【信じようと、信じまいと】『悪魔認定』など全50話【29】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『悪魔認定』など全50話【29】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【29】全50話  ロア – 噂話

 

1627年、ロンドンで悪魔として捕まった男は腹話術師だったが、あまりの巧みさに魔女狩りで悪魔認定されてしまった
裁判の結果、彼は身の潔白を示す方法として、裁判官にヒモで縛られた上重石をつけて池に放り込まれるよう命じられた
そこで浮かべば悪魔、沈めば人間という訳である
さるぐつわをかまされ簀巻きにされた腹話術師は、池に投げ込まれる直前に「お前達こそ悪魔だ!」と叫び、その後溺れ死んだという

□ □ □

 

1064年、フランスのブルニュエール地方にある小さな洞窟に「神父」と名乗る老人が住み始めた、と記録にはある。
なんでも「神の声」を聞くために己を律する、というのが住み始めた目的らしい。
翌年、洞窟の中から「おお! おお! 神よ!」という叫び声が聞かれたのを最後に、老人は姿を消した。
1611年、その洞窟から見知らぬ老人が突然現れ、村を徘徊した後に「ああ、そういう事か!」と言葉を残して自殺した。

 

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アルプスで発見された数千年前の人、アイスマンは有名だが、
わりと近い場所で発見されたもう一人の氷漬けの人についてはあまり知られていない。
その人物は1200年ほど前の女性で、アイスマンほど学術的に重要な存在ではなかった。
ただ、解剖したとき、ひとつだけ奇妙なことがあった。胃の中から半ば消化されたトマトが検出されたのである。

 

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1986年、アメリカでのこと。空き家からたくさんの人間の死体が見つかったという通報があった。
警察がそこに向かうと、家は解体作業の真っ最中であるが、そのような通報をしたものは
だれもおらず、死体もない。警察はたちの悪いいたずらと判断して、立ち去った。
それからしばらくの間、周辺の住民は原因不明の腐敗臭に悩まされたという。

 

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植物には人の言葉が分かり、意思があるという主張がある。
農業従事者の男性Aさんが行方不明になった事件は、争った形跡があることから殺人を視野にいれて捜査されたが、迷宮入りとなっていた。
事件が風化しかけた頃、Aさんの知人がAさんの田んぼ近くで取ったせりと毒ゼリを間違え、食中毒で死亡した。
同じ年の彼岸。Aさんの田んぼに群生して咲いた曼珠沙華の花弁に人骨が引っかかっているのが発見された。
田んぼを掘り返してみたところAさんの白骨化した死体が発見され、何故かその死体の傍には青々とした毒ゼリが埋まっていたという。

 

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2004年にWHOが発見した感染症にエボラ・ウイルスというものがある。
最高の危険度を持って研究されるそのウイルスに罹ると、人は汚染された血液を撒き散らして死ぬという。
発見から数年後にウイルスに免疫を持つアフリカ人男性が発見され、その血液がアメリカの疾病センターで研究されているという。 その男性だが、自費でアメリカに入ったきり行方が分からなくなっている。

 

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世の中には、反物質と言うものがある。その反物質と物質がぶつかると強烈なエネルギーと共に消滅してしまう。
その反物質を生成するための粒子加速機の傍では、なぜかドッペルゲンガーを見たと証言する職員が多いという。
科学の最前線を行く人々の中で本気でそれを信じている人は居ないらしいが、これまでの報告の中では『多忙で疲れた』という
ことが理由だろうとされた、失踪している職員がいるらしい。
科学者の中には、今世紀終わりには反物質が大量生産されるだろうと予言している者もいるそうだが……
高校生2人がある日、道の分岐毎にジャンケンをし、一方が勝てば右、もう一方が勝てば左に進み、あいこなら引き返すというバカなゲームをしながら下校することにした。
やがてよく知らない地域に入りこみ、錆びついた鉄の扉のある行き止まりにぶつかったので、引き返して分岐で再びジャンケンをしたのだが、何度繰り返してもあいこになり行き止まりにぶつかる。
初めは笑いながらバカ正直に扉まで行っては引き返していたが、12回目のジャンケンで扉がわずかに開いているのに気づき、気味悪くなったのでゲームをそこでやめ、おとなしく帰ることにした。
後に2人はその付近に住む友人から、そのような扉など見たことがなく、その先には踏切があること、ゲームをした夜にその踏切で自殺があったことを聞いた。

 

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午後5時の日暮れ時、広島の廃病院。
かつては非常用として使われていた螺旋階段の一番上から吹き抜けを見下ろすと、
下から自分にとってもう会えない大切な人が手を差し伸べてくるらしい。
自分も手を差し伸べながら階段を降りてゆくと、階段を降りきる事もなく大切な人の手に触れ合えるという。
戻り方は知らない。

 

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90年代のロンドンにあるホテルの一室、深夜ベルボーイが銃声らしき音を聞いたため不審に思い通報した。
次の朝、ある一室で奇妙な女性の死体が見つかった。
死因は銃による他殺で、こめかみの銃痕以外に外傷は無かった。
だが奇妙なのは、側らに切断された第三者の片腕が銃を握って落ちていたことだった。
切断面から血は止まっており、切断されて3日以上経っていたが、硝煙反応はその腕からしか出なかった。
その腕を鑑定にかけたが、若い女性の腕ということしかわからなかった。
彼女は誰に殺されたのか?
捜査は程なくして打ち切られた。
往年の名作CMアロエ軟膏を知らんのか。
悲しい。時は流れてゆく。

 

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あるホテルの解体作業中、誤って壁の一部が大幅に崩落した。
作業員が一名下敷きになり、現場は騒然となった。
しかし、不思議なことに、落ちた壁を取り除けても、作業員は見つからなかった。
ただ、落ちた壁には作業員の体の一部がへばりついた。まるで、壁の中に作業員が閉じ込められたかのように―
1904年の日露戦争の際に、ロシア正教会は全教会をあげて日本に天罰を
下すように神に祈りをささげた。結局なにも天罰は降りず、ロシアは負けた。
20年後、日本で関東大震災が発生。ロシアの物理学者カピッツァはこの事実から
「神はわれわれから9光年以内にいる」と結論を下したという。

 

 

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1930年代のアメリカ。ある村の収穫祭で、案山子が動き出すという事件があった。
夜、村人が焚き火を焚きながら野外ダンスを踊っていると、そこに案山子はやってきた。
村人は驚き、はじめ逃げ出したが、一人の少女が案山子とともに踊ると、酒が入っていた者が
多かったこともあり、仲良く楽しんだ。翌朝、案山子はその場に転がっており、二度と動くことはなかったという。

 

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太平洋戦争中、サイパンの戦いでアメリカの若い兵士ジム・ハリソンは日本軍の銃弾を胸に受けた。
弾は心臓に止まっており手術は不可能と見放されたが、彼はその状態で奇跡的に生き延びた。
20年後、ハワイ旅行の途中で彼は、かつての戦場を妻に見せてやろうと思い立った。
「ほら、キャスリン、ここで俺はやられたんだよ」 その瞬間、彼は膝をガクリと曲げ砂浜にくずおれて死んだ。
検死の結果、心臓に居座っていた弾丸が突然移動し20年前の使命を完遂したものと判明した。

 

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第二次世界大戦中、米軍の兵士の間で、奇妙な噂がまことしやかに囁かれていた。
それは、銃撃戦の最中に、隠れて奇襲を掛けようとしている兵士が、
銃撃戦の最中では有り得ないくらいの至近距離で撃たれると言うものだった。
実際にその光景を見た兵士はこう語る。
「銃が一丁、宙に浮いていて、それが仲間を撃ったんだ。」
余談だが、そのころ日本では人間を透明化する研究が行われていたらしい。

 

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1976年、篠田という大学教授が、パプアニューギニアにほど近いある島を研究のために訪れた。
その島では、数年に一度空が俄かに掻き曇り、地響きと共に山からクアン・タンと呼ばれる妖怪が降りて来て、畑や森を荒らすと信じられていた。
空が急に曇り、地響きが始まると、村人は一斉に家の中に逃げ込み、一塊になって隠れているため、妖怪の姿を見た者はいなかった。
篠田教授はこの妖怪の正体が、火山性地震であると判断した。実際、その島は火山の噴火によって生まれた島だったのである。

 

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前述の篠田教授だが、日本に帰国後、すぐに大学を辞め、実家のある岩手に引き篭もって一人暮らすようになった。
1989年8月のある日、教授は狂乱状態で2キロ離れた隣の民家に駆け込み、そこで息をひきとった。
彼の家の窓ガラスは全て割れ、二階部分は何か巨大な物がぶつかったようにひしゃげていた。
その日、盛岡地方気象台では、震度1の微弱な地震を観測している。

 

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ガガンボモドキという昆虫がいる。雄がクモや小昆虫をとらえ、雌にプレゼントするが
この獲物が小さいと交尾はうまくいかない。雌は量と質を選んでいるのだ。
交尾がすんだところで、まだ獲物が残っていると、これを雌から取り上げて次の雌にもっていく奴がいる。
ここで雌と取り合いになるようだが、たいていは雄が奪い返す。釣った魚には餌はやらぬ、と妙な啖呵をきるケチ男といっしょだ。

 

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1800年代のアフリカのとある部族に、手のひらで怪我を癒す男がいた。
男はその力を用いて部族の指導者となっていたが、あるとき宴会中に殺されてしまった。
暗殺者は止められるまでにナイフで男を数度にわたって刺しており、男の死体は血まみれだった。
しかし、血をぬぐうと体には傷ひとつなかったという。

 

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テレビのホラー番組の企画でADがひとりで雪山の小屋に泊まる企画が出た。
そのADはひとりでハンディカメラを回しながらコテージに着き1泊して帰ってくる予定だった。
しかし、3日過ぎても帰って来ず局の人間たちが探しに行くと、ADの死体と血まみれの斧が発見された。
残されたテープには、確かに机に置いたハンディが誰かが持ってるかのように動き出し眠っているADに近づくと、衝撃と共に一面が赤くなる映像が残されていた。
4行にまとめる難しさを痛感したorz

 

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ある少年が母に毎晩誰かに追いかけられる夢を見ると話した。
しかも日毎にだんだんと近づいてきていて次には捕まってしまうと。
帰ってきてから少年はそのようなことは言わなっており別人のように明るくなっていた。
ただ、少年が母に話したその日彼は学校で失神をしてしまったらしい。

 

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映像分析家のもとに、テレビ局のディレクターと名乗る男が現れ、あるビデオの分析を依頼した。
そのビデオは、「悪魔の棲む森にタレントと一般人で3人だけで一泊する」という番組の収録中、タレント二人が惨殺された事件を収めた動画。
裁判では生き残った一般人が犯人とされたが、真犯人から郵送されたというそのビデオには、殺害の様子と犯人の姿の一部が映っていた。
数日後、映像分析家は行方不明となった。なお、当該テレビ局にはそのようなディレクターはいなかったという。
たしかに4行は難しい。

 

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チリに「剣士の墓」と呼ばれる小さな島がある。
1875年、地元の漁師がこの島で奇妙な墓を発見した。
それは日本の卒塔婆で、卒塔婆には日本刀が立掛けてあり、傍らには小さな花が供えてあったという。
この墓に関しては何の記録もなく、また程なく島を襲った高波で墓は流されてしまい、結局誰の墓だったのかわからず仕舞いである。

 

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アドリア海に奇妙な海底洞窟がある。
その洞窟の内部の壁には十数体に及ぶ仏像が彫られており、洞窟の奥では座禅をしているかのように蹲った白骨死体が発見された。
死体が身につけていた装飾品から、この死体は中世日本の僧であることが判明し、仏像もこの僧が彫ったものだと推測された。
しかし、この僧が何者なのか、いつ、どのようにしてこの洞窟に辿り着いたのかはわかっていない。

 

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世界に一つしかない皿を持っているのを自慢している男がいた。
男が知り合いの家に行くと、自分の持っている皿と同じ物を飾っていたので驚いた。
男は「この皿は世界に1枚しかないはずだ。この皿は偽物だ!」といってその皿を割ってしまった。
男が家に帰ると、家に置いてあった皿が割れていた。

 

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アメリカ大陸に到達したコロンブス一行は原住民から食料を分けて貰った。
ついで性欲を満たそうとして集団で現地の女をレイプした。
女は「この恨みを忘れないように、おまえたちに呪いをかけた」と言った。
それからわずか20年で、世界中に梅毒が広まった。

 

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ドイツの古城跡での発掘作業場で、ある一枚の布が発掘された。
16世紀の土壌から出現したその布は、あたかも縫いたてのような白さと強さであり。
現地に居合わせた日本人スタッフが確認した所、「片山恒義 蒲田住」と縫い取られていた。
確認した所―関東大震災における行方不明者名簿の中にその名前は確認された。

 

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探検家トール・ヘイエルダールはコン・ティキ号で太平洋横断に成功した。
彼自身の学説は正しかったことが証明され、メンバーもろとも喜びに沸き、
記録用に持っていったカメラで記念写真を行った。
しかし、フィルムは結局公表されなかった。全員長旅のなか、男同士の気安さで、全裸だったのだ。

 

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1985年、ニューヨークのとあるマンションの貯水タンクの中から死体が発見された。
この死体は、遺棄された場所が場所だけに、
住民から寄せられた多数の苦情によって発見されたのだが、
その苦情の中には「水道水が人間の味がする」といった内容のものが複数あったらしい。

 

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重傷の女が男に付き添われて病院に運ばれてきた。
夫婦は交通事故にあい、妻だけ重傷を負ってしまったのだという。
妻は長時間にわたる手術の甲斐があって一命をとりとめた。しかし男の姿がどこにも見えない。
後で知ったことだが、夫はその事故で即死だった。では妻に同行していた男は誰だったのか?

 

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ある少年が不思議な赤ボールペンを持っていた。
少年の話によると、その赤ボールペンはいくら使ってもインクが切れないという。
少年はそれをたいそう気に入っており、毎日楽しげに使い続けていた。
しかし突然、彼は何の前触れもなく死んでしまう。
死因は出血多量による出血死である。

 

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朝鮮戦争が終結して間もない頃。
韓国の潜水艦がアメリカでの訓練を終え、本国へと帰投することになった。
しかし帰路の途中、何らかの事故が起きたらしく、潜水艦が韓国に辿り着くことはなかった。
三十年後、海底深くの海流に乗って移動する潜水艦が発見された。
調査の結果、驚くことにそれが行方不明になっていた韓国の潜水艦だと判明した。
現在、彼らはいまだ本国への長い航行を続けている。

 

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恐竜が滅んだ原因は隕石衝突が有力であるが、ある化石の発掘でその説が揺るぎはじめている。
その化石とは、大型肉食恐竜を一つかみできる「巨大な手」の化石である。

 

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東京のある晴れた日の話。皇居周りをジョギングしていた男性がいた。
その男性は皇居の堀であるものを見た。なんと、3mも尾から毛が生えた約50cmの亀である。
しかし、走ることに夢中になっていたため、「こんなのもいるのか」程度にしか考えていなかった。
以後、発見した人は片手程しかいない。果たしてこの亀はいつからそこにいたのだろうか?

 

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日常の疑問を扱うミニコミ誌発行サイト。楽しみに閲覧していた。
売れ行きも順調で日記に2006年の秋、ラジオ出演決定の報告。
だが、放送当日ラジオは音楽だけを流していた。そしてその日を境にサイトが消え、発行物も書店から消えた。
予定していた番組内容は「ニュース番組などで読み上げる皇居のカルガモ情報は皇族の動きの暗喩」というものだった。

 

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2000年問題、今となっては懐かしいがアメリカのある町でこんな事件が起きていた。
1999年12月31日24時00分前、町はミレニアム記念でクリスマス以上に盛り上がっていた。
しかし、2000年を迎えた途端、沢山の人がバタバタと気絶したように動かなくなったのである。
だか、1時間後、町は何事も無かったかの様に盛り上がっていた。はて?一体なんだったのだろうか?

 

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1960年代の南米チリで、奇妙な格好をした東洋人の中年男が発見された。
その男は大火傷を負っており、結局意識を回復することなく病院で死んだ。
男は死ぬまで看護士や医師たちの知らない言語でのうわ言を言っていたという。
「ゼヒモナシ」「ミツヒデ」と。

 

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アメリカ合衆国の公文書の中で一番長いものは、26,911語。
それは独立宣言の90倍にもなる。
それだけ長い文書に何が書かれているのかと言うと、
1950年にキャベツ一個の値段を決めたものなのだそうだ。

 

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合衆国第12代大統領に選ばれたザカりー・テイラーはクエーカー教徒であったため
前任の任期満了の休息日の日曜日の就任式に欠席し月曜日に延期してもらうことにした。
テイラーが就任するまでの一昼夜、臨時大統領をおくことになりデビッド・アッチンソンなる
人物が選ばれたがこの大統領はその間ただ居眠りをしていただけだという。

 

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ある学生が友人に頼まれ、既に機種変更して使用できないケータイを譲ることになった。
ある日、通信機能が使えないはずのそのケータイが鳴った。驚き電話に出るがその瞬間電話は切れてしまう。
すると中身を初期化したはずの機種に電話帳など以前のデータが全て戻っており、通信機能も回復していた。境に現在使用中のケータイがどこかに消えてしまったという。
その日以来、その学生は日常に微妙な差違感を感じるようになったが、生活に支障はなかった。後日ケータイを譲るという話も『そんなことは知らない』と言われたという。

 

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ヨーロッパにとある地方に、邦題にして「床陰の王」という絵本があるのだが、その本の内容を誰も読むことが出来ないという。
その本を開こうとするとたちまちに他用や雑念が入り、本を開くことをつい忘れてしまう。そして次に思い出して再び読もうにも、同じような事が起こる。
とある田舎町にその本を読んだ女がいるという噂を聞きつけ、ある記者が取材に訪れたが話を知る人間が記憶が曖昧で、気付けば世間話に盛り上がり取材にならなかったという。
記者は引き続き調査続行しようとしたが、他方でとあるスキャンダルが発生。絵本どころではないとスキャンダルを追いにその町を離れてしまう。絵本の調査についてはそれっきりだ。

 

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現代のアメリカの地方競馬に、的中率50パーセントを誇る予想家がいるという
かつてあまりの的中率を誇ったため大きな競馬場を追放され、流れ流れて地方都市で予想家をやっているのだそうだ
本人いわく、本気を出せば90パーセント近い的中率をだせるという
但し、自分で馬券を買ったり雑誌に予想を載せたりしない場合に限っての事だそうだ

 

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塩にまつわる話。中国の漢王朝の時代、岩塩は国の専売制で王朝に大きな利益をもたらしていた。
塩泥棒は残酷な肉刑をもって当たられたが、それでも盗人はいなくならなかったという。
解県に住んでいたある塩盗人は運良く当局の目から逃れ、別の土地のヤクザにかくまわれた。
不思議なめぐりあわせからその男とヤクザは出世し、男は後に商売の神と呼ばれることになる。
福岡市営地下鉄の工事は、掘るたびに弥生時代の遺跡に当たり、難航した。
当地では『弥生人の呪い』は現実であり、現代の地下鉄工事としては珍しく、10人ほど工事中の事故で亡くなっている。
尚、市営地下鉄の最初の収入は地下鉄の運賃ではなく、工事での発掘品で開いた展覧会の入場料である。
地下鉄の開通はその展覧会から更に数年後。開通していないのに収入のあるのも珍しい話である。

 

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F県K市に住む少年は、喉の奥の異物感に悩まされていた。
ある日その異物感が急激に増し、少年は激しく咳き込んだ。
すると異物感は消え失せ、咳とともに緑色の物体が喉から転がり出てきた。
当時の記憶に依るため事実は定かでないが、その物体は微かに動いていたという。
さらに歯ごたえは植物のものに近く、淡い塩味だったという。
その少年は今でも元気である。

 

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1972年イギリス、ロンドンでの話。
「食べる家」と言う家があり、入ると二度と出て来ないことで恐れられていた。
科学者ルイスは、原因は時空の歪みに関係している、と考えその家に入った。
暫く後、中から悲鳴が聞こえ、ルイスは二度と出て来なかった。

 

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かつてジョージア州で30cm以上の巨大バッタが捕らえられたという話は有名だ。
昆虫は死ぬと内蔵が酵素で破壊されてしまい構造がわからなくなるので、
昆虫学者たちは生きているうちに熱湯につけて殺し、解剖することにした。
処理を済ませ、腹にメスを入れると、中から大量の小さなバッタが出てきた。

 

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ドイツのフラウエンラントに、未完成なのに観光名所となった”トンネル”がある。
行き止まりの壁に向こう側の景色に似せた絵が描いてあるため、
入り口からは通常のトンネルに見えるのだ。
夜は暗くて絵は見えないが、月夜には”トンネル”の奥からわずかに光が差すという。

 

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ニュージーランドに生息していた巨鳥モアは、その巨体ゆえ飛ぶことができず、乱獲されて絶滅したとされている。
ところが最新の研究によると、現存するモアの標本は、どれも翼が欠落しているそうだ。
実際にはモアには巨大な翼があり、それを使って飛ぶことができたはずだという。
ではモアはなぜ絶滅したのだろうか。そして、なぜモアの翼の存在は隠蔽されてきたのだろうか。

 

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1912年、スコットランド。子供たちの悪戯に悩むベンという老人が、警察署長に相談した。
署長は一計を案じ、ベンの家の周りで騒ぐと番犬に噛み殺される、という噂を流した。
この根も葉もない噂は功を奏し、その夏じゅう、ベンの家にはだれも寄りつかなかった。
喜んだベンはある夜、近所のバーでしこたま酔って、上機嫌に歌いながら帰ったらしい。
翌朝、ベンは自宅の前で遺体となって発見された。犬の噛みあとに似た傷が全身にあったという。

 

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1862年、イタリアのカドーレ地方に、 どんな虫とも会話できるという老婆が現れた。
虫にインクをつけて、質問をしてから放すと、虫は地面を這って文字を書いたそうだ。
甲虫ともナメクジとも”会話”する老婆に、ある男が蝶のサナギを渡して、これと会話してみろと迫った。
困った老婆が質問すると、サナギを食い破って寄生虫が出てきたという。
寄生虫が何と書いたかは記録に残っていない。

 

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2002年、静岡県の中学校のトイレが故障した。
大量の便を一度に流そうとしたため、下水管が詰まり破裂したのだ。
そのとき用を足していた男子生徒はこう証言している。
「トイレに行く前、仲のいい生徒たちから『俺らの分もしてきて』と言われた」

 

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江戸時代、寺子屋に関する話。
学習科目に鳥語があったという。諜報目的に重宝するからだ。
しかし、ある事を基にその科目を無くした。
噂によると、飛び下り自殺が後を立たなかったからだとか。

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