心霊ちょっといい話『硫黄島からの帰還』など短編全5話

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心霊ちょっといい話『硫黄島からの帰還』など短編全5話 不思議な話
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硫黄島からの帰還

 

YS-11Mの機上整備員です
週1の定期便(硫黄~南鳥)で行くのですが偶に山の上で手を振ってる人がいるんですよ。
硫黄の隊員かなと思ってたのですが先輩、いつもあの山の上で手を振ってくれる人居ますね!
あ、お前も見たのか。。。。。下に降りたらローマスにその話してみろ。
ロードマスターに上記の話をしたらどうも旧軍の霊らしいと日の丸を見て友軍が来たと歓迎してくれてるようだと。
その翌日に鎮魂碑に手を合わせてから見ることが無くなりました。
今も、定期便時(厚木→硫黄)は内地から和菓子、水、酒、弁当を1組積んで飛んでいきます。

 

□ □ □

 

こういう話も、有る定期便か硫黄に向かうとき天候悪化で滑走路が見えずもう1度トライしてだめなら帰ると言うときに硫黄の滑走路端に灯りが見え無事にタッチ。
Pが礼を言いに行くと誰もサーチライトとかを付けてないと。

 

□ □ □

 

実体験ですが数年前の夏無事に定期便も終わり硫黄島から厚木の帰り便大きな荷物もなく便乗者は海保職員1名。
天候晴れ、風微風。定刻に離陸なのですがいつもより滑走距離が長い、Pも変だナーという顔。
夏の日差しの機内ほど程よい温度で弁当の後やることもないので機内でお昼寝。
しばらくして人のざわめきというかひそひそ声でふと目がさめ機内を見回しても海保さんが寝てる姿しか。
改めて寝直すと
「これで国に帰れる」「友軍機が来てくれて助かった」
とはっきり。流石に目が覚めて後部貨物室を見回してもなにも。。。。海保さんもやや青ざめた顔で
「聴きましたか?」と2人そろって前に逃げ込んでPにその事を報告。

Pが「それで重かったのか、お盆も近いし」と。
その後何事もなく厚木に。
機体点検をしてると耳元ではっきりと
「連れて帰っていただき有り難う御座いました!」

 

□ □ □

 

硫黄島の方には冷たい水をあげるといい。
コップに入れて、どこでもいいから置いて、どうぞと勧める。

先日、関西ローカルのニュース番組で硫黄島の特集をやっていた。
暑い環境だったので、末期の水さえお湯だった。
それを知った人の中から、そう言うのが自然発生的に起こった。
中にはわざわざ冷蔵庫で水を冷やしてあげると言う。
それを聞いたレポーター(実はこの人の父は硫黄島で亡くなっている)がもしよければと水をと言っていた。

貴方が上のスレで涙されたのなら、今日だけでも冷たい水をあげてください。
その気持が向こうに届いて、救われると思います。

 

□ □ □

 

こういう話も
YS-11Mはもうよぼよぼの機体であっちを直すとこっちが壊れるというような機体で整備員泣かせですが厚木から向かった機がハイドロ漏れを起こしどうやっても治らない。
Pと硫黄島管制が戻るか戻らないという話を始めた少し後に漏れがぴたりと止まった。
この状態ならと言うことで硫黄島に到着。
エンジン部分を開けて点検をすると当該ハイドロポンプの漏れていた配管箇所に手の跡がくっきりと。
このときのPは霊の類は信じない人でしたがそれ以来 硫黄島に行くたびに慰霊碑に手を合わせるようになったそうです。

 

 

リアル大きな古時計

 

あんまり”心霊”て感じじゃないけど・・・。
去年の今頃かな・・・。
じいちゃんが死んだの。
肺炎しても鼻から大量出血しても(”鼻血”ではないらしい。)
死ななかったのにさ。
ある日突然倒れちゃったんだよね。
心臓の病気で。
葬式終わってさ。
婆ちゃん家にいったんだけど。
婆ちゃん家の振り子時計みたら
止まってたんだよ
段々狂ってきたなとは思ってったんだけど・・・
大きな古時計みたいだよね。
まぁ死んで直ぐではなかったんだけど。
爺ちゃん機会大好きだったもんね。
あっちでも青空の元ゴルフやってんのかな?
いままでありがとう。
水彩色鉛筆大切につかうよ。

 

 

哀しい浄霊

 

RさんにはMちゃんと言う幼稚園に通う一人娘がいます。
いつも元気なMちゃんなのですが、ある時から様子がおかしくなりました。
夕方になると体調を崩し、夕食を戻したり熱を出す有様。
しかもMちゃんは具合が悪い筈なのに、虚ろな表情で延々とおもちゃで遊んでいるのだそうです。
病院に行っても原因は不明。
気味悪く思ったRさんは友人のAさんに相談、霊感の強いAさんは異常事態に気付きRさんにKさんを紹介。
最初は戸惑ったRさんでしたがワラにもすがる思いでKさんに頼む事に。
KさんはAさんに連れられRさんの家にやってきました。
続きます。

Kさんは早速様子を見る事にしました。
部屋に籠もっておもちゃで黙々と遊ぶMちゃんと二人切りになったKさんは、Mちゃんにしがみつく小さな白い影を見たのだそうです。
それはMちゃんより幾分年上の女の子でした。
Kさんが話し掛けようとすると、女の子の霊は怯えてMちゃんの体の中に入ってしまいました。
途端にぐったりとするMちゃん。
無理矢理霊を剥がそうとすると、Mちゃんの体に悪影響を及ぼします。
まして霊とは言え、相手は子供です。
Kさんは困ってしまいました。
考えた末思いついたのは、Mちゃんのおもちゃ箱のぬいぐるみ。
ぬいぐるみを使って霊に話し掛け、何とかきっかけを作ろうとしたのです。

霊は完全にMちゃんに取り憑いています。
アンパ○マンのぬいぐるみを使ってなるべく優しく女の子に話し掛けるKさん。
霊は怯えながらも、Mちゃんの口を使って話出す。
女の子の霊は自分を「Hちゃん」と名乗った。
「Hちゃんは幼稚園の年長さん」
「Mちゃんが羨ましい」
「ここはおもちゃがいっぱいある」
しかしKさんが、Hちゃんに家に帰る様言うと何故か激しく抵抗。
再びMちゃんの体に入り込んで出てこなくなってしまいました。
Kさんは、霊から聞き出した話をRさんとAさんに伝えました。
Rさんは驚愕。Mちゃんの通っている幼稚園の年長さんにHちゃんと言う女の子がいて、その子はつい先日交通事故で亡くなっていたのです。
しかもHちゃんは、RさんとMちゃんがいつも行くスーパーの側で事故に遭いその場で即死したとの幼稚園の先生から話を聞いていました。
もちろんお葬式にも参列していたのです。

KさんはRさんからその話を聞きますます困惑。
Mちゃんに取り憑き悪影響を与えているのは、幼い少女。
しかも知っている子だったのです。
Mちゃんへのダメージ覚悟で無理にでも剥がすべきか?
そうするとHちゃんは成仏出来ません。
でも放っておけば死者に憑かれたMちゃんが体を壊す事は間違いない。
ですがRさんは、幼くして亡くなったHちゃんが可哀想でなりません。
Rさんは何とかHちゃんを成仏させて欲しい、親御さんの元に帰してあげて欲しいとKさんに頼んだ。
Kさんも女の子の霊を傷つけたくはありません。
Kさんは、家に帰りたくないと言うHちゃんの霊を何とか説得すると決意。
明日再挑戦するする事にしたのです。
霊がいる事で淀んでしまったその場を清め、Kさんは帰りました。

次の日の夕方、おもちゃを持ってAさんと共にやって来たKさん。
Mちゃんに向かって優しく「Hちゃん、遊ぼう」「お話しよう」と語りかける。
最初は出てこなかったHちゃんですが、根気よく語りかけるKさんにようやく心を許したのか、ぽつぽつとMちゃんの口を使い話すように。
何故お家に帰らないのかと問うKさんに、Hちゃんは
「帰れないの」
「ママが帰って来ちゃダメって言ったから」
「F(恐らく妹)ちゃんがねんねしてるの」
と言ったそうです。

Kさんは必死で説得した。
「きっとママも会いたがってる」
「Fちゃんも、もう起きてまってるよ」
「このおもちゃ持って行って、Fちゃんと遊んであげようよ」
約一時間の説得の後、ようやくHちゃんは頷いたそうです。
ですがHちゃんは家に帰ることは同意したものの、まだ恐いのかMちゃんにすがりついて離れません。
再び困り果てるKさん。
ヤケクソになったKさんは、Hちゃん憑きのMちゃんを連れてHちゃんの自宅に乗り込む事にしたのです。

Mちゃんを助けたい、そして家に帰れず迷うHちゃんも助けてあげたい。
そう思ったRさんは、Kさんに同意。
Mちゃんを抱っこし、Aさんの運転でHちゃんの家に向かいました。
Hちゃんの家に着くと、お線香をあげたいと言う名目で家に上がり込む。
やつれ果てたHちゃんの両親は驚いていましたが、お悔やみの言葉を述べたKさん一行に頭を下げる。
戸惑う母親にKさんは単刀直入に言った。
Hちゃんが家に帰れずMちゃんに取り憑いている事を。
当然、Hちゃんの父親は怒り狂いKさんの襟首を掴み帰れと怒鳴った。
Kさんは父親を無視して母親に言ったそうです。
「ママが帰ってきちゃダメって言ったからHちゃんは帰れない」
「Fちゃんがねんねするの邪魔したらダメだからお外にいるの」と。
Kさんの言葉を聞いた母親は、突然肩を震わせ狂った様に号泣し始めました。

父親もがっくりとうなだれKさんから手を離した。
詳しい経緯はこうでした。
生まれたばかりの妹、Fちゃんが可愛くてしようがないHちゃんは幼稚園から帰ってくるとFちゃんについついチョッカイをかけてしまいます。
悪気が無くても、寝てる所を起こされるFちゃんは泣きだす。
出産の疲れ、家事・育児に追われ苛立っていた母親は、ついHちゃんをぶってしまい、激しく怒鳴ってしまいました。

「出ていきなさい」「Fちゃんが起きるまで帰ってくるな」と。
そして驚き家から飛び出したHちゃんは、交通事故で亡くなり自分かどうなったかも分からないまま、家に帰れず淋しさからMちゃんにすがりついてしまったのでした。
話を聞いたRさんもAさんも涙が止まらなくなってしまったそうです。

KさんはHちゃん(Mちゃん)に向かって
「Hちゃん、お母さん帰って来ていいよって」と語り掛けました。
ぐったりとして眠っていたMちゃんは目を開けるとHちゃんの母親に向かって
「ママ、Fちゃんと遊んでいい?」と言ったそうです。
母親は泣きながら頷きました。
その時、Kさんは無論、AさんもRさんも見たのです。
Mちゃんから離れFちゃんの部屋に駆け出していくHちゃんの姿を。
事故から一月以上もたってから、ようやくHちゃんは自分の家に帰ってくる事が出来たのでした。

ちなみにHちゃんの父親に襟首を掴まれたKさん。
後からひたすら頭を下げられたそう。
怪しい宗教団体だと思われてたみたいです。
そらそうだw

 

 

微笑ましいばあちゃん

 

昨年、母方の祖母が亡くなりました。
心臓麻痺で突然の死でした。

葬儀も済ませ、四十九日の前日。
すでに家を出ている私は、法要に出席するため実家に戻り、その夜は母の部屋で一緒に寝る事になりました。
なかなか寝付けず、明け方4時頃やっとウトウトしかけたのですが何かの気配でハッと目が覚めた瞬間、布団を敷いて寝ている私の頭のすぐ近くの床が『みし みし みし』と鳴りました。
間違いなく、足音。ちょうど3歩ほど部屋の奥に向かって行くように。
もう、心臓バクバク。怖いというより、ビックリしてしまって。
何故か一生懸命寝たフリをしてました(笑)。
結局明るくなるまで眠れず、布団からも出れず…

そして夜が明けて四十九日の法要を済ませ、祖母の暮らしていた家に親族が集まり食事をしていた時の事。
ずっと祖母と暮らしていたイトコ(姉と弟)がこんな話を始めました。
「おばあちゃんが亡くなってから、しばらくおばあちゃんの気配してんだよね…別に私、霊感とか全然無いし、今までそういう体験も無かったんだけど、こう、肌で感じるの。ね(と弟と顔を見合わせる)。部屋の中をウロウロ歩き回ったり、ふすまの中でガサガサ音がしたりしてたんだよ。編み物好きだったから、毛糸でも探してたのかな(笑)。突然逝っちゃったから何か心残りでもあったのかな? そのうちいなくなっちゃったけどね。」

その話を聞いて初めて、今朝のアレは祖母だったのかも…と思いました。
不思議な足音の向かった先、部屋の奥で寝てたのは母。
ちょうど母の枕元あたりで止まったはず。
うちの母は末っ子で、祖母曰く
「一番やんちゃで手がかかったけど、今でも一番かわいい」そうで。
そんな娘の寝顔を、最後にのぞきに来たのかも知れません。
当の母はぐーすか眠ってましたけどね(笑)。

私は、実家を離れてから祖母と会う機会も減っていたのですが、ここ数年ちょこちょこ会っており、亡くなる二ヶ月ほど前にも一度会えていたのが救いです。
こんな事ならもっとたくさん会いに行けば良かった。ごめんね。

余談ですが、先日めざましもかけずに眠ってしまったらおでこを『ぺちぺち ぺちぺち』と叩かれて起こされました。
家には私以外誰もいなかったんですけどね。
「誰だかわからないけど、ありがとう」と言って二度寝しましたが(・ω・)
これも祖母だったらいいんですけどね。
ていうか、他の何かだったら怖いっす(笑)。

 

 

成長した姿

 

亡くなった友人が夢に出てきたことがある。
友人は13歳で事故で亡くなった。
私はその子より2歳年上で、元々妹の親友だった。
でも、妹ともども仲良くしていたからすごくショックだった。
私も妹もどんどん成長していくのに、彼女はもう大きくならない。
事故後三年ほどたっても、その事実に打ちひしがれている時に見た夢。

最初のほうがうろ覚えなんだけど、何故か私はタイムマシーンみたいなのを使って、過去を変えてしまう。
(多分彼女が合宿先で亡くなったからだと思う。
あれに行かなければ彼女は死ななかった。)
過去から帰ってくると、
古い小学校の校庭の向こうから歩いてくる人影。
一瞬で彼女だと確信した私は、彼女の元へ駆け寄る。
すごい小柄で華奢だった彼女が私より大きくなっていた。
私が過去を変えちゃったから、彼女は高校生になれたんだ。
そう思ったら過去を変えた申し訳なさと、彼女に会えた嬉しさで私は彼女に抱きつきながら泣いてしまった。
ごめんね、ごめんね、と謝り続ける私に、彼女はいいんだよ、と言ってくれた。
自分の泣き声で目が覚めたんだけど、もう見れないはずの彼女が成長した姿を見れてよかったと思う。

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