【信じようと、信じまいと】『漫画の神様』など全50話【2】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『漫画の神様』など全50話【2】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【2】全50話  ロア – 噂話

 

少し前、池袋の地下道に「さまよう落書き」の噂が流れていた事がある。
ポッポな字体で「HAPPY!」と、カラースプレーを使って大きく書かれたものらしい。
書かれた次の日には掃除の跡もなく消え去り、まったく同じものが別の場所に出現したという。
地下鉄を通り過ぎる電車の車体に「ByeBye」と書いてあったのを最後に、落書きは目撃されていない。

 

□ □ □

 

昭和60年ごろ、主に関東から北陸にかけて「誕生日おじさん」が目撃されていた。
道端で露店を開き、誕生日用のケーキを売っているのだ。このケーキで祝うと「幸運が訪れる」らしい。
Aさんは従姉の誕生日に購入。ところが従姉は食中毒で入院。予定していた海外旅行はキャンセルになった。
旅行先で乗るはずだった飛行機が墜落したと知ったのは、退院からしばらくしてであったという。

 

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南北戦争時の資料に「ジェフリー・ドーソンの回顧録」というものがあるが、資料的な価値は低いとされている。
「戦闘中に天使の軍勢が悪魔と戦っているのを見た」という記述があるからだ。
ところが、興奮状態で見た幻覚や虚言であるという理由から否定されているわけではない。
彼が見たという天使の肌の色が黒かったから、という理由で資料的価値がないとされているのである。

 

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福井県三柴市にある戸越村には、村を取り囲むように長い樫の棒が何本も立てられている。
「抜くと村がなくなる」と言い伝えられており、信仰の対象にもなっている。
そのため村の老人達は「抜かれるのを防ぐため」に、昼夜交代で棒を見張る習慣があるそうだ。
もしも貴方がこの村の事を調べようとして、何一つ資料が出てこなかったとしたら───

 

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ブラッドウッドの宇宙人、俗に言う3メートルの宇宙人だが、実は太古の日本で既に記録されている
遮光木器土偶と同時期に出土している物と非常に酷似しているのだ
これは3メートルの宇宙人が世に知れた以降の出土品である為、アメリカ国防省との密約により公表記録からすべて封印されている
そして、それは今なお上野の国立博物館地下倉庫にて厳重に保管されている

 

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1980年ごろのアメリカ、アトランティックシティにジョン・ウッドというギャンブラーがいた。
彼は大抵の勝負で負けるのだが、最後の最後に大勝ちし、いつも収支ゼロとなっていた。
珍しく勝ちのまま終わった日も帰り道で事故にあうなど必ず何らかの出費をするので、
友人から「バランス」と呼ばれれていた彼は、83年3月2日に車に撥ねられ亡くなった。彼の息子が生まれた瞬間だった。

 

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「漫画の神様」として知られる手塚治虫氏だが、一部では「予言者」として知られている。
何十年も前のSF漫画で示唆してきた技術革新や世界状況などが、ピタリと的中しているのだと言う。
彼の予言を信じる者に言わせれば「ひとたび世に出れば嘘は本当になり、それは必ず実現する」のだそうだ。
ところで手塚氏の作品の中には、完成しているのに未発表のものが1本だけあるらしい。

 

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青森県のドライブインで車だけを残し行方不明になった長距離トラックの運転手が、
その10日後瀬戸内海の人一人乗るのがやっとなほど突起した岩山の上で死体となって発見された。
死体の腹は臨月が近い妊婦のように膨れており、解剖したところ口から胃にかけて貝類や藻類がぎっしり詰まっていたという。

 

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ギアナのとある村では小さな宇宙が飼われている。その宇宙は少しずつ成長していると言うのだ。
1978年、フランスのTV局が取材を行ったが、スタッフは取材終了の連絡の後消息を絶った。
TV局が村人に取材スタッフ達の行方を尋ねてみても、村人はただにやけるだけであった。
現在その村は深刻な過疎にある。

ギアナってポケモンでも出てきてるしほんまになんかあるんちゃうやろか

 

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線路の整備員達の間では作業マニュアルにはない、口頭だけで行われる注意があると言う。
それは「人身事故のあった場所に見なれない草が生えていたとしても、けして引っこ抜かないこと」。
ある時、その掟をやぶった作業員が突然心臓発作を起こして倒れた。
こと切れた彼の傍らには人間に似た奇妙な根っこの草が落ちていたという。

 

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熊本県の某市に住む少年は、事故で右腕を失ってから幻肢痛に悩まされるようになった。
だがある時を境に、痛みが誰かの手を握っているような感覚に変わった。。
しかもその手は「向こう側」に彼を引っ張っているような感覚だと言うのだ。
ちなみにそのある時というのは、いじめられていたクラスメートが亡くなった日である。

 

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時は14世紀、ヨーロッパに小さな町があった。
その町には「恐ろしい災厄を封じ込めている」と言われている大きな鉄の箱があった。
皆恐れて近寄ろうとしていなかったが、ある日酔っ払った若者がふざけて箱のふたを開けてしまった。
町の人々が恐る恐る覗き込んで見たが、小さなネズミが一匹入っていただけでネズミはどこかへ走り去って行った。

 

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広島県にある某遊園地では、毎日「午後2時~午後3時半」までメリーゴーランドが停まる。
別に遊園地の係員が停めているわけではなく、その時間になると勝手に停止してしまうそうだ。
その時間は「保守点検」と称して、客が近付かないようにしている。
原因を調べた全員が、口をそろえて「ひどく嫌な感じがする」と再点検・修理を拒否したからだ。

 

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ある日、酒に酔ったアインシュタインの友人が、計算中のメモを見つけ悪戯心を起こした。
「神の意思(宇宙意思と訳す場合もある)定数」という架空の定数を、メモに書き込んだのである。
後になってメモを見たアインシュタインは、友人の悪戯に苦笑しつつも、面白半分に計算してみたところ───
あれだけ悩んでいた解があっあさり導かれたのだが、彼は「ありえない」とメモを握りつぶしてしまったそうだ。

 

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何らかの疾患を負っている場合を除いて、外国人は肩こりにならない。
そもそも「肩が凝る」状態がどういったものか分からないそうだ。
肩が凝るという言葉を世に広めたのは夏目漱石だと言われているが、
肩こりに苦しむ日本人が増え始めた時期は、漱石の書が流行し始めた時期とほぼ同期である。

 

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都内に住むある家族は、このところ奇妙な、姿の見えない迷子ともいうべき訪問者に悩まされている。
廊下や扉の向こうに突然気配のみが現れるのだが、どうやら迷い込んだ当人も本意ではないらしい。
家族の誰も、その迷子のような幽霊じみた存在を気にかけないようにしてやり過ごしているのだが、
最近頻度の増してきた「おーい」という呼びかけに応えるべきかどうか悩んでいるという。

 

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19世紀末、ミャンマーのミルギー群島で、皮をはがれた死体が見つかるという事件があった。
被害者が、滞在中の英軍船で雇用されていた現地人だったことから、住民の反感を買った末の
事件とされたが、幾人かの英軍士官は宣誓の上、猿に似た奇妙な生き物が人を抱えて逃げるのを
目撃したと供述した。現地では、人の皮をかぶって人間に成り済ます化け物の伝説があるという。

 

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ベトナム戦争の戦死者よりも、帰還後の自殺者の方が多いのは有名な話であるが、
その中の数人が「ラジールカが来る」という言葉を残して自殺していることは、あまり知られていない
彼らは皆、とある山を拠点として奪うための作戦に参加していた
「ラジールカ」が何なのか、未だにわかっていない

 

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ベトナム戦争の戦死者よりも、帰還後の自殺者の方が多いのは有名な話である。
しかし自殺者の6%が「ラジールカが来る」と騒いで自殺している事は、あまり知られていない。
彼らが戦時中、拠点となる山を奪うための作戦に参加している事までは確認されている。
現地の住人も「ラジールカ」が何なのか分からず、今も不明のままであるという。

こっちが正しいな

 

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1982年、神奈川県茅ヶ崎市の住宅街で住人が相次いで亡くなったことがあった。
通りの端の家から順番に、病気や事故で一月の間に5名もの死者が出たのである。
住民の間では死神が通り抜けたなどと噂がたったが、空き家を境に死者は止まった。
二月ほど前に空き家から引越していった男性は、周囲に「見つかった」と漏らしていたらしい。

 

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ネイティブアメリカンのサジ族の酋長の決め方は、「白いガラガラヘビに噛まれた男がなる」というものだった
その理由により、酋長の体の一部はどこかしら欠損しているのが普通だった
1830年代に、サジ族は「白いガラガラヘビに噛まれた」白人を助けたが、この男は傷が癒えると帰っていった
その後、サジ族の住む地に金が見つかると彼らは土地を追われたが、その時の隊長は前述の白人だったという

 

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深夜12時に合わせ鏡を覗き込むと、鏡の中の自分が全てこちらを向いている…
といったように、怪談には「時刻」と「鏡」が関係したものが数多くある。
1970年代には「深夜の2時16分ジャストに鏡の中の自分に手を振ってはいけない」という話が噂になった事がある。
手を振ったあと、鏡の中の自分が「じゃあね」とばかりに立ち去るのだそうだ。

 

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1993年にフランスの南極環境調査隊が撮影した氷山の一角に、男の幽霊が写っていたため大騒ぎになった。
南極点に到達できずに死んだ冒険家の幽霊ではないかと囁かれたが、調査してみると半分ほどがその通りであった。
男性は、20年前に行方不明となったアメリカの冒険家と思われ、どうもクレバスに飲み込まれたらしい。
その箇所が20年かけて海に押し出され氷山となり、温暖化の影響で崩れ───氷の中から出てこれたのである。

 

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病気や健康上の問題で死にそうな有名人の「リスト」がマスコミには存在しているらしい。
これを参考にして、テレビ局は事前に元気な頃の映像を編集して用意しておくのだそうだ。
ただ、人はそう都合よく死んではくれない。
そのため、一部のマスコミには「不慮の死を遂げる有名人のリスト」が用意されているのだとか。

 

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2003年、静岡の繁華街を歩いていた老人が行方不明になった。
十数人いた目撃者によると、オシャレなカレー店に入ったのを最後に消息を絶ったようである。
だがおかしなことに、目撃者が見たカレー店が繁華街の何処にもないのだ。
後日、息子夫婦に「食べ過ぎて金が足りない、金を持ってきてくれ」と電話があったが、警察は悪戯と見ている。

 

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70年代アメリカ。中絶反対論者であるジョーンズ医師は「胎児にも意識がある」ことを証明するため、
妊娠3ヶ月の妊婦の腹に直接マイクを埋め込み胎児との交信を図った。その結果「片言ではあるが会話ができた」
と本人は主張するも真偽は不明。実験が原因で妊婦が流産してしまったからだ。
ジョーンズ医師は医療ミスで告訴されたが、皮肉にも殺人罪の適用は免れたという。

 

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ある漁船の船長は、仲間内で酒が入るとよく戦争中に覚えたという異国の民謡を披露した。
彼の子供は漁師を継がなかったため家族もこの歌を知らなかったが、ある時偶然孫の一人が
耳にした。旋律に不自然さを感じたので逆再生を試みたところ、「君が代」になったという。
船長は既に故人のため、この歌がどこの民謡なのか今ではわからない。

 

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1999年某日、長野県のとある牛舎で牛十数頭が死亡した。
飼育員達が調査したものの、体には致命傷となりうる外傷等はなく、
餌に有害な物質が含まれているという事もなかった。
ただ、何故か死亡した全ての牛の胃からウシガエルが生きたまま発見されたという。

 

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1972年の秋ごろ、南米にあるコーサトゥ村で七つ子が産まれた。
その村の人々はそれを「神の奇跡」と大いに喜び村では盛大な祭りが行われ
子供たちは「神の御子」と呼ばれ村人たちからとても可愛がられた
ちなみにその「神の御子」達の親は、共に多重人格症を患っていたらしい。

 

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東北の、特に太平洋側の漁村には「恵比寿様の通り道」という話が伝わっている。
なんでも、ある時期に海で死んだ者の遺体は、海流に流され、あるひとつの「流れ」に到達するらしい。
海に潜ったある者は、その海流を歩く様に流れる何十という遺体を目撃した事があるそうだ。
漁村の多くは、その海域で獲れた魚を食べようとしない。どこで餌を食べたのか、不自然に肥えている為だ。

 

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山に住む鹿が、跳ねるようにその場をグルグル周りはじめたら要注意である。
本能的に「敵対する意思がない」事を示すためのダンス(表現行動)らしい。
猟師達も、そのダンスを見たら、即座に木陰などに隠れるよう言い伝えている。
鹿のダンスは、そこを山神様が通る証拠であり、それを邪魔をした者は空高く放り投げられるそうだ。

 

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70年代に「終わらない鬼ごっこ」という絵本が密かなブームを呼んだことがある。
主人公の少年が妖怪に追い回されるという児童向けの怪談もので、最後の頁をめくると
また最初の頁に戻って堂々巡りが続くという他愛のないトリック本であったが、読者の
子供が物語から抜け出せず発狂するケースが頻発し、全て回収されてしまったという。

 

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アメリカには『生きている被害者』を『殺害した』として死刑判決を下された、極めて珍しい判例が存在する。
保険金目的で夫が妻を殺害しようと、食べ物に毒を毎日少しずつ混入させていたのだが、つまらないミスで露呈。
夫は逮捕されたものの、妻の身体は毒に侵されきっており「もう助からない」と医者から診断された。
しかし彼女は夫の有罪判決と数ヵ月後に執行された死刑を見届けた直後、静かに息を引き取ったそうである。

 

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大阪府の泉州地域のとある港の防波堤にはに水色の扉の落書きが描かれている
ただの落書きにもかかわらず地元では開けてはいけない扉と呼ばれており
大人たちも子供をその周辺で遊ばせることはない
まれに防波堤の中から子供の泣き声が聞こえてくることを除けば何の変哲も無い落書きである

 

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アイルランドの地方都市にサイモンと言う自他共に認める天才がいた。
彼は動物の知性を調べる研究の為、バインガルを製作していた。
研究は成功したが彼は首を吊って自殺、遺書らしき物を残し研究所を実験動物ごと焼却した。
不審に思った警察が遺書を確認すると「人間は一番賢いとは言えない」と記されていたという。

 

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アメリカで訓練飛行中だった戦闘機三機が突如爆撃され墜落した。
パイロットは奇跡的に生き残った一人を除いて死亡。レーダーには感知
されなかったその物体は、UFOや敵国の最新型戦闘機などと噂された。
が、生存者は、「背中に羽を生やした女の子にやられた」と語っている。

 

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30年前の某日深夜零時。日本近海の離島、夜見島で
原因不明の海底ケーブル切断により、大停電が発生。
島民全員が島から姿を消すという怪事件が起きた。調査によれば、
海底ケーブルは何者かに食いちぎられたように切れていたという。

 

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江州(滋賀県)の八幡に、松前屋市兵衛という男がいた。ある晩、女中に
明かりを持たせて厠へ行った市兵衛だが、厠へ入ったきり、忽然と姿を消してしまった。
20年後のある日、厠から「おーい」と人が呼ぶ声が聞こえてきた。妻が慌てて戸を開けると。そこには
20年前の市兵衛が。記録によると、それからしばらく市兵衛と妻の奇妙な生活が続いたという。

 

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「多指症」をご存じだろうか。名前のとおり、指の数が10本以上ある先天性の異常である。
このような赤ん坊が生まれた場合、医師はすぐに不要な指を切除する。
通常、手術は簡単で痕も残らない。親に告げず処置を行う医師も多いので、当人も知らないケースがほとんどである。
多指症の発生率は案外高い。あなたが生まれたとき片手の指が6本あった可能性は、500分の1である。

 

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国鉄時代、多くの駅に「目のいい駅員」が配備されていた。
視力がいいのではない。普通は見えない黒いモヤのようなものを見分けられるのだ。
このモヤを背負った人は必ずと言っていいほど飛び込み自殺をしようとする。
あわや!というところで取り押さえて落ち着かせると、やがて「何で死のうなんて思ったんだろう」と言いだすのが常であったという。
モヤが見えるようになる訓練法もあり、口伝のように伝わっていたが、JRになってからその伝統は廃れたようである。

 

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よく知られている話だが、日本書紀には全く意味の分からない謎の歌が記録されている。
斉明天皇の時代に庶民の間で爆発的に流行したという、「まひらくつのくれつれをのへたを・・・」という童謡である。
新羅遠征の失敗を予言した歌、あるいは当時の権力者の揶揄等諸説あるが、いまだに定説がない。
ついに解明したと言う研究家もこれまで何人かいたが、いずれもその内容を発表することはなかった。
人に問われると、彼らは決まって「知らないほうがいい」と答えるのである。

 

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カンブリア地方のとある村の、かつて処刑場があった場所では
嵐の夜になると骸骨が現れ、まるで吊るされたようにしばらく揺れ、忽然と消える。
これは1767に殺人の罪で処刑された男の霊だと言われているが、詳しいことはわかっていない。
長い年月の間に出現の頻度は減っているが、今でも時折目撃されるという。

 

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中国地方のある村では毎年、人が亡くなると畑に新しい案山子を立てるという風習がある。
既に案山子が立っている畑には新たに立てず、案山子が立てられた畑は手入れをしない。
そのうち荒れた畑ばかりになりそうだが、毎年一体ずつ案山子が畑から消えるのだそうだ。
ある村人は「新しいのが立てられそうになると、古い案山子から山へ歩いて行く」と語った。

 

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第二次世界大戦末期、チェコのプラハ攻防戦に参加した兵士の証言に次のようなものがある。
「その敵兵は石の剣や鎧で武装しており、銃で頭を砕かれても動きを止める事は無かった」
その証言を裏付けるように、戦闘後の市内には石の剣や鎧が埋まった砂山が各所で見られたが、
公式には「戦闘によって彫刻等が多数破壊された」とするのみで、兵士の証言は黙殺された。

 

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「私が作りました」。それは、農産物の生産者と消費者を繋ごうとする試みである。
長野の山本氏は、東京のスーパーで信じがたいものを見た。キャベツに微笑むのは、
10年前に死んだはずの叔父なのである。あわてて出荷元の農協に問い合わせたが、
確かに叔父と名乗る人物から集荷したという。一体、キャベツはどこから来たのか。

 

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フランス西部のある村には、1400年代に巨人が住んでいたという伝承が残されている。
巨人が住んでいたと言われる遺跡もあるのだが、どう見ても普通の人間サイズである。
では何故巨人と言われるようになったのか?この村の伝承には次の様な描写がある。
「見上げれば牛より高いであろうか、巨大なる人が不思議そうに見下ろしていたのだ」

 

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1997年、メキシコで珍しい肉食恐竜の化石が見つかった。殆ど炭化しているものの
遺伝子配列まで固定された皮膚の化石で、これにより発見された恐竜にはカメレオンのように
皮膚の色を変え、外敵から身を守る能力があったことが解った。ただ、体長30メートルの
肉食恐竜に一体どんな天敵がいたのかは定かではない。

 

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1987年5月ごろ、鳥取県の海岸に無人の古いボートが漂着しているのが発見された。
脱北者が乗っていたボートだったらしいが、中に残されていた食料はすべて腐敗していた。
ボートからは手帳も発見されており、ハングル文字で「途中で遭難した」事が記されていたらしい。
日付は1980年になっておリ、最後のページには「天までそびえる巨大な灯台が見えた。助かった」とだけ書かれていたという。

 

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ドイツに、「夕暮れの塔」と呼ばれる高い塔があった。その塔の最上階から見える景色はいつも夕焼けだという。それを聞いた
ある作家が、「そんなはずはない」と朝早くから塔に登った。しかし塔は高く階段も急で、やっと最上階に着いたときには
もう夕方だった。「夕暮れの塔とはそういうカラクリか」と合点した作家は、今度は夕方に塔に登ることにした。最上階に
たどり着く頃にはもう夜中のはずだ。そう思い塔に入った瞬間、彼は絶句した。夕陽の差し込むそこは、紛れもなく最上階だった。

 

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アイルランドである男が、何週間も続けて顔も見たことのない女の子の夢を見た。相談した占い師に
「お前はその少女に殺されるであろう」と予言され、ノイローゼになったその男はある日、バス停で
夢に出てきたそのままの少女に「わたし、おじさんと夢で会ったよね?」と声をかけられた。
半狂乱になった男は、名前も知らない少女をその場で絞め殺した。その咎で、男は縛り首になった。

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