【信じようと、信じまいと】『弔い方法』など全50話【20】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『弔い方法』など全50話【20】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【20】全50話  ロア – 噂話

 

イギリスのある探検家がアマゾンの河を調査していると、美しい女性が川岸の椅子に腰掛けて眠っている。
調査を終え近くの部落で宿をとり、現地の人にその話をすると、実はそれはこの地方独特の死者に対する弔い方法だった。
経験豊富な探検家はそれ位では驚かなかったが、その次の現地人の言葉を聞くとしばらく動けなかった。
「もう200年前に無くなった儀式ですけどね。」その後、探検家は二度と彼女には会えなかった。

 

□ □ □

 

ノルウェーの北部に、「人間でないもののための森」と呼ばれる森があり、現地の人間が先祖代々管理し、
絶対に人が入らないようにしていた。1972年に、強盗が捜査を振り切るためその森に逃げ込んだ。警察は森の管理者と交渉するが、
全く譲らない。大勢での強制捜査もありえると持ちかけた次の日、管理者は原形を留めていない強盗の死体を運び出してきた。
「死んだ理由は言えない。問題なら、俺が殺したという事にしてくれ。」そこまでして彼らが守りたいものとは、何なのだろう?
スウェーデンのとある森には人の言葉を解する木々があるという。
その木々は実際に人の言葉を話すことはないが頭の中に語りかけてくる
のだそうだ。昨年、森の木々に向かってまるで会話をするようにしている
一人の日本人少年が現地の人間に目撃されたというが、果たして。

 

□ □ □

 

かつてNASAは火星と木星の間にある小惑星群の岩石のサンプルを採取した。
宇宙の仕組みを知るための貴重なサンプルで、その多くは現在解析中である。
しかしながら、採取してきたサンプルの中に、1つだけ不可解なものが混じっていた。
それには、いまだ解読のされていないインダス文明の象形文字が刻んであった。

 

□ □ □

 

自殺の名所としてよく知られる、富士の樹海。毎年多くの人々がそこで命を終わらせる。
静岡県や山梨県の県警、救助隊、自衛隊の人々がそんな人々の遺体を回収するため
毎年何度かきちんとした装備で樹海へ入る。だが彼らは時々信じられないものを発見する。
完全な装備でも入ることが困難な奥地に、ぽつんとそろえられた、まだ新しいハイヒールを。

 

□ □ □

 

新種の病原菌の発見において、突然変異によるものでない全くの新種も多く存在する
しかし研究者の努力があれど、最初の保菌者を割り出すことができるものは少ない
だが少ない例ながらも確定された保菌者はたいてい次の三つに当てはまるのだと言う
研究者や密猟者等の密林帰り、軍事研究所関係者、隕石落下地点付近住人

 

□ □ □

 

17世紀後半のフランスに、有名な嘘吐きがいた。
彼は魔術師であると吹聴し、人々に笑いを提供する、いわば道化のような存在であったという。
しかしながら1695年に彼が亡くなった時、民衆は奇妙な現象に直面する。
誰一人として、彼の本名、彼の住んでいた場所、そして彼の顔を思い出すことができなかったという。

 

□ □ □

 

地球の深海というものは、実は未調査領域が大変多い。
したがって深海を調査すると、新種の生物や、もう絶滅したと思われていた生物が見つかることがある。
奇妙なうわさというのも、研究者の間では絶えない。それは、こういうものだ。
「探査機のモニター画面の中で、歩いている人を見た」

 

□ □ □

 

アメリカ、ユタ州に仲のいい家族がいた。
5人家族だが、不思議なことに、皆誕生日は年違いの同じ日だった。
父親は、「きっと僕らの家族はいつまでも一緒にいられると言う神様のメッセージだ」
と口癖のように言っていた。
あるとき家族でドライブを楽しんでいたとき、何故かガードレールを突き破って
谷底へ落下した。
結果は一家全員死亡。当然と言えば当然だが、検死をした際、奇妙なことがあった
父親は頭を強く打ったことにより即死、しかし、
その他の家族は、目立った外傷は無く、死因は皆心臓麻痺であった。

 

□ □ □

 

キリマンジャロは高さ19710フィートの雪に覆われた山で、アフリカ第一の
高峰だといわれる。その西の頂はマサイ語で「神の家」と呼ばれるが、
そのすぐそばに、干からびて凍りついた一匹の豹(ヒョウ)の屍が横たわっている。
その豹が何を求めて来たのか、今まで誰も説明したものがいない。

 

□ □ □

 

「豚の島」と呼ばれる小さな無人島がイギリス北部にあり、王国の調査船が
数十年ぶりに上陸すると、島の中で四人分の人間の骨を見つけた。
その骨はどれも奇形で、小人病の男が二人、巨人病の大男と、手足の無い女が
一人ずつ。女の死体の周りは装飾され、「豚の島の女王」と岩に刻まれていたそうだ。

 

□ □ □

 

日本では「桃太郎」が有名だが、中国に少しだけ、これに似た話がある。
「若者が浜辺を歩いていると、オスの熊ほどもあるハマグリをみつけた。
持って帰るわけにもいかず、こじ開けてみると中には剣が入っていた。
持ち帰り母親にその剣を見せると、母親の首が、ぽろりと落ちた。」…これで終わりである。

 

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昭和34年に、工事現場で使うコンクリート砂から封筒が出てきたのを
男が見つけた。家に帰って中を開けると、「事故で私の夫が機械に落ちて
この砂の中に砕かれてしまいました。後生ですから、何に使われたのか、
これを読んだら一報願います。」と書かれてあり、住所と郵便番号が入っていた。

 

□ □ □

 

人魚を拾った、という男が警察に来たが追い返された。後日、週刊誌の記者がその男を
訪ねてみると、風呂場で飼っていたが、もう捨てたと言う。記者は半ば呆れながら話を
聞いてみると、男は言った。「何にも食べないから、死んでしまうんじゃないかと思ってたが、
恐ろしいことに気づいた。風呂場を覗くと、人魚は人を食っていた。俺にそっくりな男を。」

 

□ □ □

 

ある天文学者が、宇宙の滅亡は何百兆年後などではない、という計算を出した。
彼の計算によると、それはあと数年後の出来事である、というのだ。
学会は彼を全く相手にしなかったが、彼はまだ学説を曲げていない。
「宇宙は落下し続けている。動きは相対的で気づきにくいが、もうすぐ『着地』するだろう。」

 

□ □ □

 

空っぽの水槽を展示している水族館があった。個人の趣味で経営しているので、誰も文句は言わない。
興味本位で、誰かが管理人に、それについて尋ねた。管理人は寂しそうな顔をして言った。
「昔、一匹だけタコをそこに飼っていました。手違いで、エサをやるのを忘れていた。自分の足を食べてしばらく生きて
いたのでしょう。だが、いつしか水槽は空になっていた。自分を全て食べたタコが今でも、そこに居る気がするんです。」

 

□ □ □

 

交通事故で少年を轢き殺した男が、母親に慰謝料を払いたいと申し出ると、断わられてしまった。
「代わりに毎月13日には、やった事を忘れないよう自分宛に葉書を送ってほしい」と、宛名の書かれた
たくさんの葉書の束を彼女は男に渡した。何年も男はその約束を守ったが、いつまでもこんなやり取りは
お互いのためにならないと思い、葉書を燃やした。すると、あぶり出しで文字が浮かんできた。『ひとごろし』

 

□ □ □

 

『リメンバー・パールハーバー』
真珠湾攻撃の翌年、ルーズベルト大統領が演説のなかで言った言葉である。
しかし、真珠湾攻撃の行われた2年前の同月同日朝…
インディアナ州オーエンスビルの小学校側の道にペンキで大きく
『REMEMBER PEARLHARBOR(リメンバーパールハーバー)』
と、書かれていた事を知るものは少ない…。

 

□ □ □

 

昭和38年11月19日のこと
まだ、行き交う車も少ない早朝の水戸街道(国道6号線)を、東京から下り方面に向かって走る車がいた。乗っているのは、富士銀行・東京・葛飾支店の行員2人と得意客1人。
茨城の竜ヶ崎にあるゴルフ場に向かっていたが、途中一台の黒いトヨペットクラウンの後ろを追走するかたちになった。
150m程の車間距離があったのだが、2台が取手市を抜け藤代バイパスにさしかかったときだった。
前を行くクラウンが白っぽいガスの様なものに包まれたかと思うと、スーッと車体が薄れ、次の瞬間にはガスとともに消えてしまった。その間、わずか5秒。
両側田畑の見通しのきく一本道であった。

 

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女性会社員が乗る車のボンネットに、大きな「×」印がスプレーで落書きされていた。
消しても消しても、次の日には同じ様に落書きがされており、いいかげん面倒なので落書きされたままにしておいた。
落書きされるようになって3ヵ月後、ヘリで取材していたTVクルーが飛行中に誤ってマイクを落としてしまう。
落下したマイクは、停車していた彼女の車に直撃した。寸分違わず、落書きされた「×」印の真ん中に。

 

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1995年の夏、真夜中。四国の曲がりくねった山中を彼女とドライブしていた大学生が後ろから黒塗りのベンツにあおられた。
怖くなってスピードをゆるめ脇に車をとめると、ベンツもすぐ後ろに停車した。
男が降りてきて運転席の窓ガラスをたたく。よく見るとスーツを着た普通のおじさんだったが、顔が異様に青白い。震える指で車の屋根を指差し、
「ついさっきまで屋根におばあさんがずっとしがみついていたんだ」

 

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アメリカには自殺したくても、勇気がなくて自殺しきれない人が集まリ、互いに無事自殺できるよう、サポートしあうセミナーがある。
なかでも「どれだけ格好いいポーズで飛び降りれるか」というゲーム形式で、集団飛び降り自殺させる方法がある。
他のメンバーも勇気を出せるよう、セミナーはこの時の様子をビデオに撮影撮影して上映する。
飛び降りるメンバーは、思い思いのポーズで楽しそうに笑いながら、次々と崖を飛び降りていく姿は異様である。

 

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ちょっと昔の話
あるサーカスが猿を捕まえて曲芸を仕込もうとした
しかし猿はその生活に馴染まず段々衰弱していった
しばらくして、団員が猿の様子を見に行くと猿は死んでいた
曲芸用の麻縄で首を吊って
猿はどこで首の吊り方など覚えたのだろうか

 

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南洋諸島のある島の子供たちは、幽霊ごっこをして遊ぶ。
ルールの基本は単純な鬼ごっこなのだが、鬼が独特の掛け声をかけつつ走り回る。
それは「グンソウドノ!」「オイテカナイデ」「ミズヲクダサイ」というもの。
もちろん、子供たちはそれが日本語だということを知らない。

 

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1968年、ドイツで「狂気」という名の、
真っ黒な画面が延々と続くという前衛的な映画が製作された。
ところが、2003年にこの作品をデジタルリマスター化した際、
そこには一人の女が男を刺殺する映像が映し出されたという。

 

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大阪駅近郊のある映画館には、上映中、決して誰も座らない席があるという。
とはいえ、この映画館が寂れているというわけではなく、
人気作、話題作が上映される時等、殆ど完全満員になる事もあるのだが、
そんな時であっても何故か、その席には誰も座ろうとはしないらしい。
フランス映画だったかな、青い画面に男のモノローグが延々と流れる「ブルー」という映画がある。
不治の病に冒された監督自身の絶望を表現してるらしい。

 

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クレジット表示を拒否した際に使われる偽名「アラン・スミシー」(今はトーマス・リーらしい)は、割と有名である。
だが、中には「出演してないはずの役者」がクレジットに入っている事がある。
うっすらではあるが、映ってしまっている以上は役者としてカウントするという映画協会の取り決めらしい。
「映っているはずのない役者」を示す偽名『アレックス・ドナヒュー』……暇な時に探してみるのもいいだろう。

 

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病気のために14歳で失明したフランスの少女は医師のテストの結果
鼻の頭と耳たぶで物を見ていることが判明した。 明るい光を耳たぶに当てると
少女はまぶしがり、鼻先を指で触ると飛び下がって怒った。
「私をめくらにするつもりなの!」と。

 

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ある男が「家の中で視線や物音が酷い」と何度も通報をした。
かけつけた警察が調べたが部屋には侵入した形跡等はなく、悪戯として処理した。
再三の通報にもかかわらず悪戯として処理されてしまった男は家を焼き自殺した。
焼け跡からは男一人分では考えられない量の人骨が発見されたという。

 

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中世ドイツの片田舎で、ある男が「廃墟になった自分の家で彷徨う」夢を見た。
1ヶ月後、その男は未知の病気が発症し、更にその半年後に死亡。残った家族も同様の症状を見せた。
それを知った村人は恐れて、その家族を家の中に閉じ込め、隔離した。
十数年後、廃墟となったその家に人影が見られ、翌日村人が家を調べると、真新しい足跡が見つかった。
その足跡は、最初に病気にかかった男の靴と一致したという。

 

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1970代初め、とある漁港の周辺で見たことも無い漁船が度々目撃されるようになった。
その漁船は海上にとどまったまま動く気配がしなかった。というより人の気配すらしなかった。事実海上の船に人影を見た者はいなかった。
ある時一人の漁師が夜漁の際、この船を発見し、「よし、俺が中を調べてやる!」と言った。
皆が止めるのも聞かず、勇敢な漁師は船に飛び移った。しかしその瞬間突然船は音も無く動き出し、あわてふためく漁師もろとも滑るように夜の闇に消えてしまった。
漁師は今も行方不明だという

 

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アメリカ、カリフォルニア州に住むある男は新しいスポーツカーを購入。
男はその車を友人に自慢しようと友人を野球の試合に誘った。
試合も終了し、男は帰ろうと自分の車を探したが見つからない。車は盗まれてしまったのだ。
それから数ヵ月後、男の家に警察官が現れ、「あなたの車が見つかりました」と伝えた。
盗まれた車はカリフォルニア大地震によって崩れた道路の下敷きとなりぺしゃんこに潰され、
車内からは車を盗んだ犯人が変わり果てた姿で見つかったそうだ。
1948年アメリカケンタッキー州で起きたマンテル大尉事件。訓練中だった大尉が住民の通報で円盤状の飛行物体を追跡。
定期的に通信で報告を行っていたにも関わらず、飛行物体のあまりの速度に大尉が追跡中止を通信した途端通信が途切れ、
後日大尉の戦闘機が残骸で発見された有名な事件であるが、通信が途切れたとされた後もこう通信されたことはあまり知られていない。
「これは一体どういう事だ!? 物体の中に人間がいる・・・・・・何人もだ!!」

 

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とある街に全盲の女性が居た。しかし不思議なことに彼女は物を見ることができたという
ある時、彼女の体に奇形腫が見つかった
長い手術の末取り出されたその中からは、無数の眼球が見つかったという
それ以来彼女が物を見ることは無かった

 

□ □ □

 

中国の山奥の某村で民俗学の研究していたオットー博士は、住人がたくさんいる川蟹を食べない事を不思議に思っていた
ある日、村人総出で蟹を取った時、ご相伴に預かった博士は蟹をたらふく食べてから住人に聞いた
「こんなに美味しい蟹を、何故普段は取らないのですか?」村人は笑いながら言った「いつもはこんなに美味しくないから」
そのうち博士は気づいた この村の住人が蟹を取るのは、決まって水葬が行われた6日後であることに

 

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フランス、ベルガードの森に「砂時計の湖」と呼ばれている湖がある。
澄んだ水をしているその湖から、満月の夜はあらゆる生物が姿を消してしまう。
不思議に思ったある釣り人は、満月の夜、船を漕ぎ湖を覗き込んだ。
見てしまった。うごめき波打つ湖底の砂。…底に存在する「何か」を。
フランスへ旅行に行った時に聞いた伝承です。

 

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世界でペットとして飼われているゴールデンハムスター。
しかし野生のゴールデンハムスターは、ほとんどその存在が確認されていないそうだ。
今、飼われているものは、1930年にシリアで捕獲された1家族の子孫で
それ以後に野生のものが発見されたことはないと言う。

 

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1975年の12月、マンハッタンのあるアパートの一室で火災が発生した。
幸い、小火程度で被害も少なかったが、どういうわけかその部屋に住んでいた男性は焼死していた。
さらに出火原因もわからず、結局この事件ははっきりした結論がでないまま処理されてしまった。
ただ、ひとつだけこの火事の辻褄があう仮説があった。「焼死した男性が自然に発火した」という仮説が。

 

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阪神淡路大震災の時に、丁度、朝風呂に入っていた男がいた。
地震発生と同時に、体が飛び上がり、落ちて風呂のフチでアゴを打ったそうだ。
風呂のお湯はほとんどが、その時外に出てしまっていたそうです。
その住んでいたマンションの場所は地震の中心線から50m離れた所でした。
(これは、その体験者と同じマンションの住人から
又聞きしましたが、ロアと言えますかね)

 

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夏休み前日、ある大学で、女子生徒が写真を現像しようと暗室で作業をしていた。
休みに入ると施設が利用できなくなるため、夜、時間ぎりぎりまで作業が続いていた。
しかし、部屋は暗い。管理人は彼女の存在に気付かず部屋にカギをかけて帰ってしまった。
夏休み明け、彼女の遺体は発見された。両肩がぐちゃぐちゃにつぶれ、指先は削れて短くなっており、胃袋からは現像液やネガフィルムを食べた跡が発見された。なんとか生き延びようとしたのだろう。

 

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昔住んでいた家の近所のおばさんが、こっそり、しかし確信有りげに教えてくれた事。
「20歳を越えたら考えてごらん、10歳の頃に戻りたいかどうか。30なら20の自分に戻りたいかどうか。
ああすれば良かった、こうしよう、って考えて”戻りたい”と言えるなら生まれ変われる。
”面倒だからいいや”と思ったら人間に生まれ変わらなくて済む。」

 

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ドイツ南部で「赤い着物」といえば魔女を暗喩するが、それと関係あるかもしれないある村の伝承
15世紀のある日、黒い森付近の村に突如非常に美しく妙齢の女性が現れ、村の外れに住むようになった
女は自分の体を売って生活したため、村の多くの男達は既婚未婚を問わずその美しさの虜となってしまった
村では女を巡っての争いや夫婦喧嘩が絶えなくなり、それまで平穏だった村の空気は非常に険悪なものとなったが
その村に背中に毛が生えた子供が産まれたのを境に、いつも身に付けていた赤いローブを残し忽然と姿を消した

 

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日本の原生林の最奥には、人間に寄生する植物が存在するのだという。
それは人の気管支に根を張り、やがて鼻から芽を吹き出して死に至らしめる。
しかしこの宿り木は、杉花粉が多い場所では生存できないのだそうだ。
里近い山林に杉が植えられているのは、商業以外の理由もあったのかもしれない。

 

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ドイツのある地方に、必ず人を殺せるという呪法が伝えられている。
呪い殺す人物のドッペルゲンガーを創出しその当人に見せることで、遠からず死に
至らしめるという。ただし、呪いをかける者のドッペルゲンガーも同時に創出される
理なので、あくまでもこの呪法は最後の手段なのだそうだ。

 

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アメリカのメイン洲のガソリンスタンドで、男が大きなインディアンの人形に押し潰されて
死んでいるのが見つかった。捜査の結果、人形は隣洲のドラッグストアの店頭に置かれて
いた物であることがわかった。死んだ男は数ヶ月前にそこに強盗に入り、店主を殺していた。
人形は現在、無事店頭に戻されている。

 

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戦後間もなく、中国地方の山奥で人が獣に殺される事件が相次いだ。年経た狸の
仕業だということになり、山狩りが行われた。狸は無事に討ち取られたが、その姿は
村人には隠されたまま葬られた。噂では、狸のものとは思えない大きな鉤爪のある
前足があったということだが、あくまでも狸として処理されている。

 

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アメリカのユタ洲に住む警察官の元に、不思議な手紙が送られてきた。内容は簡単な
図解で、ごく普通の日用品を組み合わせた何かの工作物の作り方が示してある。
他に一言「爆弾」とだけ書かれていた。図の通りに組み立てた物はとても爆弾に見えな
かったが、見事に爆発した。現在FBIが手紙の発送者を探しているという。

 

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カナダ,ウイニペグのモーガン牧師は礼拝前の午睡中、夢を見た。
古い賛美歌と人々の叫ぶ声と押し寄せる水の音が聞こえていた。
牧師は礼拝にどうしてもその讃美歌が必要な気がしてみんなで歌うことにした。
時は1912年4月10日大西洋上ではまさにタイタニック号が沈みつつあった。

 

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春秋戦国時代、中国では国家間だけでなく地方の豪族も各地でひんぱんに小競り合いを起こしていた
ある時、張琳という領主が召抱えていた占い師が「隣村の伯関があなたを滅ぼすだろう」といった
張琳は先手を取って滅ぼそうと隣村へ攻めていったが、外敵の攻撃に備えていた伯関によって返り討ちにあい死んだ
張琳に仕えていた占い師と伯関に仕えていた占い師は、実の双子の姉と妹だったそうだ

 

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アメリカ・オレゴン州で、頭痛を訴え、病院に行った33歳の男性の頭蓋骨から12本のくぎが見つかった。
この男性は覚せい剤を服用し、およそ3~5cmのくぎを1本ずつ、ネイルガンで自らの頭に打ち込み自殺を図った。
12本のくぎは、右目と耳の間に6本、右目の下に2本、頭の左側に4本あり、中には、主要な血管や生体機能をつかさどる
脳幹付近まで達しているものもあったが、その直前で止まっていたため、死を免れたという。ドリルやペンチを使って
くぎを1本1本摘出するという大がかりな手術が無事成功し、男性は、後遺症もなく、通常の生活に戻っているという。

 

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ウクライナのロストフ地方の森には、悪魔が潜んでいると伝えられる。
これに取り憑かれた者は、子供を森に引き入れてから食い殺すと言われていた。
1990年、この地方で大量に子供を食い殺していた男が逮捕され、死刑となった。
刑が執行される直前、男は「今回はしくじった」と呟き薄ら笑っていたという。

 

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199X年、九州の田舎高校生だった私たちは修学旅行で、上野動物園のパンダを見に行った。
同じ時、40名ほどの幼稚園児の団体が、やはりパンダを見に来ていた。
ガラス越しのパンダはあまり動こうとせず、十数分見た後、私達は他の動物を見に行こうとしたが
ある子どもが突然叫んだ。「あー!みて!せなかチャック!」……

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