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心霊ちょっといい話『見えない常連さん』など短編全5話

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心霊ちょっといい話『見えない常連さん』など短編全5話 不思議な話
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命名

 

かなり前だけど、母が私のことを産んですぐに、亡くなったおじいさんのことを夢で見たらしい。

その夢の中では、文盲で字の書けないはずのじい様がスラスラと達筆で私の命名書きをしてくれた。
目が覚め、じい様の使ってた部屋へ行くと死んでからかたずけたはずの、押入れの奥から平仮名を練習した紙がたくさんで出来た。
あれには、泣いたと親戚から未だに言われる。

 

 

あし・・ら・・

 

田舎のバーさんは、家を大事にする人でヌカで廊下を磨いたり出がらしで座敷を掃いたり、偉い人やった。

死ぬ間際、意識がはっきりしない中ウワゴトで「あし・・ら・」と呟いていた。
私たちは勝手に「足の裏」が痛いのかな?と解釈してた。

やがてバーさんは亡くなり田舎の家も壊す事となった。
解体屋さんが来て柱がシロアリにだいぶやられていると、聞いた時バーさんのウワゴトが「柱」と言っていたのかな?と思った。
自分の余命と柱の蝕まれて行くのとがシンクロしてるのが分かったんだろうか

 

 

冷たくしてごめん

 

俺がまだ、中学生のころ、受験勉強をしていたとき、部屋にばーちゃんが入ってきた。
「こんなじかんまで勉強してるんか、もうそろそろ寝なさい。」と、いわれた。

俺は教科書見ながら「わかってるよ、わかったから出て行ってくれよ」と、いった。

翌朝になり母から話を聞くとそのときにはすでにばーちゃんは亡くなってた。
せっかく最後のあいさつにきてくれたのにつめたくしてごめんな・・
ばーちゃんありがとう。

 

 

あの声は・・

 

ある深夜、一人で自転車に乗って実家から家に帰ろうとしていたらしいです。
横断歩道(信号無し)を渡ろうとした瞬間に「危ない!」と女の子の声がしたそうです。
ビックリして止まると目の前を無灯の車が猛スピードで走っていったそうです。
危なかったなと思い、声を掛けてくれた女の子に礼を言おうと探しましたが見当たらなかったそうです。
不思議な気分でしたが結局その日は家に帰り、次の日また実家に行ったそうです。
そこでお母さんにその出来事を話すと、その場所は女の子が無法運転の車に事故に逢わされて亡くなっていたそうです。
そして明るいうちに現場へ行ってみると隅の方に花束とかが置いてあったそうです。
彼は感謝の気持ちでお菓子とジュースを供えて手を合わせたと言っていました。

 

 

見えない常連さん

 

俺が昔まだ神戸で雇われのバーテンダーだった頃の話。

その店は10階建てのビルの地下にあったんだ。
で、地下にはうちの店しかないんだけど、階段の途中にセンサーが付いてて人が階段を通るとカウンターの中のフラッシュが光ってお客さんが来たのがわかる仕組みになってたんだ。

でもたまに、フラッシュが光っても誰も入ってこない、外を見ても誰も居ないって事があって、俺は寂しがりやの幽霊でも来たのかなって半分冗談みたいにウイスキーをワンショットカウンターの隅の席に置いて「ごゆっくり どうぞ~」と言ったんだ。

それからはそれが、おまじないというか、げんかつぎみたいになってそうゆうことがあると、いつもそれをしてたんだ。そのうちお客さんも「おっ今日も来てるねー」みたいな感じになって(そうゆう日に限って店は凄く忙しくなった)姿は見えないけど、その頃は店の常連さんみたいに思ってたんだ。

で、ある冬の朝方またフラッシュが光ったんで、こんな遅くにお客さんかぁと思って外を見ても誰も居ない。なんかそのまま朝の空気が心地よいので階段の上まで昇って一服してたら、突然の大地震。そう阪神大震災です。
うちのビルは地下と一階部分がぺっちゃんこ。あのまま中に居たら確実に死んでました。

あとから考えるといつもただで飲ましてあげている、あの見えない常連さんが助けてくれたのかなぁと思います。

今も違う場所で自分でお店をやってますが、その店のスイングドアが風も無いのにギギィーって揺れたりすると、今でもウイスキーをワンショットカウンターの隅に置いてます。
そして心の中で「いらっしゃい。あの時はありがとうございました。」と思うようにしています。

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