都市伝説まとめ – オカルト・怖い話・不思議な話【5】
人形
これは、私が小学4年生くらいの時に体験した話しだ
その時通っていた小学校のバザーで、外国製の身長が30㎝くらいある人形を見つけた
ドレスを着ていて、古かったが今まで売れなかったのが不思議なほど、綺麗な人形だった
私は、
「これは掘り出し物かもしれない!」
と思い、その人形を受付(レジ)へ持って行った
その受付を担当していたPTAの保護者は、何処と無くおどおどした様子だったが
その時の私は綺麗な人形わ手に入れられたのが嬉しくて、あまり気にしなかった
家へ帰ってから、さっそく自分の部屋の本棚にその人形を飾った
人形は黙って空宙を見つめていた
その夜、私はあまり寝付けず、何回か寝返りをうっていた
しばらくして、仰向きになった時、ドサッと私の上に何かが覆いかぶさった
その瞬間、私は動けなくなった
声を出そうとするが、口が動かない
唯一、目だけが動かせた
私は重みがした、掛け布団の上を見た
暗闇の中に、二つの青い光が見えた――いや、あれは目だ あの人形の目だ
不気味な笑顔を浮かべながら、私の顔を見つめている
口が動いていたが、何を言っているのか分からなかった
私が憶えているのは、これだけだ
気がつくと、朝だった
私は汗をぐっしょり掻いていた
本棚を見ると、あの人形があった
場所も変わっている訳でも、あの不気味な笑顔を浮かべている訳でもない
でも、その人形は確かに私を見ていた
起きてからすぐに、私はその人形を捨てた
それからは、特に何事もなかった
あの人形は、いったい誰のものだったのだろうか
私に何を訴え掛けていたのだろうか
今となっては、知る由も無い
残念ですが・・・
急病で亡くなった少女の遺品を整理していると、一枚の奇妙な写真が出てきた。
少女が友人二人にはさまれて写っているのだが、少女の容姿がこの世のものとは思えないほど奇妙な姿になっていた
不審に思った両親が霊能者に問い合わせたところ、霊能者は口を重くして
「残念ですがお子様は地獄へ落ちました」
その写真に写った姿は少女の地獄での姿だったのでしょうか・・・
ゆかりちゃん
ある所に、ゆかりちゃんという女の子がいました。
ゆかりちゃんは、お父さん・お母さん・ゆかりちゃんの3人で幸せに暮らしていました。
しかし、ゆかりちゃんが小学校5年生の時に、お父さんが事故で亡くなってしまいました。
それからというもの、ゆかりちゃんのお母さんは、朝早くから夜遅くまで必死になって働きました。母子家庭だからと後ろ指を指されないように。
立派に小学校を卒業させ、中学校卒業間際に、もともと病弱だったお母さんは、過労が重なり倒れてしまいます。
亡くなる直前、お母さんはゆかりちゃんを枕元に呼び、「ゆかり、お母さんまで先に逝ってしまってごめんね。どうしても困った時にはこれを開けなさい」と、手作りのお守り袋を渡し、天国に行きました。
それからゆかりちゃんは親戚の家に引き取られ、高校へ通っていました。
通学かばんには、あのお守り袋が付いています。
ある日、クラスの男子が「ゆかり、いつも付けてるそのお守り、見せろよ」とからかってきました。でもゆかりちゃんは大切な物だったので言葉を濁し、見せようとはしませんでした。
男子は無理やりむりやり奪い取ってしまい、とうとうそのお守り袋を開けようとしました。
ゆかりちゃんは全てを説明し、返してもらおうとしましたが、引っ込みが付かなくなった男の子は、お守りの中の物を手にしました。
中には手紙が入っていて、それを見た男子は・・・絶句しています。ゆかりちゃんは今まで手紙が入っていた事すら知らなかったので、男子から手紙を返してもらいました。
その手紙を見た瞬間、ゆかりちゃんは号泣しました。
手紙にはお母さんの文字で、はっきりとこう書かれていました。
青い指輪
三人の大学生がキモ試しのために近所でも有名な心霊スポットの廃屋にやってきた。
そのうちの一人がビデオカメラをまわし、ほかの二人がテレビのレポーターのようにマイクを持つ振りをしながら廃屋へと入っていった。
「どうもー○○でーす!おじゃましまーす!」
「怖くてあまり人が来ていないのでしょうか、あまり散らかってはおりません。」
「おっとこれはなんでしょうか?どうやら指輪のようです。ルビーでしょうか?」
レポーター役の一人が居間の隅に落ちていた青い指輪を拾った。
意外な掘り出し物に3人は喜んだ。
そして特に心霊現象もないために廃屋を出ることにした。
もちろん指輪は持って帰った。
「どうも、指輪までありがとうございましたーおじゃましましたー!」
さっそく三人は部屋でさきほど録ったビデオを上映した。
「しばらくしたら指輪は売りにいこうぜ」等と軽口を叩きながら再生ボタンを押した。
廃屋の前でマイクを構えた振りをしている一人が映し出された。
「どうもー○○でーす!おじゃましまーす!」
「いらっしゃい」
女性の声が入りこんでいた。三人は固まったままビデオを見た。
「怖くてあまり人が来ていないのでしょうか、あまり散らかってはおりません。」
「ありがとう」
「おっとこれはなんでしょうか?どうやら指輪のようです。ルビーでしょうか?」
「ルビーです。持っていかないでくださいね。」
しかし、指輪はレポーター役のポケットに入れられて廃屋を出るシーンになった。
「どうも、指輪までありがとうございましたーおじゃましましたー!」
「ちょっと待て!」
低く、ドスの利いた声が飛び込んできた。
ガタガタ震える三人。
そして傍らにあった電話が鳴った。
受話器を取る。
「・・・です。どうして指輪を持っていってしまったのですか?
指輪を返してもらいに今からそちらへうかがいます」
彼氏のノック
A子と彼氏のB男、友人で同じくカップルのC子とD男の4人で登山を計画していて、
初日は車で山小屋まで行き一泊してから登山する計画だった。
全員で行きたかったが、彼氏のB男は用事があるため、バイクで遅れて山小屋に着くことになった。
A子はD男の運転する車にC子と一緒に乗り、B男よりも一足先に山小屋へ向かって山道を登っていた。
最初のうちは二人と話をして盛り上がっていたが、ついウトウトして眠ってしまった……
気がつくともう山小屋だった。どうやら寝てしまったらしい。
体を起こして辺りを見回すとC子とD男が真剣な面持ちで立っていた。
「どうしたの?」
二人の異常な雰囲気にA子は問いかけた。
「A子、気をしっかり持ってくれよ。実はなさっき警察から連絡があってバイクで途中まで来ていたB男が山道から落ちて死んだらしい。」
「そんな……」
A子は絶句した。自分の一番大切な彼が事故で死んでしまうなんて……
ショックを受けたままA子はひとりひざを抱えて塞ぎこんでいた。
そして夜、山小屋のドアが乱暴にノックされた。
「おい!A子あけてくれ!」
彼氏の声だ!
A子は開けようとしたが、C子とD男が引きとめた。
「だめだA子、B男は死んでいるんだぞ!きっと幽霊だろう。君を連れて行こうとしているんだ。ゼッタイにドアを開けちゃいけない!」
二人は強い口調でA子を諭した。
しかしドアをノックする音はさらに続いた。
「たのむ!A子いるんだろ!?開けてくれお願いだ!」
B男の声が聞こえる。B男に会いたい、もう一度会いたい…
A子は二人の制止を振り切ってそのドアを開けた。彼の待っているドアを…
―次の瞬間、景色が変わった。
白い天井が見える。そして目を赤くはらしたB男の顔が見えた。
「A子・・・よかった本当によかった……」
BはそういってA子を抱きしめた。
訳のわからないでいるA子にB男は事情を語り始めた。
それによると事故に遭ったのはA子とC子、D男の車の方で崖から転落して
A子は一晩病院のベッドで生死の境をさまよっていたという。
「C子とD男は死んだよ。即死だったってさ。」
B男はぽつりと言った。
A子が先ほど見たことを話すと一言、
「あいつら、おまえを連れて行こうとしたのかもしれない。」
ひとりかくれんぼ
別名「一人鬼ごっこ」とも言われている。
本来は降霊術や呪術などの儀式のようなもので一人でできる。
浮幽霊など成仏できずにいる霊を呼び寄せて人形に乗り移らせるというもの。
やり方は以下で。
【用意するもの】
手足があるぬいぐるみ
ぬいぐるみに詰めることができる程度の米
爪切り
縫い針と赤い糸
刃物やガラス片など、鋭利なもの
コップ一杯程度の塩水(天然塩が良いとされる)
【下準備】
ぬいぐるみに名前をつける。
詰め物を全て出し、代わりに米と自分の爪(切って入れる)を入れて縫い合わせる。
余った糸は、ある程度ぬいぐるみに巻きつけて結ぶ。
【実行】
午前3時になったら以下の順に行動する
(以下、自分の名前:○○、ぬいぐるみの名前:△△)
1・ぬいぐるみに対して「最初の鬼は○○」と3回言い、ぬいぐるみを水を張った風呂桶に入れる。
2・家中の電気を全て消してテレビだけつけ、目を瞑って10秒数える。
3・刃物を持って風呂場に行き、「△△見つけた」と言って刺す。
4・「次は△△が鬼」と言い、自分は塩水を持って押入れなどに隠れる。
【終了の方法】
隠れてから2時間以内に塩水を少し口に含んでから出て、ぬいぐるみを探す。
コップの残りの塩水、口に含んだ塩水の順にかけ、「私の勝ち」と3回宣言して終了。
使用したぬいぐるみは、必ず燃やして処理する必要がある。
※重要な注意点
途中で必ず止めないこと。
尚、必ず2時間以内にやめること。
同居人がいない方がよい。(被害が及ぶ可能性あり)
途中で家の外に出てはならない。
電気は必ず消す。
万が一の為、家の鍵は開けておき、緊急時には友人などにかけつけてもらえるようにしておくこと。(携帯電話の所持を勧める)
廃車
Sさんの大学時代の彼氏は「見える人」のようでした。
Sさん自身は感じるタイプで、怪談も好きなので色々話すのですが、彼は微笑んで
頷くのみで自分の話などはしません。
「なんだか保護者みたいな人だった」
Sさんは彼をそう言います。
一緒に散歩などをしていると、唐突に「ここは一人で来ない方が良いよ」「ここは
夜来てはダメだ」などと忠告します。理由は言いません。
Sさんはカンが良いので、彼が何かを見て、Sさんの為に忠告してくれる事は分か
ります。
素直に頷き、後で調べて見ると水害で多くが死んだ場所であったり、事故現場であ
ったりしました。
なにも調べられなかった空き地は、彼の指摘後、帰宅途中のOLが惨殺されました。
彼は律儀な性格でデートなどで遅くなると、Sさんを家の前まで送ってくれます。
Sさんは彼と少しでも長く一緒にいたいので、無理を言いわざわざ遠回りをしてい
ました。
小さなスクラップ工場にさしかかった時です。
1台の車が置かれていました。赤いスポーツタイプの型の新しいものでしたが、薄
汚れ、窓ガラスなどは割れてます。
彼は立ち止まり、その車を凝視しています。
「どうしたの?」
「あの車はいけない・・・・・」
彼は小さく呟きました。
その瞬間、けたたましいクラクションの音が夜空に響きわたりました。
Sさんは悲鳴を上げ彼にしがみつきます。
彼は騒がず車を凝視しています。
クラクションは間断なく鳴り続けています。深夜であり、近くに民家もあるのに誰
も様子を見に出てこないのが不気味でした。
彼の気配に変化があったので、Sさんは彼の顔を見上げました。
眼光が厳しさをまし、唇が動きました。
「う・せ・ろ」そう動いたように見えたそうです。
クラクションは止まりました。
ぼんやりと赤く見えた車内も真っ黒です。
彼は無言でその場を離れて行きます。
「ねぇ・・・・・」Sさんは聞きました。「ここも近寄ってはいけないんでしょ?」
彼は笑って首を振ったそうです。
シルクハットの影
その女性は京都のD大学に通っていました。夏休みに入る少し前、彼女は部活で帰
りが遅くなりました。彼女は自転車で通学していましたが、同方向の友人と二人で帰
宅する事にしました。
夕方に降った雨は上がっていましたが、霧がかかったような妙な夜だったそうで
す。D大裏手の住宅街の路地を自転車を押しながら歩いたそうです(友人が徒歩だっ
たので)。通い慣れた路地ですが、その晩は妙に暗くて人気がありません。
いつの間にか手前に人影があるのに彼女たちは気付きました。
実に奇妙な人影です。
シルクハットを被り燕尾服を着ているのがシルエットで分かります。それだけでも
珍妙なのですが、その人影はステッキをチャップリンのようにクルクル回しながらこ
ちらにやって来ます。
「・・・・・あの人変だよ」
友人の囁きに彼女は眉をしかめて頷きました。
が、おかしいのはそれだけではありません。人影はこちらに向かって歩いて来るは
ずなのに、どんどん小さくなるのです。
(なんで?)
彼女は人影を見定めようとしました。
次の瞬間、彼女は頬を連打されていました。友人が彼女を激しく打っているので
す。思わず「何をするのよ!」と叫びました。
「あんたこそ、どないしたんよ!!」
友人は泣きながら叫び返します。
彼女は自転車を置き、「行かなくちゃ。行かなくちゃ」と呟きながら、友人の制止
を振り切りその人影を追おうとしたのだそうです。無論、彼女にその記憶はありませ
ん。
ぞっとして人影がいた方を見やると、すでに影は消え失せていました。
木目
昔は天井は大抵板張りでしたね。夜寝る時にその木目が恐ろしげな顔に見えてしまう
事はなかったですか?
私はあります。小学校の4年生の時でした。天井に親指の先程の大きさの染みが出
来たのです。最初は何かに見えた訳ではありません。ただ無性にその染みが恐ろしくて
たまりませんでした。その夜から私は金縛りに遭うようになりました。
普通の金縛りとは異なり、体中をギリギリと締め上げる苦痛を伴っていました。
染みは一晩一晩徐々に大きくなっていきます。
手のひら程の大きさになった時、それが何かは分かりました。
鬼です。
鬼としか表現出来ません。痩せさらばえた全裸の体に浴衣のような物を羽織り、凄
まじい形相で手を前に突き出し、こちらへ疾走する姿でした。
その鬼は日一日と近づいて来ます。まるでスローモーションのように染みは変化して
いました。
あの鬼は自分を追い掛けて来ているのだなと思いました。捕まれば殺されるだろうと
も思いました。
私は奇妙な諦観をもって「死」を受け入れていました。恐ろしくてたまらないけど、
両親に相談しようとも思いませんでした。言うだけ無駄とも思えたし、死は抗いがたい
運命に思えました。
今晩は捕まるのかなと思って床に就いた夜です。
染みは奇妙なお札のような物で隠されていました。真っ青に染めた和紙に墨でうね
うねとした奇妙な文字が書かれています。
家族の誰かが貼ってくれたのだと思い、安心して寝ました。誰が貼ったのか問い質
そうとは何故か考えませんでした。
中学3年の時にその家を引っ越す事になりました。
自分の部屋を片付けていた時、天井のお札に思い当たりました。色あせて黒ずんだ
お札半ば、板と同化していて剥がす事が出来ません。
家族にその時初めてお札の事を尋ねました。
誰もそのような物は貼っていないと言います。
私は何故か小学2年の時に他界していた曾祖父が貼ってくれたのだなと思いました
人形
京都で文楽人形作ってる人から聞いたのですが、人形は魂入れてから殺さなあかんそ
うです。
魂だけ入れてしまうと、人形は自分が作り物だという事が分からなくなるそうです。
そこで、魂入れてから、お前は人形やぞ。生きてるんと違うぞと殺してしまうそうです。
確かに人形にまつわる話は洒落にならないものが多いですね。
こういう話は手作りの人形だけのものと思っている人もいるでしょうが、必ずしもそ
う限った訳ではありません。大量生産のビニール人形だって怖い話はあります。
軽い話しか出来ませんが、二つお話しましょう。
結婚した友人夫妻から、新居に夕食のご招待を受けました。
2DKのこじんまりとしたアパートです。
馬鹿話していたのですが、その友人夫婦が突然、「この部屋、何か感じない?」と言
います。心持ち顔が青ざめていました。
幽霊でもいないかと怖がっている様子です。
別段、何かがいる感じはしません。そう伝えると、「夜中にな、話し声がするんや」
と言います。「ボソボソと低い声で聞こえるねん。台所から聞こえるんや。安普請やか
らお隣かと思ったけど。子供の声やねん。隣はお年寄りで早くに寝はるし、真夜中に子
供がボソボソ喋るはずないやろ?」
友人夫婦はそう言って脅えます。
私は台所に入りました。別段、何もいません。只、天井に妙に暗い部分がありまし
た。天井裏の配線なんかをいじるための、小窓を空けると、小さな段ボールの箱を見つ
けました。埃をかぶり古ぼけています。
取り出して開けると、中にビニール製の女の子の人形が二つありました。
どこでも売っているシリーズ物です。
ただ、人形は二体とも顔が火で炙られて、黒く爛れていました。
友人夫婦は箱を空けたとたん、小さな悲鳴を上げました。
人形は私が持ち帰り、お寺で供養してもらいました。
その人形が何に使われたのかは、あまり考えたくないですね。
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