『お稲荷様と話した夜』|神社にまつわる不思議な話・怖い話まとめ

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『お稲荷様と話した夜』|神社にまつわる不思議な話・怖い話まとめ 不思議な話
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神社にまつわる不思議な話・洒落にならない怖い話

 

『お稲荷様と話した夜』

 

今でも夢みたいだけど、ほんとの話。

俺が高校3年生の時、既に俺はセンター試験に合格し、あとは卒業までの時間を潰すのみになっていた。
学校は2月から自由登校になっており、ほとんど毎日が休みだった。そこで俺は、気心知れた悪友と一緒に泊りがけのツーリングに出かけた。
俺のバイクはSV400無印、ダチのバイクはインパルスだ。
目的地は熱海だったのだが、寄り道ばっかりしているうちに、大山、日向薬師まで来ていたw
そこで夕暮れがきてしまい、今日はさっさとテント張って寝るかーということになった。しかし周りは畑ばっかり、テントを張れる場所がない。
そこでスペースを探していると、少し奥まったところに、古そうな神社があった。ここなら寝れる!と思った。
けど実は、ダチも俺も神社はあんまり好きじゃなかった。
なにやら俺たちは霊感があるらしく、結構見えてしまったり感じちゃったりすることが多い。恐山のお坊さんのお墨つきだ。
しかし他にスペースがないので、神社の敷地の端のほうにテントを張って、寝ることにした。しばらくダチと猥談をしながら、まったりとした夜を過ごした。
次第に俺もダチも眠くなってきて、いつの間にか寝ていた。

 

こっから先は夢か現実かよくわかりません。どっちでもあんまり変わらないんですけどねw

俺は目を覚ました。いつのまにか本殿の前に立ってた。目の前にはお稲荷様がいた。
お稲荷様が俺に頭を下げて言った。
お稲荷様「こんばんは。」
俺「あっ!どうもこんばんわ。今日はちょっと神社使わせてもらってます。」
お稲荷様「そうか。少し話を聞かせてくれないか?」
っていうことになった。お稲荷様は、俺たちがどんな人間か、どこに行くのか、将来の夢は、とか、バイクのこととかを聞いてきた。
お稲荷様の声はすごく優しいかんじで、俺は夢中になって話した。話してるうちに、いつの間にか朝になってた。

俺は神社の本殿の軒下で寝てた。寒くて死にそうだった。横を見ると、ダチも、すぐ横で寝ていた。
俺はダチを起こし、荷物をまとめ、近くの川で顔を洗い、お稲荷様の話をした。すると、なんとダチも同じようにお稲荷様と話をしていたそうだった。
俺たちは笑いあって、最後に本殿に手を合わせて、ダチと千円ずつ、お賽銭箱に入れた。

 

この後また熱海に向かって出発したが、行く先行く先信号が全部青w
信号5個目くらい「よし、いい調子。」
信号10個目くらい。「すげー!運いいな!」
信号20個目くらい。無線でダチと「すげーなおい!目の前の信号全部青だぜ!」「ほんとだな!」
信号何個目かわからないくらい「・・・・なんかおかしくねえか?」「うん・・・さすがに。スムーズすぎて恐い。」

 

そんなこんなで、熱海まで2~3回しか信号に捉まることがありませんでした。
熱海について温泉に入りながら、お稲荷様がサービスしてくれたのかも、と、ダチと結論に達しました。

今でも、お稲荷様と話した夜のことは忘れません。そのときのダチとは、就職を境にあまり会わなくなってしまいました。
しかし、一年に一度は必ず、二人で神社に行きます。そこでは、やっぱりお稲荷様が笑っているように思えます。

しかも信じられないような話だし・・・。けど実話です。夢か現実かははっきりしていませんけどw

これが俺の忘れえぬ出会いです。

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