【信じようと、信じまいと】『ランダム名無し機能』など全50話【33】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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信じようと、信じまいと【33】全50話  ロア – 噂話

 

2007年、福井県のとある警察署に一人の男が女を殺し山に捨てたと自首してきた。
調査により指定の場所に腐敗した女の死体が埋められているのを発見する。
男によると、自首した理由はとある掲示板に名無しで書き込むたびに、そこに搭載されている
「ランダム名無し機能」で反映される名無しの名が毎日「犯人」となり、気を病んだ為だという。

 

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1996年の春、オーストリア郊外の大邸宅の地下室から若い女性の遺体が多数発見された。
屋敷は旧貴族の所領内にあり、最後の当主が晩年を暮らした館だった。年老いた使用人の供述によると、
当主は猫アレルギーがひどく、最近は若いメイドがすぐ辞めてしまうと愚痴をこぼしていたとのこと。
女性たちの遺体はワインセラーの隣に並べられていて、全身無毛の状態で完全蝋化していた。

 

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1986年メルボルン、女性ばかり狙われ、必ず体の一部が奪われている連続殺人事件が起こった。
数ヵ月後犯人としてある医師が自首のだが、取調べでこのような供述をした。
「海難事故で行方不明の恋人の代わりを作りたかった。脳の代わりが見つからないので断念した」
警察が医師の自宅を調べると、なくなった元恋人そっくりのつぎはぎだらけの女の死体が発見された。

 

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NYに住むある男が、風呂場にビー玉が落ちているのを見つけた。
よく見ると、表面に模様が彫り込まれており、男はそれをポケットに仕舞った。
次の瞬間、ポケットから女性の悲鳴らしき声が響いた。
男がポケットを裏返した時にはビー玉は無く、ポケットの中は血で濡れていた。

 

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音楽好きな男が、デスクトップからお気に入りのmp3を再生しようとした。
すると、落とした覚えの無いmp3が入っていた。題名は「MP3.mp3」。
男が試しに聞いてみようと、それを再生した。その瞬間男は背筋が凍った。
男が気に入りそうな曲だった。しかし、それは男の心臓から聞こえていた。

 

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1920年代後半のフランスの山奥で、ある巨木を切り倒した所、中から牛の頭蓋骨が出てきた
その頭蓋骨は完全に樹木に覆われており、年輪などから計算した所、600年以上昔、
その木がまだ小さい頃二股になった枝の上に置かれた物が取り込まれたのだろうと判断された
ただ、この森の近辺に人が住み始めたのは17世紀頃になってからというのが定説である

 

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イギリスのとある有名な騙し絵画家の展覧会は大変危険だという。
その作品はとても美しく、人々を感動させる程のものだが、
時折、客や警備員が無い筈の扉や部屋に入って行ってしまうからである。

 

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ドイツに誰も名前の分からない手品師がいた。
しかし、その技術は素晴らしく、客が頼んだ内容をこなす事で有名だった。
ある日、客が彼を撮った写真を出し、これを消して見ろと言った。
彼は見事にそれを消し、拍手喝さいが起こったがその場の誰一人彼を見つける事ができなかったと言う。

 

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アイルランドの地方都市にサイモンと言う自他共に認める天才がいた。
彼は動物の知性を調べる研究の為、バインガルを製作していた。
研究は成功したが彼は首を吊って自殺、遺書らしき物を残し研究所を実験動物ごと焼却した。
不審に思った警察が遺書を確認すると「人間は一番賢いとは言えない」と記されていたという。

 

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ドイツの製薬会社の研究所が突如閉鎖された。
それまでの研究成果も全て破棄されたのだが、
何故か実験に使われた動物の骨は全く見つからなかった。
この研究所はやせ薬を主に研究していたという。

 

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1957年、イタリアのある家を深夜に激しくノックする訪問者が現れた。
その家の主人の親友の声で「助けてくれ、天使に攫われる!」と叫ぶので、
その只ならぬ様子に主人が慌ててドアを開けた瞬間、
空から靴が片方落ちてきた。以来、親友の消息は不明である。

 

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質問が真なら表、偽なら裏が出る、その名も「真実の硬貨」が大英博物館にある。
歴史上多くの権力者が使用したという記録が残されているが、
数年前に床の隙間に挟まって以来取り出すことが出来ないでいる。
最後に投げられた時の質問は、「人類は滅ぶか」というものだったとか。

 

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1952年頃ニュージーランドに太陽に沿って傾くアパートがあった。
朝東に少し傾いていたのが夕方には何と西に傾いていたのだ。
ある曇りの日に北側から強い光を当てる実験が行われたが、突然地震が発生、
何故かそのアパートだけ倒壊した。偶然にも光源を巻き込んで崩れたという。

 

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1994年アメリカ。十数件の轢き逃げの容疑でボブという男が逮捕された。
彼は「車が勝手にひき殺した」と主張したが、当然警察に無視された。
しばらくして隣国カナダでガス欠状態の彼の車が見つかったが、
この間、道路を無人の車が走っているという目撃談が各地で相次いだ。

 

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2002年からの2年間、日本にビジネスで滞在していたアメリカの商社マンA氏が、帰国後自殺を遂げた。
日本で親しかった同僚の説明では、A氏は来日当初から日本人の顔の区別が出来ずに悩んでいたそうだ。
明るく振舞うようになった頃にうちあけられた、人の頭に小さな天使が佇んでいて、その姿形で個人を識別していると。
遺書には次のようなくだりがあった。「父も母も友人も、それどころかアメリカ人はすべて悪魔だった。」

 

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聞くと必ず眼が覚める音、が存在する。
この音は脳内の睡眠に関する部分に直接作用し、強制的な目覚めをもたらすという。
健常な耳を持つ霊長類に100%の効果が認められているが
発見した研究機関は「全人類の安眠の為」に公開を拒否している。

 

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1960年代イギリス南部のある地方では、大きなネコのような動物の目撃例が100件近く警察に届けられた
このネコ型獣に襲われたらしい家畜や動物の死骸も発見されたが、この獣は1969年を最後に姿を消した
専門家は写真をみてピューマのようだと言ったが、仮にピューマだとすると、被害にあった動物の肉の量が
少なすぎることが疑問であり、またこの地方の冬を越せるはずはないとコメントしている
一部の肌が化膿した状態で死亡する人が、夏になると特に増えるらしい。
ショックによる心肺停止が直接の死因なのだが、それを引き起こすのは「ある薬品」だという。
小さな傷口から混入した薬品が、血液中のアレルギー物質と化学反応し、ショック症状を引き起こすのだ。
その薬品とは、蚊に刺された部分に塗る某社の「かゆみ止め薬」なのだという。

 

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アメリカで訓練飛行中だった戦闘機三機が突如爆撃され墜落した。
パイロットは奇跡的に生き残った一人を除いて死亡。レーダーには感知
されなかったその物体は、UFOや敵国の最新型戦闘機などと噂された。
が、生存者は、「背中に羽を生やした女の子にやられた」と語っている。

 

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ノースカロライナ州ロアノーク島のある村には117人の村民が住んでいた。
あるとき、食料供給のため島に到着した船の乗り組み員は、
村が無人になっていることを発見した。村に争った形跡は無く、
ただひとつ、一本の柱に”Croatan”という謎の言葉が残されているだけだった。

 

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中央アフリカのホヤ・ヴォルデと言う村で、
4000人の原住民が姿を消した。村では大量の食料と、
あらゆる持ち物、生活必需品が放棄されており、
陶器が2、3割れていた他は暴力の痕跡もなかった。

 

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1872年、12月5日、大西洋を漂流していた「マリーセレスト号」が発見された。
不思議なことに船内には人影は無く、船長室には食べかけの朝食があり、コーヒーは
まだ湯気を立てていた。また、調理室では鍋に火がかかっており、煮立っていた。
航海日誌に「12月4日、我が妻マリーが」と走り書きされていた以外、手がかりは見つかっていない。

 

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30年前の某日深夜零時。日本近海の離島、夜見島で
原因不明の海底ケーブル切断により、大停電が発生。
島民全員が島から姿を消すという怪事件が起きた。調査によれば、
海底ケーブルは何者かに食いちぎられたように切れていたという。

 

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1782年4月。オペラを観ていたフィッツァー・パート夫人は、芝居の中に面白い場面があり、
大爆笑した。勿論他の観客も大爆笑。だが、夫人だけはその場面が終わっても
笑いが止まらず、やむなく劇場を出た。この芝居を見たのは水曜日なのだが、
記録によれば夫人は金曜日まで笑いが止まらずに死んでしまったという。

 

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1880年、9月23日。アメリカのテネシー州で奇妙な消失事件が起きた。牧場経営者の
ラング氏が突然霧に包まれ消えてしまったのだ。だが、それから7ヶ月後、ラング氏が
消えた場所に黄色い草が生えていて、地面からラング氏の声が聞こえてくるのを発見。
子供達の呼びかけに一回だけ「助けてくれ」と反応したきり声は聞こえなくなってしまった。

 

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江州(滋賀県)の八幡に、松前屋市兵衛という男がいた。ある晩、女中に
明かりを持たせて厠へ行った市兵衛だが、厠へ入ったきり、忽然と姿を消してしまった。
20年後のある日、厠から「おーい」と人が呼ぶ声が聞こえてきた。妻が慌てて戸を開けると。そこには
20年前の市兵衛が。記録によると、それからしばらく市兵衛と妻の奇妙な生活が続いたという。

 

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2000年、5月31日。エチオピアのある農場に、大量の小魚が降ってきた。
魚は雨あられと降り続き、あたり一面が小魚でいっぱいになるほどであった。
しかも、その小魚たちは生きており、しばらくの間飛び跳ねていたという。
このような現象は世界各地で報告があり、人間の死体が落ちてきたとの記録もある。

 

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大音楽家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは「交響曲の父」と呼ばれる偉大な音楽家である。
だが、ハイドンの死後、150年に渡りハイドンの首が人手を渡っていたのは知られていない。
ある夜、この「ハイドンの首」を手に入れた人物は不気味なうめき声をあげ、飛び回る様を
目撃する。次の持ち主も同じ現象を目撃した。現在、首はハイドンの墓に埋葬されている。

 

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イスラエルには、安息日の間だけ各階停止にされるエレベーターが存在する。
しかし、数年前から、首都テルアビブに建つ某ビルのエレベーターの一つが
各階停止に設定しても平常運行するようになってしまった。
そのビルでは、なぜかそのころを境にすべての業務が好転し始め、近々第二ビルを建てる予定だという。

 

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17世紀のパリで、ある伯爵夫人が盛大なパーティを催した。
贅を尽くした食事や室内楽団なども準備してその日を迎えたが、客がほとんど来なかった。
伯爵夫人は恥ずかしさと失望のあまり自殺してしまった。
それから数年後、伯爵夫人の邸内で、出すのを忘れたらしい数百枚の招待状が見つかった。

 

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「多指症」をご存じだろうか。名前のとおり、指の数が10本以上ある先天性の異常である。
このような赤ん坊が生まれた場合、医師はすぐに不要な指を切除する。
通常、手術は簡単で痕も残らない。親に告げず処置を行う医師も多いので、当人も知らないケースがほとんどである。
多指症の発生率は案外高い。あなたが生まれたとき片手の指が6本あった可能性は、500分の1である。

 

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昭和40年代、栃木県のある村で廃屋の解体をしていた作業員が、不思議な板を発見して評判になった。
天井に使われていた板のうちの1枚の節目が、まるで美しい女性の姿のように見えるのである。
これは「観音様が浮き出た板」として地元の新聞に写真入りで紹介された。
それを読んだ複数の読者から、「10年以上前に行方不明になった少女にそっくりだ」という投書があったことも 後日談として報じられている。

 

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昭和の終わり頃のこと、都内のあるビルの前庭で、地面から半ば白骨化した人間の両足が突き出ているのを清掃員が発見し通報した。
警察が掘り返したところ、女性の遺体が逆立ちをした状態で地中に埋まっていた。
飛び降り自殺をしたものの地中に突き刺さるようなかたちになり、運悪く植栽の陰になって長らく発見されなかったのだろうと判断された。
しかし不思議なのは、白骨化するまで相当な腐敗臭がしたはずなのに、だれも気が付かなかったことである。
現場のすぐそばにはベンチがあり、そこで休憩を取る社員も多かったのだが。なお、遺体の身元は分かっていない。

 

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国鉄時代、多くの駅に「目のいい駅員」が配備されていた。
視力がいいのではない。普通は見えない黒いモヤのようなものを見分けられるのだ。
このモヤを背負った人は必ずと言っていいほど飛び込み自殺をしようとする。
あわや!というところで取り押さえて落ち着かせると、やがて「何で死のうなんて思ったんだろう」と言いだすのが常であったという。
モヤが見えるようになる訓練法もあり、口伝のように伝わっていたが、JRになってからその伝統は廃れたようである。
よく知られている話だが、日本書紀には全く意味の分からない謎の歌が記録されている。
斉明天皇の時代に庶民の間で爆発的に流行したという、「まひらくつのくれつれをのへたを・・・」という童謡である。
新羅遠征の失敗を予言した歌、あるいは当時の権力者の揶揄等諸説あるが、いまだに定説がない。
ついに解明したと言う研究家もこれまで何人かいたが、いずれもその内容を発表することはなかった。
人に問われると、彼らは決まって「知らないほうがいい」と答えるのである。

 

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天保の中頃、旅回りの一座に一人の女の赤子が預けられた。 その子は全身ふさふさした
絹のような白い毛で覆われ、成長して猿娘として一座の看板となった。 娘は皆に愛され
同じ一座のワニのような肌をした鮫男と組んで更に人気を博した。 二人は後に結婚し幸せな
結婚生活を送った。 娘は毛深いのと歯が前後2列あっこと以外はいたって気立てのいい娘だったという。

 

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ある男が、つまらない傷害事件で逮捕された。
男は無実を主張したが、被害者の血が付いたナイフが決め手となった。
結果、男には有罪判決。全ては丸く収まった。
被害者の物と一致したナイフの血から、蛇のDNAが検出された他は。

 

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1945年7月13日、満州駐留中の関東軍軍医が動脈瘤破裂で急死した。
日記には「行ったこともない異国の夢を何度も見る」と書かれていた。
1995年、クロアチアに「中国人の夢を見る」と訴える外科医がいた。
7月12日、彼はセルビア兵に頭部を狙撃されて死んだ。

 

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樹海での自殺者増加を懸念して山梨県は「最後に自らを見て改めて欲しい」と入り口に鏡と警告文の看板を設置した。
最初はいたずらかなにかによって割られてしまったため、プラスチック合板の耐久鏡に変えたのだが、
数日後鏡が墨のように真っ黒になってしまい、使い物にならなくなってしまっていたという。
その後何回も鏡を取り替えても同じ現象が起きたため、鏡は取り外されることとなった。黒くなった原因もわかっていない。

 

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1995年、台東区の某ビルの1室の壁をはがしたところ、その奥に奥行き70センチほどのスペースが現れた。
四方を完全に塞がれ、当然ながら何者も侵入できないはずのそのスペースには
数個の食器と箸、半分水の入ったコップが置かれていた。
食器には飯粒が付いており、まるでだれかが生活していたようだったという。

 

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昭和50年代、ある資産家の老女が行方不明になり、顔見知りの男が逮捕された。
男は、老女を絞殺し山中に埋めたことを自供した。
その言葉どおり老女の遺体が発見されたが、ただ一つ自供と違う点があった。
老女は上半身を地上に出し、両手で地面をかきむしっていたのである。男は翌年獄中で病死した。
1970年代のアメリカで、添えられた図を見つめながら願い事をすると叶うという手紙が流行した。
「独り占めせず、たくさんの人に教えてあげよう」と書かれていたため、かなり広範囲に広まったが
これを試した人たちの中から、精神錯乱を起こす者が続出した。
発信元は不明だが、この手紙は数年おきに断続的に流行し、近年ではネットを通じて広まっているという。

 

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ドイツの田舎で行われている行事で、日本でいうと肝試しのようなものがある。ただそれは日本と違って冬場に行われ、
近隣住民総出で森の中へ出かけていく。その地方に引っ越してきたばかりのある青年は
行事の存在を知らずにただ一人町に取り残されてしまった。2,3日すると町に人が帰ってきた。しかし成年の知っている人は一人もおらず
帰ってきたのは赤の他人だったという。彼らは何もなかったように生活を再開した。

 

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横浜に住むA美さんは、中学のときに占い師に言われた言葉が気になって仕方ないという。
他愛もない恋占いのあと、「あなたの寿命は平成19年9月15日までだから、悔いのないように」と言われたのだそうだ。
たかが占い、そんなものを気にする必要はなさそうだが、「でも」とA美さんは言う。
「占ってもらったのは30年前なんです。次の年号が平成だと、何であの占い師は知っていたのでしょう」

 

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ニューヨークの地下には、下水道や地下鉄の廃線などが縦横に走り、迷路のようになっている。
そこで生活するモグラ人と呼ばれる地下生活者がいることは有名である。
彼らは住む地域によって独自の、ある種のコミュニティーを作っており
地下の最も深いところには、何代にもわたり地上に出たことのない人々が生息している。

 

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昭和50年代の鎌倉で、道路の拡張工事のために路傍の古木を伐採したところ
切り株から樹液とともに白い粉が吹き出て騒ぎになった。
念のために地面を掘り起こしたところ、多量の人骨が見つかった。
調査の結果、人骨は数百年前のもので事件性がないことがわかり、工事はそのまま続けられた。

 

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1988年の夏、虫捕りに行った子供たちが、奇妙な虫を捕まえて来た。
全身が黒く、ぶよぶよとした数センチの球状で、木の蜜をおいしそうに吸っていたという。
子供の父親が大学に調査を依頼したが、到着する前に死んでしまった。
虫籠の中で動かなくなったそれを解剖してみると、中には空洞しかなかった。

 

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1999年埼玉県S駅近くで、6人の男女が殴りあった末全員が死亡した。
6人は同じ大学のサークルに所属しており仲が良く、事件の日もサークル活動の帰途であった。
目撃者によると、6人は談笑していたのに突然豹変して殴り合いを始めたという。
現場には腐ったバナナのような臭いが漂っていた。

 

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インドのバジラブ2世は両親が犯した殺人のため毎夜悪夢に悩まされた。 殺害された10万人の
一人が夢枕に立ち償いをしたいなら亡霊の谷で大宴会を開き酒席を供してもてなせと告げた。
1816年12月16日奇妙な大宴会が開かれた。 出席者はバジラフ2世ただ一人、一万人にのぼる
給仕が姿なき客人に接待した。 これが効いたのか彼はその後亡霊に悩まされることはなかったという。

 

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N県K市在住の少女A子の夢は、駅前のデパートの受付嬢になることだった。
初めてそのデパートを訪れた時、迎えてくれた受付嬢の笑顔は彼女の憧れだったのだ。
数年後、念願叶って件のデパートに就職したA子は、ある日訪れた少女に微笑みかけた。
少女が返した満面の笑顔は、まごうかたなき幼き日のA子のそれであった。

 

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掲示板、ブログ、日記、あらゆるところで見受けられる中傷、荒らしの書き込み。
ネット上には、それらの文言を完全に網羅するまとめサイトが存在するという。
そのサイトは意味も目的も持たず、全ての罵詈雑言を機械的にまとめ続ける。
一見悪意に満ちたネット上の文章は、全てそのサイトからの引用にすぎないのだ。

 

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デトロイト市のアントニオ・サバド氏の一日の標準的な食事の総計は45個の大きなポーク・ステーキ
60個のトンカツ、50個のパイ、5キロのジャガイモのフライ、コーヒー10杯、そしてビール100杯である。
不思議なことに排泄のほうは月一回でごく少量だという。 これらの食物はいったいどこへ消えるのか。
彼は小太りではあるが肥満というほどではない。専門家がダイエットに応用できると目下調査中だとか。

 

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19世紀末、チェコはシレジア地方の小さな町で、旅館の部屋から男性が失踪する事件があった。
ベッド脇の床に綺麗に切断された右足膝下部が残されていたことから、事件に巻き込まれたと思われたが、
他の宿泊客は何の物音も聞いておらず、また、奇妙にも、ベッドの脚にはべっとりと泥がついていた。
後に家族が語ったところによると、男性はベッドから足を投げ出して寝るのが癖だったらしい。

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