雨神(うじん)は、神話で雨や嵐を司る神のことです。日本と世界の神話に登場する雨の神様を一覧で紹介します。
日本の雨の神様
男神
- 素戔男尊(スサノオ)
神名の「スサ」は、荒れすさぶの意として嵐の神、暴風雨の神とする説がある。暴風の神、厄払いの神様としても信仰されている。 - 八大竜王(はちだいりゅうおう)
天龍八部衆に所属する竜族の八王。法華経(序品)に登場し、仏法を守護する。
昔から雨乞いの神様として祀られ、日本各地に八大龍王に関しての神社や祠がある。
難陀(なんだ)・跋難陀(ばつなんだ)・沙伽羅(しゃがら)・和修吉(わしゅきつ)・徳叉迦(とくしゃか)・阿那婆達多(あなばだった)・摩那斯(まなし)・優鉢羅(うはつら)の八竜王。雨をつかさどるという。
女神
- 多伎都比古命(タギツヒメノミコト)
別名:湍津姫
水滴の中から生まれた宗像(むなかた)三神の一神。航海安全、交通安全の神。「たぎつ」は、水が激しくさかまき流れる意。 - 善女竜王(ぜんにょりゅうおう)
雨乞いの対象である竜王のうちの一尊。 - 弥都波能売神(みづはのめのかみ)
『古事記』では弥都波能売神(みづはのめのかみ)、『日本書紀』では罔象女神(みつはのめのかみ)と表記する。神社の祭神としては水波能売命などとも表記される。
世界の雨の神様
男神
- トラロック (Tlaloc)
【アステカ神話】
メソアメリカ文明の宗教で広く信仰された雨と雷(稲妻)の神。 - バアル (Baal)
【カナン神話】
カナン地域を中心に各所で崇められた嵐と慈雨の神。 - ティシュトリヤ (Tištrya)
【ゾロアスター教】
星と慈雨の神。白馬の姿で、ウォルカシャ海に降り立ち、水蒸気を発して雲を起こし、世界に雨を降らせる。 - ロノ (Lono)
【ハワイ神話】
雨や豊穣、平和、愛、癒しなどを司る神。 - インドラ (Indra)
【ヒンドゥー教】
デーヴァ神族に属する雷霆神、天候神、軍神、英雄神。 - パルジャニヤ (Parjanya)
【ヒンドゥー教】
インド神話に登場する雨の神。雨雲を作り出し、雷をともなう雨を降らせ、大地を潤す。 - マルト神群 (Maruts)
【ヒンドゥー教】
インド神話に登場する暴風雨を神格化した神々。 - ルドラ (Rudra)
【ヒンドゥー教】
風水害をもたらす反面、慈雨をもたらし大地に豊穣を呼び込むモンスーンの神格化と考えられている。 - チャク (Chaac)
【マヤ神話】
雨と雷を司る神。水も司るため農業の守り神ともされた。
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