有名な怖い話『ママいつも背負ってる』

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有名な怖い話『ママいつも背負ってる』|都市伝説・洒落怖・ほん怖 オカルト
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何でお父さんはお母さんをおんぶしてるの?

 

あるところに、お父さん、お母さん、男の子、女の子の4人家族がいました。
最近、お父さんとお母さんの中は冷え切り、ケンカばかり。
そんな家族ですが、旅行に行きました。
しかし、子供達が寝てから、夫婦はまたケンカになりました。
カッとなったお父さんはお母さんを殺してしまいました。

次の朝、お父さんは子供達に何も言わずに3人で出発しました。
色々と見て回り、疲れたので休憩することにしました。
すると、お兄ちゃんが、

「お父さん、なんで朝からお母さんのことおんぶしてるの?」

 

□ □ □

 

ある男が、ほんの遊びで付き合った女を孕ませてしまいました。
一応「責任をとって」結婚はしたのですが、もともとそんなに愛情を感じているわけでもなかったため、男はすぐに結婚生活が嫌になりました。
男は外に女を作り、家では妻に暴力をふるうようになりました。
とはいえ、幼い子供がいるということもあってか、互いに離婚話を持ち出すことはありませんでした。

そんなある夜。
いつものようにいさかいが起こり、いつものように男は妻に暴力をふるいました。
ところが打ち所が悪かったのか、妻は転倒したまま動かなくなりました。
死んでしまったのです。
男はパニック状態のまま、妻の死体を山奥に運び、雑木林の腐葉土の中に埋めました。
作業を終えて家に帰った男は風呂で全身を洗いましたが、
いくら石鹸で洗っても洗っても、腐葉土のにおいは取れませんでした。

 

数日が経ちました。
男の体から腐葉土のにおいは取れず、
それどころか日に日に強くなっていくように感じました。
それに加え、何やら生ゴミのような甘酸っぱい異臭も混じるようになってきました。
男はノイローゼ状態になり、仕事にも出なくなりました。
不思議な事はもう一つありました。
2歳になる子供が、母親がいなくなったことに関して、何の疑問も抱いていないようなのです。
男はそれにも不気味さを感じました。
いっそ「ママはどうしたの?」ときかれた方が安堵を得られたでしょう。
しかし子供は普段とかわりなく、一人遊びなどして過ごしているだけなのでした。
男の体から出る異臭にも、全く反応を示しませんでした。

さらに数日が経ちました。
何を食っても甘酸っぱい腐葉土の異臭しかしなくなったため、男は食事をとらなくなりました。
そして次第に衰弱していきました。
そんなある日、一人遊びをしていた子供が顔を上げて不思議そうに尋ねました。
「ねえ、パパ、ママのことなんだけどさあ」
男はついに来たか、と思いました。不意に異臭が強くなりました。
子供は小首をかしげながら、不思議そうに尋ねました。
「どうしてパパ、ずっとママをせおってるの?」

異臭は背後から漂っていました。

 

□ □ □

 

うまくいっていない夫婦とまだ三歳くらいの小さい男の子がいました。
表面上は仲のいい幸せな家庭にみえました。
というのも両親とも子供のことは大切におもっていたからです。
ある日、男の子が寝静まったあと、父親と母親はいつものように口論になりました。
離婚しようと決めていた父と母、些細なことから始まった口論はやがて男の子の親権問題に発展しました。
お互いを憎んでいた二人ですが、やはり子供は自分で引き取りたいようで
折り合いがつかないことにカッとなった父親は思い余って母親を殺してしまいました。
このままではまずいと思った父親は母親の死体を山中に埋めることにしたのですが、帰り道、とんでもないことをしてしまったと
車の窓に頭を何回もぶつけて自分のした事を悔やみました。
あくる日の朝、男の子には「ママはおばあちゃんちにいくことになったよ」
と嘘をついたのですが、ママと離れ離れになった寂しそうな子供を見て父親はやはり自分のしたことを激しく後悔しました。
寂しそうな子供を見て後悔する。幾日かそんな日が続きました。
もともと口数の少ない子供が更に黙りこくってしまうことをおそれ、更には自責の念にも駆られ、父親は子供とよく遊ぶようになりました。

 

ある日、ドライブの帰りに父親はふと思いつたかのように母親を埋めた山道を通りました。殺してしまった母親に対する決別のためなのか何かはわかりませんがそこを通らずにはいられなかったのです。
しかし、何も知らないでとなりでスヤスヤ眠るかわいい子供を見るとこのまま死んでしまおうかと思うほど心と体がずっしりと重くなりました。
ところがどうでしょう、その次の日の朝から、男の子は口数は少ないままですが以前のような明るい子に戻ったのです。
体のだるさは抜けないのですが、それをみると父親は幾分心が安らぐのでした。
重い体を必死に動かし、父親はせっせと働きました。
ずっと重いままの体を不思議に思いはしましたが、そんなことは二の次だと自分に言い聞かせました。
疲れた体を子供の笑顔で癒す。今度はそんな日々が続きました。
自分だけでも育てていける、やがて父親はそんな風な自身を持つようになりました。

そしてそんなある日、父親は子供にこんなことを聞いたのです
「ボクはお母さんがいなくても平気だよね?」
すると子供は無邪気に笑ってこう答えました
「何言ってるの、ママはパパがいつも背負ってるじゃん」

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