛美術のひとつで、
ただキャンバス一面に単色でアクリル絵の具が塗られているだけのつまらぬ絵であったのだが、
見た者の感想は「ただの青」、「一面の赤」等、描かれている色の判別が一致ししなかったという。

 

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ハオリムシという生き物をご存知だろうか。磯などに生息し、
ほかの生物からの視線を感じると殻に閉じこもり、防御態勢をとる。
そしてこのハオリムシ、どんなに海が荒れても平然としているが
台風が通過する際、台風の目に入ったときに防御態勢をとるのだ。

 

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オーストラリアでBRAを営んでいるゲインは、見るからにやつれた友人のシェナーからこんな相談をされた。
「最近、毎晩同じ夢を見るんだよ。塔の中みたいなところにある長い螺旋階段をひたすら登っていくんだ。
なぜか後戻りはできない。しかももうすぐ登り切ってしまいそうなんだよ‥‥‥」
翌日、自宅のベッドで事切れているシェナーが発見された。
死因は今でも解明されていない‥‥‥。

 

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1980年代のある日、アメリカ南部テキサス州の一人の少年が、突然あらわれた男に滅多刺しにされ殺された。
男は少年を刺しながら、「神様、俺はやった!これで世界は救われた。」と叫んだ。
男は取り押さえられる際、もみ合いのなかで自分のナイフに刺され死亡。その後、どんなに調べても男の身元はわからなかった。
男は誰で、どこから来たのか。なぜ少年を殺したのか。

 

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ロンドンに住むアーサー・シンプソン氏は、聞こえるはずのない声に悩まされていた。
最初のうちはボソボソと小さな声で何やら呟いていた声も、日が経つにつれ、
だんだんとはっきりしてきた。「早く病院に行け」彼にはそう聞こえた。
声が止んだのは、彼の肺に小さな腫瘍が出来ているのが分かった直後のことだった。

 

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ある者の元に差出人不明の手紙が届いた。手紙の指示では、この
手紙にあなたの知るロアを一つ加えて、一人の人間に送れ。だが
彼は指示に逆らい、不特定多数の者にロアを広めた。彼がいなく
なった後、新しいロアが追加された手紙がまた誰かの元へ届いたという。

 

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歌川国芳没後150年にあたる2011年、ある浮世絵収集家が企画展を計画した。
その準備の途中、収集家は1枚の浮世絵を手に取ると不思議そうに首を傾げた。
隅田川から深川を描いたその絵には、火の見櫓と並んでさらに高い塔が描かれていた。
その姿はまるでスカイツリーのようであるという。国芳は何を描いたのだろう。

 

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神奈川県に住むKさんのマンションに、差出人が自分の名前になっている小包が送られてきた。
不思議に思って包装を解くと、中に入っていたのは錆の浮いたブリキのクッキー缶で、
蓋を開けるとぎっしりと黒い髪の毛が詰まっていた。怖くなったKさんは警察に届けたが、
検査の結果、伝票の筆跡も毛髪のDNAも、紛れもないKさん自身の物であることが解った。

 

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新潟県のCさんのもとに、覚えのない名の差出人からの封書が届いた。中には「もう許してください」とだけ
書かれた便箋が一枚と、切断された人間の親指が入っていた。通報を受けた警察の調べによると、
親指は二年前に失踪した大阪の暴力団員のもので、その名前は差出人のそれと一致した。
だが、彼が一面識もないCさんに何を許して欲しかったのか。Cさん本人にすら解らない。

 

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1971年、神経衰弱に苦しむ建築家がロンドンの地下鉄電車の前に身を投げて自殺を図った。
だが電車は直前で停止し建築家は死を免れた。あとで電車が停止したのは乗客の一人が
緊急停止のコックを引いたためだと判明したがその客はなぜ自分がそんなことをしたのか
首をひねっていたらしい。因みにロンドンの地下鉄は客席から前方の線路は見えない。

 

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1982年、東京、世田谷に住む江崎一樹さんがある夜ふと目を覚ますと妻が窓から外を
眺めている。 そんな光景は以前にも見たことがあったので異常だとは思わなかった。
だがベッドのなかで寝返りをうつと妻の体が感じられたのだ。 妻はすやすやと眠っていた。
窓のほうに目をもどすと妻の姿は徐々に薄くなって消えてゆくところだった。

 

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名古屋に住む会社員の宮本さんは望めばいつでも駐車スペースを確保できると豪語する。
友人によると彼が会社に行くとき彼の車に同乗したがその二回とも彼が角を曲がったとたん
オフィスのすぐそばに停まっていた車が走り去って行ったのだ。宮本さんが念じるだけで。
いつ訪問しても宮本さんの車はオフィスのそばの駐車スペースに停まっているという。

 

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仙台の女子高生カオルさんは塾のあるビルに入ったが方向を間違えて受付とクロークの間の
ドアに入った。そこは寄席の桟敷になっていて江戸時代の格好をした人たちが座っていた。
町人風が多かったが帯刀の武士風のもいた。彼女は最初映画の撮影でもしているのかと
思い一旦受付に戻りもう一度寄席に行こうとしたがそんなドアはどこにもなかった。

 

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日出國
総ての神話の始まりの地にして終焉の地。
各地の神話が終わりを迎え、終息せしめる末世において、
各地の言の葉が収束され、新たなる神話出國。
彼方より此方へ
此方より彼方へ
世は再び神代の國へと産まれ出でん。
國産み。
神威。
神産み。
努々忘るる言なかれ。
さすれば和する事ありなむ。

 

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海の表面の高さは陸地ほどではないが若干の高低差がある。アメリカの資源探査衛星シーサットはこの海面の
等高線を測量する役目も負わされている。シーサットがパーミューダトライアングル海域を測量したところ驚くべき
事実が見つかった。直径約40キロ、深さ15mに及ぶまさに完全な円形の陥没が発見されたのだ。ここには巨大な
隕石が埋もれておりそれが磁気異常や引力効果を引き起こしているという仮説が立てられている。

 

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素人科学者のアンドレ・カイザーは珪土から人工水晶を作る実験中、奇妙な現象を観察した。
微小電流を珪土に流しているとき、石の表面に白い粒々が発生しそれから糸状の足が伸び数週間後には
完全なある種の虫の形となり動き出したのだ。彼の発見は科学雑誌に掲載されたが冷笑で迎えられた。
ただ一人、かのマイケル・ファラデーだけが彼に味方した。果たしてカイザーは無から生命を創り出したのだろうか。

 

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1908年ロシア人旅行家セニエフが国内のアビリー川沿いを旅していたとき藪の中で何かが
うごめいているのに遭遇した。藪に小石を投げ込んだところ羽ばたく音が聞こえたと思うと
黒い大きなものが藪の中から姿を現し飛び去った。そいつは明らかに人間の形をしていた。
周辺に住むウデヘ族によると人間の背中に翼が生えたような生き物を時々見かけるという。

 

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大正時代の医学書に、今で言う催眠療法で患者を死なせてしまった英国人医学博士の
談話が掲載されている。その中で博士はこう語っている。「患者の疾患の原因は明らかに
過労だった。だから私は彼に暗示をかけた。『これから一ヶ月の間は仕事から離れ、何もするな』と。
だが彼が息を吸ったり、心臓を動かすこともしなくなるとは思わなかったのだ」と。

 

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ある冬の朝。埼玉県のM氏が家を出て、手袋をはめようとすると、
右手の方がどうもしっくりこない。見てみると、親指の位置が逆。左右間違って
はめていたらしいと付け直すが、今度は左手に違和感が。手袋をもう一度脱いだ
M氏は驚愕した。彼の両手は、どちらも左手になっていたのだ。

 

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神戸のさる旧華族の別荘には、気紛れな階段があるという。一階と二階を結ぶ
鉄製の螺旋階段がそれなのだが、一階から目をつぶって上ると、その時によって
二階に到達する段数が変わるというのだ。早いときは一段で二階に着くことも
あるというが、目を開けない限りいつまで経っても辿り着かないときもあるらしい。

 

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昭和52年、石川県の海岸に身元不明の男性の水死体が打ち上げられた。
解剖の結果、死体の体内から盗聴器のような金属の物体が発見され他国の
工作員ではないかと疑われたが、彼の正体も、誰がどうやって全く治療痕のない
健康な奥歯の内部に金属を埋め込んだのかも未だに謎のままだ。

 

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2000年頃のドイツのとある町の少女が
「自分の枕から心音がする」と親に言うようになった。
物心付いた時からその心音は聞こえるそうだ。
親は少女に枕を変えるように言った。
少女は枕を変えて、その心音が聞こえる枕を捨てた。
数日後、少女は突然死亡した。
解剖の結果、少女の心臓は綺麗さっぱり消失していたという

 

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予知能力はいろんな形で現れるが夢もそのひとつである。
名古屋のお寺の住職、伴光男さん(仮名)は今まで夢で数々の予言を
的中させている。ただひとつ彼の予言には欠陥がある。
予言の日時と実際に起こる日時に一ヶ月の差があるのだ。

 

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1600年頃一人のドイツ人が天才であると騒がれた
しかし彼は「本当の天才とは自分ではない」と語った
「では、本当の天才とはどんな人か」と聞かれると、彼は舌を出しおどけてみせたという

 

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ゲーテは日記に次のような体験を記している。ドルーゼンハイムの小路を馬に乗って
進んでいたとき馬に乗った自分自身が反対方向からやってきた。その人物は金色をちりばめた
ゲーテの着た覚えのない服を着ていた。それから八年後ふと気づくと同じ小路を馬に乗って
進んでいた。そしてその時彼が着ていたのは八年前に見た服であることに気がついた。

 

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女性パイロットのエリザベス・ジョイナーは度重なる危機を乗り越え生還している。
彼女によると自分は常にある存在によって見守られ保護されているという。
その存在はいつもとなりに座っているから副操縦士と考えており、危機に瀕したときは
見えない手が実際に操縦桿を操り安全なところへ導いてくれるのだという。

 

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アポートとはどこからともなく忽然と物体が出現する現象だ。このアポートを行う能力のある人間がいる。
なかでもインドのナヤラ・ラカトナヤという聖人はいろんなものをアポートしているが特筆すべきは
食べ物をアポートしたときだ。一度に何百人もの人に行き渡るだけの温かい食事とアムリタと呼ばれる
蜂蜜のようなものを出現させたといわれてる。

 

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1988年6月マイケル・ヘイドンは友人とバーミューダからジャクソンビルまでの機上にあった。 天候は
これ以上ない飛行日和だった。 突然ヘイドンは窓の外が見られなくなった。 まるでクリーム状の霧の中を
飛んでいるようなのだ。 次に計器類が狂いだした。 そして彼は飛行機の上部からまっすぐ伸びている
トンネルのような穴を見た。 2時間ほどするとこの異常現象はおさまり再び抜けるような青空が現れた。

 

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妖精族は比較的最近にも目撃されている。1994年春エセックス州の
ある女性は小道の前方にわずか30センチの身丈の完璧な姿の年配の婦人が
立っているのを見た。老婦人はボンネットとボタン止めのブーツを身につけ花を
持っていた。目撃者に微笑みかけると手を振って飛んで行ってしまったという。

 

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英コルチェスター近郊の友人宅に滞在していたある男性が寝室の窓から外を見ると近くの野原にある池に
女性の死体とおぼしきものがうつぶせに浮かんでいた。男性は外に出てみたがそんな池はなかった。
寝室に戻って窓から見るとやはり池に死体が浮かんでいる。地主によると以前池があったが女性の溺死体が
見つかって池を埋め立ててしまったらしい。でもなぜ寝室の窓からだけ見えるのだろう。

 

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1997年大田区の築30年の古アパートで隣人同士での騒音トラブルでこんな事例が合った
夜中の決まった時間に隣人の携帯電話が鳴っていつまでたっても出ないで寝られないという事で大屋さんが調べたところその隣人も同じ苦情を訴えてた
お互いに自分のせいではないと言い張ったので3人で検証することにし携帯電話が鳴るまで待っていた
深夜の1時35分、確かに着信音が鳴ったが3人とも携帯電話を持っておらず、その着信音は壁の中から聞こえ土壁を壊すと部屋の境目の桟に携帯電話が立てかけられそれが鳴っていた。

 

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創世記の「エノク秘伝書」でエノクは次のように記述している。彼は天使たちに天の
旅行に案内された。そして見たこと学んだことをすべて書くように命令された。
「第五の天」(第五惑星つまり木星のことか)訪問中、そこの住人の巨人を見た。
これはもっとも古いUFOによるアブダクションの記録ではないかといわれている。

 

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ブラジルに住むフランシスコ・モラレスは50年以上にわたって他界したブラジル人作家からチャネリング
されてくる本を書き続けたばかりかそれで得た金を一切受け取っていない。 すべて自国の貧しい人々に
与えてしまった。 文体はモラレスの能力をはるかに超えていたし本人も自分の書いたものをほとんど
理解できないと告白している。 執筆中の彼の手はまるで電気仕掛けのようだったという。

 

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早期教育、脳障害等によらない天才は、きっかり75年に一度しか生まれない。
先の「天才」は1つの言語を1月で極めたといわれる。
今の「天才」は日本にいて、まだ知られていない。
次に「天才」が生まれるのは2064年と言うことになる。

 

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1887年にアサフ・ホールによって発見された火星の月ダイモスとフォボスは
1726年にスウィフトが「ガリバー旅行記」のなかでそれらの存在をすでに報告していた。
「二つの小さな星は火星のまわりをめぐっている。火星の中心からの距離は
直径のちょうど三倍・・・」とスウィフトの描写はかなり正確である。

 

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2004年、T県のある町で一台の乗用車が走行中に事故を起こし運転手は死亡した。
死亡したのは老人だった。しかしこの老人の免許証は若い男の顔写真が写っていた。
不審に思った警察が捜査した結果、死亡した老人と免許証の若い男は同一人物だった。
尚、この男の車から「タイムマシンについて」という論文が見つかっている。

 

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ネットで知り合い自分に惚れてしまった男を諦めさせる為に、子供を産んだフリを続けていた女がいた。
周囲を巻き込んで写真も作り、今は既に子供が二人いる事になっている。
しかし、男はそれでも諦めきれず、声をかける事もなく粘着を続けてもう既に五年以上過ぎている
その間に女は子供も作らぬまま離婚、しかし今でもその不気味な関係は続いている。
男も女も落としどころを差がしているのかも知れない。

 

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サウスカロライナには、「入れ替わりつつある兄弟」がいるという。
ある日を境に、食べ物の嗜好、性格、能力、さらには記憶まで、徐々に
兄の性質が弟に、弟の性質が兄に移っているそうだ。それを知った兄の妻は
とりあえず離婚した。入れ替わりが完了するのを見計らって弟と再婚するらしい。

 

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ネバダ州のさる富豪が、その死の間際かつて自身が犯した罪を家族に告白した。
彼は若い頃、旅先で知り合ったベイカーという金持ちを殺し、奪った金を元に今の地位を築いたというのだ。
富豪の死後に遺族が調べた結果、彼が言ったとおりの殺人事件が起きていたことが警察に記録されていた。
ただ、記録によれば「ベイカー」が殺されたのは二百年以上前のことだった。

 

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ジョージア州のある田舎町で、老朽化した小学校を建て直すことになった。
「歴史ある建造物を守れ」と取り壊しに反対する市民運動が巻き起こったが、
強権的な町長は独断で工事を始めた。すると、瓦礫の中から十数体に及ぶ人間の死体が
発見された。身元はどれも、反対運動の中心人物たちの身内や知人だった。

 

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ニュージャージーに「穴を描く画家」がいた。写実画家として地元では名の通った
男だったが、ある日、急に仕事場の床を黒く塗り始め、それから数年を掛けて
巨大な「穴」の絵を描き上げたという。絵の完成直後、この画家は失踪したが、
仕事場を訪れた誰もが、「彼はこの穴に落ちたに違いない」と言ったという。

 

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2002年11月25日、群馬県北部の村で山の中に船が発見された。
明らかな漁船であるそれは、一部が植物に貫かれているにも関わらず
水槽では魚が泳いでいた。それを発見者が気味悪がり地面に捨てると
大きな悲鳴を上げて息絶え、魚が動かなくなると漁船は忽然と姿を消したと言われている

 

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ある旧家に泥棒が入った。宝物庫から盗まれたのは、何点かの掛け軸と刀一振り。
家主は、掛け軸はともかく、刀は刃部分は錆びてボロボロで、見かけも傷だらけ。
価値は無い筈なのにと、不思議に思った。しかし数日後、その刀と共に全部戻って来る。
その盗品と一緒に、書置きも残されていた。「どうか追いかけさせないでください。」

 

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今現在、進行形で「造形譜」という学問が設立されつつある
それは巻き貝の殻の模様のパターンを解析する事から発展した、
「美」を数字に直しそれのパターンを解析し、そのパターンに従うだけで「美」と呼べる物になる事を目的としている
その学問はひょっとしたら、「普遍的真理」な美を発見出来るかもしれないが、
おそらく、それよりも早く全ての芸術家の存在理由が無くなるだろう

 

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水芭蕉で知られる尾瀬。その一角に通称、岩塔ヶ原と呼ばれる地域がある。
外部から種子が入りにくいこの土地では氷河時代の植物が今もなお繁茂している。
そのため禁足の地とされているが、冬の一定期間のみ入山が許される。
入山者の多くが言うには「夜、自分の顔をした何かがテントを覗き込んだ!」

 

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ドイツのアイゼナハ地方に生きている館があったという。
入るたびに部屋の位置や廊下の形が変わるのだそうだ。
1972年、大学の調査隊が訪れた際、学生の一人が誤って壁を傷つけてしまった。
すると、大きなさけび声に似た音が館に響き、それ以降不思議な現象はおきなくなったという。

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