タバコ
父親が末期の肺がんで亡くなる数時間前に、
それまで頑張って禁煙してたタバコを「一本だけくれ。」と、
急に言ったから「?まさかね?」と思い吸わせてあげた。
吸い終わり昼寝したまま亡くなった。とても穏やかな顔だった。
わかってたと思う
雑木林
昔住んでた家の裏に雑木林があって、宅地にするからと伐採が決まった。
ある日やたら鳥(カラスやスズメを始め諸々)が一気に集まり鳴いている。
翌日、伐採だった。
鳥の声しか聞こえなかったけど、その他そこに暮らしていた小動物達も、別れを惜しむような行動取ってたんだろうなぁ。
□ □ □
似たような似てないような話しなんだけど、昔住んでた家を立ち退く際大きな合歓木を伐採することになった。
すると合歓木はちょっと時期外れにも関わらずたくさんの花を一気に咲かせて、しかも今まで見たこともないくらいたくさんの揚羽蝶が群がっていた。
合歓木は伐採されるのがわかっていたんだろうか…。
よくカメレオンが背景の色に体の色を変化させるというけど、実はカメレオン自体なんにも色のことなど考えてないと思う。
カメレオンが知らないうちに体の色が背景の色に変わっているんだと思う。
このように生き物自体が意識しなくても不思議な自然のパワーが働いて、生き物を最適化しようとするのである。
さらに言えば、「動物の体を生殖細胞を使わないで、たんぱく質などの分子から創造しなさい」といわれてつくれる人間は
この世にだれもいない。しかし、単細胞生物がそれを実際にやってのけたのだ。
結論:人は単細胞よりバカだった。
借りたもの
借りたものを返さないだらしない友人が、ある日貸していた本とかゲームとか、金まで(数千円だけど)きっちりと返してきた。
今返さないとまずい気がしてさ・・・・と意味不明なことを言っていたけど、心境が変化した照れ隠しなのかなと歓迎していた。
その友人は翌週、事故で亡くなった。
死後の世界
昔,コンビナートに勤めていてそこで爆発事故に遭って上司が亡くなった。
その日の朝,一緒にコンビニで昼食を買った。その上司は普段は雑誌か新聞しか読んでいるのを見たことが無かったが,その日たまたまコンビニで「死後の世界が分かる本」というのを買っていた。
昼休み昼食を食べながら「死んだらあの世でこうすればいいんかー。」などと言って読んでいた。
昼休みが終わって,1時間もしないうちに爆発事故に巻き込まれて亡くなった。
ドライブ
うちの父みたい。
珍しく自分から母を誘ってドライブに出掛けたんだって。
んで、道中、疎遠になってた友人宅に寄ったり、母方の親戚宅に寄ったりして、その翌日、父は脳溢血で他界。
スレチだったらごめんだけど後日談。
父が亡くなって数年、父の叔母の法事があって、母を連れて出掛けた。
その叔母が住んでる所に父の好物があって、
「明日命日だし、仏壇にでも供えてやるか」とお土産購入。
帰り道、「どこかで晩ご飯食べなきゃね」と、旦那とたまに行く店へ。
店に着いて母が一言。
「そう言えば、お父さんと最後に来た店、ここだわ」
なんだか、父に誘導されてるような気がした。
コメント