【時空の歪み】『神隠し』など短編10話【12】 – 異次元に行った不思議な体験

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【時空の歪み】『神隠し』など短編10話 - 異次元に行った不思議な体験 不思議な話
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時空にまつわる不思議な体験 短編10話

 

戻ってきた歯磨き粉

 

三年前の話。
上板橋で友人とルームシェアをして住んでた。
そこは風呂場前に作り付けの洗面台があってそこで顔洗ったりするんだけど
壁と洗面台の間に2~3センチの隙間があったんだ。

 

で、自分と友達はLOFTに売ってるいろんな
フレーバーの歯磨き粉(白い小さいチューブで数字がふってあるやつ)を五種類買って使ってたの。
ある朝自分が手を滑らせて歯磨き粉のチューブを壁と洗面台の間に落としちゃったんだ。

 

隙間に棒を突っ込んで取ろうかなー?と思ったんだけど、
洗面台横に深夜電力の装置があって体を入れることができずできなかった。
もちろん洗面台も配水管が通ってるわけで動かせなかった。

 

まぁ、高いものでもないしいいやってそのまま仕事にいったんだ。
夜、友達に「今日歯磨き粉一つ洗面台の裏におとしちゃった。」
と報告。すると友達は
「五本あるよ」
という。もちろん買い直したりもしてないという。
なんでもその一本はこたつの上に置いてあったらしい。
お互いそんなことで嘘はつかないから、ぞっとした。
取れるはずのないものが置くはずのない場所にある。
書くと大したことないけど引っ越しを考えるくらい気持ち悪かった。
このマンションでは他にも似たようなことがあって結局引っ越しました。

 

神隠し

 

自分が2~3歳位の時の神隠しにあった話。
両親と親戚で山菜採りに行った時、自分も一緒に連れてかれて、その時はたくさん生えていたらしく、大人達も夢中で取ったそうです。自分は、当然子供なんで、母親についてったんですが、母も取るのに夢中になって、私に大きな木の所で
「動かないで待ってて、すぐ戻るから」と言って奥に入って行ったそうです。
母親が見えなくなって、急に寂しくなってグズグズ泣いてたら、突然白いワンピースを着た女の人が目の前に現れて(10代後半ぐらいで裸足だったような…)、それで泣いてた自分をなぐさめたり、遊んでくれたんです。

 

その女の人と、1時間ほど遊んでたんですが、やっぱり母親が恋しくなって「帰る」と泣いたら、ちょうどその時、母親の自分を呼ぶ声が聞こえて、女の人も寂しそうな顔をして急に消えてしまった。
自分はその後の記憶が無くて、見つけた母親によると、10分程して木に戻ると自分がいなくなってて、その後、大人達が夕方まで捜しても見付からなかったそうです。

 

どうしようもなくなって、帰って警察に捜索願いを出そうという事になり、木に置いて合った荷物を持ちに行ったら、自分が木の根元に寝ていたそうです。母親によると、一番最初に見てるから、見落とす事など考えられないと言ってます。

 

完全消失

 

小学2年生のときの話。
オレは、その日、学校帰りに同じクラスのS君と遊んでいた。
そのS君は、特別仲がいいわけではなかったけど、
何回かは彼の家にも遊びに行ったし、オレの家に招いたこともある、親しい友人のひとりだった。
二人は、ある人けのない、古いアパートの敷地内にいた。
アパートの一階部分の横並びのドアの前に敷かれたコンクリの歩道の上に座り込み、何かの遊びをしていた(何をしていたかははっきり思い出せず)
しかし、しばらくするとオレは、アパートの二階の部分に何かあるような、気がし出してきて、それが気になって仕方なくなってきた。
そんななか、S君が「うえ(二階)…なんだろう?」とポツリと言い出した。
へんな気分がしたのは俺だけではなく、彼もその得体の知れない雰囲気を感じ取っていたのだ。
二人ともどうしても二階が気になり、S君は「ちょっと見に行ってみよう」とい言い出して、立ち上がった。
S君がカンカンと音を立てながら、壁つたいに設けられた鉄の階段を登っていき、その後をオレがついて行く。

 

S君が階段を登りきって、二階の廊下を曲がって見えなくなったその瞬間、オレは階段の途中で立ち止まってしまった。
特に、異変が起こったというわけでもないが、オレの体の中で警報ベルのようなものが激しく鳴り響いた。
「立ち止まれ!」と、オレ自身の体のなかの何かが強く命じてくるような感じだ。
しばらく、そうして階段の途中で立ち止まったままだったがS君が戻ってこない。声もしない。
オレは、やっぱり二階に行こうかと階段を再び登りだそうとしたが、体が動かない。
金縛りのような身体的感覚ではなく「絶対にそれ以上進んじゃダメだ!!」という、強い精神的な感覚に襲われ
オレは、怖くなってそのままS君のことを無視して家に帰ってしまった。
次の日、学校にS君は来なかった。

オレは、一晩たって、恐さが薄れてしまったし、子供の短絡した頭脳。「風邪か何かでやすんだんだろう」程度にしかそのときは考えていなかった。
しかし、1週間たってもS君は来ない。さすがにどうしたんだろうか?と気になり、クラスメートに「Sどうしたんだろうね?」と聞いてみた。
だが、聞かれたクラスメートは「Sって誰?」と不思議な顔をした。誰に聞いても同じで、S君のことなど知らないという。
そういえば、担任も休んでいるににもかかわらず、S君のことなど口にしていなし、S君が座っていた机には他の奴が座っている。
家に帰って、母親に「Sが学校に来なくなったんだよ」と話してみたが、母親も「誰なのその子?」とという表情。
「前に家に連れてきたでしょ?」と言っても、まったく覚えていないという。
小学生のオレは、時間の経過とともに、大の仲良しというわけでもなかったS君のことなど、次第に忘れていきそのまま小学校を卒業。

 

しかし、中学生になったあるとき、ふとS君のことを思い出した。「彼、どうしたんだろう?」と気になり出し、何人かの友人にS君のことを
聞いてみたが、やはり誰も知らない。問題のアパートはもう、取り壊されて、その一帯はダンボール工場の倉庫になっていた。
遊びに行ったことのS君の家を見に行ってみようと思ったが、途中までの道筋は思い出せても、どうしても詳細な位置がわからない。
家にあった小学校の卒業アルバムも見てみたが、巻末の住所録にもS君の名前はない。
どうしようもない、不安に駆られ、オレの家のアルバムも引っ張り出し、小学校の頃の写真を探索。
でも、そこにもS君の姿はない。それは小学2年生の春に行った森林公園の遠足の集合写真にも、S君がいない。
その遠足では、森林公園のなかの立ち入り禁止の区域にS君ら数人と入って、担任にこっぴどく怒られた記憶が確かにあったので、
間違いなくS君はこの集合写真にいるはずなのだけど・・・。
そして、現在。これまでの間、S君のことを時々思い出すけど、いまでもまったく不可解でならない。
確かに、オレの記憶の中にはS君は実在した。顔も覚えているし、数回遊んだことも、現実の世界の出来事だったと断言できる。
いったい、S君はどこに行ってしまったのか?みんなのなかのから何故S君の記憶が、消滅してしまったのだろう・・・

いまでも、本当にこのことが恐ろしくて仕方がない。

 

突然現れる

 

うちの家は通路が袋小路になってて大体人が入ってくる事は無いんだけど、
その中でも一番通路に面してない方向の小さいベランダに「勝手にしろくま」っていう新品のファミコンソフトともう一本のゲームが置いてあったことがあった。
子供の俺はやりたくて仕方なかったが、親父が「気味悪いから保管しとく」っていってやらせてくれなかった。
あれはなんだったんだろう。
誰が、何のためにおいて行ったのか。

あと、親父の落とした消しゴムが床に落ちた瞬間消えて、いくら探しても無かったんだが、それから10年くらいしてから、冠婚葬祭用のずーっと着てないスーツを切って捨てるときに、その入るはずの無い縫い目の中から発見された事があった。

 

秋の雪

 

幼稚園ぐらいの頃、家の窓から雪が積もっているのが見えて、
雪を持って帰ろうと籠を抱えて飛び出していった。
だけど、実際雪なんてまったく積もってなかった。

よく考えたら季節は秋。
まだ雪が降るような時期ではなかった。

20年近くたった今もそのことを凄く悲しい思い出として覚えている。

 

追い抜いたのは誰?

 

高校生の頃。
塾の帰りに、暗い夜道を友達と一緒に自転車で帰ってた。
そして、分かれ道の近くに差し掛かったとき、友達が俺を追い抜いた(バイバイって言ったかな?知らんけど)。
とっさに、「あ、バイバイ!!」って俺は言った。
ところが、その友達の声が後ろから聞こえてきた。「えっ?」と。
俺はびっくりして後ろを振り返った。
すると、さっき俺を追い抜いたはずの友達が居た。
あれ?と思いながら前を向くと、誰も居ない。

 

からっぽの世界

 

高校生のころ、同じ町の友達の家に放課後遊びに行った
マンションの最上階(11階)がそいつの家
4人でずっと遊んでて(そいつの両親は留守)夜七時ごろにみんな腹へって
ジャンケンで負けた俺ともう一人で、コンビ二に行ったんだ
帰りにエレベーターに乗った時、俺ら二人以外にここの住民二人も乗ってた
一人女の人が5階か6階あたりで降りて、俺らが11階で降りた
もう一人は乗ったままエレベーターは上がっていったんだ
降りてドアが閉じた瞬間、友達が言った
「なんで今の人は降りないんだ?」
確かにおかしい。ここは最上階、この上はない。
そのあと4人全員でエレベーターを何往復も乗ったが何も無くて・・・
気のせいだと思ったんだが

 

帰りに3人全員でエレベーターに乗ったらその11階から
上に上っていく感覚がしてもうパニックになってね・・・
で、ひとしきり騒いだ後、ふと三人とも静かになった時
エレベーターが止まった
止まったけど、エレベーターは開かない
「閉じ込められたか?」
「てか、どうなってるんだよ・・・」
・・・一分ぐらい?してからドアが開くと
見慣れた一階だった。三人ともほっとして暗いロビーから
明るいマンションの外にでたんだけど、どうもおかしい

 

そう、夜のはずなのに昼間だった
しかも町は人ひとりいないし、車も通ってない。
音もしない、建物や空はあるのに他は空っぽの世界?だった
「ここはどこだ?」
「夜だったよなぁ、おい」
小声で言った友人の声が鮮明に聞こえるぐらい静かだった
三人で話合って、怖いけどもう一度エレベーターに乗れば
いいんじゃ?って話になり、また乗った
エレベーターに乗って11階を押し、無事に11階でドアは開いた
戻ってきたらちゃんと夜だったし、友人の家もあった・・・

あの世界はなんだったんでしょうか・・・

 

その数日後、
「あの時に上っていった人(確か男の人)は誰?」
「あの静かな世界の住人なのかな」
って話をしてて、そこの住人の友達に聞くと
「うちのマンションは空き巣や泥棒、霊体験は聞かないけど
昔から神隠しの噂は絶えないんだよ」って話を聞いた
なんでも、住民以外の訪問者が何人か行方不明になってるらしい

神隠しも謎な話だが、あの男の人はなんだったんだろう?

空気の読めない夢魔

 

俺が高校生の時だけど、たしか夏だったと思う
気がつくと劇場にいた。俺はたくさんの椅子の真ん中あたりに1人座って映画を見ていた。
スクリーンには夜の道が映ってて、そこを女があるいてる。女は気づいてないけど、その後ろをさらにもう1人の女が歩いてきている。
画面が切り替わって後ろの女からの視点になる。どうやら前の女に追いつこうとしてるらしい。手を伸ばして女の髪を掴もうとする。前の女が振り返る!
っとそこで一時停止。そのまま画面が止まって動かない。なんでかな?と思ってたら後ろから声かけられた
「お楽しみいただいてますか?」
振り返ると黒いマントを羽織った男が立ってた。若すぎず老けすぎずって感じで男前だった。誰だこいつって思ってたら
「私は夢魔です。ナイトメアといったほうがいいでしょうか?」
って言ってきた。夢魔って言葉くらいは知ってたから「いやいや、わかります」とか返したけど内心は何のことかわからなかった。
そいつは
「本来ならば私は女性の元に行くべきなんでしょうが、最近ではなかなか好みの女性がいませんので。今日はお遊びでまいりました。
あなたを恐がらせようとしたのですが時間切れのようです。しかしこのままというのも気持ちが悪いでしょうから、一週間後にまたまいります。続きはそのときに・・・」
と言った。そしたらふっと目が覚めて朝だった。
一週間後そんな夢も忘れて寝ていたら、また夢の中に劇場が出てきて映画の続きが見られた。
内容は振り返ったら血まみれの女がっていうありふれたものだった。
つまらなかったと思ってたら、また夢魔が出てきた
「われわれは今の世代に乗り遅れたのかもしれません」と言った。そして目が覚めた。

それ以来、そんなやつらの世界があるのかな?とふと思うようになった。不思議な夢

 

ズレ

 

今気づいたんだが…
昨日までは正常だったはずの家の時計が、全て数時間単位で狂ってる。
無事なのはデジタル表示の携帯とパソコンのみ。
アナログは、腕時計含めて全部狂ってる。
道理で今朝目覚まし時計鳴らなかったわけだ…
ちなみにズレかたはそれぞれ違ってる。
ちょっ気持ち悪い。

そういえば昨夜、咳がひどくて夜中起きた際流しに行ったら
うちには一つしかないはずのコップが二つあったな…
その時はなんとも思わなかったのだが
昨日の夜は色々とズレてた時間だったのかもしれんな

 

海の記憶

 

小さい頃私と双子の弟はおむかいに住むお爺さんに、よく遊んでもらった。
そこは一人息子がグレて家出してしまい、お婆さんもお亡くなりになっていたのでおじいさんの一人暮らし。
うちは両親が駆け落ちで結婚したので当時は親戚とは縁がなく、おじいちゃんおじいちゃんと二人で毎日遊びにいった。
おじいさんの家の裏口は普段は鍵がかかっているけど、そこからすぐ浜辺へ降りることができて夏場にはお爺さんにお願いしてよく二人で浜辺で遊んだ。

・・・という記憶があるものの、実はうちの近所には海なんてない。
なんかの勘違いかなぁと思ってる。
ただ、同じ記憶が弟にもあるのが不思議・・・

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