【信じようと、信じまいと】『コアラとユーカリ』など全50話【15】ロア – 噂話集 – 嘘のような本当の話

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【信じようと、信じまいと】『コアラとユーカリ』など全50話【15】ロア - 噂話集 - 嘘のような本当の話 信じようと信じまいと
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信じようと、信じまいと【15】全50話  ロア – 噂話

 

ユーカリの葉はかなり強い毒が含まれている。
そのため、それを赤子の頃から主食としているコアラどもは常に酩酊している。
いちど、研究者がコアラをユーカリ以外の食品で飼育したことがあった。
するとコアラは実にアグレッシブな動物に成長し、軽快なフットワークと電光のような動きで飼育係を翻弄したという。

 

□ □ □

 

古代ヴフ族やチラム族が伝承という形で、
現代天文学でないと知ることの出来ない知識を伝えてきたことは有名だが、
伝承内の太陽系に金星が無かったかのように書かれているのは
あまり知られていない。

 

□ □ □

 

中国地方のとある村には、村長に代々受け継がれる小瓶が存在する。
その小瓶はかつてこの地域を支配していた忍び集団から受け継がれた小瓶であり、
中身はとても危険なものとだけ伝えられていた。
平成8年、某大学の研究グループがその小瓶の中身を調査をした。
調査の結果、小瓶の中身は現代科学でなければ作り出すことが不可能である
有害物質が多数含まれていた。
忍び集団はどのような方法で小瓶の中身を作り出したのだろうか?

 

□ □ □

 

1909年、ある探検隊がパプアニューギニア奥地を目指して探検を行った。
目指すは文明に触れられていない謎の部族。数多くの困難を乗り越え、彼らは冒険を成し遂げた。
目的地の部族は意外なほど友好的で、彼らの神像を見せてくれるという。探検隊は狂喜した。
しかし、案内されてそのものを見たとたん、探検隊は愕然とした。その神像は、巨大な仏陀だったのだ。

 

□ □ □

 

島根県にある某海浜公園は山と海に囲まれており、山にはアスレチックコースが設置されてある。
コースを外れて山の奥に入っていくと、妙に開けた場所にたどり着くらしい。
中央付近には一台の古めかしいテレビが設置してあり、近付くと勝手に電源が入る。
そして『茨城県の観光地紹介映像』が音もなく流れるそうである。
なんで茨城なのか、話してくれた奴も首をひねっていた。

 

□ □ □

 

大ヒット映画、ジョーズ。この映画のために、鮫に恐怖を覚えるようになった人間は多い。
しかし、鮫研究者のジョン・クーガー(仮名)は、慣れているので平気なものだった。
その日も、「いくら凶暴な鮫でも、こうなっちゃかたなしだな」などと言いながら、鮫の死骸の解剖を行っていた。
と、ジョンが突然叫び声を上げた。なんと、鮫の胎児がまだ生きていて、ジョンの指を噛み切ってしまったのである。

 

□ □ □

 

1999年、米国を襲った過去最大級のハリケーン・フロイドの通過地域で
「携帯電話に死んだはずの人間から電話がかかってきた」という通報が警察に相次いだ。
ある超常現象研究家は、ハリケーンの猛烈なエネルギーにより時空に歪みが生じ、
パラレルワールドからの電波が紛れ込んだのだろうと話している。

 

□ □ □

 

夕方、ある少女が帰り道を歩いていると、目の前になにかが落ちてきた。
地面に転がったそれを良く見てみると、古めかしい日本人形だった。
少女は気味が悪くなり、そこから家まで走って帰ったという。
そこはまわりになにもない田んぼの畦道だったそうだ。

 

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1971年、南米アマゾン。川のそばにある現地先住民の自然的な厠のそばで、15歳の少女が倒れていた。
下腹部から血を流しているのが見て取れ、発見した母親は、少女が暴行を受けたのを確信しつつ、抱き起こした。
触ったとき、少女が冷たいのを感じ、母親は絶望しながら少女の名を呼び、その体を揺さぶった。
すると少女の口が開き、中から細長い小魚が信じられないほど大量に出てきた。少女の内臓はほとんど空っぽになっていたという。

 

□ □ □

 

日本のどこかに、奇形島と呼ばれる島があるらしい。
鎌倉時代に幕府が長年に渡って生まれた奇形児をその島へ島流しし続けた結果、
彼らはそこで繁殖し、ついには異形の姿をした人間のような生物となったという。
今はその島は地図に載っておらず、ウェブ上の衛星写真検索サイトからも消されている。

 

□ □ □

 

ある男が秋葉原の路上店で「人口知能」会話ソフトが300円で売られているのを見つけた。
有名なメーカー製であったため、男は喜んでそのソフトを買い、
家に帰ってすぐに試したが、そのソフトからは何を入力しても「助けて」と
「もう許して」しか返事が返ってこなかった。バグだったのか、それとも・・・

 

□ □ □

 

あるテレビ局が電話ボックスに人間を詰め込む実験を企画した。世界記録は10人。
早速10人のエキストラを集めたが、何回練習してもうまくいかず、本番を迎えてしまった。
しかし、本番では一回でうまくいったため、スタッフは大いによろこんだ。
ところが、電話ボックスからでてきたのは9人だった。

 

□ □ □

 

消しゴムというものは数えきれない程の字や絵を消すが、
最後には自分自身が消されてしまうことに恐怖を感じ、
誰もいないときにこっそり逃げ出すという。
あなたの消しゴムも逃げ出してないかよく確認して欲しい。

 

□ □ □

 

映画館で映画を見ていた大学生のジョンは、ふと館内の壁に
「NO LIVING(禁生)」と書かれていることに気付いた。
周りをよく見ると、観客は全員死んでおり、しかも全員が彼の方向を見ていた。
彼は発狂しそうになりがなら這う這うの体で逃げ帰ったという。

 

□ □ □

 

1980年、埼玉県I市の高校での出来事。
一組の少年と少女のカップルが、帰りそびれて愛を語らっていた。
見つかる事を恐れて大声をださないように愛し合っていると、
突然少年の腹の下の少女が激しい悲鳴を上げ始め、見る間に頭が数回転し、ねじ切れてしまったという。
昔フランスでこんな実験が行われたそうだ。
被験者の足の指をカミソリで切って出血させ、出血量累計を計測する。
ただし、被験者には自らの血が流れている光景は絶対に見せない。
実験者は5分毎に出血量の累計を被験者に聞かせる。
で、相当時間経った後、実験者は報告の際にこう言った。
「累計○○リットル。そろそろ致死量に達します。」(数値は忘れた)
数分後、被験者は死んでしまった。
が、実際には血は一滴も流れていなかった。

 

□ □ □

 

1975年、山梨県で車を運転していた高村仁さんは、トラックの陰から
急に出てきた妊婦を避け損なって電柱に正面衝突して死亡した。
彼は普段から、外出するときは必ず交通安全のお守りを携帯するようにしていたが、
その日に限っては間違って安産祈願のお守りを携帯していたそうだ。

 

□ □ □

 

明治21年、将棋界の時の名人・山木重太郎は、窓辺に初期配置で置いていた将棋盤が
一手指されていることに気が付いた。山木が次の一手指しておくと、案の定、
明くる日には相手の次の一手が指されていた。この1ヶ月程続いた対局は
何とも不思議なものであったが、最も不思議なのは山木が僅か38手で負けたことだろう。

 

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昔、ロシアのツァーリが大事にしていた后に先立たれてしまった。
悲しんでばかりもいられないので、新たな妻を迎えたのに、それもまた若くして死んでしまった。
そこでツァーリはひ弱な貴族より、丈夫な庶民を迎えようと思い、国内から年頃の娘を集めさせた。
美しく、健康的な若い娘を見初めたツァーリが、彼女に結婚を申し込むと、娘は嬉しさのあまりショック死したという。

 

□ □ □

 

愛知県在住の山岸さんは
自分の調べたい情報がいつのまにかブラウザのお気に入りに入っている事に気付いた。
ある日「世界平和」について調べようとブラウザを立ち上げると、
いつのまにか自殺についてのリンクが入っていた。

 

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1956年12月5日 ケープカナベラルから米軍の巡航ミサイルが試射されたが、途中で異常が発生し、
所定のコースを外れた上に、外部司令も受け付けず直線飛行を続け、南米上空で消息を絶った。
1980年代に、射点から4500kmの地点で残骸が発見されたが、関係者は一様に首をひねった。
同機は3900km分の燃料しか搭載されなかったからだ。ガス欠から600kmもどうやって…?

 

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ある少年が、アルバムの中で赤子を抱いたとても美しい女性の写真を見つけた。
母親に聞くと、笑いながら「あなたのよく知っている人よ。この子もね」と答えた。
それから20年ちかくたったある日、アルバムを見てもその写真がない事に気付いた。
不思議に思ってふとそばにいる妻を見た時、全てを悟ってその場で写真を撮ったという。

 

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ある国の、大王として畏れられつつも愛された国王。彼は時間にとても几帳面な男で、
時計を見ればどこで何をしているかわかると言われいた。食事、散歩、政務はおろか、
房事ですら時間通りと噂されるほどだった。そんな国王にも、神の御許に旅立つ日が訪れた。
王が息を引き取った瞬間、国中で荘厳な鐘が鳴り響いたという。もちろん時報である。
朝鮮半島南部の田舎村から、旧日本軍に奪われた仏像を返して欲しいと要求があった。
多少の時間はかかったが、友好を望む団体の尽力で仏像は無事に返還された。
だが当時の軍の記録にはその仏像に関する記述がなく、現地の老人達は初めて見る仏像に首を傾げたという。
誰が言い出し、誰が協力し、何を返したのだろうか?

 

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アメリカのとある郊外に「ジョンの家」と近所で呼ばれる貸家があった。
何度か住人が変わっているのだが、どの家族にも必ず「ジョン」という名の人物がいるのだ。
だがある日、ついに「ジョン」という名の家族がいない一家が借りて住む事になった。
その一家が引越す前日に「ジョンの家」が火事で消失したので、引越しは行われなかったが。

 

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イタリアの小さな村の協会に、常に水が枯れぬ水差しが安置されている。
地元のTV局がその水差しの伝説の真偽を確かめるため、取材にやって来た。
スタッフが水差しを調べると全く水気が無い、所詮伝説だと笑いながら帰っていった。
その直後、神父が水差しを見ると水が口元までたっぷりと湛えられていたと言う。

 

□ □ □

 

1979年4月。滋賀県のとある町で、一組の男女が謎の爆死を遂げた。
現場およびその周辺には爆発物は一切存在せず、ガス爆発の痕跡も見られない。
警察と専門家による調査の結果、ふたりは「ロケット弾の直撃を受けて」死亡したと結論づけられた。
事件当日、近隣住民は爆音を聞いておらず、現場となったアパートの部屋は全く損傷していなかったという。

 

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Aはトランプをきり、全員に十三枚ずつ配り終わったところで、奇妙な事実に気がついた。
なんとAにダイヤ十三枚、Bにスペード十三枚、Cにハート十三枚……と、ぴったり揃っていたのだ。
約二十二穰(じょう)分の一という恐ろしい確率である。Aは運を全て使い果たしたと思い、絶望した。
そこでふとAはわきを見て、よけておいた二枚のジョーカーが笑っているのを認めた。

 

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オーストリアの皇太子フランツ・フェルディナントは服装にこだわりをもっていた。
彼は公式行事の折には衣装を新調することをモットーとしており、その服は体に布を当てて
直接縫い上げたため、体にピッタリで皺がないかわりに、切り裂いて脱ぐのに時間がかかった。。
そのせいで、狙撃されたときに手当てが遅れ、死んでしまったという。その服でなかったら死なずに済んだかもしれない。

 

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「落ちたら誰も助からない」と言い伝えられ、現地の人は誰も近寄らない池。その噂を聞いた
ある旅行者が住民の制止を振り切って見に行き、干上がっている池の中に立っている自分の
姿を写真に収めて住民を笑いものにした。ところが、翌朝ベッドの中には旅行者の溺死体があった。
前夜旅館に戻ってからは外出していないのが確認されたが、それではいつ、何処で溺れたのだろうか・・・・・・

 

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1900年代、アメリカのとある小さな町で一人の男が殺された。
警察は必死になって犯人をさがしたが、手がかりさえつかめない。
警察は殺された男の生前を調べた。
すると、その男は町では手のつけようがないほどの悪さをしている人物だということがわかった。
だが、それは何の手がかりにもならないで終わった。
その殺人事件には奇妙な点が1つあった。
それは男は町の中心で真っ昼間に殺されたのにも関わらず、目撃者が一人もいないことだった。

 

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ミゲル・デ・マニャーラ(1627-1679)はドン・ファン
(ドン・ジョバンニ)のモデルとも言われる放蕩者。
人気のない道で老婆を襲う、尼僧を盗むために修道院に
放火するなど、人倫を無視した行いばかりしていた。
ある日彼は葬列に行き会う。
誰の葬列だろうと尋ねると、何とミゲル自身の葬列だという。
彼は猛省し、財産をなげうってラ・カリダード施療院を建てる。

 

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ヘンリー・ミルは1714年にタイプライターを発明するまで、何度もスランプに陥った。
その日も行き詰まった彼は、友人のマイク・シュルツを研究室に呼び飲んだくれていた。
見かねたマイクは、一つの瓶を出し机に置いた。中に入っているのは、封筒のようだ。
「私宛の封筒だ。完成したタイプライターでの最初の手紙をこれに入れて投函してくれ。
とびきりのワインを持って駆けつけるよ。」
心打たれたミルはやる気を取り戻し、数日後タイプライターを完成させた。
早速「マイク、見てくれ!」とだけタイプした手紙をつくり、例の瓶を開け封筒を手に取った。
封筒には、マイク宛の住所がタイプされていた。

 

□ □ □

 

1886年、古代ローマの遺跡からクリスマスを祝う
祝詞が刻まれたコインが大量に発掘された。
大英博物館にも展示されているそのコインの制作年代は
1986年の学術調査によると紀元前2世紀頃だという。

 

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シベリア抑留の体験者K氏の強制労働所での話。
ある寒い日の事、労働所に共産党の幹部が視察にやってきた。
彼は抑留者と同じものが食べたいと言い出し、
結局その日ばかりは抑留者にも御馳走が振る舞われた。
しかし、ソ連共産党の公式記録にはその年の12月24日に
その労働所を訪れたはずの幹部の記録はなかった。
その男は白髭を蓄えた肥満体の老人だったと言う。

 

□ □ □

 

二月に新潟の山奥で登山をしていた男性は、
周りに誰もいないのに、
子供達のはしゃぐ声を聞いたという。
その日は旧暦一月一日だった。

 

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男は三角形の物に刺されて死ぬ夢を見た。
そのまま飛び起きて、冬の、しかも真夜中の外へ出て行った。
そして、あるところまで走ったとき、心臓麻痺で死んでしまった。
倒れた男の上には、冬の大三角が煌煌と輝いていた。

 

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声が凍るという昔話を聞いた大学生2人が
ロシアに行ったときに、試してみようと夜中に
ホテルの外に出て声を出してみた。
声は凍らなかったな、と隣を見ると、友人の影が凍っていた。

 

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東北に住む初老の男性は夕方、外からの大きな爆発音に外へ飛び出した。
裏の田んぼに縦横1メートル、深さ20センチの大きな穴が開いているのを発見した。
穴の下に鉄筋コンクリートがあったが、鉄筋は溶けコンクリートはガラス化していた。
放電現象によるものだが、落雷や隕石では無理で、実際に何が起こったかは謎である。

 

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哺乳類の歯の数は「種」毎に決まっている。
個体毎の数はもちろん、種全体としての歯の総数も最大値が決まっている。
新たに生まれた個体が歯を得ると、老いた個体は歯と生存のチャンス失っていく。
人類は義歯を得た。

 

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ある数学者が コイントスをしてみた。表か裏か50%の確率である。
…空中で鳥がくわえて行ってしまった。もう一度やってみる。
コインは見事に、地面に垂直に立った。こんなことがあるとは。
拾い上げたそのコインを見ると、表と裏が同じ柄のものだった。

 

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耳はノイズを消すために常に微弱な音を発している。
だが、他人に自分の耳の鳴る音を聞かせてはならない。
それは、「本来人間が聞いてはならない音」を消すことができるのは、
やはり「人間が聞いてはいけない音」だけだからである。
ちなみに戦前は耳鼻科医が急に失踪し行方不明になる確率は
他の科の医師の15倍にもあたるといわれていた。

 

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かつて、人間は自分の意志で記憶を改変していた。
だが、アミニズムのような原始宗教があらわれたころから人はその術を失い、
全ての人にとって正しい「真理」や「事実」が世界に存在すると考えるようになった。
だが、私は生き残った。そしてまた世界は私で覆われる。

 

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平成6年、静岡県沼津市で郵便ポストの取出口が何者かに開けられた。
ポストの周囲には郵便物を切り刻んだと思われる紙くずが散乱していたが、
一枚だけ無事なはがきがあった。宛名、差出人は書かれていない。
郵便局員がそのはがきを裏返すと、毛筆で「下剤」と書かれていたという。

 

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イギリスのベドフォード家では代々狐の加護を受けているとされ、貴族であるにも関わらず狐狩りを決して行わなかった。
その礼として、ベドフォード家で祝い事がある夜には人知れず狐が古城を取り囲み、祝福するのだという。
しかし1935年、家督をついだウィリアムスは周囲の反対を押し切って結婚式をロンドンで行った。
さしもの狐もロンドンまで祝福にいけなかったらしく、ウィリアムスに子供が産まれる事は無く、家は断絶した。

 

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諸君は鏡について不思議に思ったことは無いだろうか?
自分の正反対の姿を映すもの・・・ その事に疑問を抱いた研究者がある仮説を立てた。
「鏡は異次元を覗くことが出来る扉である。よってあちらの世界に行くことも可能なはずである。」と・・・
或る朝、助手が研究室の扉を開けると研究者が顔を鏡の中を覗いているような形で死んでいた。
検死解剖の結果、顔の断面図はまるで骨の断面も磨いたかのように滑らかで細胞組織も潰れた形跡も無く、傷口に生活反応も出たと言う。

 

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1883年8月ボストングローブ紙のサムソン記者はプラレイプという島が火山噴火で壊滅する夢を見た。
彼のメモを見た編集長が特種と勘違いして全米に配信してしまった。 夢だとわかり記者はクビ。
そんな折、西海岸を高潮が洗い始めインド洋のクラカトア島で大噴火の報があちこちから入電し始めた。
その内容はサムソンのメモと驚くほどそっくりであった。 ただひとつ違うのは島の名前だけだった。
ところがこれも後日サムソン宛にオランダ歴史学会から送られてきた一枚の古い地図で解決した。
その地図にはクラカトア島が土民の古い呼び名プラレイプで記載されていたのだ。

 

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近年、効果の程が疑問視されているルルドの泉だが、まれに奇跡を生んでいるようだ。
あるイタリア人男性が1962年に撮影した腰部のレントゲン写真には、悪性腫瘍で座骨の左半分が
ほとんど溶け崩れ、大腿骨のつけ根はもやもやした座骨の残骸の中に浮いている様子が写っている。
ところが、泉に漬かってからは、腫瘍が目に見えて縮小し、さらに座骨が再生し始めたのである。
1965年の日付の入ったレントゲン写真が、彼の座骨が完全に再生した証拠として今も残されている。

 

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とある企業ではウィルスをプログラムしている。
彼らは、作ったウィルスをネットに流し、
数日後に、そのウィルスのワクチンを売り出している。
今日もウィルスは流され、ワクチンは作られる。莫大な利潤を得るために。

 

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1974年、ある女性が畸形嚢腫という腫瘍のために切除手術を受けた。
医師によれば、双子で生まれるはずの兄弟が彼女の腹に残ってしまったものだそうだ。
手術は成功し、経過もよく、療養のために他の病院に移る日のこと、
見たこともない少女が彼女を見てニヤリと笑い、「人殺し」と呟いたと言う。

 

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戦時中の話。
どこからともなくやってきた虚無僧が街の油屋へやって来て、彼が手に持つ笊に油をわけて欲しいという。
その笊は竹で余れており、網目が大きく油を入れてもすべて零れ落ちてしまうのは明らかだった。
しかし虚無僧は油屋の主人にかまわずこの笊へ油を注いで欲しいといってきかない。
押し問答の末、油屋の主人が折れ、主人は笊に油を注いだ。
ところが不思議なことに油は笊から一滴も零れ落ちることはなかった。
驚いている油屋の主人に虚無僧はある予言して去っていったという。
「この戦争で日本は負ける。だがその後は・・・この国は再び繁栄を迎える」

 

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1944年イタリア戦線に派遣されていたアメリカ海軍の水兵たちはナポリの水族館で奇妙な魚を見つけた。
見たことのない魚を水兵たちは水槽から引き上げ冗談半分に高級仕官連中の食卓に供した。
しかし士官たちは料理を気味悪がり魚の死体を船付の神父に託し弔わせた。
なぜならそのメインディッシュはゆでた女の子にそっくりであったためである。
水槽にはウンディーネ、地中海産の人魚としるされていた。

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