【信じようと、信じまいと】『携帯電話を装飾』など全50話【31】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『携帯電話を装飾』など全50話【31】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【31】全50話  ロア – 噂話

 

オークランド州で、今不思議な携帯電話が流行している。
何と自分の皮膚を剥ぎ、携帯電話を装飾するというのだ。
刺青を入れたものを貼る者、唇の一部分を含む顔の皮膚を貼る者等、どんどんとエスカレートを続けているとの事。
日本の一部の個人外科でも、保険適用外でそれを受け付ける医者も増えて来ているらしい。

 

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福岡県糟屋郡の高校で、先日「生徒の居ない卒業式」が行われた。
この高校の卒業生は、実は21年前の中国への修学旅行の際に全員事故死してしまっているのだ。
当時の教員が全員集まり、卒業生の名前を読み上げ、その日の体育館は「仰げば尊し」の音楽が流された。
不思議な事に、曲だけの筈だった「仰げば尊し」に合わせた合唱の声を、多くの人が聞いているそうである。

 

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新潟県のとある小さなスキー場には、建物の影にある看板が立っている。
地元の人も何時誰が立てたのかわからないというその看板にはこう書いてある。
「雪女に注意」 と。
因みに新潟県は雪女伝説発祥の地という説がある。

 

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2000年7月、都内のとあるゴミ屋敷の大清掃が行われた。
ゴミを回収していると、一人の作業員がゴミの中に古い本を見つけた。
表紙は奇妙な文字で綴られており、奇妙な模様のようなものも書かれていたという。
だがこの話は誰も信じなかった。作業員によると開いた瞬間砂のように消えてしまったというからだ。

 

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1989年8月、九州のある山中で凍った遺体が見つかった。
その遺体はたとえ冬でも凍った状態で見つかることなどあり得ない標高で発見された。
さらに奇妙な点は、木の中腹に逆さまにしがみつくような姿で死んでいたことであった。
何一つ不明のままその遺体は8月の遭難者名簿に身元不明と書かれ忘れ去られていった。

 

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1995年タイのバンコク。ティアンチャン・コーキンという男が道を歩いていると、右から車が突っ込んできた。
その車は電柱に衝突し、落ちてきた電線に接触したティアンチャンは感電してしまった。
病院で一命を取りとめた彼は家族にこう語った。「夢の中で釈迦様の右手に助けられた」と。
彼は右手で電線に接触し、電流は右半身を伝って右足から抜け、そのまま右に倒れたのだ。

 

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南極にも温泉が沸いているのをご存知だろうか。
周辺は一年中霧が立ち込めており、周囲からの視界を遮っている。
1998年アメリカの観測機が霧の内部に入り、観測を行った。
しかし「Oh My God…」という通信を最後に消息を絶ってしまった。彼らは何を見たのだろうか。

 

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絞首刑は首を絞める処刑だが、縄の長さを間違えると斬首になることがある。
19世紀のアメリカで、ある殺人犯が公開処刑されたとき、それは起こった。
犯人が吊るされた拍子に、首が勢い良く吹っ飛び、観衆に飛び込んだのだ。
首は一人の男の目の前に落ち、男は恐怖であらぬことを口走り、それがもとで真犯人として逮捕された。

 

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線路の整備員達の間では作業マニュアルにはない、口頭だけで行われる注意があると言う。
それは「人身事故のあった場所に見なれない草が生えていたとしても、けして引っこ抜かないこと」。
ある時、その掟をやぶった作業員が突然心臓発作を起こして倒れた。
こと切れた彼の傍らには人間に似た奇妙な根っこの草が落ちていたという。

 

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熊本県の某市に住む少年は、事故で右腕を失ってから幻肢痛に悩まされるようになった。
だがある時を境に、痛みが誰かの手を握っているような感覚に変わった。。
しかもその手は「向こう側」に彼を引っ張っているような感覚だと言うのだ。
ちなみにそのある時というのは、いじめられていたクラスメートが亡くなった日である。

 

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1992年、ボストン。小学校にショットガンと斧で武装した男が乱入し、児童と教師を数十名殺戮した。
と、泣きながら訴える男の子が保護された。しかし、実際にはそのような事件は起こっていない。
おかしなことに、男の子の言う自宅住所は架空のもので、どんなに探しても家族も身元も判明しなかった。
その男の子はは現在精神病院に収容されているという。彼はどこから来たのか。

 

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1979年、イギリス。アパートの一室で奇妙なオブジェが発見された。
それはベッドに大の字に横たわる極めて肥満した人間の屍体で、手脚の関節から先だけが異常に痩せていた。
どうやら一度生きながら切断した手脚を冷凍保存し、その間に被害者である浮浪者を肥らせたのち殺害、手脚を解凍して縫いつけたらしい。
この製作に手間のかかるオブジェの存在を警察に通報したのは製作者らしい。腐る前に知らせたかったのか。電話の声は女だったという。

 

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5年前、FBIは極秘のプロジェクトを立ち上げた。一種の脳波検知器の製作で、強い殺意を抱いた人間に反応する物だ。
強盗殺人などで囚役している10人に対して、実験が行われた。担当官が事件当時の状況を思い出させ、検知器の反応を見る。
検知範囲は数メートルだが、10人全員が何らかの反応を引き起こした。世間話では反応が出ないため、プロジェクトは成功と思われた。
ところが最終報告の段階で、プロジュクトは解散し資料はすべて焼却された。この検知器が長官の前で強く反応したためだ。

 

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時は14世紀、ヨーロッパに小さな町があった。
その町には「恐ろしい災厄を封じ込めている」と言われている大きな鉄の箱があった。
皆恐れて近寄ろうとしていなかったが、ある日酔っ払った若者がふざけて箱のふたを開けてしまった。
町の人々が恐る恐る覗き込んで見たが、小さなネズミが一匹入っていただけでネズミはどこかへ走り去って行った。
「誰が最初に置いたか知らんが酷いいたずらだ」と誰もが失笑した。
だが、次の日から謎の病気が町中で流行り、しまいに国から国へと広まっていき数多くの人が死んだ。
のちに分かったことだがこの病気の名は「ペスト」 その感染源は───ネズミである

 

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メキシコのはずれにある崖の中腹にかなり昔だが人が住んでいる形跡のある穴が見つかった。
しかしその場所は地上から150メートルの高さにありどう考えても人がたどり着ける高さではないという。
ヘリで調査し、様々な生活用品などが見つかったが、どうしてもどうやって中に入ったのかは分からなかった。
しかし最近穴の中に、ある壁画が見つかった。その壁画には空を飛んでいる人間の絵が描かれていたという。

 

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船乗りシンドバッドの冒険にはある秘薬を用いて人の知能を低下させ食用の家畜とする部族が登場する。
これは同種族の脳などを食べることにより発症する脳病(ヤコブ病など)が元となったらしい。
実はパプアニューギニアでは1960年ぐらいまで葬送としての食人が行われており、クールーという脳病が蔓延している。
クールー病の潜伏期間は5~50年。まるで眠れる爆弾のように、あと数年で爆発的に発症者が増えることが懸念されている。

 

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1994年4月、長野の天竜川の流域で黒塗りの木箱が放置されているのが発見された。
その箱の縁に血痕がついていたため、箱はそのまま長野県警へと送られた。
結果、その箱の中には白い折り鶴が入っており、箱の内側は全て朱色に塗られていたという。
関係ないとされた話だが、その箱と同じ場所に死体を遺棄したと自首してきた夫婦がいたそうだ。

 

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2001年10月、東京の池袋にある展望台のトイレで死体が発見された。
自殺と断定され、死因は眼底部から突き刺さった本人の指による脳の損傷。
目撃者の証言にも矛盾は無く、そのまま事件は忘れ去られていった。
携帯電話に持ち主の自殺者の声で「おれのせなかがみえる」と言う録音があった点も放置された。

 

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1999年、アメリカ。田舎町で少年5人が連続して獣に噛み殺される事件が起きた。
さらに、直後に2歳年上の姉を射殺したローティーンの少女が逮捕された。
妹は姉が狼に変身し、付き合った少年たちを殺し、自分も殺されそうになったので撃ったと主張した。
もちろんこんな証言に信憑性はないが、妹の脚には少年たちを殺した獣と同じ歯型がついていた。

 

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日本古来の妖怪に「宿おどし」がいる。研究家によると、姿は見えず濡れた音だけの存在とのこと。
特徴は、自縛霊を栄養源として食す事で、宿場町に多い自縛霊を狙って出没したらしい。
海辺や河川に近い街での出現が多く、幽霊さわぎや霊障に悩む宿屋からは、逆に重宝がられていた。
「宿おどし」を招きよせる方法に魚油の灯篭がある。部屋に魚の臭いがしたら、灯篭の残り香かもしれない。

 

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イタリア南部のとある教会には、若返りを起こす奇跡の小箱が安置されているという。
宝石箱ぐらいのサイズで、中に入れたものは一晩経って開けてみると見違えるように若返っているそうだ。
しかし記録では、老いたネズミや傷みかけた野菜で試してみたところ、ネズミは肉体こそ若返っていたようだが
昏睡状態に陥り二度と目覚めず、野菜も新鮮さを取り戻したがひどい腐臭で食べられた物ではなかったとか。

 

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イラク戦争中、アメリカとイギリスの特殊部隊が、ある村を襲撃する共同作戦を実行した。
ところが村には誰も折らず、そればかりかここ数年人が暮らした気配が無いのである。
地下に隠れている痕跡も、テロや武装勢力に協力しているような証拠も無かった。
テロで使われる武器などは、この無人の村から提供されているのは間違いなかったのに───

 

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イギリスの首相スペンサー・パーシバルは1812年のある日、光るボタンのついた緑の服の男に
射殺される夢をみた。同じ頃ジョン・ウイリアムスという裕福な地主も同じ夢を何回も見て、首相に
進言すべきか迷っていた。翌朝、パーシバルはたかが夢と家族のとめるのも聞かず議会に出席した。
そして下院のロビーで突然現れた男に射殺された。男は光る真鍮のボタンのついた緑の服を着ていた。

 

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イギリス、ハンプシャーの一軒の旧家に残された日記には、ある不可解な記述がある。
机の引きだしにインク瓶をしまっておくと、いつも翌朝には消えてしまうというのだ。
彼が世を去って数十年、日記の主の曾孫にあたる人物は自分の机の引きだしからいくつもの見覚えのないインク瓶を見つけた。
まぎれもなく曽祖父の時代に作られたインクであったと、その男は自らの日記に記している。
変なところで句点をつけたり、「○○はしかし、」という文体とかが独特だから
すぐに誰だか分かるんだけどねぇ・・・

 

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スペインの小さな町にある公園に、近所の老婆がボールを抱えて散歩に来るようになった。
ピンク色のゴムボールに熱心な様子で話しかけるのを見て、誰もが老婆の痴呆を疑わなかった。
あるとき老婆が散歩中に急死した。死因は心不全だったが、驚いた事に妊娠している事が判明した。
ピンク色のゴムボールは、どこを探しても見つからなかった。

 

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心霊写真を鑑定する時に、いくつか気を付けるべき事があるという。
その中のひとつに「虫眼鏡で見てはならない」というものがある。
拡大して観察したりすると、写り込んでいる霊に目を付けられる───からではなく。
写真の中で少しずつ少しずつ動いている霊と、たまに目が合うからだそうだ。

 

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「ウルトラマンセブン」の第12話が、とある抗議によって封印処分されたのは有名な話である。
実は「ウルトラマンA」にも封印処分された話が存在する。
といっても抗議等を受けたからではなく、製作側が自主的に「お蔵入り」を決定したのだという。
完成したフィルムを試写した時、台詞がすべて「女性の金切り声」に変わっていた為らしい。

 

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一般書店で販売されている本に「建設物価」という資料本がある。
建築や土木工事に必要な「材料の単価」などが記載されているのだが、たまに変な物が掲載されるらしい。
「死体(禽獣)運搬・処分費」に混じって「遺体処分費」「遺体運搬投棄」と載るのがそれである。
確認されるたびに単価が違うため、どうも相場というものがあるようだ。

 

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広島県にある某遊園地では、毎日「午後2時~午後3時半」までメリーゴーランドが停まる。
別に遊園地の係員が停めているわけではなく、その時間になると勝手に停止してしまうそうだ。
その時間は「保守点検」と称して、客が近付かないようにしている。
原因を調べた全員が、口をそろえて「ひどく嫌な感じがする」と再点検・修理を拒否したからだ。

 

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別府の温泉街で、80年代に変な噂が流れた事がある。
「さまよう温泉玉子」というのがそれで、入浴中、いつの間にか湯船に玉子が浮いているという。
プカプカと浮くだけで何も起こらず、気がつくと消えている。手に取ろうとすると、沈んでやはり消えてしまう。
手に入れると幸福に慣れるといわれているが、バブル期の終焉と共に噂は聞かれなくなってしまった。

 

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少年が、友人を撃ち殺してしまったと警察に駆け込んできた
警官が驚いて現場に向かうと、確かに少年の友人は事切れていたが、外傷はなく、少年の所持していた銃もただの玩具であった
遊んでいる最中に起こった突然死として、事件は処理されたが
念のため、死因を特定するために解剖したところ、遺体の心臓の中から本物の銃弾が発見された

 

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熊本県のある町では、「午前4時に鳴る電話に出てはならない」という噂が広がった事がある。
その旨を知らせる回覧板も出回ったというから、大多数の人間が信じていたようだ。
電話を取るとどうなるのか誰も知らなかったし、実際に電話が鳴ったという話も聞こえてこなかったが。
ただ、そこの町だけ高齢者の「孤独死」が全国平均よりも異常に高いらしい。

 

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昭和20年、川崎地区を空襲したB-29編隊が帰り際にあることに気付いた。
後方から光り輝く火の玉が幾つもついてくるのだ。
機関銃を射撃しても一向に効果はなく、何百マイルも追いかけてきたという。
その後、東京を始めとした各地のいくつかの空襲でも、この火の玉が目撃されている。

 

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1978年、アメリカの研究チームがエジプトのとあるピラミッドを調査した。
最深部の個室には棺があったものの、中には遺体やミイラといったものはなく、
ヒエログリフとは異なる4種の象形文字で埋め尽くされた膨大な数のパピルスがあるのみだった。
このパピルス群はつい最近まで保存されていたが、何故か2003年中盤に破棄された。

 

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「借金で首が回らない」という言葉があるが、ジョン・ボスヴィル氏の場合は少し違っていた。
経営が上手く行かず借金に苦しむ氏は、聖母マリアが数字だけを告げて姿を消す夢を何度も見ていた。
すがる思いで、その数字の宝くじを購入。なんとそれが130万UKポンド(約3000万円)の大当たり。
驚いた氏が妻の方へ首を向けた瞬間、首の骨が歪み……借金は返済できたのに今でも首が回らないそうである。

 

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アメリカの「リトルチャイナ」という中国人街では、昔から子供達に厳しく守らせている習慣がある。
中国人が移民を始めた頃に「尉黒(イーヘイ)」という料理人がいたが、食人を疑われて惨殺されたそうだ。
以来、子供達には夜になって「尉黒、尉黒、子供の肉は美味しいか」と唄わせないようにしている。
尉黒が殺された次の日、彼を馬鹿にする歌を唄った白人少女が、ベッドの中で顔を噛み砕かれていたらしい。

 

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1935年、スペインの古い教会から1枚の絵が発見された。
絵そのものは油絵なのだが、描かれているのはどう見ても東洋の「サムライ」だった。
キャンバスの裏には「我が村を救った英雄」とあり、鑑定の結果すくなくとも12世紀ごろの物だという。
侍の正体を知るため日本に送られる予定だったが、スペイン内乱の中で焼失してしまった。

 

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もう周知のことかもしれないが
つい数秒前に考えたことをよく忘れる人は、デジャビュなど突発的に情報が脳内に浮かんでくることがよくあると言う。
またそれは他人の記録である可能性が少なからずあるのだそうだ。

 

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ある日、酒に酔ったアインシュタインの友人が、計算中のメモを見つけ悪戯心を起こした。
「神の意思(宇宙意思と訳す場合もある)定数」という架空の定数を、メモに書き込んだのである。
後になってメモを見たアインシュタインは、友人の悪戯に苦笑しつつも、面白半分に計算してみたところ───
あれだけ悩んでいた解があっあさり導かれたのだが、彼は「ありえない」とメモを握りつぶしてしまったそうだ。

 

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ガムを緑色に着色する時使われるのは「蚕の糞」である。
加熱処理される過程で雑菌などを除去するため、健康面に問題はないとされている。
しかし蚕の中には突然変異的な菌を持つ物もおリ、ガムに異常を生じさせる場合があるらしい。
緑色のガムの中に紫色のガムがあったら、要注意だ。

 

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日立が「脳波による機械への命令伝達」の実験が行なわれた。
脳波を伝える装置をつなぎ、回路のスイッチをオン/オフするだけの簡単な物だが、見事に成功した。
まるでSFの世界に追いついた技術ではあるが、マスコミには発表されなかった事実がある。
「オンにせよ」の命令が発せられた瞬間、研究所の人間が一斉に手近なスイッチをオンにしたそうだ。

 

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何らかの疾患を負っている場合を除いて、外国人は肩こりにならない。
そもそも「肩が凝る」状態がどういったものか分からないそうだ。
肩が凝るという言葉を世に広めたのは夏目漱石だと言われているが、
肩こりに苦しむ日本人が増え始めた時期は、漱石の書が流行し始めた時期とほぼ同期である。

 

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神奈川県の数年前に廃業した廃病院で三つの頭蓋骨が発見された。
警察の捜査が開始され、歯型等の鑑定から以前病院でいずれも癌で
死亡した入院患者と判明したが遺族はありえないと言っている。
遺体には傷一つなかった頭蓋骨がないなどありえないというのだが・・・

 

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アフリカのある地域に「ヨタ」という部族が存在したと記録されている。
彼らは長らく平穏な生活を送っていたが、探検隊が島を訪れて以降
部族全員で潮流の強い沖合いまで泳いでいくという奇妙な儀式を行い始めた。
体力のないものから死んでゆき、数年後にはその部族は全滅してしまったという。

 

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三国志時代の書物には面白い地域の話が幾つか有る。「秦華」と言う地方の村には、
戦に備えてか「登樹戒」と呼ぶ儀式が毎年行われていて、負けた者は一年間奴隷として、
人々の雑用を強いられていた様だ。一種の成人の儀式でもあり、全員で適当な樹を選び、
そこの頂上まで登る。落ちたり、順位が低い者は奴隷。ただ奴隷は、戦に出なかったらしい。

 

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1985~1987年の間にヨーロッパ各地で、学童未満の子供の行方不明があいついで発生した。
当時の地元警察による捜査では発見できず、国際的なニュースになることもなかった。
2006年のEC会議のさなかに事態は静かに進展した。雑談の中から、各国政府より派遣された高官の8割の者が、
子供を失った親であることがわかった。匿名の出席者によると、唖然とした沈黙が一分以上続いたらしい。

 

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中国内陸部のある寒村で、自称宗教家の男が麻薬の所持容疑で逮捕された。
押収された薬物は大量の高純度の覚醒剤で、村に精製設備がないことから、男の背後に大規模な密売組織があるのではないかと予想された。
しかし、当局の懸命な捜査にも関わらず、組織の存在は明らかになることはなかった。
逮捕された男はかつて少年時代に、なにもない中空からあらゆる物体を取り出すことができる、「神の使い」として崇められていた。

 

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1800年代のインドの高僧シュリー・アジタは出家以降死ぬまで、自分の手を洗うことをしなかった。
晩年の彼の両手はひどく醜く朽ちており、彼の苦行に対する信念の強さを思わせるほどだったが、
彼の内弟子の一部によれば、それは苦行でなく悪魔に魅入られた結果だったのだという。
彼の死後、彼の一番弟子が両手を空布で拭いたところ、布はあっというまに燃え尽き蒸発してしまった。

 

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イギリスに暮らすエリザベス・スティーマー女史は奇妙な趣味を持っている。恐らくは世界に、
一人しか居ないだろう、「ペーパーコレクター」なのだ。彼女に言わせると、五〇〇枚セット、
そのコピー用紙一枚一枚にも個々の違いがあって、その中で至高品を見つけるのが楽しみだという。
常人には理解できない深い至宝の世界だと言う彼女の部屋は、真っ白い紙で埋め尽くされている。

 

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インディアンの部族に伝わる歌や踊りは娯楽よりも宗教的な儀式に近い。
フォピ族に伝わる「夜の神の歌」と呼ばれる儀式を現地の大学生グループが再現したところ、数人の生徒が長期に渡り悪夢に悩まされたと言う。
信じようと信じようと

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