【神様も妖怪も戦った】日露戦争&太平洋戦争 短編10話|洒落怖名作まとめ

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【神様も妖怪も戦った】日露戦争&太平洋戦争 短編10話|洒落怖名作まとめ 不思議な話
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【神様 妖怪】戦争にまつわる不思議な話

日露戦争・第二次世界大戦の時に妖怪も参戦した話。困っていれば助け、傲慢になれば災いをもたらす。時には神となり、時には魔物となる。いつも人の傍らにいて、道を誤らぬよう見守っている不思議な存在の話です。

 

 

天狗

 

太平洋戦争中よく怪我をした妖怪が目撃されたらしい。
あとうちのじいさんから聞いたんだが、
当時じいさんはゼロ戦闘機のパイロットだった。

んで特攻する戦闘機を援護する任務のとき
敵艦からの反撃が激しくて特攻隊はほぼ全滅。

じいさんたち援護隊も被害が甚大でもう駄目だってときに、
いきなり天狗みたいな奴や化け物が
どこからともなく空を飛んできて
敵艦からの集中砲火を引きつけてくれたらしい。

じいさんいわく、そいつらのおかげで
なんとか生きて帰ることができたらしい。

 

 

九尾狐

 

大戦中は陸軍の小隊長か中隊長かをやってた家のじじいの話なんだが。
じじいが消防のころ学校の裏山を少し登った広場でよくあそんだそうだ。
ある日その広場で日暮れまで遊んで、暗くなり始めたので帰ろうとする と広場の縁に子狐が何匹か顔を出したそうだ、狐など珍しくも無い田舎 だが、とてもかわいいのでその時持っていた黒砂糖のカケラをやったそうだが、近かづくと逃げるので近くの石の上に置いたそうだ。

それから何度か似たような事が夕暮れにあり子狐も近くまで寄ってくる ようにはなったが、決して手からは菓子などを食わなかったそうだ。
じじいも上の学校へ進学しその子狐のこともいつしか忘れてしまった。
時は流れて、じじいは陸軍に入った、親類に陸軍の上層部の方がいたの でかは知らないが出世は早かったそうだ。
そして中国へ、ある日小隊だか中隊を率いて川沿いに進軍していた時の こと。 側面から明らかに優勢な敵の攻撃を受けて川と敵に挟まれるよ うな状況になった。川上、川下にも敵に回り込まれ、川を渡って後退す る以外道が無いが、川幅と水深が結構あるので、川を渡る際に狙い撃ち となって全滅してしまう。 進退極まってしまった。

最初に頭に浮かんだ事とは、惨殺された見方の兵士の姿だったそうで、 全員決死の切り込みを考えたそうだ。
その時、敵の方を見ると、ちょうど敵味方の中央に狼が1匹こちらを向い て、ちょこんと座っている。銃弾飛び交いとてもその様な状況の場所では ないのに・・・ そして良く見るとそれは狼ではなく、金色の綺麗な狐だ ったそうだ。 そして次の瞬間。

その狐が2mほど跳ねたかと思うと、ぱッっと尾が数本の別れた。近くの 兵士もソレを見て「わあ~」っと騒ぎ出したそうだ。
狐は分かれた尾から大量の火の粉を振りまいて敵味方の間を走り始めたの で、乾ききった枯れ草が凄い勢いで燃え始め煙と炎が一面埋め尽く したそうだ。これ幸いと、部下に渡河命令を出し、じじいは最後に 軍曹と川を渡ったそうだ。川を渡って追っ手を狙い撃ちにすることとし たが敵はこなかったそうだ。 煙も薄れた対岸を双眼鏡でくまなく見るも の姿はすでになく。部下と一体なんだったのかな?と。
この世の物とは思えなかったので、部下と対岸に手を合わせて心の中で礼 を言うと・・・ じじいの耳元でだれかささやいたそうだ、聞いたことの 無い若い女性の声で・・・・「うまかったぞ」

戦後その広場には小さな御稲荷さんが出来たとさ。

喜左衛門

 

日清日露戦争は神様や妖怪(狸や狐含む)が戦争いった逸話沢山残ってるみたいね。
うちの地元の狸も日露戦争いった逸話が残ってる。昔別スレにも書いたんだけど、 喜左衛門って言う狸で、背中に○に『喜』って文字が入った赤いちゃんちゃんこ着てたそうで、その狸が日露戦争に出兵して、小豆に化けて大陸を渡り、 上陸するとすぐ豆をまくようにパラパラと全軍に散ったあと、赤い服を着て戦ったとか。
ロシアのクロパトキンって指揮官の手記に 「日本軍の中にはときどき赤い服を着た兵隊が現れて、この兵隊はいくら射撃しても 一向に平気で進んでくる。この兵隊を撃つと目がくらむという。
赤い服には、○に喜の字のしるしがついていた」 っていう逸話が残ってるそう

 

 

浄願寺の禿狸

 

日露戦争の際には、香川県高松市の浄願寺の禿狸とその一族が出征したという。

得意の変化の術で、小豆一粒を兵隊一人に見せかけて戦い、あるいは狸が兵隊に化けて山をつくり、そこに敵兵がのぼってきたところで、山をひっくり返したなどの話が伝わっている。

今治市にいた梅の木狸などは、一族を引き連れて日清・日露のどちらの戦争にも出征したそうで、赤い軍服を着た一隊として活躍したそうだ。

敵がいくら射撃しても、赤い軍服を着た兵隊には一発も当たらず、逆に赤い軍服の者が撃った弾は百発百中だったという。

この他、太平洋戦争の際にも狸の加勢で助かったという話があるようだ。

 

 

提灯の明かり

 

昭和十五年冬。
柳橋という場所で、友軍の一個小隊が敵軍に包囲されて全滅に瀕しているという報告が入り、
K氏所属の一個小隊は待機を命じられた。
その後、Kさんと戦友三名が偵察の命を受けた。

小高い丘で動き回っている敵軍を発見し、報告に引き返そうとした途端に銃撃を受け、
気がついた時には、大陸の広野の果てしない暗闇の中に震えていた。
その時、一人の戦友が「あっ提灯」と叫んだ。
Kさんが振り向くと、目の前には懐かしい大三島神社の定紋入りの提灯の明かりがあった。
「五六だぬきや、五六さんが氏神さんの提灯持って迎えにきてくれたか」
そういって提灯の後をついて走り、無事に帰りつくことができた。

 

 

鹿島神宮(鹿嶋市)

 

鹿島神社の神様(戦の神様)は、出兵する兵隊を乗せた機関車が急に停車。
原因不明で故障個所も見つからなくて変だなって思ってたら、 数分後何事もなかった様に汽車が走りだしたのが調度鹿島神社の前辺りだったんで 神様も一緒に乗り込んで出兵してくれるのでは?って事で士気があがったって言う話を前に読んだ事がある。
他にも、出兵して片羽根を失って帰ってきた天狗か何かがいるとか…

 

 

わえじ

 

秋田のどっかの神社の神様も日露だかに出征して
自分の県の兵隊が苦戦しているときに助けてくれたらしい。
戦時中に奉納していたわらじがなくなって、しばらくしたらどろどろになっていたので
どうしたのかと不思議がっていたら、凱旋した兵士が「苦戦してたときに大きな男が来て助けてくれた。」
という話をしてよくよく利いてみるとちょうどわらじがなくなってた時期のことなんで、
じゃあそれはソコの神様がしてくれたんだ、ということに。

 

 

神馬の銅像

 

神社の白馬の絵馬が日露戦争中行方不明になった。
戦争が終わった後でひょっこり見つかったが、大きな傷が付いていた。
「神様も出征なさってたんだ」て話になったとか。
神馬の銅像に傷がついてたって話も聞いたな。

軍隊猫

 

爺さんは第2次世界大戦中、自分で前線へ志願したそうだ。それも最前線でと。
しかしその頃は半分教官のような立場であり、役に立つ人材だった爺さん。
前線とは名ばかりの補給もしっかりした、かなり安全な基地だったそうだ。
爺さんはひがな一日将棋でもしてるか、基地の周りを散策してたそうだ。

ある日、妙な噂が基地の中で流行ったそうだ。
「山の中で人間と猫?を合わせたような怪物がいる」と。

俺は爆笑した。
Aは、ほらぁ…っていう顔をしていた。

爺さんも同じ反応で大爆笑し、
暇を持て余していたこともあり、「どれ俺が探してきて鍋にでもしちまうか」などと言い、
夜、目撃があった山の中腹に、哨戒がてら捜しに行ったそうだ。
行ったのは夜ということもあり、爺さん含め山のベテランばかり。
山に入り、やっぱりいないじゃないかガハハなんて軽口を叩き合ってたらしい。

そんなこんなで折り返しのところをすぎ、そろそろ帰るかーなんて言ってるうちに、
哨戒の列の一番後ろのやつが、「おいー…なんか変な音がするんだけど」なんて言い始めたらしい。
そいつはその中で一番若かったらしく、ビビりめ!なんてバカにされて笑われてたのだが、
ザッ….ザッザッ ザッ…..ザッザッ
なんて、まるで軍靴の行軍みたいな音がしたらしい。

この話をしてるAが、
『これから話すことは、俺も爺さんに聞いて笑って怒られたんだ、笑うなよ…』 なんて言ってきた。

その音は、真後ろというよりは斜め後ろからこっちに近づいてるようであった。
幽霊とかは全く信じない爺さんらしかったが、えもいわれない恐怖に襲われたらしい。
ザッ….ザッザッ ザッ…..ザッザッ
爺さんは手に持っていた小銃を向け、どこの部隊だ!と叫んだそうだ。
そして痺れを切らし、音のする茂みを超えると…
2足歩行している大きな猫?狸?明らかに大きすぎる哺乳類の団体だったそうだ。
2足歩行で、隊列というか守備良く並んで。

俺はまた爆笑した。

爺さんはよくわからん恐怖に陥って、仲間共々逃げ帰ったそうだ。
基地に帰ってから、夜は山に入らない!という規則を作ったそうだ。
それからは特に何事もなく、戦争も終わり日本に帰ったそうだ。

 

 

白い軍服の兵士

 

うちの故郷は東北。
じーちゃんは足が悪くて戦争には行かなかったけど兄弟…ワシの大叔父にあたる人は海軍でどこいらの海で沈められたそうだ。
何かの折りに話を聞いたのが
『白い軍服の兵士』
ロシアで戦っていた時広くて果しない平原で劣勢になると白い軍服の奴等が現れて敵軍に向かって行った。
日本兵士なのは軍服でわかるが白い物など目立って危なくて着られるものではない。
ロシア兵は当然この目立つ白い兵士を狙い撃ちしてるのだが一向に当たらない。

弾は当たっているはずなのに白い兵士は倒れるどころか数を増したように見えた。
自分と同じ軍服の兵士は倒れていく。
しかし気が付いたらロシア兵は逃げ去っていた。
白い兵士もいなくなっている。
その後も『白い軍服の兵士』達は現れて、ずいぶんと助けられた。

そんな話を聞いた。
また、近所の家では行方がわからなかった息子が真っ白い軍服を着て帰って来た。
母親は泣いて喜んで今夜は祝いの馳走をするからと買い物に出て帰宅すると同じ隊に居たと言う復員軍人が息子の戦死の報せをしに来ていた。
とか…。

余談ですが、案外と『白い軍服の兵士』は有名らしくて、あれは日本全土からお稲荷さんが集まって助っ人で行ったんだと聞いたりしました。

こわいって言うか…残酷な話はたくさん知ってます。
でもワシが知ってる話をすると戦争が辛くて情けない話になってしまうのであえて身内の実話をレスしました…。

日本はね『敗戦国』なんだよ…、それくらいかな。
↑意味は推し図って下さい。

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