【信じようと、信じまいと】『自分なりの神』など全50話【42】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『自分なりの神』など全50話【42】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【42】全50話  ロア – 噂話

 

多くの物理学者は神の存在を信じている。
もっとも、それはキリスト教やイスラム教の説く神とは全く別物。
各々の物理学者が自分なりに神を想像し、それを信じている。
この事実は、物理現象の根本原因を物理学で解き明かすことはできないという哲学、そして
あらゆる物理現象は時間軸に沿って、神の意志と言うべき、1つの方向に近づいていることを意味する。

 

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イギリスの数学者、アラン・チューリングは1936年、数学的に計算機とは何であるかを解き明かした。
計算機とは、大きな紙に書き込まれた記号と、装置の内部状態により、内部状態や書いてある記号、
読み書きする位置を規則通りに変更する装置である。コンピュータは、この仮想的な機械を再現した装置といえる。
そして、人間もまたチューリングの仮想機械に必要な条件を満たしている。
アメリカの監視カメラが、何度も首吊り自殺を繰り返す男を捉えた。
「何度も」というのは、男の頭が縄の輪をすり抜けるように変形したからである。
それを幾度か繰り返すうちに、ついに男の首は粘土のようにちぎれ、
頭部は二三歩よろめいた後、絶命した。

 

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ペンタゴンの地下には、とある部屋がある。
分かっているだけでも、これまでに519人がそこに入室している。
しかし、監視カメラの映像によれば、出てきたものは一人もいない。
昨年9月に調査チームが入ったものの、彼らも今だ、出てきていない。

 

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2007年、アメリカ、マサチューセッツ州。
MIT協力の下、ヒトの盲点を補完する外科手術が行なわれた。
被験者の術後経過は良好だったものの、彼は数日後に発狂した。
日記には、「見せたくないものは見えないようになっていた」とだけあった。

 

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1980年代、アメリカで後々まで語り継がれる伝説となる、神がかり的なスーパースターが活躍した。
音楽のマイケル・ジャクソン、アメフトのジョー・モンタナ、バスケのマイケル・ジョーダン・・・。
彼らの共通点のひとつは、名前の頭文字がJとMから始まることだった。
「彼らはイエス(Jesus)とマリア(Maria)に特に愛されたから」と信じている人々が少なからず存在している。

 

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1960年代から80年代にかけては、名前の頭文字がJから始まる人物がアメリカ大統領に就任しており、
同時期には、Jから始まる東洋のある国が驚異的な経済成長を遂げていた。
90年代から現在まで、Bから始まる大統領が続き、Bricsと呼ばれる国々が急速に力をつけた。
そして、2008年の大統領選挙では、それぞれの党からJとBの頭文字を持つ人物が立候補している。

 

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1960年代、アメリカの国防総省が開発を開始したARPANETと呼ばれるものの実験を始めた。
ARPANETは物質と概念から成り立っているが、ARPANETそのものを実際に見ることはできない。
その後、ARPANETは民間にも開放されることとなった。それにより現在ではそれは非常に巨大化し、
世界中を蜘蛛の巣のように覆い尽くしているらしい。実際にそれを見ることはできないが。

 

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科学的に説明されようが、現在も不気味な噂を作り続けるコックリさん。
日本人であれば、基本的な方法は誰もが知っているだろう。
指をそっと10円玉に乗せ、無意識のうちにメッセージを作り上げる。
ところで、ロアを読んでいるあなたのマウスはどんな動きをしているだろうか?

 

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1980年代、北関東の都市で、住宅十棟を全焼させる大火災が発生した。
警察は放火の線が濃厚と捜査していたが、錯乱気味の証言者から得られた証言では、
炎に包まれた少年が笑いながら火元の家に入っていったとのことで、
暗礁に乗り上げていた捜査は被疑者死亡として片付けられた。

 

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1973年、沖縄の田舎道で大きく切り裂かれた死体が発見された。
猟奇殺人として捜査が行われたが、殺害予想時刻は深夜で目撃者はおらず、
被害者の身元すら特定できないまま、事件は迷宮入りとなってしまった。
噂だが、第一発見者の海洋学者は、巨大鮫に噛まれたような傷だと漏らしていたらしい。

 

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昭和も中頃、数百億もの被害に上る詐欺事件が世間を賑わせた。
まもなく特定された犯人は東大卒の若いエリートであり、
彼は手に入れた金を広大な山林の購入に充てていた。
警察が身柄を拘束できたのは、男がその山中で満面の笑みで自殺した後だった。

 

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大正末期、北海道の刑務所で集団脱走未遂事件が発生した。
事態はすぐさま鎮圧され、興奮も収まった受刑者たちの証言から、
黒幕は当地に出入りしていた心理学者が浮かび上がった。
消息を絶った学者の研究室には、洗脳に関する論文が散逸していた。

 

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15日、アメリカ。アーカンソー州に住むビル・マクガイア氏は人間ではなかった、と結論された。
前日、近所の住民が氏の悲鳴を聞いて駆けつけたところ、彼は居間で倒れていた。
彼の四肢は散乱していたものの、間接部には明らかに機械的なジョイントがあった。
さらに、首の内部には、政府公認の品質保証番号が刻印されていた。
先月の九日、韓国の李教授がとある発表を行なった。
それは、昆虫を電波で操縦する方法を確立した、という驚くべき内容だった。
後日、李教授は死亡した。夜中、大量のゴキブリに食われたのだ。
なお、研究室の装置はゴキブリにセットされていたことから、当局は関連を調べている。
1970年代のイギリス。とある発掘現場にて。
大学の調査隊は、その地層から人間に非常によく似た生物の化石を発掘したと発表した。
次の日、発掘チームは「化石が逃げた」と発表した。
さらに次の日、彼らは全員化石になって発見された。

 

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江戸時代末期、小三郎という名の、片足のない百姓がいた。
ある年の秋、小三郎は「田んぼの様子を見てくる」と妻に言い残し、行方不明になった。
「稲穂を掻き分けて田んぼに入り、そのまま沈むように消える小三郎を見た」という証言をもとに
田んぼを掘り返してみると、小三郎と同じ柄の着物を着たカカシが見つかった。

 

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1938年、ロシアの片田舎の草原に奇妙な森が発見された。
森の木はみな枝が二本しかなく、十字架のような形をしていた。
発見時、それぞれの木の根元には布切れが散乱しており、
布をつなぎ合わせると木の本数と同じ人数分の服が出来上がったという。

 

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1854年、米海軍のペリー提督が9隻もの大艦隊を伴い、江戸湾に再度来航した。
米軍艦隊は数百発もの威嚇射撃を行った。アメリカ側に交戦記録は残っていない。
だが、当時、安房の国(千葉県)・州崎を防衛していた、備前藩(現、岡山県)軍基地の記録によれば、
「州崎基地が米軍艦隊5隻と交戦、数百人の戦死者を出しつつ、3隻のアメリカ軍艦を拿捕した」という記録がある。

 

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南イタリアのマンドーニャ湾で、父親のモーターボートから14歳の少年が海中に転落した。
カナズチのわが子が溺れるのを目の前にしながら、やはり泳げぬ父おやがオロオロしていると
一頭のイルカが泳ぎ寄ってきて、鼻面でボートに押し上げてくれた。
このイルカは2年前からこの湾内に棲みつき、フリッポ と呼ばれて地元の人気者だという。

 

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1996年のインドに迷路を解き、簡単な人語を解する知能を持った神の使いと呼ばれるネズミがいた。
インドの科学者はネズミに様々な実験を行ったが、最後にその処分を兼ねて毒入りのエサを与えることにした。
その翌日の朝、研究室に入った清掃員は、ネズミ研究の科学者5名全員とそのネズミが死んでいるのを発見した。
そこで一体何があったのかは未だもって謎である。

 

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ゲルマン民族の大移動以前に、より大規模な移動があったことが最近の研究により明らかにされている。
研究によればその移動集団の人数は、現代でもありえない規模の約2億人に達するという。
その馬鹿げた人数のためにこの発見は当初学会で否定されたが、無視できないほどの痕跡が今もなお発見され続けている。
彼らはどこから来てどこへ行ったのか。そして何者であったのかすらいまだ分かってはいない。

 

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1990年代、ギリシャの航空機が中国上空に差しかかった時のことである。
突然大きな音と振動が機体を襲い、4発のエンジンのうち1発が吹き飛んでしまった。
航空機は無事に中国へと着陸することができ、すぐに事故原因の調査が始まった。
しかしエンジン付け根部分に大きな爪痕が発見された時点で調査は打ち切り、口外禁止となったという。

 

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中世欧米での土葬は、しばし仮死状態の人間を埋葬してしまうことが問題であった。
フランスで土葬されたシューメルもその一人だ。
近年、土地開発のために墓地を掘り起こした際にそれが判明したのであるが、そこには問題が一つあった。
仮死から回復したシューメルが残したであろう棺内の日付は10年以上も続いていたのである。

 

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タイのとあるカルト教団が最強の獣を作る儀式を行った。
彼らは小さな部屋の中に犬、猫、鳥、虫といった肉を食べるありとあらゆる生物を閉じ込めたのである。
1月後、喰らい合って静かになった部屋の扉を彼らが開けると、そこには血まみれの少女が一人立っていた。
その子は風のような速さで一人の信者の頸動脈を噛み切ったあと、そのままどこかに消えてしまったという。

 

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トルコの教会には模様が人型に見える大理石の壁がある
その模様は初め4つんばいの格好だったが次第に立ち上がっていき、今では直立して見えるという
さらに1950年代からその背中に羽の模様が見えるようになり、「天使」として崇められるまでになった
しかし近年、模様に角と尻尾が見えると言い出す者が急増しており、論争を呼んでいる

 

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東アフリカのジャングル奥地に周辺の少数民族が「水のない沼」と呼ぶ窪地がある。
乾いた窪地なのだが、新月の深夜にバシャバシャと「何か大きなもの」が水面で暴れる音が響くことがあるらしい。
この音の正体を探るべくに一人の男が調査に向かったことがあるが、翌朝彼は窪地の真ん中で死体となって発見される。
彼の死因は、まぁ、予想通り「溺死」であった。

 

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英国イギリスの都心部にある図書館の地下で、巨大な空間へと続く通路が発見された。
その中には床を埋め尽す程の本が散乱しており、それらは文学書や歴史書の写本などが主であった。
しかし、問題なのは、これらの本をいくら地上へ運び出しても、一向に空間の床、底にたどり着かないことである。
そして初期地点から数十メールにある本からは、書かれている内容を極限られた者しか見ていない。

 

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友人の間で晴れ男と呼ばれるリチャード氏は、外出の際、必ず古びたビニールの傘を持って歩くことにしている。
氏によれば、これを忘れた時に限って必ず雨が降るのだという。ある日、酒場で氏が酔っ払って眠っている隙に、
仲間の一人が傘を別の物とすり替えたことがあった。やがて、氏が目覚め、すり替えられた傘を持って酒場を出
ようとした途端、どっとにわか雨が降り出したため、この悪戯はすぐにばれてしまったたという。

 

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ロイド・トゥエイン氏は「雷に愛された男」として知られている。4歳の時、彼は家に押し入ってきた強盗に
危うく誘拐されそうになったのだが、彼らが車に飛び乗る寸前、雷が強盗を打って彼を救ったのである。
また、18歳の時には、登山中の彼を襲った熊を雷が打った。ただ、彼自身は雷を嫌悪している。
22歳の時、恋人を落雷によって亡くしているからだ。人々は、雷が彼女に嫉妬したのだと噂している。

 

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ナチスのヒトラーがオカルトに大変な興味を持っていた、というのは有名な話だが
その同盟国の日本でもオカルトを戦争に利用したというふしがある
戦況が悪くなった日本は「呪術」によりアメリカ大統領を暗殺しようとしたというのだ
しかし大統領の呪殺は成就しなかった、ただ同時期にヒトラーが自殺したが呪術との因果関係は不明である

 

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タラに似た見た目、味を持つナイルピラティアなど、代用魚と呼ばれる魚がある。
切り身にした時に見た目や味が似ていて、多く採れる魚は代用魚になりやすい。
ところで、近年漁獲量が減っているスケソウダラの代用魚になりうる深海魚が発見された。
その深海魚は日本近郊にいっぱいおり、味・食感はスケソウダラにそっくりで、顔は人間にそっくりという。

 

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長野県に在住するKさんは、生まれてこの方長野県を出たことが無い。
県境を越えようとすると、何故か家の玄関に戻っているというのだ。
不思議なことに、Kさんと共に行動していた人は皆、県境を越える瞬間に目を離してしまっている。
「もう慣れてしまいましたよ。」と、Kさんは苦笑した。

 

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14世紀末に一代で広大な帝国を打ち立てたティムール。彼の墓がウズベキスタンのサマルカンドにある。
棺の裏には「我が墓を暴く者は我よりも恐ろしい者によって災厄に見舞われるだろう」と刻印されている。
かつてソ連の調査隊が地元住民の反対を押し切って棺を開け、調査を行ったことがあった。
三日後、ドイツ軍が独ソ不可侵条約を破って侵入。世界一悲惨な戦争といわれる独ソ戦の始まりである。

 

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1990年代のオランダで小学生を対象に全国一斉の知能テストが行われた。
そのテストには「あなたはどうやって生まれてきましたか?」という質問が盛り込まれていた。
この質問に全国でもわずか数十人の生徒が同じ答えを書いた。
「僕は暗いトンネルを抜けてこの世界にやってきた。」と。

 

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太平洋戦争末期、日本軍は、二度の元寇で、神風が吹き荒れ元軍艦隊を退散させた古事にちなみ、
(タイフーン)攻撃部隊や神風攻撃隊等を送りだした。だが、このとき日本軍に味方する「神風」も一度ならず二度も吹き荒れた。
1944年、米軍ハルゼー提督指揮の大艦隊がレイテに接近したときと、翌年に米英軍大艦隊が沖縄近海に展開したときの
二度にわたり、恐るべき威力の台風に襲われて、正規空母、高速戦艦や巡洋艦が軒並み大破。日本軍の攻撃を上回る大損害を出した。

 

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日本軍部の命令によって、日本の寺院や大社で、米英に対する調伏が行われたことは、よく知られている。
「第二次世界大戦末期、有名な寺で敵国覆滅のご祈祷をしていたら、炎が突如として天井まで噴き上がり、護摩堂が炎上した。
それを見た阿闍梨が”これは負けだな、ダメだ”」といったらしい。
その半年たたずに、日本に原爆が投下され、さらにソ連が満州に侵攻し、日本は降伏した

 

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今では東京に限らず都会に我が物顔で君臨するカラス達、一日たりとも目にしない日はない
だがしかし、彼らの死骸を見た事があるだろうか?各自で思い出してもらいたい、あんなにいるのに
では何故見ないのか?彼らのような野生の者達は死を迎えると物理的に消滅してしまうのだ
愛玩動物のように人の生活に関わった物にはみられない謎の現象だが解明はされていない

 

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野生動物の危険予知と回避能力は人知の及ばない不思議な能力がある
蝿を見つけ殺そうと殺虫剤を取りに行って戻ってくると忽然と蝿の姿がなくなるというの経験した人も少なくないだろう
アマゾンには危険を感じると一瞬に居場所を移動するという和名トビカタツムリなるものが生息している
地上にいるトビカタツムリが天敵に襲われた時に木の葉に一瞬で「跳び移った」ところからトビカタツムリとされたそうだが、本当にただ跳び移ったのだけなのだろうか。

 

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都内某所にて、男性の他殺死体が発見された。
発見者は郵便配達員で、ポストに郵便物が溜まっている事に気付いたという。
死体は既に腐乱しており、犯人は逮捕されないまま事件は迷宮入りした。
男性の死亡推定時刻が、発見当日の朝七時だったという結果を除いては。

 

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ある夜、一人のサラリーマンが公園でリンチされている青年を見つけた。
彼は青年を助けるべく、鞄を放り出して不良達に向かって走り出した。
しかし彼が一人の男に体当たりをした瞬間、彼を除く全員が倒れ、動かなくなってしまった。
そして彼は目を疑った。そこに横たわっているのは、全てマネキンだった。

 

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国内の森の何処かに、「神樹」という大木が存在しているという。
屋久杉を遙かに凌ぐ樹齢と大きさを持つといい、目にしようとする者も多い。
ある時一人の中年男性が「神樹」を見たと騒いだ事があった。
そして数日後、彼は自宅の壁に「死にたくない」と無数に残し、自らの身体に「天誅」と刻んで自殺した。

 

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とある湖で、一時期溺死者が多数出たことがある。
ある時一人の青年が、湖で溺れかかっていた少女を救出した。
彼の迅速な判断と必死の救命行為により、少女は一命を取り留めた。
「水面に映った自分に引きずり込まれた」・・・少女は後に青年にそう話したという。

 

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某所に、誰かを捜している幽霊が出るという噂がある。
噂によると、幽霊はなんと外人女性であり、会う人に必ず「アナタは誰・・・?」と聞くという。
ある夜、三人の男女が幽霊の姿を捉えるべくカメラを持って周辺を探索した事があった。
そしてその映像を再生したところ、画面いっぱいに赤い顔が移り「Who…are…you?…」と残して消えた。

 

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九州の某県に、ビー玉好きな金持ちがいた。
ある夜、彼は自宅の長廊下でビー玉を転がしてみた。
静かに転がり向こうの闇へと消えたそれの姿に、彼はいつものように心を奪われた。
その瞬間、彼は背筋が凍った。そのビー玉が後ろから転がってきた。
高速で動き回ってるんじゃなく、あの辺のミクロレベルの存在は波と粒子両方の特性を持っているから
「確率的に存在する雲のようなもの」なんだけどな
その「雲」という表現も便宜上のもので、本当に雲みたいに「モヤモヤしたもの」が存在してる訳じゃない
(この辺の説明は難しいから、分かりやすい参考書などを読んで欲しい)
ミクロの世界は覗けば覗くほど不思議な現象で満ちた世界らしいが、物理学的には割と解明されてるそうだ
ただ、重力に関する部分が未解明なままなだけで

 

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オーストリアに住む物理学者のラースホッファーが、自宅で行方不明になった。
「重力」に関する研究が専門だった彼は、その日も実験や論文の作業をしていたものと思われる。
外から侵入された形跡もなく、玄関や窓には全て鍵が掛かっていたが───「密室」からの消失ではなかった。
何かが突き破ったと思われる大きな穴が、天井にポッカリと開いていたからである。

 

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白亜紀後期の恐竜、オヴィラプトル。その学名の由来は『卵泥棒』という甚だ不名誉なものである。
最初の化石が複数の卵の傍で発見されたため、古生物学者のオズボーン教授がそう名付けたのだが
その後の教授は実に11回に渡り、別々の人間から『窃盗を働かれた』と無実の罪で訴えられたという。
現在では、件の化石は卵を盗んでいたのではなく、むしろ自分で産み育てていた物だったと判明している。

 

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イタリアのカメリノの交霊術会にロザ・メルチェリと名乗る霊が降霊し自分は生きたまま埋葬された、
二度とこんなことが起こらないよう死体を発掘し、この恐ろしい体験を明るみに出して欲しいと訴えた。
掘り出された死体は顔を左に向け左手の指の骨は口の中に入ってかじられた形跡があり膝は棺を
押し上げるごとく曲げられていた。仮死で埋葬され息を吹き返したときにはどうしようもなかったらしい。

 

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熊本のある寺には、江戸時代中期から明治8年までの間「不死の僧正」が住むという桐の箱があった。
寺に残された記録によれば、即身成仏のため五穀を断ち、精進潔斎の後に箱の中に籠った僧正がおり、
以来、僧正が鳴らす鈴の音が箱の中から聞こえるとのことであったが、明治8年に行われた調査の結果、
三尺四方の木箱に入っていたのは、木製の歯車と鯨の髭を使ったカラクリだったことが判明したという。

 

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アメリカの映画監督トッドは1931年、奇形者ばかりを出演させた映画を撮ろうとオーディションを開いた。
全米各地から来た小人やシャム双生児などが見世物芸をする中、ある単眼の女は『邪眼』を披露したという。
強く睨んだバラを枯らせ、豚を殺したのだが、奇形や怪奇を好むトッドすら邪眼には戦慄し、女を追い払った。
スクリーン越しに女に睨まれた観客が危険では、と考えたのである。翌年に映画『フリークス』は公開された。

 

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ギリシャの聖アントニウス協会には一つの鈴が聖遺物として伝わっていた。
この鐘は振った者の残り寿命が長ければ低い音を、短ければ高い音を出すと言い伝えられていたが
数年前にこの地方を襲った地震により壊れてしまい修復が不可能になったとして破棄されてしまった。
修復のためによばれた教授は破損状況についてこう語っている。
「不思議なことに鈴は粉々でした。まるで高周波破砕装置で砕いたようでしたね。」

 

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白いカーネーションは死んだ母に手向ける花。
1962年、カンザス州のジョン・フェイナスは認知症の母親を殺害した容疑で
逮捕された。ジョン自身の手によって植えられた一面の白いカーネーションの中で、
母を埋めた場所にだけは深紅の花が開いていたという。

 

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奈良県にある某旧家の屋敷の大黒柱には、いつ付けられたかも解らない奇妙な傷があるという。
彫り込まれているのは一本の直線と「拾漆年 正平」と読める文字で、これだけなら単なる子供の
背比べの跡と思えるが、問題なのはこの傷が天井近く、大人が手を伸ばしても届かない
3メートル近い高さに付けられていることだ。一体「正平」は何者だったのだろうか。

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