『怪我をした妖怪』戦争にまつわる不思議な話・怖い話【4】短編 – 全5話

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『怪我をした妖怪』戦争にまつわる不思議な話・怪談話【4】短編 - 全5話 不思議な話
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戦争にまつわる不思議な話・怖い話【4】

 

運がいい

じいちゃんのちょびっと不思議な話。
十数年前に聞いたから詳しく覚えてない。

九州から船で東南アジアの方に移動する事になったらしいけど
じいちゃん、具合悪くなって外されたんだって。

すぐ出港したその船、撃沈されたらしい((((;゜Д゜)))

そのあと中国の北の方に行かされたらしいけど、激戦区でもなく全然銃器も使わなくてよかったらしい。
終戦後無事に日本に帰った。

徴兵された頃上官達の厳しい指導やイジメにあってたらしいけど、戦前の銀幕女優さんと親戚(血縁関係はないけどw)
という事が知れ渡ると皆妙に優しくなって気持ち悪かったらしいw

結論、祖父は運がよかったらしい。でも大砲の音で耳やられました。

 

雷電に追い抜かれた

特に怖い話ではないのですが。
自分は飛行機が好きで厚木のウイングス(航空ショー)に良く行った物でした。
展示していたF‐15の方から聞いた話です。(百里基地だったかな)
別の基地に移動する際に厚木基地の近くで雷電に追い抜かれたそうです。
濃緑色でずんぐりしていて、胴体に日の丸がハッキリ見えたと!
自機や僚機はもちろん地上のレーダーにも反応しなかったそうです。
移動後、記録(飛行日誌?)に何と書くか悩まれたそうです。
正直に上官に言うと「たまにある。」とか?

本当かね?自分は未だに信じられない。

もうひとつ

昭和40年代くらいにパンナムだったかアメリカの旅客機のパイロットが
富士山の近くで夜間飛行中に夜間戦闘機月光を目撃している。
この人は大戦中に米軍パイロットだった人で
月光に絶対間違いないと言っているそうだ。
’80年代の終わり頃には日本人カメラマンが小笠原?近くの太平洋を
軽飛行機で昼間飛行中に零戦が飛んで行くのを目撃したそうだ。
確かエニグマスレでも過去ログに旧軍機が地上スレスレを飛んで行くのを
見たというのがあったと思う。

アメリカではこれとは逆に
1920年代の飛行場の格納庫でプロペラの無い
全金属製の不思議な飛行機を見たが
数十年後にその飛行機がジェット機だった
というのが分かったなんて話もあるそうだ。

パイロット

若い爆撃機パイロットの話。

このパイロット、日頃から「俺は宙返りがしたい」って言ってたんだけど、皆から「爆撃機で宙返り出来る筈ないじゃん」と言われてた。

だけど、ある日の作戦で、この若いパイロットの乗る爆撃機が攻撃を受けて火だるまになってしまった。後は墜落か爆発するのみ…。

「もう駄目だ、助からない」皆が思ったその時。
火だるまの爆撃機は突然機首を上げるや、やや斜めながらも見事な宙返りを成し遂げた。

宙返りした爆撃機は、直後に爆発四散。若いパイロットは愛機と共に空へ散った…。

話をもうひとつ。

ある日本軍機が攻撃を受けて(エンジン不調だったかも)、海に不時着した。

偶然、それを味方の偵察機だかが発見。不時着機の上空を旋回した。

不時着機のパイロットは最初、元気に手を振ってたんだけど、そのうち必死に海を軍刀で突き始めた。

なんだなんだ?と思って海面を見ると…海には沢山のサメが。

その後改めてパイロットを助けに行ったものの、海には油が浮いてるだけだったそうだ。

 

生かされた

知り合いのおじいちゃんの話。

その方は特攻隊の教官だったので、終戦後すぐ捕まって裁判受けるハメになり、
有罪となってシベリア抑留されたそうです。
あまりの寒さに仲間が毎日死んでゆく中、ある夜、こんな夢を見たんだそうです。
それは雲海からぽっかり頭を出した杉の木の先、そのバックには富士山の頂上付近。
なぜかハッと目が覚め
「大丈夫だ!俺達は全員日本へ帰れるぞ!」
とみんなを奮い起こしたそうです。
すると間もなく本当に生き残った全員揃って日本に無事帰国。
地元に戻って兄弟の経営していた会社に入り、寝食忘れてバリバリに働いていたそうです。
生きるために、禍まがしい記憶を吹き飛ばす為に、その頃は割りと荒々しい生き方をしてたそうです。
そんなある日静岡から山梨へ仕事で行ったとき、なぜかふと身延山に登りたくなったんだそうです。
信仰してる訳でもなく、なぜか富士山でも他の山でもなく、なぜか身延山へ。
その頂上まで登り着いたとき。
自分がシベリアで見た夢と同じ光景が目に飛び込んできたんだそうです。
雲海から一本にょっきり飛び出した杉の木の先っちょと、その向こうに富士山。
その時
「汝、判ったか?
汝は生かされたんだぞ」
と耳元で声がしたそうです。
その声で、初めて生きて帰って来れた事を痛感し、また、死んで逝った戦友や仲間、指揮官達を思って帰国後初めて声をあげてワンワン泣いたそうです。
それまで生きてきて後にも先にも「感謝」で号泣したのは、その時が最高だったそうです。
80歳超えた今でも大変にお元気な方で、リアルに戦争の話を知らない私達に会う度に
「自分が生きてるんじゃなかよ。
生かされとるんよ。
その事だけは絶対に忘れちゃいかんですよ」
と、優しく説いて下さいます。

 

怪我をした妖怪

太平洋戦争中よく怪我をした妖怪が目撃されたらしい。
あとうちのじいさんから聞いたんだが、当時じいさんはゼロ戦闘機のパイロットだった。
んで特攻する戦闘機を援護する任務のとき敵艦からの反撃が激しくて特攻隊はほぼ全滅。
じいさんたち援護隊も被害が甚大でもう駄目だってときに、
いきなり天狗みたいな奴や化け物がどこからともなく空を飛んできて敵艦からの集中砲火を引きつけてくれたらしい。
じいさんいわく、そいつらのおかげでなんとか生きて帰ることができたらしい。

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