【時空の歪み】『記憶の中の井戸』など短編10話【31】 – 異次元に行った不思議な体験

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【時空の歪み】『記憶の中の井戸』など短編10話【31】 - 異次元に行った不思議な体験 不思議な話
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時空にまつわる不思議な体験 短編10話

 

幽霊じゃん

 

俺の不思議経験を1つ。
今からほぼ20年前、俺が小学校にあがる直前
だったと思う。
俺の家(実家)は1階に祖父と祖母の、2階に両親の
寝室があるんだけど、当時俺は兄と一緒に1階の
祖父と祖母の部屋で寝起きしていた。
その夜のことは今でもはっきりと覚えている。
俺は毎晩のように兄と寝る前にじゃれあっていて
その夜はプロレスごっこをしていたんだ。
早く俺たちを寝かしつけたい祖父は、
「早く寝ないと幽霊が出るぞ。」
と俺たちを脅かした。
幼かった俺ではあったが、それが冗談
であることは何となく分かっていて
なかなか寝ようとはしなかった。
確かプロレスごっこを続けていたんだと
思う、気がつくと(記憶が飛んでいる
ように感じる)部屋が暗くなっていて
俺以外皆寝ているんだ。さっきまで
遊んでいた兄も寝ている。
あれ?と思い、ふと部屋の戸を見た。
その戸は上半分が障子で下半分
が曇りガラスになっていて、横にずらして
開けるタイプなんだけど、そのガラスが
なんかほのかに青白く光っているのがわかった。
ガラスの外の廊下がちょっと光っていた。
俺は廊下に出てみたんだ。

 

するとなんと、真っ白の着物(腰に太い
帯を締めて、その上で細い紐を結んでいるタイプ)
を着た女がいるではないか!
その女はちょっとずつ、ちょっとずつ
俺の方に歩いてくる!
不思議な進み具合だった。ちょびっと
ずつつま先を出して歩いて来るんだ。
白い女は不思議なことに、俺を見ていない。
目は真っ直ぐ前を見て、瞬きもしていない。
このままでは俺の方に来てしまう。
追いつかれてしまう。
俺は焦って戸の一番近くに寝ていた
(戸は開けっ放し)祖父の肩を掴んで揺らし、起こそうとした。
しかし、なぜか祖父は全く起きようとしなかった。
あんなに揺さぶったのに。
俺は慌てて再び廊下に出た。
白い女はそのままだ。
恐ろしくなって俺は部屋に戻り、自分の布団に潜り込んだ。
今にも布団を白い女に捲られるんじゃないかと
気が気じゃなかったが、次に気がついた時には
朝になっていた。全く周りに変わりは無かった。
家族全員にその出来事を話したが、からかわれて
終っただけだった。
夢を見たにしては圧倒的にリアルな臨場感だった。
廊下に出たときの床の冷たさを足の裏に感じた
事をはっきり思えているし、女の顔も覚えている。
髪の長い美人だった。

 

リアル四次元ポケット

 

友人と上野の国立西洋美術館にとある展覧会を見に行った。この展覧会(企画展)の半券
を持っていると、常設展も見れる。入場後、半券はGパンのポケットに(同行の友人も目撃)
鑑賞後、「久しぶりに常設も見るかー」と常設展の入り口でポケットをまさぐると、半券がない!。
ポケットの中身を全て出し、裏返すもない。念の為、バックの中味も全て出し確認するもない!。
友人「ポケットに突っ込んでいたから、どっかに落としたのかも……」オレは諦めて、常設展にチケットを買おうと思うが、念の為にもう一度ポケットをまさぐると……あった!。
友人「このポケットはさっき、裏返したよね?」ちなみに、半券(企画展用
なので、けっこうデカイ)は、折り目一つついていなかった……。
一部始終を目撃していた、もぎりの係員も目を丸くしていた。
同じGパンをはいて某イベントへ。場内は灼熱地獄で大量の汗をかく会場内なので、
友人からもらったフェイス用タオルをポケットに突っ込んでいた。
汗を拭おうとポケットに手をやれば、タオルがない。念の為に裏返すも、タオルは影
も形もない。「あーあ、落としたかぁ。貰ったばかりなのに。友人には、後で謝っと
こう」と思いながら、歩いているとポケットの辺りが急にモコモコと、何かが盛り上
がる感触がして、手を中に入れるとタオルが……。

夕方の音楽

 

この流れなら言える!! まだ幼稚園児だったころの話
夏休みだったので祖母の家に遊びに行っていた。祖母の家は海の近くにあった。
祖母の家の敷地には二軒の家があり、一つは祖母と祖父。もう一つは従兄弟が住んでいた。
従兄弟の家族には二人の子供がいて俺よりも年上だった。俺はよく遊んでもらっていた。
んで、その辺の地域は夕方になると子供が家に帰る時間がわかるように音楽が流れるようになっていた。

俺と従兄弟は祖母の家の敷地が広かったのでいつもそのなか(砂場とかあった)で遊んでいた。
んで、いつものように夕方の音楽が鳴るまで遊んでいたんだ。
音楽が鳴った瞬間だった。俺の周りからは流れてくる音楽以外の音が消えて、一緒に遊んでいた従兄弟の姿もいつのまにか消えていた。
怖くなった俺は大声で叫んだが自分の声も聞こえない。音楽だけが聞こえてくる。
祖母の家に帰っても誰もいなくてそこからの記憶が無い。
後で祖母に聞くと俺は近くの砂浜で座り込んでいたそうだ。
それ以降俺はあの音楽が流れる時間になると祖母の家に急いで帰って布団をかぶって震えていた。

 

なかったはずのCD

 

2年前のことです。(結構どうでもいい話)
アメリカの高校に通ってるのですが、こっちでは授業が終わる10分前ぐらいには
ほぼ自由時間みたいな感じになって、みんな騒いでるんだよね。
こっちだと学校にCDとか持ち込みOKなので、
僕もCDでも聞こうかと思い、CDプレイヤーを取り出して再生ボタンを押したんですが、何も起こらず。
それもその筈、蓋(?)を開けてみるとCDが入ってなかったんですよ。
ならばと鞄の中を探してみたのですが、結局CDは見つからず。
半ば諦めた所でもう一度再生ボタンを押すと、
さっきまでCDが入ってなかったはずなのに、普通に曲が始まった。
まさかと思って本体を開けてみると、さっきまで自分が探していたCDが…
蓋の裏側にもくっ付いていなかったし、あれはなんだったのか、今でも不思議です。
ちなみに数人の友達の目の前で起こった事で、皆吃驚していました。

 

ドアを叩くのは誰?

 

今年の黄金週間におこった出来事。
俺以外の家族が二泊三日の旅行に行ってしまった。
家は結構広い二階建ての一戸建てで昔からあるものを親父が買って家族で住んでいた。
この家には一階と二階にトイレがそれぞれ一つずつあった。
俺の部屋は二階にあるから俺はいつも二階のトイレを使っていた。
その日は学校の特別補習があって家に帰るのが遅くなってしまった。
学校を出たのが七時半ぐらい、家に着くのはいつもだいたい八時ぐらい。
「遅くなっても今日と明日は俺一人だし、立ち読みでもして帰るかな・・・」
などと考えながら道を走っていると急に腹が痛くなった。
「これはヤバイ!!もうあと少しで出る!!」と思いながら、
自転車を全速力で走らせるがこの辺りには公園もコンビニもない。
野糞なんて絶対イヤだったので腹の痛みに耐えながら、家を目指した。
全速力で飛ばしたのですぐに家に着いた。

 

家に着くなり一階のトイレに入り、カギをかけて用を足そうと便座に座ると
「ドンドン!!」「ドンドン!!」とものすごい勢いで扉が叩かれた。
驚いた俺は用を足すのも忘れしばらく「ドンドン!!」という
ドアが叩かれる音を聞いていた。(なぜか恐怖心はなかった。一瞬驚いただけ。)
全然ドアを叩く音はやまないので呆然として音を聞いていると、急に音が止み、ものすごいでかい声でいきなり叫び声がした。
「〇×△□#$★▽~!!」なにを言っているのかは全然聞き取れなかった。
しかしその言葉を聞いた瞬間、なぜかものすごい恐怖に襲われた。そしてドアを叩く音再開。
俺は頭を抑え、ガタガタ震えながら音が止むのを待った。
頭の中ではなぜかお経や神頼みの言葉ではなく「ここは俺が使っていますからどうか二階のトイレに行ってください!!」
と祈っていた。そうすると俺の祈りが通じたのか、音が止み階段を駆け上る音が。
俺は音が止んだ後もしばらくトイレの中にいた。腹の痛みも便意もすでに消えていた。

 

しばらくして気持ちも落ち着いてきたのでとりあえずトイレから出ることに、そしてそのままなにも持たず家を出て友人の家に行った。
事情を話したら友人は今晩泊めてくれるとの事。でも明日から友人一家は出かけるので明日は家に帰らなければならない。
そして次の日、俺は友人に礼を言い家に帰る・・・予定であったが、いざとなると勇気が出ずしばらくファミレスに行ったり本屋で立ち読みしたりした。しかし、明日はまた補習があるので家にはどうしても帰らなければならない。意を決した俺は家に帰ることにした。
まだ昼の三時ぐらいだったので周囲は明るかった。家に入ってまず目についたものは無造作に投げ捨てられたバック。
しかし、明日の補習に必要な物は二階の俺の部屋にある。しばらくその場に座り込み考えたが結局二階にあがることにした。
そして二階に上がろうと階段に足をかけた瞬間、急に腹に痛みが!!それも昨日の比じゃない。
「もう出る!!もれる!!」と思いすぐに一階のトイレへ。
しかし、明日の補習に必要な物は二階の俺の部屋にある。しばらくその場に座り込み考えたが結局二階にあがることにした。
そして二階に上がろうと階段に足をかけた瞬間、急に腹に痛みが!!それも昨日の比じゃない。
「もう出る!!もれる!!」と思いすぐに一階のトイレへ。
行こうとしたがすごく嫌な予感がしたのでお隣の家へ。お隣の人は俺の表情を見るなり「どうしたの!?」と聞いてきた。とりあえず俺は「トイレ貸して下さい!!」と言い、
トイレを貸してもらった。トイレから出るとお隣さんは困惑した様子だったが俺が「なんでもありません・・・。」と言うとそれ以上は聞かなかった。
結局その日はファミレスで夜をすごした。
次の日、家の前で家族の帰りを待ち事情を話したが誰も信じてくれなかった。

 

記憶の中の井戸

 

俺が住んでるのは福岡の前原市とゆう人口6万の小さな市です(当時はまだ前原町でした)
そこに笹山とゆう山があります
山と言っても地元の小学一年生の入学してすぐの遠足コースですし、場所が駅のすぐ裏
加えて、山自体が笹山公園と言う公園名で呼ばれる程の小さな山です
とはいえ、やはり奥の方は林に覆われうっそうとしていますが

で、その笹山(笹山公園)の頂上は戦没者慰霊碑が建っていてちょっとした広場になっているのですが
碑というより、ちょっとした納骨堂みたいな丸いドーム状の塔です
恐らく当時小学4年生くらい(あやふやです)だった俺には、その慰霊碑がとても不気味で
墓を持ってない家だったので当然墓に対する免疫(?)みたいなのも無く
慰霊碑なんて言葉も知りません 大きな墓→死んだ人が中にいる→夜になると幽霊が出てくる
笑っちゃうようですが、正直こんな印象でした

とはいえ小4 怖いもの見たさや秘密基地感覚で、友達2人と一緒に3人で山を探検しました
探検場所は頂上から山の裏手 とても公園とは言えない鬱蒼とした山の裏手です
興味を引くものがすぐに現れました
頂上の慰霊碑のすぐ裏 木が生い茂る山の裏手側へのとこに小さな道があるのです
もちろんスグにその道を進みました

幅50cmも無い本当に小さな獣道 すぐ横や上は鬱蒼と生い茂る木で、さながらトンネルでした
子供の足で山道、おそらく50mくらいだと思います
辿り着いたそこは5m四方くらいの木々に囲まれた小さな広場で
その広場の真中に古い井戸がありました
(リングに出てきた貞子の井戸そっくりの あの映画を見て当時の事を思い出しました)

 

井戸に蓋が無く中が見えてました 底の方は暗くて深そうだなと解る程度
井戸の周りにだけタンポポがいっぱい生えていて ローソクが何本か落ちてたのを覚えてます
場所が場所なのに加えて放課後の探検 すぐに日も落ちてきます
木々に覆われてる広場なのですでに薄暗かったのですが
しばらくその場に三人で居たと思います
帰り道では三人だけの秘密基地にしようぜ とか言いあいながら家に帰ったと思います
けど俺は興奮してたせいか家で親に話してしまいました
怒られました 二度と行くな子供だけで危ない、と
次の日、学校に行くと友人二人も同じ様に怒られていたみたいでした
結局、親の言う事を聞いて(場所が怖いというのもあったかもしれません) 二度とそこには行ってません
で、リングを見て思い出し、友人と会った時にその話をすると「そんな事もあったね懐かしいね」、と
今ではその場一体は新興住宅地ができて以前の様な山の裏手では無く、思いっきり公園になってます
昨年一度、行ってみたのですが慰霊碑の後ろは綺麗に芝が植えてあって井戸どころか小道なんか全くありませんでした
当時、俺を怒った親に井戸の事を聞いたのですが、井戸なんか知らないそうです
地元で生まれて育って55年の父親も全く知らないとのこと ただ子供だけで山に入るのが危ないから怒っただけだろうと言われました
だから何だ?って話なんですけど・・ ネットで色々調べても人に話しを聞いても、そんな場所があったなんて知る人がいなく
けれど、俺だけならまだしも友人2人も一緒に体験して同じように記憶してるのです
一体あの井戸何だったんでしょう・・・

廃屋の綺麗で不気味な部屋

 

小3位の時近所の友達6人位で近くのわらぶき屋根の廃屋に
「きもだめし」ということで潜入しに行ったのです。
その家に入る前に近くのお地蔵さんにお祈りしてからいくという決まりがありました。
そして廃屋に入ったのですが蜘蛛の巣があるわなんじゃかんじゃでボロボロ
間取りは平屋で4部屋くらいでそんなに広くありませんでした。
それで部屋を一つ一つ進んでいくうちに最後の部屋につきました。
そこには囲炉裏があり囲炉裏の周りに綺麗な座布団が4つ並んで、
座布団の上にガイコツが一つ一つ並んでたんです。(計4つ)
そしてその部屋だけ真新しいフローリングみたいに床と壁が綺麗だったのを覚えてます
そして帰りもお地蔵さんにお祈り。
当時はこれが普通のきもだめしくらいに思ってたんですが今思うとほんっとに不思議。
幼馴染もこのことえを覚えていて「アレ本当になんだったんだろう」という話にたまになります。

でも誰も信じてくれない。
こないだ見に行ったらそこは更地になってました

 

団地にいけない

 

小学校の頃は、学校が終わったらそのまま学童施設に行って6時くらいまで遊んでるっていう生活をしてた。
2年くらいまでは馬鹿正直に教わった住宅街の道を通っていたんだけど、
段々見慣れた道に飽きてきてあちこち通ったことのないところを探検をするようになった。
近道を見つけたり行き止まりを見つけたり、収穫があったりなかったり。
ある日俺は小さな公園の舗装されてない林を突き進んでいた。誰も通らなさそうなところを探検するのが楽しい。
どこに出るのかと思ってると、林の先はどこかの団地の駐車場。かなり棟は多かった。
コピペしたようにほとんど同じ造りの団地が整然と並んでるわけ。
ふん、なるほどと脳内地図に新しくこの団地を追加して、俺はてくてく団地を練り歩く。

団地の向こう側にも林があって、そこを抜けてみるととある高校のグラウンドの柵に突き当たった。
その高校はちょうど学童施設の裏に当たるところで、はっきり言ってこれはめちゃくちゃに近道だった。
久々の大収穫だったのさ。
それからはよくその近道を使うようになった。
近道として以外にも、公園でかくれんぼや鬼ごっこをするときの奥の手として団地を活用してた。これが絶対捕まらない。
仲良かった友達の何人かには教えた。みんな感動してた。

 

団地はいつも人気がなかった。
駐車場に白い車と赤い車と、あと何故かタクシーが一台ずつ駐車してて、それ以外めぼしいものはない。殺風景。
数回くらい友達とその団地の駐車場でドッジボールをやって(当時はドッジボール全盛期)
結構長い時間その場にいたけど、それでも誰一人として人を見かけなかったんだよな。
で、それは確か小雨が降ってる日だった。
いつも通りに近道しようと林に入ったんだけど、どうも様子がおかしい。団地にいけない。
いまさら道を間違えるはずないのに、どうしても見たこともないテニスコートに出てしまう。
位置的にもおかしいんだ。何棟もあった団地と小ぢんまりとしたテニスコートとでは規模が全く釣り合わない。
逆に高校のグラウンドから入ってみてもすぐに高校の別の施設の塀にぶち当たるし。
教えた友達とも何度も確認したんだけど、結局それ以降一度もあの団地には行けなかった。
てかあそこは一体どこだったんだろうな。
今でもちょくちょく夢に見るくらい鮮烈に覚えてるんだけど(まさしく今ちょうどその団地の夢を見たところだったし)。
なんか今になって怖い気分だよ

 

建築中のマンション

 

中学生のとき仲良しの友達と二人で家から少し離れた所で遊んでいて、
誰もいない、建築途中のマンションを見つけて中に入り込んだ。
一番奥の部屋のドアが開いていて、中に入り、ピザまんとコンソメパンチ(ぽてち)と苺牛乳を
食べていると、友達が川の流れる音がすると言い出した。
たしかにそんな音はするが、その近くに川はなかったので、
そんなはずはないと自分は言う。
すると友達は窓の外を見に行って「ほら川があるじゃない」と言った。
私も窓から外を見ると、本当にその下を、谷に囲まれたゆるやかな緑色の川が流れていた。
ああ、ここには川があるんだと納得し、暗くなったのでその日は帰ることにした。
それから何週間かして、同じ友達とまたあのマンションへ行く事にした。
しかし二人でずいぶん探したが、そのマンションは見つからない。
それでも自転車でぐるぐるまわっていると、
梨園の木の根本に何かゴミが落ちている。
よく見ると、私たちの好物ピザまんとコンソメパンチ(ぽてち)と苺牛乳の空き袋だ。
そうだやっぱりこのへんにマンションがあったはずなのに、とわたしたち二人は確信したが、
一帯が梨園ばかりでマンションなんか建っているはずも無い雰囲気だった。
釈然としないまま家に帰った。
その後私はずっと同じ地元に生活しているが。
あの場所にマンションが建つ事も、もともと近くに川が流れているということもない。
当時子供と言っても中学生だったのである程度の分別はあったと思う。
あの建築中のマンションは本当にあったのか。そこから見た川は地図にはないわけだが
どうして私たち二人の目に見えたのか。
あの場所がなんだったのか
だれか、説明してくれるかたいらしゃいませんか。

 

謎の小屋とまずい飴玉

 

こんな記憶を一つ。
幼稚園の頃か、それ以前の記憶だと思う。
俺の家は当時、田んぼのど真ん中にあった。
ある日、いつものように友達と田んぼ側にあった神社や、廃工場の跡地で遊んでいると、
廃工場の敷地内に謎の小屋を発見した。
この小屋というのが変な作りで、窓はなくレンガ造り。
工場自体はプレハブをちょっと力強くした感じで、しかも、建物自体は取り壊されていたから、
そんな小屋があればすぐに気づくはずなのに、今まで気が付かなかったのが不思議だった。
扉は金属製で所々がさび付いている。
好奇心の塊だった俺と友達5人は、その建物の中に入ってみた。
扉は音もなく開き、中に入ると、ガラスで出来ているのか透明なテーブルと、変な形の椅子。
壁はレンガ造りだけど、細いガラスみたいな物が網の目状に埋め込まれている。
その不思議さと不気味さに酔いしれつつ、色々と物色しているとテーブルの上に指先程度の大きさの、 水色をしたあめ玉のような物が瓶の中に入っている事に気づいた。
友達の内の一人が、そのあめ玉を口にすると「うわ、まずい!」と口から吐き出そうとした。
しかし、そのあめ玉は一瞬で溶けてしまったのか、友達き「まずい!うがいしたい!」とか言い出したので、 俺たちはとりあえず帰る事にした。
翌日、幼稚園から帰った俺たちは、早速、その小屋にもう一度行ってみる事にした。
しかし、行ってみると、そこには小屋なんてない。
あるのは焼けこげたような地面と、異常に巨大なタンポポが3本。
あの小屋は何だったんだろう……

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