建御雷神(たけみかづちのかみ)
雷神、かつ剣の神とされる。
天照大神の命を受けて出雲に降り、事代主神・建御名方神を服従させ、大国主命に国譲りをさせた。
建御名方神と並んで相撲の元祖ともされる神。
また鯰絵では、要石に住まう日本に地震を引き起こす大鯰を御するはずの存在として多くの例で描かれている。
鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)の主神として祀られていることから鹿島神(かしまのかみ)とも呼ばれる。
C クラス
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
天照大神 (あまてらすおおみかみ) の弟で、凄まじい暴力と武勇の持ち主の神。
八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して奇稲田(くしなだ)姫と結婚し,大己貴(おおなむち)神(大国主神)を生む。
『古事記』では建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、速須佐之男命、須佐之男命
『日本書紀』では素戔男尊、素戔嗚尊等、須佐乃袁尊
『出雲国風土記』では神須佐能袁命(かむすさのおのみこと)、須佐能乎命
神仏習合では牛頭天王などと表記する。
八岐大蛇(やまたのおろち)
8つの頭と8本の尾を持った巨大な伝説の生物。
スサノオに退治される。
強い酒を醸し、8つの門を作り、それぞれの門に酒を満たした酒桶を置くと、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで酒を飲み出した。ヤマタノオロチが酔って寝てしまうと、スサノオは十拳剣で切り刻んだ。このとき、尾を切ると剣の刃が欠け、尾の中から大刀が出てきた。これが「草那藝之大刀(天叢雲剣)」である。そしてこの大刀を天照御大神に献上した。
八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)
国引きをした巨人神。
国引きは国を引き寄せて集めること。
八束水臣津野命(やつかみずおみつののみこと)が、「志羅紀」「北門佐岐」「北門農波」「高志」の余った土地を裂き、四度、「三身の綱」で「国」を引き寄せて「狭布の稚国」に縫い合わせ、できた土地が現在の島根半島であるという。
D クラス
大国主神
国津神の代表的な神で、国津神の主宰神とされる。出雲大社・大神神社の祭神。
『日本書紀』正伝によると素戔鳴尊(すさのおのみこと)の息子。日本国を創った神とされている。
因幡の白兎の話、根の国訪問の話、沼河比売への妻問いの話が『古事記』に、国作り、国譲り等の神話が『古事記』と『日本書紀』に記載されている。
建御名方神(たけみなかたのかみ)
古事記』では葦原中国平定(国譲り)の場面で記述されている。これによると、天照大御神・高御産巣日神(タカミムスビ)らによって派遣された建御雷神(タケミカヅチ)と天鳥船神(アメノトリフネ)が大国主神に葦原中国の国譲りを迫った際、大国主神は御子神である事代主神が答えると言った。事代主神が承諾して隠れると、大国主神は次に建御名方神(タケミナカタ)が答えると言った。
タケミナカタは千引の石(千人もの大勢の力を必要とするような巨大な岩)を手先で差し上げながら現れ、タケミカヅチに力競べを申し出た。そしてタケミカヅチの手を掴むと、タケミカヅチの手は氷や剣に変化した。タケミナカタがこれを恐れて下がると、タケミカヅチはタケミナカタの手を若葦のように握りつぶして、放り投げた。
タケミナカタは逃げ出したが、タケミカヅチがこれを追い、ついに科野国の州羽海(すわのうみ)まで追いつめてタケミナカタを殺そうとした。その時に、タケミナカタはその地から出ない旨と、大国主神・事代主神に背かない旨、葦原中国を天津神の御子に奉る旨を約束したという。
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