時空にまつわる不思議な体験『5分後からのメール』など短編全5話

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時空にまつわる不思議な体験『5分後からのメール』など短編全5話 不思議な話
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5分後からのメール

 

いつもの仕事が終わって、僕は地下鉄に乗ったんです。
で、しばらく乗ってると、ケータイがなってるんですよ。
そこで思ったんです、あれ?ここ 地 下 だ よ な?
おかしいなーと思いつつもケータイをみてみるとやっぱり圏外です。
で、受信メール欄をみてみると、どうもおかしいんです。

今の時間は22:50なのにそのメールが来た時間は2 2 : 5 5。
5分後から来たメールなんです。
自分のケータイは自分でズレを調節する機能がついてるんですけど、たしかに5分後なんです。

件名にはなにもかかれてなく、ここら辺で僕は「ヤバイ!」と思い、そのメールを消しました。
その直後ちょうどななめ前の人のメールの着信音らしいのが聞こえてきました。
その人も一瞬「ん?」
という顔をしたと思うと顔を真っ青にしました。

 

 

路地裏の町並み

 

先週の週末の夜の事。
翌日が休みって事もあって家でちょっと晩酌でもしようと駅からの帰り道からすこしそれた所にあるコンビニに寄って酒とツマミを買った。
いつもならそこで元の道へ戻るんだけど、その日は何故だか他にも家に戻れる道があるかもしれないなと、元の道に戻るんじゃなくて、なんとなくの方向感覚で家に向かって違う道を歩こうと思った。
んでコンビニを出ていつもは真っ直ぐ進んで右へ曲がって行く道をコンビニからすぐ右に出て左に出れる道を探そうと左に進んだ。
簡単に図っぽくするとこんな感じ。

駅    →       家

    ↑(いつものルート)
    
    コンビニ →(違うルート)↑      

 

んで右に出て50mくらい歩いたところで左に曲がる角を見つけたんで、そこを曲がったんだけど、その通りだけやけに古めかしい木造の平屋がずっと続いてて、塀も木造で電柱も木だった。
今思うとこの通りだけ木の電柱なんておかしいんだけど、その時は(なんか昭和30~40年の街並みみたいだなあ)なんて呑気に思ってた。
んで進んで行くと、どの家も電気がついてない。
夜だからどこからか明かりが見えてもいいはずなのに明かりなんて道路の電灯だけで、通り全部の家が空き家のようだった。
それくらい人の気配がなかった。
更に歩いたところで、他の家よりも少し庭が広い家があった。
門が広くて、そこから雨戸の閉まった縁側と庭が見える。
その庭には住んでるのかわからないが、家主が盆栽でもやってたんだろう。
大小かなりの数の植木鉢が置いてあって、そこから小さい木が生えていた。
けど段々その家に近づくにつれてそれが木じゃないのがわかった。

 

遠くからだと電灯の光だけでシルエットでぼんやりしかわからなかったが近くで薄明かりの下で見ると全然違う。

たくさんの植木鉢から生えてる手だった。

さすがに本物の人間の手じゃなくてマネキンとかの手なんだろうけど。
とにかくその光景は恐怖を起こさせるのには十分だった。
すぐにその道を引き返してコンビニからいつもの道に戻って家に帰った。
ここで不思議だったのが、コンビニを出たのが夜の8時40分くらい。
これはコンビニでもらったレシートに表記してあったから間違いはないはず。
んで家に戻って時計を見たらもう11時近い。
一本の路地を普通に歩いて戻っただけで2時間も経ってた。
その日は晩酌する気もなく、酒だけ飲んでその酔いで寝るようにした。

次の日、落ち着いた頭でアレは何だったのかと色々考えた末、休日の昼間ならもう一度行っても冷静でいられるだろうと思い、コンビニから昨日と同じ道を歩いたのだが、その路地がない。
何回か往復してみたのだけど、昨日曲がったはずの路地がなかった。
そんなバカなと思って、コンビニで地図を見たけど地図にもそんな路地は表記されてなかった。
昨夜通った路地とあの手の生えた不気味な鉢植えの群れは一体何だったのか未だにわからないままだ

 

 

ひげもじゃ

 

ヒマなので長いけど勝手に書きます。ゆがみって言う感じじゃないかも。

小学校の時、エレベーターに友達といっしょに乗ってると、ヒゲがボウボウのおまわりさんみたいな制服姿のおじさんが乗ってきた。こっちをチラッと見てニヤッと笑って非常ベルをいきなり鳴らすと降りてった。わけわかんないけど、非常ベルの音に住人は騒がず、なかったことの様な感じになってて、そのおじさんは友達との間に「ヒゲもじゃ」として、ずっと覚えてた。

それとは別に、うちの近くに古墳山(小さな山みたいなの)があって、そこは普通入れないんだけど、小学校低学年の時、裏の方に小さな隙間から勝手に忍び込んで、その友達といつも遊んでた。
まあ、それから行かなくなって、中学生かの時に、いまだに仲良しのその友達と昔を思い出そうと、すごい無理してその古墳に侵入。
そして、改めて古墳の中に入っていくと石碑の前に、ヒゲだらけの制服すがたのおじさんが一人で立ってた!友達と私はピンときたんだけど、どうもおまわりさんではないみたいで、何かの役員の制服かな?って感じ。
でも、当時学校周辺ででやたらと露出狂の痴漢がはやってたので、恐くなって、友達とそっこう帰ろうとしたら、ヒゲもじゃが一言、「ここら辺は大丈夫。大丈夫」と意味不明のことを言ってニコって笑った。
いよいよ何か怖くなって速攻帰った。

 

で、その日の夜、友達と電話でずっと話してた。
「ヒゲもじゃは何者か?大丈夫って何?絶対に昔見た人だ。何で古墳に一人でいたの?どうやって入ったのか?そういえば、古墳ってお墓なのかな?」
みたいな事を、近所の友達とお互いの家から古墳を見ながら電話でしゃべってた。
そして、その最中古墳がザヮザヮと揺れ出してるように見えてきて、「ちょっと、なんかザワザワ古墳の方うごいてない?こわい~」としゃべりながら、ホントに自分がバランス崩して倒れるまで気づかなかったんだけど、阪神大震災だった。
うちの周りは家が倒れたりすることもほとんどなく、大丈夫でした。
 
その後、その古墳は何か昔戦争の時の陸軍訓練所みたいなところで、明治天皇も来たとか何とか書いてあるのを知りました。
ヒゲもじゃが着てたのは、軍服(自衛隊の服?)だったと思う。
多分、冷静に考えたら、軍人マニアの人か何かだったんだろうけど、当時、私と友達の間では、あれは昔の軍人さんの霊が、地震をおしえてくれたんだろうという、幼少時のエレベの恐かったヒゲもじゃと、露出狂ぽい印象のヒゲもじゃはどこかに消えて、またその後、ヒゲもじゃには遭っていません。

 

 

彼岸花畑

 

俺はその晩、友達の家から自転車に乗って帰路についていた。
時刻は十時ごろ。田舎なので周りは田んぼと川しかなかった。

満月がめちゃくちゃきれいで、電灯なんかなくても地面をてらしてくれている。
空気はひんやりしていて、乾いている。
風も少し吹いていて、これがまた気持ちいい。

とにかく、いつまでも自転車で走っていたい様な夜だった。

で、俺は少し遠回りして帰ろうと思った。
地元の道はほとんど知ってるし、月が明るいので道もよく見えるから、道に迷う心配は無かった。
さっきも書いたように、月が綺麗だったから、極力月を見ながら走ってた。
そのせいか、いつの間にやらまったくしらない道に出ていて、道路も舗装されていない、むき出しの地面の上をはしっていた。
周りは木々が茂っていて、せっかくの月が見れない。
あれ?こんな道あったけなー? とか考えつつも、少し怖かったので全力で駆け抜けた。
と、急に木が無くなって視界が開けた。

 

そして眼に入ってきたのは、月に白く照らされている地面。
道は一本道ではるか彼方まで続いている。
道のほかには、彼岸花しかなかった。こちらも見渡す限りつづいていて、彼岸花畑の中に一本白い道を引いているような感じ。

いま思うと明らかにおかしいが、
そのときの俺はその光景が綺麗過ぎて感動しかしていなかった。

それからは、ずーっとその一本道を自転車でゆっくりゆっくり走行していた。

どれくらい走ったのか、いつの間にか空は白み始めていて、彼岸花畑もなくなっていて、道も知っている道に出ていた。
俺は夢から覚めたように急いで家に帰ると、母が起きてきた。

 

そして、俺を見た瞬間、
「どこいってたん!?あんた!!ちょっとお父さん!!おきて!!」
と大騒ぎ。近所の人にも電話をかけている。
そんな一晩帰らなかったくらいで・・・とおもったが、
どうもあわて方が変だ。いろんなトコに電話をかけている。

すこし落ち着いて、
「おまえ一週間もどこいっとたんじゃ!」
と親父に怒られた。
会う人みんな一週間も~と言う。
頭の中は???だらけだったが、新聞の日付を見て愕然とした。

なんと、俺が友達の家を出た夜から、確かに一週間たっている!!
なんで?一晩しかたってないはずなのに??

その後、いろんな人にどこに行ってたのかと聞かれたが、おれが聞きたいくらいだ。
あの彼岸花畑はいったいなんだったのか・・・

誰か似たような体験した人教えて。

 

 

時間をすっ飛ばす

 

随分前に他のスレに書いたが、ガキの頃、時間をすっ飛ばしたことがある。
一回目は正月に母親の実家へ帰省した時のこと。
2~4日までの2泊3日間の滞在だったはずなのに、翌日帰ることに…
嫌がって「何で2日間で帰っちゃうの?3日間って言ったでしょ!」と親に聞くと
「だって今日は4日だよ、一昨日に来て昨日は丸一日遊んでたでしょ」と。
その一日分はまるで記憶が無く、でも親が言うには確かに存在したらしい。
家に帰ってからも家族に聞いてみたが、母の言う日にちは間違っていなかった。
この場合には止める、巻き戻すではなく、一日飛ばしてしまった状況。

 

二度目は数年がたち、小学4年位の時。
この日、自分は間違えて、何故か一日先の授業の用意をしてしまった。
当時の忘れ物の罰として、漢字の書き取りがあったのだが、新しい漢字ノートをいきなり罰で使用することになり正直凹んだ。
結局、1限目と2限目は次の日もあったので大丈夫だったが、丸一日分の忘れ物と言う事で30ページの書き取りを1週間で宿題と言われた。
昼休みに友人に「今日って○曜じゃなかったか?」と聞くと「なに言ってんだお前?」
と笑われた。

次の日、今日こそはと思い、鞄の中は同じ内容のまま学校へ。
すると、何故か昨日と同じ内容の授業をやっている。
同じ事をやって、同じ奴が同じ間違いをして、同じ様に注意されてる。
疑問に思ったが、3限目になれば違う授業になるはず…と思っていると、何故か3限目も昨日と同じ授業、昨日と同じ様に忘れ物で叱られ、昨日と同じ様に30ページの書き取りを1週間でと言われた。
けど、新しく買ったばかりの漢字ノートには、昨日やった数ページ分の書き取りがしっかりと残っていた。
休み時間に友人に「同じ事が昨日も無かったか?」と聞いてみたが昨日と同じ様に「なに言ってんだお前?」と笑われ、
子供心に「あぁ、昨日あったことを変えることは出来ないんだな」とか思った。

結局一週間で新しい漢字ノートは埋め尽くされたが、あの日が何だったのかは不明。
誰に言っても信じてもらえないが、あの漢字ノートは現実に残っていたのでデジャヴとかでは無いはず…

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