スポンサーリンク
スポンサーリンク

『三つの神社クビになった神職』 – 本当にあった不思議な話・怖い話

スポンサーリンク
『三つの神社クビになった神職』 - 本当にあった不思議な話・怖い話 不思議な話
スポンサーリンク
カテゴリー

 

スポンサーリンク

霊感が強すぎて三つの神社クビになった神職だけど

 

三社とも違う理由

一社目→ポルターガイストでクビ。

二社目→お祓いした案件が触れちゃいけないものでクビ。

三社目→悪霊払いでクビ。

神社をクビになったエピソードはこんな感じ。

 

一社目

一社目は新卒で地方の由緒ある神社。
神社としては社格もあって観光地ってことでそれなりに参拝客や祈祷もあったので忙しかった。
霊感が強いのが分かったのは小学校高学年ぐらい。
祖父が死んだんだけどずっと遺体の隣にいて
え??分身したの??と思いながら一月半ぐらい一緒に生活してた。
葬式もやったけどいるから実感がなくてみんな泣いてる中??って感じで過ごしてた。
これが霊現象?を記憶の中で感じた一番初めです。

 

一社目はさっき言った通り。
神社の基本業務としてあるのが御祈祷、外祭、巫女がいない時に御朱印とお守り頒布、掃除などがある。
まぁあとは事務仕事なんだけど一社目の神社じゃ新人は外祭に回されるのが伝統になってた。
なので一年目から外祭担当で地域の色々なところに車で行ってやってた。
外祭の主な種類は地鎮祭とか神葬祭、清祓や御霊祭とか。
今思うと二つ目に言ったところが良くなかったんだと思う。

神職になったのは気まぐれというか日本文化に興味があったから。

それでもって人生で初めて一人でご奉仕した一件目は神葬祭だった。先輩から習ったことを真剣に思い出しながらやって緊張してたけどなんとかこなせた。
大体奉職して二ヶ月目のことかな。
二件目が本当に良くなかった。二件目の内容が清祓。ようするに引っ越しや良くないことが起こったりした時に浄め祓う為に行うのですが
その場所がつい先日女性が自殺したという曰く付きの場所らしく不動産会社として清祓することでお祓いしました、という文句を付けたい為に依頼したものだった。

 

嫌だなーと思うけど下っ端だから言われるがまま現場に行った。
部屋に入ると感じる重々しさ。やっぱりこういう現場は雰囲気が違うのね。
でもやむなし!やるしかない!
斎場を補設して神饌をあげて祭事を始めようとするんだけど、トマトが落ちる。神饌は案という机の上に三方っていう台に皿を引いて乗せるんだけど何故かトマトが落ちる。
大根とか色々乗せるのになぜかトマトだけ、しかも落ちるだけじゃ、衝撃少ないはずなのに潰れる。
三個全て落ちて潰れてしまったので仕方なくそのままやることにした。

 

今考えるとお神酒が入ってたヘイシュって物に穴空いてないのにお神酒が漏れてるとかあったけど
なんだかんだ順調にお祓いは終えて立ち会った業者に挨拶して帰ろうとしたら見慣れない顔が一人部屋から一緒に出てくる。
こんな人いたかなと思いつつ車に荷物乗せて車を出そうとしたら助手席にその人が座ってる。
んん???と思い、「車間違ってませんか?」と話しかけてもひたすら前を向いてる。
急いで車降りて業者さんに「あの人知りませんか?」と聞いても
「何言ってるんですか?笑 神主ジョークですか?怖いからやめてくださいよーww」
と言われてしまいあ、これは人外のモノなんだ、と理解した。

 

とはいえ学校ではもちろん神社でも幽霊との接し方なんて習ってないからとりあえず大祓詞ってのを唱えながら帰った。
唱えてると苦しそうな顔して睨んでくるから困った。

これからこの女性の幽霊は神社に住み着きます。
何故か本殿近くには入れないらしく本殿より離れた社務所や神楽殿、神饌所にいつもいた。

 

この霊は気を引きたいのか今後悪さをします。
それも僕の業務に関わることで。
たとえば朝早いお祭りの時は前日に神饌は予め組んでおいて当日の朝運ぶことになるのですが
それが朝見たら全部崩れて床に潰れて落ちてる、とか
私が担当のお守りの発注先に無言電話がひたすら入ってるとクレームが来たり
僕が使った後のトイレで鏡が割られてたり
宿直で寝てたら人の声がして起きても誰もいないとか色々業務に支障が出る事象が起こりました。

 

そんなこんなの幽霊と一緒に仕事をしているある時放火未遂が起きた。
ボヤ騒ぎってヤツですかね。
幸い火は消し止められたんだけどそれがまた不思議な話だった。
ある通報した近所の人の話によると裸足の黒いワンピースのようなものを着た女性がバケツで水をかけて火を止めていたという。
そのバケツも現場の近くに置いてあったが、それは神社の所有のもので使われてない倉庫のものだった。
誰も出してないのに。

結果タバコを吸ってる僕が放火の犯人にされて今までやらかしたこと(霊がやった事)も含め被害届は出さないから自主退職してくれってことで実質クビになりました。
ちなみに被害届が出され経歴に傷が付いたり、クビにされると家の出がよくない限り神社界では未来永劫干されます。
宮司さんなりの配慮だと思ってます。

 

そして辞める日に荷物をお宮に取りに行き
鳥居から出る時女性の声がした。
「今までありがとう 楽しかった」
これは後々不動産業者に行き分かったことだが
私が依願退職した日は清祓した女性の49日目で
また自殺した時、女性は黒のワンピースを着てたらしい。

とはいえ結果職を三ヶ月半で失ったので人生絶望でした^ ^

 

ちなみに神社界はあまり労働としては良い環境ではないので労基なんか関係ありません。
関係あるなら残業代出してくれと思いますがそこまで金のある業界でもないのでわがままは言えないっす。

 

成仏って表現が合ってるのか仏教じゃないので分かりませんがそれ以来そいつとは合ってません。
なんだかんだ神社に来たら心地よくなったのかなと思ってる。

二社目

んじゃ二社目行きます。

クビになった一社目の宮司さんや職員も薄々僕がやってないことには気づいてたと思う。
でも実際神社の奉仕に支障も出てたもんだからクビにせざる終えなかったと思う。
その証拠として宮司さんは転職先を紹介してくれた。
それは同じ県内の中規模神社。なんせ人が足りないから誰でもいいから欲しいとのことだった。

 

半月ほどニートを過ごし、神職6人ほどの中規模神社でのご奉仕が始まりました。
人が少ないこともあり、わりかしオールマイティにこなせば成らず前の神社よりかハードな日々でした。
また最初はクビの理由も理由だったので冷遇されており悲しい日々を過ごしてたが気づけば皆に受け入れられ順風満帆な神主生活を二年近く送っていた。

 

二年間何も霊を見なかったわけではないが、仕事に支障を来すものは無かったので良しとしてた。
そんなある日ある御祈祷の依頼が来た。
簡単にいうと心霊写真の御祈祷だね。
とはいえ心霊写真のお祓いの仕方なんて学校じゃ習わないしあんまり神社に来ることもない。
依頼をしてきたのは老夫婦だったんだけど
写真の内容は夫の足が映らなくて顔が明らか違う人になってるというものだった。
たしかに見ると足は映らないというより薄く見える。とはいえ光の関係で写真の下の部分が白くなってるのでその影響なんじゃ?と思う程度。
顔もまぁたしかに違うようにも見えるが…ぐらいの具合だった。

霊感はあるけど全て見えるってわけじゃないし胡散臭くなるのも癪だったので。

ただまぁ初穂料出して頂く限りはやらざるえない。
とりあえずお祓いと祝詞をあげて写真はこちらで引き取る事にした。
次の日に異変は起きた。写真が黒ずんで見える。
顔と足の部分が。

 

とはいえ僕は新米のペーペーなんで対処の仕様が分からずとりあえず上司のA禰宜に相談した。
僕「Aさん、すみません、、、昨日の昼の御祈祷の件なんですけどこの写真どう思います?」
写真を取り出そうとする
A「なに?写真?」
僕「はい、昨日老夫婦が二時頃来て僕御祈祷したじゃないですか、心霊写真の…」
A「お前なに言ってんだ?昨日の昼は俺と一緒に大祭の準備しただろ?」

 

たしかに途中まで大祭準備で書類の作成をAとしていた。
しかし御祈祷番だった僕は途中で抜けて老夫婦の御祈祷を担当したのだ。
でもこれは普通にA禰宜の勘違いで幻覚では無かったw
さすがに人の記憶まで変わると霊感云々の問題じゃ収まんねーわ
「この写真ですけど…」

A「うん…この写真…いつ撮られたって言ってた?」
僕「一月前に町の○○湖の畔らしいです」
A「困ったな…」
僕「なんかあったんですか?」
A「これを見てくれ」
A禰宜が出したのはファイルの中に無造作に置かれた写真の数々。7,8枚あった。
全てが同じように黒ずんでおり中には真っ黒のものもあった。
そして全て同じ湖で撮られたものだった。

 

A「これは古いもので十年前、最近ので三年前のものだ。」
つまりこういうものだった。湖にあった湖の主を祀った神社を十年前にうちの神社と合祀して以来このような写真を撮られているという。
神社職員はこの写真の原因を主(神)の怒りであるとし三年前に鎮魂祭を行う事で鎮魂したと思っていたらしい。

 

そして新人の職員である僕が神様の神威がかかった写真にお祓いをした為、なにが起こるか分からない。なんてことをしてしまったんだという事だった。
ま、神様を浄め祓うなんて言語道断だよね。
社務終わりに巫女を含めた職員全員で会議を行う事になった。
宮司「今回の件は新人である1くんに伝えてなかった私どもにも問題がある。」
僕「本当に申し訳ありませんでした。しかし今回の一件は何処に問題があるのでしょうか。」
A禰宜「たしかにそう思うかもしれないが実は先ほど見せた写真に写った人物、みんな何かしらの死因で一ヶ月以内に亡くなっている。今の宮司の父で先代の宮司も鎮魂祭を行なった三年前に亡くなった。」

 

結局職員会議で改めて僕とA禰宜で湖に行く事になった。
湖の主というのが大蛇らしく
昔湖に大蛇がおり、その大蛇に人々は今で言う生贄を捧げて納めていたという。
生贄はその年で一番早く生まれたものを捧げることになっており、村から年に一人八月に赤子を捧げることになっていた。
ある年の冬、男の赤子が生まれたという。
その妻は赤ん坊を生贄にしないでくれと言い残り命が尽きた。
男は村の掟を破り、逃げ山奥で暮らし始めたが村の者に見つかり赤ん坊を取り上げられたという。
八月の生贄捧げの祭りの晩、男は赤子を助けるべく湖に行った。
その男が見たものとは百尺を超える大蛇で腕だけになった赤子の腕だけだったという。
男は狂乱し大蛇に鍬を何度も突き刺して殺したという。命に代えて。

それから湖は荒れに荒れ湖から流れる下流の川も氾濫を起こし生贄の文化は江戸の半ばまで続いたという。
こういうものだった。

 

鎮魂祭も特別な祭儀だったらしい。
当時の祭儀記を見ると変わった点でいうと
赤子の饅頭を五つ置いて湖の中に投げる。
饅頭っていうのは大陸の影響だろうけど。
そして饅頭が全て沈むまで祝詞を唱え
他の神職がお祓いの大麻と塩湯を振り撒く。
沈んだところで四方に木を立て注連縄を張る。

だいたいこんな感じだったという。
ちなみに鎮魂祭自体は古来の室町あたりに生贄を捧げる際に行われてたものを踏襲してるらしい。

 

まぁ特別な祭儀って言ってもたぶん一般の方は分かりにくいと思うけど基本的に祭事は神社本庁である程度決まっている。
ただそれは神宮祭祀を元に作られており、あとは一社の故実、いわゆる代々守られていた神社のやり方に従えとあり、今回のも一社の故実の一つであろう。
本来は大麻と祝詞は別々に行うものである。

 

本編に戻りますが
A禰宜と視察で次の日湖に訪れることになった。
湖は写真では深い青色をしていたのだが
その日の湖は緑色をしていた。
A「あの時と同じだな…」
十年前もこのような色をしていたらしい。
翠の湖は何処か美しく人を引き寄せる感じがした。
A禰宜は淀んだ空気がするから今日は引揚げよう。これ以上近づくと俺らにも悪い影響が出ると言っていた。

 

次の日ある電話がかかってきた。
この前御祈祷に来た老夫婦の奥さんからで
内容は昨晩旦那が亡くなったというものだった。
この夫婦は実は最近湖の村に越してきてその湖の曰くを知らなかったという。
泣きながら話す奥さんの電話は僕の心に深く突き刺さりその奥さんは気持ち悪いのでこの村を出ると言い残し電話を切った。
そして夜に神事が執り行われることになった。
本来神事とは神の時間である夜に行われるもので伊勢神宮とかも夜に行われている。
その時に禰宜さんに言われて気づいたのだが
その日は旧暦の8月23日、つまり昔生贄を捧げていた日であった。

 

とはいえ宮司もまだ50代で前の宮司が死んだこともありやりたくないと言い出した。
そして何をトチ狂ったか僕が原因だから僕がやれと言い出した。
元々言ってなかったのお前じゃん…と思いつつ神事の斎主を三年目の僕がすることになった。
昼は晴天であったにも関わらず夜になると村は大雨に見舞われ神に邪魔されてるように感じた。
偶然かもしれないけど。
あとに話を聞くと村と離れたうちの本務社の方では一切雨は降ってなかったという。

 

神事は三年前と同様に行なった。
神饌の饅頭を湖に投げ饅頭が沈むまで祝詞をあげる。
しかし一向に饅頭が沈まない。
濡れて読むのも難しくなる祝詞を繰り返しあげつづける。
ここからが僕にも不思議な話なのだがふと雨が止んだ。
雲の切れ間から月の光が湖を照らした瞬間、ポタンッと饅頭が全て沈んだ。
僕自身神様を体で感じたことはないけどこの瞬間神様だ、と言いたくなるほど神様を感じた瞬間だった。

 

そしてそれから雨は降らなくなった。
神事は順調に事を終え神社に戻った。
僕と一緒に行った神職以外はもうみんな帰宅しており、その日は神社に泊まった。
次の日宮司から依願退職を勧められた。
というのも君に災いが降りかかるかもしれない、そして神社にとって死は穢れだから死に片脚突っ込んだ君を置いておけないと。
おいおい、それは理不尽だろと思ったがA禰宜が一つ教えてくれた。
「実は今まで写真に写り、唯一生き残った人がいる。その人は外から来た人で村にそれ以来来なかった。もし僕くんが生き残れるとしたら外に行く事なんじゃないかな」
もうこの際どうでもいいやと思い退職という名の実質クビを味わい、なんだかんだまだ生きてます。
ただもうあの地域には行きたくないけど。

大体二社目はこんな感じでした。

三社目

三社目は二社目一社目とまるっきり場所が変わった所でした。
大学時代の同期の斡旋でとりあえず何でもいいから仕事くれってことで紹介してもらった。
ちなみに二社目から一年経ってからの話っす。
というのも死ぬかもしれないと思ったら働いてるのがバカらしくなって一年遊んでたら貯金もなくなってきたしあれ?俺死なないじゃんって思ったから。

 

三社目も二社目同様の中規模神社。
とはいえより都に近づいたので個人的には嬉しかった。
まぁ始めは二社目同様冷遇されて業界が狭いから噂もすぐ広まっておりついたあだ名は疫病。
疫病神からもじったんだろうけど神は悪口に使えないからという謎配慮で疫病と呼ばれてた。
ちなみに何がどうしたか流れてた噂は根も葉もないもので痴漢とか巫女さんとデキ婚で追い出されたとか。
まだ結婚してねーつーの。

 

前にも働いてたこともあり、一応新人という枠ではなかった。
まぁ陰口叩かれ冷たい目をされてた為に精神衛生上よくなかったらしく若かった時ほど根気もなくなっていて日に日に病んで行った。
もちろん最初は否定してましたよ!でも○○神社の○○から聞いたとか犯罪者はまず否定するとか根拠もない事をグダグダ言われて途中から言い返す気もなくなった。

 

精神的に良くないとそれが身の回りにも出てしまう。
仕事もよく失敗するようになり、うまくいかなくなっていった。
誹謗中傷は止まず、むしろこじ付けのネタに使われる一方だった。
そんなある時、上の神主さんにある案件を言われた。
この人はお宮で唯一僕に対して悪口も言わずただ他とも喋ろうともしない変わった人で仮にB権禰宜とする。
「1くんさ、違ったら良いんだけど霊とか見えたりするでしょ。」

 

僕「いや、まぁ、うん、いや、そんな事ないっすけど…」
B「ふーん…私見えるんだよね」
正直業界で初めて公言してきた人に出会った。
僕「!?!見えるんすか?みんな知ってるんすか??」
B「知ってるんじゃない?だから気味悪がって話しかけてこないんだよ。宮司は知ってるからヤバそうな案件は僕に回してくる」
たしかにBさんは外祭がやけに多い。三社目は神社に珍しく外祭手当が出るもんでみんな外祭の取り合いをするのだがBさんの外祭に関しては羨ましがったりしなき。

B「宮司に行って今度一緒に外祭行こう。祓い方教えてあげるよ。」
僕はこの人は何をしたいんだと思った。
ただやはり実力はあるようで宮司も僕の同行を認めてくれた。
車の中では意外にもBはよく喋る気さくな人だった。
親父肌というか僕がクビになった理由とかも話すと同情してくれてこの人になら抱かれてもいいと思った。

 

どこの業界見える人は煙たがれる傾向にあると話してくれた。
結局は血筋が問われる業界だから見えるかとかどうかは関係ないと。むしろ人と違うので気持ち悪がれるらしい。
ま、そんなのは薄々感じていてやっと確信持てたって感じかな。
それからBさんとのお祓い生活が始まった。
Bさんは権禰宜という高くない役職だけど誰も意見を言えないらしく僕もそのおかげで陰口を叩かれる回数が減っていった。

 

まぁ神社にそんなヤバイ案件がよく来るのかと思う人がいるけどたまに来るぐらいで本当はそういっぱい来ない。
ただ三社目は近くに呪いで有名な木があり、ようするに丑三つ参りってやつ、藁人形を木に打ち付ける。
あれって効果あるの?って思うだろうけど人の怨念っていうのは怖いものだ。
あれを用いて人を不幸にさせるかは分からないが怨念のこもった人形は確実に周りに悪影響を及ぼすという。
Bさん曰く憎む気持ちが強ければ強いほど悪霊を引き寄せ確実に人の心を蝕んでいくという。

 

木の近所の氏子の人が連絡を入れてくれ、交代でBさんとお祓いに行く。
大体週に一つ。多くて二つとか。それなら見張っとけばいいと思う人もいるかもだけど丑三つ参りには人に見られてはいけないという制約があり、昔見張ってた人が襲われるという事件以来見張りは置かないことにしたという。
たしか奉職して三年経ったぐらいだと思う。

 

ある日、いつもの通り藁人形が刺されていた。
毎度のことお祓いを行うが次の日もまた次の日も一週間に渡り続いた。
しかもそれはすべて同じ人が作ったもののようだった。
あまりにも気持ちが悪い為、僕の提案で木の周りに木が傷つき危険な為云々というビラを貼ろうということになった。
次の日どうなってるかと気になり見に行くと遠目から見たら紙がない。
もしや剥がされたかと近づいてみると

紙の上一面がザクザクザクザクザクザクザクと藁人形と釘で埋まっていた。

 

そこで僕は帰ればよかったのにその藁人形を見に行ってしまった。
前から知っていたけど呪いの相手は旦那。つまりやってる方は女性。
気持ち悪いなぁと思い一面見渡すと二体だけ違う人のものがある。
僕とBさんだった。

 

怖さ一心で出社しBさんに報告。
Bさんも初めてのことで驚いたようで動揺していた。
とりあえず現場に行かなければということで宮司に行って現場に向かうことにした。
車での会話で一つ謎が生まれた。
丑三つ参りについて知ってる人は分かるだろうけど
今の丑三つ参りでは体の一部、つまり一般的には髪や爪などを入れる。(ちなみに昔はそんなことなかった。)
もし仮にそいつがちゃんと儀礼を行なっていたとしたらそれはどこから手に入れたのだろう。

 

現場に着いたら氏子さん数人がすでに見てくれていた。
神主が来るまでとりあえず木の近くには寄るなという事で木が生えてる下で立ち話をしていた。
Bさんと僕はとりあえず木のもとへ行く。
二人で確認してもやはり二人を対象にしたものだった。
とりあえずこの藁人形を外さなければということで
装束に着替え狩衣を着てお祓いをした後に丁重に一体ずつ釘を抜いていく。

 

半分くらい取り外した時だろうか。
Bさんが抜くのに苦戦していた。
あぶないですよ、代わりますかと行った途端抜いた衝撃でBさんは山から落ち10mほど下の木に当たった。
そっから地味に大変で氏子の人に病院まで送ってもらい僕は氏子の人が見てる中一人で釘抜きを行う羽目になった。

 

 

幸いBさんは命に別条はなく、全治二週間と診断された。
ただBさんの元へお見舞い行くとBさんがこんなことを告げてきた。
B「1くん、もうあの場所には行くな」
僕「え?なんでですか。あの場所またやられますよ。取らないと悪い念が篭るってBさんが言ってたじゃないですか」
B「もう遅かったんだよ。俺は落ちてる最中に見たんだ。 」
僕「!?!」
B「1くんの隣で笑っている夜叉のような姿をした女を。たしかに抜くのに力んだのは事実だ。ただ踏み外したんじゃない。思いっきり誰かに押されたんだ。たしかに白い手を見た。夜叉のものだ、きっと。」

 

Bさんが言うにはこういうことだった。
今まで週に一回藁人形が刺され微々たる怨念は僕らの手で祓っていたという。
一日一体になっても全てではないが祓えてたと思う。
しかし一日で百体近く刺されたことで怨念は具現化し夜叉という姿になったのではないかと。
しかしこれを期に藁人形は止んだ。止んだと言っても他の人らしきものは相変わらずあったが。
その一方で僕にも異変が起きた。

 

神社の決まった場所で女性が睨んで来るようになった。
白い装束を着て長い白髪、しかし若くみえるが鬼のような形相をしている。
決まった場所というのも鳥居の下で時間も夜の三時頃。つまり丑三つ時だ。
僕も鈍感ではないからそれが何かすぐ分かった。
三時頃というのは神社職員には宿直というものがあり夜警行う。一人であるから他の職員には聞けない。
嫌われてるのは分かってたけど意を決して聞いてみることにした。

 

他の職員には聞いてもやはり見えないというし気持ち悪がられた。
少々ムカついたがそれどころじゃない。
自宅療養中のBさんに見舞いついでに報告しに行った。
Bさん曰く神社の力で境内には入れないだろう。
そして毎日続いてた丑三つ参りが止んだということはもしかしたらその女性はもう死んだのかもしれない。
そして夜叉となり僕を殺すことを狙ってるのは、ということだった。

 

氏子さんの力を借りここ最近で死んだ女性を調べてもらった。
すると何人か候補となる人が浮かび上がった。
候補者数は三人で写真を見せてもらったが一人思い当たる人がいた。
この人見たことある。夜叉に似てる。Bさんにもその都度携帯で写真を送って確認したがやはり僕と同じ答えだった。
ちなみにこの時点でBさんが怪我して一週間ぐらいの話です。

 

氏子の方と一緒に家を訪ねることにした。
だいたい神社と木にあり、ボロい木造建築で今で言うゴミ屋敷のようであった。
確信したのは門を入った時である。藁が庭に異常に散らかってたのである。
インターフォンを押しても反応はない。
ドアに鍵は閉まってなく氏子の人(青年会の若者)を先頭に入っていった。
家もつんざくような匂いで家の中も汚い。所々に釘や藁が落ちていた。
中には誰もいない様子だったがおかしかったのはただ一つ。
私の耳に聞こえた来るなという声だった。

 

近所の人の話では
ここの奥さんが死んだのは一週間前。三十前半の女性。
旦那とは離婚はしてないが別居中。女を作って家を出たという。
死んだのを発見したのは隣の人。奇声と物音がした為、見にいったら死んでいた。
死因は脳梗塞という。
ここ最近夜な夜な何度か姿を確認されており、異常な笑顔で歩いてたという。
元々は社交的で可愛い若妻という感じだったらしい。
たしかに写真だと美人でちょっと一目惚れしそうになった。

 

次の日Bさんが出社していた。
Bさんの命令でいろいろ動いていたがいざ側にいると力強かった。
Bさんに今日社務上がったら一緒に旦那のところに行こう。もしかしたらもう…と言われてビビるも行かないと話は進まないと説得され行くことにした。
旦那は隣の市にいることが遺品から分かってた為、車で出かけた。
いざ旦那の家にいくと人気がない。
Bさんがもう遅かったね、と言い近所の人の話を聞き伺うと3日前に愛人と一緒に練炭自殺したことがわかった。

 

もう打つ手立てがないとBさんと悩んだ結果
夜叉を祓うしかないということになった。
怨念が一番残っている木でお祓いをして木を切ることになった。
手順は普通の清祓と一緒。
最後に木を切り落として終わりとするらしい。
斎主はBさんで僕は副斎主、もし自分が倒れてもお前が斎主として続けろ、お前が倒れても俺が続けると約束した。
心配は無意味で意外にあっさり終わった。
そしてチェーンソーで木を切る時不思議なことが起こった。
木を切ろうとするとうまく木に当たらない。どっちかというと滑るって感じかな。
Bさんが行なっていたのだが下手だなこの人と思って僕やりますよと代わってやってもうまく行かない。
やはり滑るようにしてうまく木に入らないのだ。

 

 

やっとの思いで木にチェンソーが当たると…
アァァァアアァァアァアアアアア!!!!と耳を切り裂くような叫び声が皆の耳に聞こえた。
これは参列していた氏子の方もらしい。
全て切り終わるとその声は止んだ。
Bさん曰く木自体が怨念の積み重ねにより力を持ち怨念を放出する側になってるのでは、と。
そして放出することで人間に悪影響を与えまた丑三つ参りをする人間を作ったのではということだった。

 

結果木がなくなったことでいわゆる曰くつき案件がなくなり
僕とBさんは気味悪がられるだけでいる意味がなくなったので周りとの折り合いがつかず
挙げ句の果てに宮司さんにも見放され干されるという形でクビになりました^ ^

でも強いていうと鳥居外の夜叉のような物は薄れかかりモヤのようになっていますがまだいます^ ^

 

大体三社でのクビの理由はこれで終わりです!
読んでくれた方ありがとうございました!

今は四社目で平和に暮らしてるつもりです。
また何があるか分からないけど!

もちろん幽霊は悪いのばかりではありません!
助けられた経験もありますし、幽霊がいたからこそ三社目は自分が輝ける場所になりました。
釣りだと思う方は思われて構いません。
ただ自分では理解できないこと、それは人生で一回は必ず起こると思います。
その時は心して臨んでくださいね^ ^

スポンサーリンク
スポンサーリンク
カテゴリー
不思議な話 怖い話
coredake!ミステリー

コメント

タイトルとURLをコピーしました