生まれただけでも凄い事
私が高校3年生だった冬の夜。
受験勉強のため2階の自室で夜更かしをしていた。
当時中2の弟は甘ったれグレの真っ最中で、ツレを集め隣室で酒盛り。
うちの両親はかなり放任な方で、私も同じようなグレ過程を経て更生していたので、弟の気が済むまでは好きにさせておこうという感じだった。
姉弟仲も良く、ヤンキー仲間も私になついていたため、勉強する私に配慮して隣室は静かで、地味に飲んでいたらしい。
夜半をすぎた頃、突然隣室でものすごい悲鳴が上がり、続いて私の部屋にガキ共が転がり込んできた。
あうあうとまともに話せないヤツらから何とか事情を聞くと、空気がこもったので換気しようと窓のカーテンを開けたら、ガラス窓に女がべったり張り付いて中を覗いていた、とのこと。
腰の高さから上に突いている窓のカーテンを、座ったまますそを引っ張って開けたので、そこにいた全員が女を見たらしい。
悲鳴を聞いて駆け上がってきた両親と、弟の部屋を見に行ったが異常はない。
それもそのはずで、その窓は1階まですとーんと何もない壁に付いているものだった。
それでもおびえて部屋に戻りたがらない弟と、帰るにも怖くて外に出たくないと言う仲間達を私の部屋で過ごさせることに。
だがしかし。
落ち着きかけたガキ共が、「覗いてた女はねぇちゃんに似ていた」
と口々に言い、私が脅かしたんだろうと責め始めた。
おまえらが逃げてきたとき私はここにいただろ、第一どうやってあの壁を上るんだよ、と私も怒り始めたところで母が、お姉ちゃんに似てるならそれはあんたらの姉妹だ。
実はあんたらの間にひとり女の子を死産している。仲間に入りたくて覗いたんだろう、だったら別に怖がることはない。と告げた。
姉妹がいたなんて全然知らなかった私と弟が驚いて父を見ると父も、死産の話は本当だ、と頷いた。
その日はそれで終わったんだけど、弟はしばらく考え込んでいる日が続き、やがて更生した。
成人してからそのことが話題になったら「生まれただけでもすごいことなんだと思った」そうだ。
今では涙目でおびえるヤンキー小僧5人を時々思い出して笑い話にしているが、妹なら私も見てみたかった。
息子の予言
二人目の子を死産してしまったんですが、その後しばらくしておなかに赤ちゃんを授かったとき、流産しかけて寝込んでいた夜明けのこと。
つわりで眠れずにいたのですが、隣で眠っていた3歳の息子がいきなり
「だいじょうぶだよ。○○ちゃん(死産した子の名前)が守ってあげるよ」
と、目をパッチリ開けて言うのです。やけにつじつまの合う夢を見てるなとびっくりしました。
死んだ子が今度の赤ちゃんを守ってくれる、と理解しました。
すると息子はさらに続けて「(今度も)妹だよ。」という。
てっきり男の子だと自分で思い込んでいたので、まさか~と思いました。
やがて元気な子が生まれました。息子の予言どおり妹でした。
しかも・・・死産した子と同じ誕生日。(予定より早め)
現実主義の私でも、あの子が守ってくれてると信じないわけにはいかなかった。
蝶は魂の使者
一昨年、高校三年の夏。
長いこと寝たきりだった父方の祖父が息を引き取りました。
納骨を済ませて墓石に水をかけていた時、一匹の蝶がどこからともなく舞ってきました。
蝶は父が柄杓を持っている間中、父の脚に止まっていました。次に自分が墓石の前に出ると、父から自分の足に移ってきました。
姉に言わせると「とてもいい感じだった」そうです。
夏休みが開けて、なんとなく図書室で梅図かずおの漫画をめくっていると、蝶が忘れかけていた昔の恋人の墓まで案内してくれた。
と言う話が載っていました。その話の締めで、梅図氏は、蝶が魂の使者として現れる話は珍しくない。と書いていました。
ずっとなついていた蝶
昨年の夏、母と弟と3人で母方の祖父の墓参りに行ったときのことです。
墓石の掃除が終わり、お線香をあげているとき、アゲハ蝶が1匹飛んできて1人1人の周りを一回りしました。
蝶は私たちがお墓を離れるまでずっと周りを飛んでいました。
そして私たちが駐車場に向かい、車に乗り込むと、蝶は山の方へ去っていきました。
母は「きっとおじいちゃんだよ、去年の墓参りのときにも蝶が来たんだよ」と言っていました。
私もそう思いましたが、もしかしたらお線香の香りにひかれてきただけかも、ともちょっと思いました。
だから90さんや386さんの話を読んで、なんだかうれしくなりました。
やっぱりあれはおじいちゃんだったんだなあ。
お別れの肩たたき
実家ではずっと、名無しの雑種のメス猫を飼ってました。
野良猫だったのを拾ったのですが、家族にはなついてました。
自分が毎年1回、帰省したときも顔は覚えていてくれ、いっしょに寝たりしてました。
猫が16歳になったある年末、老猫はひどい風邪をひいて動けなくなってしまいました。
家族は翌日めったにしない温泉旅行を控えています。猫はすっかりこわばり、声も出せなくなっています。
一晩抱いて寝た翌朝、猫はぴんと立ち上がって起き出し、縁側で顔を洗っているではありませんか。
家族もみな安心し、猫を置いて一泊二日の旅行に出かけました。
一夜明けて家族一同が帰ってみると、猫はどこにも見あたらないのです。
家中、近所中探してもいない・・・その日を境に、すっかり姿を消してしまったのです。
猫は自分の死期をさとり、きれいに身を引いたのでしょう。
年明けて、私が実家の自分の部屋でひとり寝ておりますと、夢うつつの自分の肩をぽん、ぽんと叩く感触がしました。
私は気のせいと思い、無視して寝続けますと、またぽん、ぽんと・・・それは人間の指を2本あわせたぐらいの小さい手で、とても優しい叩き方でした。
慌てて飛び起きると、もう朝で、まわりには誰もいませんでした。
「それはあの猫や・・・猫がお別れの挨拶にきたんやのう」といまでもうちの家族は話題にしています。
動物は霊感ある
猫って(いや、動物全般)霊感あると思ってる。
5年前じいちゃんが寝たきりになりそろそろ危ないと思われていた時期、
深夜にお風呂に入っていた私が自分の部屋に入ろうとして後ろからついてきた
我が家の猫:愛ちゃんに「一緒に寝ようよ、おいで」と部屋に呼んだら
私の真向かいにある両親の部屋をじーーーっと眺めてしばらく動かなかった。
次の日の朝母が「昨日おじいちゃんがきてたわ」と言い出し、父も「オレも思った。
じいちゃん来てたね。ちょうど●●(私のこと)がお風呂からあがってきた時だよ」
両親が寝ぼけていたのかもしれないけどやっぱりあの時おじいちゃんはあそこにいたんだ。
そして間もなくじいちゃんは他界。
今年のバレンタインの日、愛ちゃんも他界。
愛ちゃん、見えてたんだよね。霊か解からないけどきっと私達はどこかで繋がってる。
生きてる人も、亡くなった人も、動物も。
若かりし日のばあちゃん
5,6年前の話だけど、ウチの婆ちゃんが亡くなったんだよね。
その婆ちゃんていうのはさ、家から結構遠いとこに住んでたもんだから、なかなか会えなかったんだよ。
ホントに数えるくらいしか会ってないしね。
その婆ちゃんが亡くなって1年後の夏、確か8月ぐらいだったと思うんだけど。
当時、俺は、CDをかけて寝る習慣があったの。その日も例に漏れず、CDをかけて寝てた。
うたた寝って言うか、かすかに意識がある状態ってあるでしょ?その状態の時に、何となく音楽が聞こえて来るんだけどな~んかおかしいの。
それで、聞いてると、しゃがれた女のうめき声みたいなのが聞こえてくる。
ぱっと気がつくと金縛り!!「うわっ!!」
と思った。その後の記憶が無く気がついたら朝だった。
それで次の日もまた金縛りにあった。
それで、3日目だったと思うけど、寝てたらまた金縛り、しかも仰向け。
「うわ~、最悪!」と思ってうっすら目を開けると上に長い黒髪の女らしき人影が!
「あ~!!出た!!」と思った次の瞬間、記憶がない。気づいたら朝だった。
もう、我慢できなくなって親に相談したんだ。
「夜に、黒髪の女が部屋に出てキモい!!あの部屋もう嫌だ~!」
それを聞いた父親が、「どんな人かもっと詳しく教えてみろ。」と言うので、見たまま言った。
それを聞いて親父は「それ、お婆ちゃんだよ。お盆だから会いに来たんだよ」と。
それを聞いて、不思議と怖さが薄れた。婆ちゃんも、もっと俺に会いたかったんだなって。
親父が言うには、婆ちゃんは昔、長くてきれいな黒髪だったそうだ。
俺の見たものを説明すると、まさに若い頃の婆ちゃんだったらしい。
先祖に会う
イイ話ではないかもしれないけどご先祖様に会いました。
当時、私は夜遊びばっかしてて夜中の2~4時の間にいつも帰宅してました。
その時も夜中の3時頃、家に帰ったのですが、家の前に誰か立ってたんです。
その人が親戚のおじさんそっくりだったので、私は“こんな時間におじさん、何やってんだろ~”と思いました
でも、よく見てみると白い着物で頭にはあの三角のやつがついてるし(死に装束ってやつですか?)変だな~と思い始めました。
その後、なぜか私は家の側の駐車場が気になって一瞬目をそらしたんです。
すぐまた家の方に目をむけると、さっきのおじさんはいませんでした。
でも、不思議と怖さはなかったんです。
後日母にそれを話すと、おばあちゃんにもその話をしてみな、と言われたので、話してみると、アルバムを持ってきました。
“あまり数がないけどこういう人じゃなかったか?”と言われその写真を見たら私の見た人そのものでした。私は自分のひいおじいちゃんに会ったのです。
私の夜遊びがひどいので叱りに来たんだ、とみんなに言われました。
自分の先祖に会うなんてそうそうないことだと思うので感激しました。
未練なし
2年前の1月、もうすぐ大学を卒業するという頃に、生まれてからずっと一緒に住んでいた祖母(父方)が、肺炎で他界しました。
祖母は息子ばかりだったので、女孫の私を特にかわいがってくれました。
祖母のお通夜の日だったか、お葬式の日だったか覚えていないのですが私は祖母の夢をみました。
私はその日はコタツで寝てしまい、夢の中でも私はコタツに寝ていました。
すると、近くのドアが半分ほど開き、祖母がそこから少し顔をだしました。
祖母は87歳で死んだのですが、その夢の中の祖母はなんだか若々しく、死んだ時には真っ白だった髪の毛も黒々していました。
そして、輝くような笑顔をして、
「○○ちゃん(私の名前)、あっちはいーいところでねぇ、じゃあね。
ばあちゃん行くからね。」
嬉しそうにそう言って、行ってしまいました。
なんだか、この世になんの未練もなさそうで、本当に光り輝くような、嬉しそうな笑顔でした。
戦争直後、病気で死んだおじいちゃんが待ってたのかもしれない。
祖母が居ないのは寂しいけど、あの笑顔を今でも鮮明に覚えているので、祖母の死を、なんだか安心した気持ちで受け止められている自分がいます。
背後霊
私の友達ほんとに見える子は、背後霊も見えるんだって。みんなに大抵いるらしんだけど、
彼氏の弟のをみたとき、「白と茶色のぶちのかわいいい犬がみまもってるよ」って言ったんだって。みたとうり。
そしたら弟、ポロポロ泣きながら、「○だー」って。
かわいがってた死んだ犬らしい。実際彼女が付き合うスッごく前に死んでるし、知らない話だったんだけど。
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