【信じようと、信じまいと】『天然物』など全50話【3】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『天然物』など全50話【3】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【3】全50話  ロア – 噂話

 

2001年、ロシアの人工衛星ミールが大気圏に突入、処分された。
南太平洋に落下した残骸の一部は、密かに米国によって回収・調査されたが、
黒く焦げた外装パネルと思われるそれは、
シラカバ材にアルミを貼り付けただけのものだった。

 

□ □ □

 

ある男が、殺人容疑で逮捕された。自宅のバスタブで知人の女性を溺死させたというのだ。
さらに男の自宅では牛刀や斧も見つかっており、殺害後に解体しようとした疑いも出た。
偶々遊びに来た友人が遺体を発見した事から事件が発覚したのだが、男は警察の追及に対し
「養殖物ばかりは飽きたので、天然物が欲しくなった」と意味不明の供述をしたという。

 

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ホームヘルパーのAさんが担当している独居老人が、ある日「子供が一緒に暮らそうと言ってくれた」と嬉しそうに語った。
しかし程なく老人は孤独死。息子が遺体を引き取りに来たが、同居しようと言った覚えはないと言う。
数日後、Aさん宅のベランダに2羽の雀が飛んで来てしばしさえずり合い、会釈のような仕草をして再び空へと羽ばたいていった。
その時Aさんは思い出した。老人が生前、軒先に飛んで来る雀に餌をやりながら「我が子のように可愛い」と繰り返していた事を。

 

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明治時代、「贋札聖人」と呼ばれた紙幣偽造犯がいた。彼の作る紙幣は見た目も手触りも本物そのままだったと言い、
それを使って潰れかけた寺を再興し、困窮層の子供達に食事と教育を施して犯罪者ながら大いに尊敬を集めたが
最後はその羽振りの良さを妬んだ仲間に密告され、逮捕寸前で逃亡。その後、仲間達が彼が偽札を隠していたはずの
行李を探ってみたが、中には何故か大量の木の葉が詰まっているだけだった。その寺の名は、証城寺という。

 

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アメリカのペンシルバニア州にある精神病院に通う青年は、医者に勧められて絵を描き始めた。
人物画は壊滅的に下手糞だったのだが、風景画は写真と見紛うばかりの緻密さで周囲の人々を驚かせた。
「天才だ」と騒がれ始めた矢先、青年は「ここは騒がしいので向こうへ行きます」というメモを残して失踪する。
彼の部屋に残された最後の風景画には誰かの後姿が小さく描かれていたが、いつの間にか消えていたという。

 

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ある美術家が「ミロのヴィーナスの両腕を再現して欲しい」という依頼を受けた。
しかし半年後、美術家は首を吊って死んだ。「完全なる美を見た。これは私だけの物だ」という遺書と、
描かれたはずのヴィーナスの両腕部分を破り取った大量のスケッチブックを部屋に残して。
破り取られたスケッチブックは、検死された美術家の胃から発見されたという。

 

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1869年11月ネバタ州トレジュア市のアピア鉱山で採掘されたこぶし大の長石の塊の中には
5cmほどの金属のネジがはめ込まれている。 そのネジは鉄製のため錆びてはいるが
現代のものと変わらないネジ山の刻みがはっきり認められる。
問題はこの長石が人間自身よりも何百万年も古い時代のものだという事実である。

 

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ある精神病患者は自分がポップコーンであって鶏に食べられるという妄想に取り付かれていた。
医者の治療の甲斐もあって彼は妄想から解放されることができ、退院することになった。
しかし、彼は次の日には自殺してしまい、発見された遺書にはこう書き残されていた
「確かに私はポップコーンではない。しかし、鶏は私がポップコーンでないと知っているだろうか?」

 

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中国の皇帝の夢の中に一匹の竜が現れてこういった。「今日、私はあなたの大臣に殺されます。どうか助けてください」
承知した皇帝は、目覚めると大臣を呼びつけ、一日中仕事を命じた。夜になると象戯を行い、大臣に暇を与えなかった。
途中、大臣は疲れて眠ってしまう。すると二人の兵士が何かを持って皇帝の前にあらわれ、手に持ったそれを置いた。
それは竜の首だった。「空から落ちてきました」。目覚めた大臣はそれを見ていった。「不思議だ。こんな竜を殺す夢を見ていたのだ」

 

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世界樹信仰というものがある。これ自体は北欧や東アジアなど、森に恵まれた地方ではよく見られる伝承である。
1986年にイギリスのジェイムズ・ランカー博士が、「海洋民族の信仰」をまとめた際に、ある興味深い事実が明らかとなった。
海洋に暮らす民族に伝わる神話のほとんどは海や水に関するものであったが、太平洋の中心に暮らす民族だけに
「世界を支える大きな木がかつて生えていた」という言い伝えが残っていた。

 

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日本の国技『相撲』は、他の格闘技と比べて少し変っている風習が多い。
特に土俵に関しては「土俵台の中に歴代横綱の骨が納められている」という噂がある程だ。
真剣勝負に挑む力士たちを護る為であり、土俵が神聖視される理由だとも言われている。
しかし一方で「正々堂々と戦わない力士に呪いをかける」為ではないか、と囁かれているのも事実なのだ。

 

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地球の酸素濃度が今より1%上昇すると、一気に燃焼して地球は火の玉になってしまうらしい。
だが安心して欲しい。南極や北極等でのボーリング調査により、ここ数十万年の酸素濃度に変化がない事が判明しているのだ。
ところが、ここ最近のエコブームや緑化運動などにより、僅かではあるが年間平均濃度が上昇しているそうである。

 

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ヒートアイランド現象による都市部の急激な温度上昇で、熱中症などの被害が増えている。
2002年ロサンゼルスで、道を横断しようとしたサラリーマンの身体が突然燃え上がった。
発火の原因がまったく分からず、結局『焼身自殺』として処理された。
一説によると、ごくたまに都市構造や熱伝送率、地層や地下空間の配置等の要因が重なり、急激に熱が集中するポイントが出てくるという。

 

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アフリカや南アメリカには、まだ近代文明に触れていない部族や集落が、少ないがある。
数十年前にも一度南アメリカで新しい部族が見つかり、現地政府による調査がなされた。
部族そのものに驚くべき新発見はなかったが、長老のある発言を政府は必死で抹消した。
その発言とは、隣の部族は超高速の乗り物に乗る全身銀色の小人だったという話である。

 

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カエサルが書いた「ガリア戦記」、タキトゥスが書いた「ゲルマニア」という本がある。
共に、原始ゲルマン人やガリア人について書かれた歴史的にも非常に貴重な資料である。
しかし、両書とも元本に近いものだけに一致するある共通の記述が学者を悩ませている。
その記述は、ピレネー山脈には身長が3mを越す人が住む集落があるというものだそうだ。

 

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70年代、ある高校の野球部に名ストッパーとして名の知れた投手がいた。
普段は朗らかな人格者だったが、マウンドでは常に死球ギリギリの剛球を投げたため、
打者は彼の投球に本気で殺意を覚え、トラウマを残して退部する選手が続出した。
一方、本人曰く、自分が登板した回はあっさりと打たれた記憶しかないという。

 

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2002年、ビジネスでペルーから日本に向かう途中の小型ジェット機が太平洋上に不時着した。
エンジンの片方が衝撃と共に突然炎上したのだが、幸いな事に死傷者は出ず、全員が無事に救助された。
事故原因の調査が行なわれたのだが、出された結論は「何かがエンジンに吸い込まれたため」。
壊れたエンジンから回収されたのは「子供用の三輪車」だったのだが、この事実は伏せられた。

 

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アメリカ国防総省では第二次大戦中、合成獣(キメラ)の研究を積極的に行なっていた。
大都市に住み着いている若く健康なホームレスを拉致監禁し、大型の鳥類の翼を移植。
培養液で満たしたプールに全身を浸し、翼の定着を促し、ステロイド注射で筋力増強を促進した。
実戦に配備されたとの記録は無いものの、軍施設周辺での天使の目撃情報は今も尚後を絶たない。

 

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1999年ドイツでナチス時代に行われていた研究をまとめたレポートが発見された。
その研究内容は眼球に手を加え、仮想敵との戦闘のとき暗闇でも昼間同様に視界を確保するというものだった。
研究は実験段階まで進み、結果を得るまでになった。しかし、実験後の被験者は皆口を揃えてある事を言った。
「暗闇は死人で溢れそうだ。」と

 

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ニュージーランド北部に、幸運な男がいた
その男はどんな状況においても幸運を発揮し、その度に満足げに微笑んだという
ある日、男は「俺が今のうちに死ねるのは、まさに幸運だ」と告げて消えてしまった
一体、この先に何があるというのだろうか

 

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山梨県に住むAさんが自宅に戻ると、見ず知らずの女性が「お帰りなさい」と出迎えた。
Aさんは独身で妻などおらず「キミは誰だ」と尋ねても答えようとしない。
テーブルには真新しい食器で5人分の食事が用意してあり、女性は「もうすぐだね」と繰り返すばかり。
恐ろしくなって家を飛び出して振り向くと、そこは隣町にある空き家だったという。

 

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イギリスのアッシャー地方にある古びた屋敷は「旅人の帰る場所」と呼ばれている。
1人の老婆が旅人を無償で泊めたりする宿屋のような所だったそうだが、その老婆も十数年前に亡くなってしまった。
それでも頻繁に旅行者は訪れ、常連の旅人などは屋敷の中を掃除をしたり、場合によっては屋敷を修繕したりするという。
「この屋敷のことが頭から離れないんだ。良い意味で呪われているのかもしれないね」と、旅行者の1人は語る。

 

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1975年、インドのデリー州で男性の変死体が発見された。
驚くべきことに、男性の中身は空であった。
遺書には明らかに彼の筆跡で「そろそろ次を探す」とだけあり、
口から抜け出たと思われる中身は、家から数mのところで発見された。

 

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ペンタゴンの地下には、とある部屋がある。
分かっているだけでも、これまでに519人がそこに入室している。
しかし、監視カメラの映像によれば、出てきたものは一人もいない。
昨年9月に調査チームが入ったものの、彼らも今だ、出てきていない。

 

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江戸時代末期、小三郎という名の、片足のない百姓がいた。
ある年の秋、小三郎は「田んぼの様子を見てくる」と妻に言い残し、行方不明になった。
「稲穂を掻き分けて田んぼに入り、そのまま沈むように消える小三郎を見た」という証言をもとに
田んぼを掘り返してみると、小三郎と同じ柄の着物を着たカカシが見つかった。

 

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1938年、ロシアの片田舎の草原に奇妙な森が発見された。
森の木はみな枝が二本しかなく、十字架のような形をしていた。
発見時、それぞれの木の根元には布切れが散乱しており、
布をつなぎ合わせると木の本数と同じ人数分の服が出来上がったという。

 

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ロイド・トゥエイン氏は「雷に愛された男」として知られている。4歳の時、彼は家に押し入ってきた強盗に
危うく誘拐されそうになったのだが、彼らが車に飛び乗る寸前、雷が強盗を打って彼を救ったのである。
また、18歳の時には、登山中の彼を襲った熊を雷が打った。ただ、彼自身は雷を嫌悪している。
22歳の時、恋人を落雷によって亡くしているからだ。人々は、雷が彼女に嫉妬したのだと噂している。

 

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今では東京に限らず都会に我が物顔で君臨するカラス達、一日たりとも目にしない日はない
だがしかし、彼らの死骸を見た事があるだろうか?各自で思い出してもらいたい、あんなにいるのに
では何故見ないのか?彼らのような野生の者達は死を迎えると物理的に消滅してしまうのだ
愛玩動物のように人の生活に関わった物にはみられない謎の現象だが解明はされていない

 

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野生動物の危険予知と回避能力は人知の及ばない不思議な能力がある
蝿を見つけ殺そうと殺虫剤を取りに行って戻ってくると忽然と蝿の姿がなくなるというの経験した人も少なくないだろう
アマゾンには危険を感じると一瞬に居場所を移動するという和名トビカタツムリなるものが生息している
地上にいるトビカタツムリが天敵に襲われた時に木の葉に一瞬で「跳び移った」ところからトビカタツムリとされたそうだが、本当にただ跳び移ったのだけなのだろうか。

 

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ある夫婦が家を新築した。防犯のため玄関にはオートロックやカメラなどが設置されている。
夜、急ブレーキと何かが跳ね飛ばされるような音。防犯カメラにひき逃げの現場が映っていた。
慌てて助けに行く夫。だが外に出ると逃げる車もはねられた人物も見当たらない。
すると家の中でカメラを見ている妻が叫んだ。「その人起き上がってそっち向かってるよ!大丈夫なの?」

 

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初フライトを前に病死してしまったCAがいた。
彼女の同期の同僚が初フライトを終え、乗客を見送っていると、客の老夫婦から不思議なお礼を言われた。
「親切にしてくれた髪の長いスチュワーデスさんによろしくお伝えください。色々話を聞いていただいて。」
その日搭乗していたCAは3名だったが、全員がショートカットで、老人の話す「もう一人のスチュワーデス」の特徴は病死したCAのものと酷使していた。

 

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実害が無いため報道されることは少ないが、
視神経と繋がる脳の部位を調べてみると、約300人に一人は赤と青など二つの色が逆に見えているはずだという。
彼らは赤く見えるものが”青”、青く見えるものが”赤”と思い込んでいるため気付くことは少ない。
あなたの視界は、本当に周囲の人と同じだろうか?

 

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冷戦当時、古い坑道を買い取り、そこを核シェルターに改造している大金持ちの男がいた。
数十年分の生活物資を溜めこみ、核戦争が起きると自動で入り口を塞ぐ装置も作った。
しかしある日、男が中を点検していると、装置が誤作動を起こして入り口を塞いでしまった。
男はそれを本物の核戦争と信じ、多分今もその中で暮らしているという。

 

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「サイコロを振ったときにそれぞれの目が出る確率は1/6である」ことを証明した人はいない。
「何度もサイコロを振るうちに限りなく1/6に近づく」ということが分かっているだけである。
『人類がサイコロを振った回数が計100兆回を超えると、それ以降は常に1の目しか出なくなる』
神がそんなプログラムを用意していない保証はない、とある数学者は語る。

 

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人間が最初に知覚した色は、血や炎の色である「赤」であったと言われている。
現代においても赤信号など、危険を知らせるものには赤色が用いられる。
最近の調査で、インダス文明の古文書の中に、赤の顔料で記された箇所があることが分かった。
果たして彼らは何を警告しようとしていたのだろうか。

 

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ドイツ北部のとある村では、4月3日を「天使の記念日」とし、小さな祭りを行って祝っているという。
その祭りは1786年の4月3日、その村に「天使の羽」が降ったことに由来するものだという。
同地の教会に残る記録によれば、その「羽」はほのかに青みを帯びた白い羽毛であり、
正午を告げる鐘の音と共に降り始め、一帯を雪のように埋め尽くしたそうである。

 

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「泣き地蔵」という不思議な地蔵があった。普段は静かな顔つきなのだが、夕方に見ると泣き顔や困り顔に見えるのだ。
泣き顔の時には次の日雨が降り、困り顔のときは雪が降った。何も降らない日は地蔵の顔はそのままだった。
人々は地蔵を見て明日の予定をたてていたが、ある日地蔵が今までに見たことのない満面の笑顔の日があった。
1945年8月5日、広島での出来事である。

 

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阪神タイガースの応援歌として知られる「六甲おろし」。
この歌には天皇家がかつて六甲山に隠した秘宝の所在が暗号で示されているという。
一説には「六甲おろし」に隠されたこの秘宝は「やまたのおろち」に縁のある品、
すなわち正史の上では壇之浦に沈んだとされる叢雲剣の真剣であるともいう。

 

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1998年、イギリスの民家の倉庫から400年程前のものと思われる設計図が発見された
「自動暦」と題されたその設計図には、奇怪な形をした部品の寸法と、それらの組み立て方が記されていた
とあるエンジニアが設計図をもとに装置の復元を行うと、西暦と日付を表示する機械が出来上がった
しかしこの装置には奇妙な欠点があった。2050年を経過した辺りで歯車が噛み合わなくなり、装置が表示を止めてしまうのである

 

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神田神保町の古書店には今も古い習慣がある。
厚さ約5cmの表紙も中身も無い白い本を見つからないように本棚へ長い期間隠しておく。
すると、本や客に影響されて、白い本が見たことも無い一冊の奇本へと変化するという。
しかし、期間中に見つけたり見つかってしまうと、たちまち元の白い本へと戻ってしまうそうだ。

 

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1950年。アイオワの農夫カーネギーは人の良い飲んだくれだったが、飲み過ぎると時折「入電だ!」と口走り、
ユニークな『未来のニュース』を語ったという。ニュースの日付は半世紀以上も先だったから確かめようもなく、仲間たちは
NYのビルに飛行機が突っ込むだの、黒人の大統領が生まれるだのという荒唐無稽なホラ話を楽しんでいた。
彼は60年に酒場で心臓発作を起こして死んだが、死の間際に友人たちは彼が「2015年以降、入電無し!」と叫ぶのを聞いたという。

 

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イギリスのドッジスンヒルという田舎町で殺人事件が起きた。
記録によると107年ぶりの殺人事件だそうで、町はちょっとした祭になった。
ヤードの刑事が来ると、住民が次々に「私が犯人だ!」と名乗り出るほど盛り上がったらしい。
しかし真犯人はすぐに見つかった。ただ1人、名乗り出てこなかった男が犯人だったのだ。

 

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イギリスの片田舎に住む女性は、ミニチュアの模型を作ることを趣味にしている。
数週間かけて作り上げた自分の住む村のミニチュアを眺めていた時、作った村の中に無数の黒いものが蠢いているのを見つけた。
それを何とか捕まえて持ち上げてみると、細い糸で作られた何かだった。
虫だと思ってそれを全て取り除いた後、彼女は村に誰も居ないくなっていることに気がついたという。

 

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1995年8月、日本近海で泳いでいた小学生の男の子が漁船に救助された。男の子が言うには学校で
開放されているプールに飛び込んだ矢先、後ろからエンジンの唸る音が聞こえたので顔を上げたら
なぜか海にいて、そのまま漁船に拾われたそうだ。  同様の事件が過去に4度記録されているが、
いずれの生徒もゴーグルを忘れて目をつむったまま飛びこんだと話している。

 

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江戸時代初期の武将、加藤清正は、、当時の築城防御技術の粋を集め、熊本城を築城した。彼は城内に銀杏を植えた時、
「この銀杏の木が天守と同じ高さになった時にこの城で兵乱が起こる」とつぶやいたという。明治時代初期、加藤清正が植えた銀杏の木は、
天守とほぼ同じ高さになった。西南戦争が起こり、熊本城下はまさに戦場となった。 西郷軍約2万は、明治政府軍が籠る熊本城に猛砲撃を加え、
銃撃を加えながら突撃したが、300年前の鉄壁の防御策を破れなかった。加藤清正は未来を予知し近代戦対応の頑強な城塞を築いたのか?

 

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「奴らに持って行かれる!」その男は交番に駆け込んでくるなり、そう叫んだ。
夜勤の若い巡査は面食らって聞き返す。「誰に、何を持って行かれるですって?」
しかし、男はただ「持って行かれる、持って行かれる」と繰り返すばかりだった。
そして男は突然、「あっ、持って行かれた」と呟くと、その場に崩れ落ちた。男は絶命していた。

 

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北海道の札幌と旭川を結ぶ高速道路の一つに、奇妙な看板が立っている。それ自体は何の変哲もない
『飛び出し注意』の標識だが、トンネルの中にあるのだ。もちろん両側は壁。人も動物も
飛び出しようがない場所である。ある時、疑問に思った観光客が旭川市に問い合わせてみたところ、
担当者は「それでも飛び出してくるんです」と答えたという。一体何が、どこから?

 

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1990年代、失われた天皇家の姓を統計的手法を用いて復元する計画があった。
しかし、結局この計画は思いもよらぬ原因で頓挫してしまった。
すなわち、スーパーコンピュータによる並列処理によって候補とされたその姓は、
4つの子音のみから成り立っており、人間の口で発音することは不可能であったからだ。

 

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明治初期に『血まみれ大凧』の目撃談が警察に数多く寄せられたことがある。
誰が飛ばしているかも分からず、2~3の大凧が実際に血を滴らせながら舞っているらしい。
目撃談によると凧に描かれるのは歌舞伎役者ではなく、西郷隆盛や大久保利通だったりしたという。
それも決まって大事件が起きる前日の夕方に飛んでいたと云うのだ。

 

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山梨県に住むある男性は、近所で飼われている猫の赤ん坊の泣き声にも似た発情期の鳴声に悩まされていた。
ある晩とうとう我慢がならなくなり、外に出て鳴声がしているところを突き止め、怒鳴ろうとした。
――失踪する直前、彼は友人にこう語っていたそうである。
「あれが猫だとか赤ん坊だとか思ってる奴は幸せだよ」

 

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パンダは大熊猫とも表記され、元来肉食動物である。
笹だけを食べ続けると栄養失調になるはずだが、彼らは元気に生存し続けている。
どうやら野生のパンダは笹と共に、何らかの動物性タンパク質を摂取しているらしい。
現地には、笹の中に住む小人の伝説が残されている。

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