『熱で休んだ日』など短編5話|生霊・ドッペルゲンガー体験談【実話】

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『熱で休んだ日』など短編5話|ドッペルゲンガー体験談【実話】 不思議な話
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山の神様

 

若かりし頃、早朝に川沿いの土手をジョギングしていたら、前方に一人の男が立っているのが見えてきた。
田舎にいるはずの兄だ。良く似た人だろうと思っていたが、近くに寄ってよ~く見ても兄そのものにしか見えない。声をかけると、
「おう、お前か。早いな」
と応える。他人の空似ではなく、間違いなく兄その人。
アレ、いつコッチ出て来たの? と訊くとギュッと顔を顰めて、
「山の神様? わからんなぁ」
と脈絡のない言葉が返って来た。え? と戸惑ってるうちに、パッと消え去る兄の姿。
これは兄ちゃんの身に何かあったな、場合によっては死んだのかも知れん!
と家に引き返し、田舎の兄宅に電話。ところが
「おう、お前か。早いな」
と電話に出る兄本人。土手で兄を見て云々、山の神様などと言って云々、と
今しがた自分が見て来た事を説明すると、
「山の神様? わからんなぁ」
と訝しげな返答。まあ山には気をつけとくよ、と話を切り上げる兄。
電話を切って一拍置いて、兄の言葉が土手で聞いたものと同じだと気付き、数日間釈然としない嫌ァな気分が残った。

だ、そうだ。ちなみに親父さんの兄は未だ健在。

 

 

風邪で休んだ日に

 

つい先日自分のドッペルゲンガーを見たよ。
風邪引いて学校休んでた日だったが、ふと目が醒めて顔を上げたら部屋の隅に私服姿でポツンと立ってた。
俺の方は体調悪くて動く気になれず、暫く見てたら消えていったが。。。

で、次の日親&友人が俺を見たなどと言ってきた。
親曰く、5Km離れた親の勤める会社前をトコトコ歩いてたらしい。服装を聞くと俺が部屋で見たのと同じ。
友人の方は学校の廊下を無表情で突っ立っていたとの事。服装は制服だったらしいが。

何がなんだか未だに理解できない。

 

 

熱で休んだ日に

 

私の兄が中学生だった時の話。
同級生の女の子、A子さんが、真っ青な顔で学校に現れたそうです。
A子さんは明るい朗らかな性格で、お喋りも大好きなひとだったそうですが、
その日に限って、誰とも口を聞こうとしません。
クラスメート達が心配して話し掛けても、ほとんど反応を示さなかったそうです。
夕方、下校するA子さんに友達が、
「A子ちゃん、バイバイ!」
と挨拶すると、A子さんは振り帰ってにっこり笑ったそうですが…。
その笑顔が、ちょっと、ゾッとするような、気味悪い笑い方だったそうです。
次の日。
A子さんは、見違えるように元気に登校してきたそうです。
クラスメート達は、良かったね、A子ちゃん、元気になったんだ、と声を駆けると、
「みんなごめんね!心配かけちゃったね!」
と朗らかに答え、みな安心したらしいのです。

…が。昨日の話題になると、A子さんと他のみんなの話がどうも合わない。
A子さんは、みんなに、ねえ、昨日宿題出た?とか、試験の範囲教えてくれた?とか、
昨日の事を色々クラスメートに尋ねるのだそうです。
「A子ちゃん、何言ってんの。昨日学校にいたじゃない?」
と友達が聞くと、A子さんはポカンとして、
「えっ、私昨日学校休んだよ。熱が40℃も出て…。」
来てた、休んだと、ちょっとした言い合いになって、じゃあ、確かめようと云う事に。
私の兄が、A子さんのとなりの席だったので、皆に問い詰められたそうです。
だけど、兄だけでなく、A子さんの周りの席の人たちだけが、昨日のA子さんを憶えていない。
休んでいたかどうかも、不思議と記憶が無いそうです。
結構大騒ぎになって、担任の先生にまで話が伝わりました。
先生はみんなに出席簿まで見せたそうです。確かに昨日のA子さんの出欠は「欠」となっています。
それに、朝、A子さんが提出した、欠席届までみんなに見せてやっと騒ぎが納まったそうですが…。
じゃあ、昨日のA子さんは…?

因に、A子さんはその後しばらく「生霊飛ばし」の異名でブイブイいわせていたそうです。

 

 

私服で来てたね

 

小学校のとき
→友達3~4人とスーパーのお菓子売り場にいてずっと友達の後方について歩いてたのに
「さっきあっち(全然違うコーナー)にいたよね」といわれた。
「え?いないよ!ずっとここにいたよ」「えー?そっくりだったよ」
中学のとき
→野球部の応援に全校で行くことになったんだけど私はお腹痛くて
家で寝てた。はずなのに「昨日、私服で来てたね」って何人かにいわれた。

と、ここまでは他人のそら似じゃないかと思ってたんですが

大人になって
→ある美容院に行ったけど、その近くの別の美容院の方に私が行った事になってた。
アパートに遊びに来た母親がその別の美容院にいったら
「この前○○さんて方来たんですけど娘さんですか?」と言われたと。
私が行った方の店で店員さんと話した内容を母がその別の美容院の店員から聞いてきた。
今回は名前が一緒って言うのがこわい。そんなにありふれた苗字ではないのですよ。

 

 

スーパーにいたのは

 

友達の元カノが霊感体質の子でした。
色々体験談を聞いたんだけど、そのなかにドッペルゲンガーもありました。

だんだん自分に近づいて来るっていうのは、
彼女いわく、距離的なことではなく、
まずはバイト先の店長、次にバイト先の同僚、学校の後輩、クラスの子、
仲良しの友達、家族というよに、親密度(?)のことだそうです。

彼女の場合、ドッペルゲンガーと最後に会ったのはお母さん。
お母さんが近所のスーパーで夕方買い物をしていると、
背後から肩をたたかれ振り返ると彼女がいたそうです。
にっこりと笑う彼女にお母さんは「今日は部活ないの?」と聞きました。
すると彼女はウンとうなづいて去って行ったのです。が…

その頃本人は部活の真っ最中。
帰宅してお母さんにスーパーでの話を聞き、
直感的に彼女は「次は自分に会いに来る…」と思ったそうです。
そしてドッペルゲンガーを除ける方法を必死で考え、
「とにかく見た目を変えよう」と、長かった髪を自分でバッサリ。

それが効いたのかどうかはわからないけど、
それ以来現れていないそうです。

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