菊の株
仏さんにそなえるのにちょうどいいだろう…と、
親父が山のように菊の株を買い込んできた。
しばらくして母方の祖母が死んだ。
仏壇だけでなく墓に供えるのに、本当に役に立ってしまった。
手縫いの着物を見つけた母が、なんとなく見えるところに取り分けておいた。
しばらくして父方の祖母が死んだ。
手縫いの着物は葬儀で着せた。本当に良く似合っていた。
部屋の片付け
友達が亡くなった時の話だけど。
妙に部屋を綺麗にするんだよね。
あれ?
なんか変だな。。
と思った2週間後に病死しました。
他の友達も言ってました。
急に部屋を綺麗にする奴は気をつけろって。
あー部屋を片付けてたな。借りた本返しにいって。
あとわめいてたな。
ニュースで見たけど
事件に遭って死亡した男性の奥さんがインタビューで言ってたが
「当日の朝、珍しく部屋中を片付けてから出かけた」って。
整理
亡くなる少し前に、何十年と書きためた日記を焼き、嫁入り道具として持ってきた鏡台もたたき壊して同じく焼却。
(→自分でたたき壊せる程元気だった)
昼間に布団を敷き、そこに倒れるようにして亡くなっていたそうです。
クサイ
痴呆で寝たきりの祖母を見舞いに行ったら物凄くクサイ1年くらい頭を洗ってない匂いでも母と妹は何でもないって言うのよ
2日後に容態が急変して眠るようになくなった
その日は祖母の92回目の誕生日だった
誕生日=命日になったのも驚いた
会いに行く
うちのお父さん
突然実家に帰り旧友や昔お世話になった先生等に会いまくっていたらしい
その後多臓器不全で病死
まあ自分の死期に気付いたのかな
病院なんかは本当に嫌いで調子悪くても行かなかった人だったけど
缶のドロップ
自分が幼稚園の頃に死んじゃったお爺ちゃんの話。
滅多やたら物をくれたりする事がなかった人だったのに、母と病院にお見舞いに行った時、缶のドロップと100円玉を自分に持たせてくれた。
爺ちゃんから何かをもらった事の無い自分は、嬉しくて大喜び。
(母は、いつも誰かに何かをあげたりする事の
無かった爺ちゃんに違和感を覚えていたらしい)
それからじきに爺ちゃんは亡くなった。
あの時の事は何十年経った今でも記憶に焼きついている。
缶のドロップを見る度に爺ちゃんの事を思い出す。
いつまでも憶えていて欲しかったのかな…
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