時空にまつわる不思議な体験『無限回廊』など短編全5話

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時空にまつわる不思議な体験『無限回廊』など短編全5話 不思議な話
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屋根裏部屋での恐怖

 

幼稚園児の時に、悪いことをしてよく屋根裏の物置に閉じこめられた。
窓がないので当然真っ暗な上に異様に寒くて、園児だった俺にはあまりに怖かったんだが、
5回目位にはもう慣れてしまい、入れられても「早く出してくれないかな」としか思わなくなったので、母は別のお仕置き方法を考え始めていたんだそうだ。
なんでもっと早く考えてくれなかったんだ、と今になって思う。

 

ある夏の日、また母に屋根裏に閉じこめられた(理由は忘れたが)。その時は怖いどころか、「暑さが凌げる」とさえ思い、内心喜びながら(もちろん嫌がるふりをして)屋根裏に上がった。

入れられてから30分位してからだったと思う。その時俺は壁に寄りかかって体育座りをしていた。
硬い木の床の上でずっと同じ姿勢だったので、流石にケツが痛い。
座り直そうとして体を起こすと、何かイヤな-部屋の空気が一瞬で腐ってしまったようなー感じがした。
戸惑ってあたりを見回したが、特に周りが変わった気配もない。
というか、屋根裏の中は本当の暗闇なので何か見えるはずもない。
仕方ないのでまた壁に寄りかかろうとしたところで、俺は異変に気付いた。

 

俺はそのまま後ろに倒れてしまった。

さっきまで壁のあったところに別の空間が広がっている。

手を伸ばしても何もなく、床さえもない。
そして、一番不気味だったのは、その空間が明らかに屋根裏の空気を吸い込んでいたことだ。
とにかく怖かった。怖すぎて叫べさえしなかった。叫んだらその穴に吸い込まれそうな気がしたからだ。
俺は母が屋根裏から出してくれるのをただひたすら待った。
そして、しばらくしてからやっと床の扉が開いて、どうにか落ち着いた。

 

その後10年ぐらい経ち、何故かそのことを急に思い出し、自分の家について、周りの人に聞いてみた。
何でも、この家が建つ前に、ウチの敷地で目撃されたのを最後に、
遺留品(靴とか)を残して消えたホームレスが何人かいるらしい。

もしかしたらここには時空のゆがみがあって、その人たちはそこに吸い込まれたのかも知れない。
そして、もしあの時あの穴の中に入って行ってたら俺は………

 

 

俺が二人?

 

近所に公園と道路が一緒になってるみたいな道路があるんだが、昔そこで変な体験をしたことがある。
当時5歳で自転車にもまだ乗れなかった俺は、その道路で自転車に乗る練習をしていたんだ。
障害物も少なくて横にも広くて、また道路の癖に車が殆ど通らないから自転車の練習場にしてうってつけの場所。

そこで昼から夕方まで練習して、夕方にはまだぎこちなかったけど自転車に乗れるようになった。それで嬉しくて、思わず家に帰るのも忘れて自転車で道路の終わりまで走っていったんだ。

もう気持ちがよくて嬉しくて、夢中で走ってたんだけど走ってるうちに
「あれ?」って思い始めたのね。
いつまで経っても道路の端にたどり着けないの。
普段なら自分の足で走って5分くらいでつくのに、その日はどうしてか日が完全に沈んで真っ暗になってもたどり着けない。
道路はまっすぐ続いているから道を間違うことはないはず。
何か無性に怖くなって、Uターンして家に帰った。

半泣きでやっと道路の始まりのところまで戻ると、どういうわけか沈んだはずの日がまた昇っている。
空は赤い空に戻っていて、丁度6時を知らせる放送が鳴った。
でも俺はこの放送を走っている間に聞いたんだよね。
じゃあ走っている間に放送を聞いている俺はどこに行ったんだろう?と考えると何だかぞっとする。
俺が二人いたってことなのかな?未だによくわからない。

 

 

無限回廊

 

ある日友人が狐にばかされたと言ってきた、もちろん俺は信じてなかったワケだが…

友人ケンジのは県外からの帰り道、ある町中でずっとまっすぐ進んでいるのに同じ交差点に戻ってしまうと言うことが起こった、しかも交差点のいろんな方向から出てきてしまうらしい。他に車は無く、人もいない 誰かに付いていく事も出来なかった。

ガソリンも無くなりかけパニックになり友人タカシに電話した(時間が夜中だった為一番起きていそうなタカシに電話した)電話に出たタカシにこの状況を話したがもちろん軽くあしらわれブチっと切られてしまった。
他の誰かに電話しようとしたとき目の前にコンビニが見えた、ケンジはいつのまにか魔の交差点から抜け出ていた。

俺はケンジからその話を聞いても暗かったし、知らない町だから進んで無いように思えただけじゃねーの?としか言わなかった。
それから一月ほど経ったある日俺は仕事が終わったらタカシと遊ぶ約束をしていた、仕事が終わりタカシに電話すると「今パチンコ屋にいるんだけどちょっと待って今向かおうとしてんだけど…もう一回かけ直すわ」と慌てて電話を切られてしまった。

勝ってて辞められなくなってるんだろうなと思い腹を立てていると思ったより早く俺の前に現れた、「勝ったんなら何かおごれよ」と言うとタカシの様子がおかしかった。タカシが興奮して話し始めた、タカシは俺の仕事が終わる時間を見計らってスロットを辞め、車に乗り込み立体駐車場の矢印に従って車を走らせた。
走らせた…走らせた…一向に出口が見あたらない、出口と書かれた矢印があるのに下へ降りる道が無く3階の駐車場を何周もしたそうだ。
下所か屋上へ上がる道も無く、完全に3階の駐車場が孤立した状態だった、人の出入りの激しいパチンコ屋だったのに誰もいないパニックになり逆走までしたが出られず、15周したあたりで俺からの電話。
取りあえず落ち着こうと思いすぐ電話を切りもう一周してダメならもう一回スロットを打とうと決めぐるっと回ると…出れた!!

 

タカシはケンジが言っていたのはコレだったんだよ!!と大興奮。俺は半信半疑。
タカシがケンジを呼び出し、3人で飯を食べているときもその話で2人は騒いでいた。
「今考えて見れば俺のかーちゃんもあったんだよ」とケンジが話し出した。
2月ほど前ケンジのかーちゃんが運転中迷子になった
場所がケンジの会社の近くだったためケンジに電話してきたがケンジは仕事中でそれ所ではなく、取りあえずコンビニで道を聞けと軽くあしらったそうだ。
ケンジが帰宅したときにはかーちゃんは家にいて夕飯の支度をしながら
「進んでも進んでも何でか同じ所に戻っちゃって、他に車や人がいなかったから誰にも道を聞けなくてあせったわ~、いつも通っている道なのに何故かしら?」
何て話していたそうだ。

人ごとに話を聞いていたが ふと次が俺だと言うことに気づいてしまい急に怖くなってしまった。

 

 

スロー

 

8年ほど前、中学校の体育でマラソンやってて、2人ペアにして20組程度のタイム計っていた時。
突然全員の1周(200m)のタイムが20秒近く遅れだした。
俺は計る側だったんだが、ペアの奴の様子みても特にスピード落ちてない。
先頭がサボってると思った体育教師(陸上部顧問)が怒鳴って、先頭グループの陸上部が本気で走り始めて飛びぬけたんだけど、やっぱり妙に遅い。
結局そのまま規定の周走って終わったんだが、その陸上部の奴のタイムがスパートかけた6周目>1週目>ラストの10週目
だったんだよ。
あのまま走り続けたら帰れなくなったりしたんだろうか。

 

 

霊道

 

浮間公園は出ないが、川原はやばい。
年に1度、必ずでっかい霊道がひらくのよ。
友人と2度程それに遭遇して、川原に変な屋敷?旅館?みたいな建物をみたり、三匹の黒くて赤い目をした犬においかけられたり、すごく綺麗な女性の霊をみたりした。
三匹の犬は、1匹が後ろのほうで指揮をとり2匹が確実に行き止まり方向にしか行けないように追い掛けてきたから可成恐かった。

霊道がひらいてるときは、空から川の水面にむけて黒い靄?雲?のようなものがのびているからわかる筈。
漏れはおととしの10月と今年の8月に経験。
ちなみに、市川の荒川河川敷でも同じような体験をしたよ。
その時には友人4人と生首やどっちをむいても正面にくる不思議な光や一旦モメンみたいな白いものを見た。

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