実在する魔導書一覧 – 中世の魔術師のバイブル13選

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実在する魔導書一覧 - 中世の魔術師のバイブル13選 オカルト
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魔術書について : グリモワール(グリモア) Grimoire

魔術に関わる様々の文書をあらわす名称。単純なものでは悪魔の名前を並べたリストだけのものもあるが、多くは悪魔、天使、精霊召喚の規則を定めたものである。これらの現在にいたる形が形成されたのは十五世紀末から十八世紀にかけてのことだが、たいていはその実際の歴史ははるかに古いとされる。

 

『ソロモンの鍵』 The Key of Solomon

デーモン召喚に際し用いられた中でもっとも広く伝わったもの。生け贄を使用する黒魔術と種々の呪文、召喚が組み込まれている。十四世紀の写本にこれが現存するとほのめかしたウェイトは、「おおげさなものと馬鹿げたものがグロテスクに結合したもの」と形容する。

 

『レメゲトン』 Lemegeton

別名を『ソロモンの小さな鍵』と呼ばれるが、その内容はグリモワールの中でも重要な位置に値し、『ソロモンの鍵』よりもはるかに質は高い。現在、存在が確認されている中でもっとも古いものは十七世紀初頭のもので、あらゆる霊の召喚法が記されている。
第一部の「ゴエティア」ではソロモンの七十二柱の精霊のリストが並び、それぞれの能力や召喚の際にとる姿などが記されている。第二部は「テウギア・ゴエティカ」と呼ばれ、主に四方のデーモンが扱われる。第三部は「パウロの術」と呼ばれ、昼夜の各時間と黄道十二宮の天使が扱われる。第四部は『アルマデル』と呼ばれる。
実際は第一部のみが本来の『レメゲトン』の内容らしく、残りの部分は写本や刊本として別の形で存在している。

 

『ラジエルの書』 The Book of Raziel

天使、デーモン、惑星の支配者などの手引き書。霊の召喚が可能。ときに『アダムの書』とも呼ばれ、楽園から追放される前にアダムに与えられた『徴の書』に由来するという。

 

ラジエルの秘密の書 : 大天使ラジエル Rasiel

ラツィエル(Ratziel)、ガリズル(Gallizul)、サラクエル(Saraquel)などの別名を持ち、「秘密の領域と至高の神秘の天使」の称号を持つ。ラジエルは地上と天界の全ての秘密を知り尽くしていて、それを一冊の書物にまとめた。その本は「セファー・ラジエル(Sefer Rasiel)」と名付けられている。本は最初は楽園を追放されたアダムに与えられた。しかし嫉妬に駆られた天使たちによってこの本は海に投げ捨てられる。それが原始の海の支配者の天使ラハブによって返され、様々な経過を得た後エノクに与えられ、次にはノアに与えられた。この本から知識を得て、ノアは方舟の建造を可能にした。その後ダヴィデ王やソロモン王の手に渡った後、所在不明になり、中世になってウォルムスのエリアゼルの著作として現れた。
この本は宇宙の謎を千五百項目に渡って記してあるというが、秘密の文字で書かれているため、ほとんど人間はおろか、天使でさえも判別ができないという。

 

『アルマデル』 Almadel

基本方位の「天使」を呼び出し、「四つの高み」を支配する「四方の霊的存在」を指名するために使用されるとある。色をつけた蝋で作った像を用いて呼び出しを行う。

 

 『アルバテル』 Arbatel

ウェイトにより、「デーモンの領域というより天使の領域にいたる真の超越的論文の質を備えている」とされるこの本は、現在では不完全な形でしか残っておらず、八つの箇所が失われている。オリンピアの霊に関係する金言や記号や伝承を記録し、天使、デーモン、鬼神の階級からヘルメス学文献の魔術秘法に関する箇所もあったらしい。出版された魔術書ではもっとも完璧な魔術書であると推定されている。

 

大奥義書『グラン・グリモワール』 Grand Grimoire

ウェイトは「数あるグリモワールの中でもっとも驚嘆すべきもの」としているが、実際の内容は見せかけだけの天使召喚が扱われているのみである。しかし、この書物がルキフゲ・ロフォカレという召喚に応じない強力なデーモンを呼び出す方法が記されているため、オカルト書のなかでは評価を得ている。

 

 『ヘプタメロン』 Heptameron

『魔術の諸要素』とも呼ばれ、グリモワールの伝統にたつ書。しかし刊行されたのは十七世紀の初めのこと。「天使として描写され、デーモンとして怖れられる」霊を扱っているらしい。

ウェイト Waite(1876-1942)

秘教伝承、錬金術、薔薇十字思想、オカルティズムに卓越した学者。フリーメイスンの実践者。彼はグリモワール伝承やそれに関係するデーモン学文献を通覧した著作を残している。

 ソロモン文献

中世初期からデーモン学の文書を聖書に登場するソロモンに結びつけることが多かった。だがソロモンが引用される通俗の文書の多くは『レメゲトン』に類似する文書が取り入れられている。
『イデア・サロモニス・エト・エントクタ』、『ソロモンの術の天使の書』、『真実在の影』など。

 

ホノリウスの誓いの書 Liber Juratus Honorii

『ホノリウスの誓いの書』(Liber Juratus Honorii)は中世の天使魔術書です。

『誓書』(Liber iuratus)と言われることもあります。本書は、自分たちのすべての知識を一巻の書物にまとめることに決めた魔術師たちの協議の産物という体裁をとっており、ナポリ、アテネ、トレド、テーベなど主要な魔術の中心地から811人の魔術師が集まって会合を開いたことが本書の発端として物語られています。

93の章があり、煉獄から自分の魂を救い出す方法から、盗人を捕らえたり財宝を発見する方法まで、多岐にわたる問題を扱っています。

 

ピカトリクス

ピカトリクスは『賢者の極み』と題されたアラビア語の魔術書です。

400ページにわたる魔導書で、アラビア語で書かれている他、スペイン語版、ラテン語版も存在しています。

本書はそれまでの魔術と占星術とを総合・総説した書物で「アラビア語で記された最も完全な天界魔術の解説書」とされています。

 

ガルドラボーク

ガルドラボークは1600年頃のものと推定されるアイスランドの呪術書です。この魔道書は呪文だけでなく、装飾品や本に刻まれているルーン文字も特徴で、様々な呪いが、4人の魔術師によって記述されています。

47のまじないを収録した小さな手稿本です。

 

ネクロマンサーズ・マニュアル(ミュンヘン降霊術手引書)

ミュンヘン降霊術手引書は、ドイツ・ミュンヘンのバイエルン州立図書館所蔵の魔道書「手稿 CLM 849」の通称です。

ラテン語で記され、主として鬼神学と降霊術、存在しない軍隊の幻覚を敵に見せたり、おぞましいモンスター召喚方法、神話上の生き物への生け贄のささげ方が書かれています。

 

術士アブラメリンの聖なる魔術の書

The Book of the Sacred Magic of Abramelin the Mage

天使や悪魔を呼出しさまざまな願いを叶える方法を記した魔術書。

著者は14世紀から15世紀のドイツに住んでいたユダヤ人、ヴォルムスのアブラハム(独: Abraham von Worms)という魔術師。

まず、心身を清めた上で聖守護天使と対話してその加護を得、その後悪魔に自分の為に働くことを誓わせる方法について詳しく説明しており、悪魔たちを使役するための護符の例も多数収録されています。

守護天使の加護無しに悪魔を呼び出すのは危険なため、霊媒となる子供を通じて聖守護天使(Holy Guardian Angel)と対話しその加護を得て、聖守護天使の加護を受けた後、今度は悪魔を呼び出します。呼び出すのは4人の上位王子(Four Superior Princes)と総称されるルキフェル(Lucifer)、レビヤタン(Leviatan)、サタン(Satan)、ベリアル(Belial)、そして8人の下位王子(Eight Sub Princes)と総称されるアスタロト(Astarot)、マゴト(Magot)、アスモデウス(Asmodee)、ベルゼブブ(Belzebud)、オリエンス(Oriens)、パイモン(Paimon)、アリトン(Ariton)、アマイモン(Amaimon)の、計12人の大悪魔です。 魔術師は、彼ら大悪魔とその配下の使い魔たちに自分への忠誠を誓わせることにより、彼らを使役する資格を得ます。

 

悪魔の偽王国

『悪魔の偽王国』はヨハン・ヴァイヤーの主著『悪魔による眩惑について』の補足として1577年に著された魔道書です。

69体の悪魔とその召喚方法がすべて掲載されています。この69の悪魔について召喚するのに適した時間と儀式が記されています。

 

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