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『もうひとりのIちゃん』|生霊・ドッペルゲンガー体験談【実話】

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『もうひとりのIちゃん』|ドッペルゲンガー体験談【実話】 不思議な話
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もうひとりのIちゃん

 

小学校低学年頃、近所の公園で近所の友達とカゴメカゴメをしていた時のこと。
私が中心に座って目を両手で覆っていました。
後ろの正面だぁれ、と歌が止まったので
私は野生の勘(と当時は思っていた只のあてずっぽう)で
「Iちゃん!」と叫びました。
すると、みんなが口々に「Iちゃんは今日、来てないよ」と言い出します。
いつも結構大人数(10人弱くらい)なのですが、
まあいつものメンバーなので誰が来てるかくらいはわかります。
だからそんなはずない、さっきは絶対いた、と思ったのですが、目を開けてみてもIちゃんはいません。
結局やり直しになり、そのあとは普通に遊んでいました。
次の日Iちゃんが来て、私は彼女に昨日こんなことがあったんだけど、と話しました。
途端、Iちゃんに凄い目で睨まれました。

 

それからしばらくして、
ある日廊下でIちゃんを見かけ、その後を追いかけました。
角を曲がった先には普段は封鎖されている屋上への扉。
追いつける、と思ってそこを曲がると、そこには別の友達が二人いました。
Iちゃん来なかった?と聞くと、来ていないといいます。
教室に戻るとIちゃんは友達と喋っていました。
さっき廊下にいなかったかと聞いてみると、
友達の方がIちゃんは自分とずっと一緒にいたというのです。
それで私は自分の見間違いだと思うことにしたのですが、視線を感じてふとIちゃんを見るとあの時のように憎しみを込めたような目で睨んでいました。
1度目の時もですが、Iちゃんは普段そんな目で人を見るような子ではないし、私とIちゃんは結構仲が良いほうです。

 

それからまたしばらく後、高学年になっていたと思います。
放課後、校庭から上を見上げるとIちゃんが窓際の席で頬杖を付いてボーっとしています。
Iちゃん、と呼び掛けるとすぐに私に気が付き、にこっと笑って手を振ってくれました。
私も手を振り返してから、帰ろうと思い、校舎を横切って正門に向かうために建物の中に入りました。
その間、ものの数秒だったのに、目の前に、Iちゃん。
門のある方からやってきて階段を登ろうとしています。
私はとっさに呼び止め、さっき上に…と言いかけました。
すると、言い終わらないうちに、やはりあの目で私を睨みつけ、無言で階段を駆け上がっていきました。

さっきのは気のせいか?と思って再度校庭に出て上を見ると、まだIちゃんは窓際に…
わけがわからなくてそのまま見ていると、その後ろからもう一人のIちゃんが。
その頃、ちょうどドッペルというものの知識を得たばかりで、
私はIちゃんが殺される!と思って必死でIちゃん!後ろ!と呼びかけました。
その声に気づいて後ろを向こうとした瞬間、急に事切れたようにIちゃんの頭がガクッと垂れ下がりました。

 

殺されてしまったんだ!と、私は泣きそうになりながら校舎に飛び込みました。
急いで教室に向かいましたが、そこにはIちゃんと先生がいて教室を施錠しています。
私はそのIちゃんをドッペルと思い込んでいたので、Iちゃんは?Iちゃんは?と必死にドッペルに聞きました。
ドッペルと先生は目を見合わせ、とても怪訝そうな顔で私を見ました。
先生が言うにはIちゃんはさっき忘れ物を取りに来たところで、それまで先生は教室に一人だったというのです。
それから、私はIちゃんのドッペルを見ることはなくなりました。
Iちゃんとも疎遠になりました。

私には、ドッペルがIちゃんに成り代わったような気がするです。
そもそも最初に見たドッペルは本当にドッペルだったのか?
少しずつ本物とドッペルが入れ替わっていたんじゃないだろうか、と、私には思えます。

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