時空にまつわる不思議な体験『街中の城』など短編全5話

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時空にまつわる不思議な体験『街中の城』など短編全5話 不思議な話
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壁の傷

 

ある日いつも通りなれた道を通ってると見慣れない喫茶店があったので入ってみる。
そして記念に席の壁に傷をつけて帰った。
次の日行ってみるとその店は無かった。
それから数ヵ月後に例の場所に新しい店が出来た。
行ってみると消えていたあの店だ。
不思議に思って入ってみると同じ場所に前につけた傷が残っていた。

 

 

山奥の神社

 

近く(といっても実家から3kある)山奥の神社で遊んでいた記憶がある。
神社の裏にまわって、竹やぶをかいくぐった先に石で出来た壁?のようなものがあって、その壁を「ゴゴゴ」とズラすと洞穴が出てくる記憶。

どうやったらズレるのか、中には何があったのか記憶があいまいなのだ。
ただ、ゲジゲジ(足が何本もある気持ちが悪い虫)が大量に壁を走っていて、ソレ見て飛び出た記憶があるの。
2,3人と一緒にいってて、そのうちの一人が行方不明?てな変な記憶。

行方不明になった子は特徴があって、右目下のホクロがあった、当時の友達に聞いてみたけど、覚えてる人がいないの、あ~そんな子が一人いたかも?ってのがいたけど・・・

 

で、その神社、今いってみると、裏には確かに竹やぶがあるけどどう探しても石壁は見当たらない。

でも周りの景色、不陰気、記憶と重なりまくる。
竹やぶを抜けると、貯水池があって でーんと広まっている。

もうひとつ言うと、神社を抜ける前に、赤い扉を開いた記憶がかすかにある、2,3人で「うーん」と力いれて・・・

どこにもないのだ、その扉も。

うん、神社の床下は、子供がじゃがんで通れるぐらいに地面と床に隙間があって、砂地になってるので、あり地獄の巣になってる。
そこでよくあり地獄にアリを落として遊んでいたので記憶がはっきりとある。

まあ、神主さん(白い服に帽子?姿で、てに棒もってた)人に怒られた記憶もあるけど・・・

その神社って、無人のはず、今思うと、なぜだろう?

 

その神社の門前には、こまいぬが向かい合ってたっている。

でもねその門通らなくても、別に入れるんだけど、通らずに入るとだめだって、地元の人が口そろえて言うのよね。

確かに、通らずに入ると、なぜか風が吹く、一回必ずと言っていいほど。

今も吹くよ、強さはまちまちだけど・・気のせいだろうけどね。

うん・・・

いや、気のせいだろうけど、くくらず入ると違和感あって・・
先入観があるからなんとも・・・まとわり付く風?の感覚。

すぐにくぐって入り直すの、怖いから。

 

 

街中の城

 

小学2年くらいの頃。
よく乗る電車が高架に差し掛かる時、見下ろす街の中に「城」が見えた。
大阪城みたいな日本の城。
自分にとっては日常の風景だったので特に何とも思わず眺めていた。
ある日話のついでに母親に城の事を話したが、母はそんなもの知らないと言う。
そんな筈はない、いつも自分は見ているのだから・・・と詳しく説明するが、この街に城など無いし、今まで存在した事もないとの事。

そんなばかな。次に乗る時確かめてやる、と決心した数日後。
電車が高架に差し掛かった時、街の中に城は無かった。
それから一度も見ていない。

 

 

消えたおもちゃ

 

小学校低学年の頃、勉強を全然しないでオモチャで遊んでばっかりいたので良く親に取り上げられて隠されてしまっていた。
んで、その隠し場所というのが1階と2階の間にある空間?で、2階の部屋のカーペットの下にその入口は隠されていた。
俺と姉貴はそこで隠されたオモチャを見つけては遊んでいた。
先日、家を建て直すという事で、引越しの手伝いをしていた時、「もう運ぶものはないよね。」と母に言われたとき、ふとあの空間の事を思い出した。
兄貴に「そういやあの部屋(というか空間)にあるもの運んでないよね」と言うと姉貴も「あぁ、なんかお宝が出てくるかもね」と言ったので、二人であの入口を探したがそれはどこにもなかった。
後で母に聞くと怪訝そうな顔をして、「そんな部屋どこにもないわよ」と言い、前の家の見取り図みたいのを見せてくれた。やはりそれは存在していなかった。
オモチャについて問い質すと、すぐに従兄弟にあげてしまったとの事。
でも俺と姉貴の記憶の中では、確かにあの空間は存在していたハズだ…
夢の世界だったのか、異次元だったのか。調べる術はもうない…

 

 

消えたボールと石

 

消防の頃、人気のない公園で一人で壁当て野球をしてて、俺がボールを思いっきり投げたら壁に当たった瞬間に消えた。

山の中のグラウンドで部活をしていたんだが、ボールを拾いに山に入ったら、黒や赤の字のようなものや記号のようなものが書かれた石を見つけた
皆で「何だ?これー?」とか言っていたが気味悪がる奴もいたので山に向かって投げた。
石は山中に消えた。
翌朝、朝練に出るとその石が椅子の上に置いてあった。

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