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『亡くなったK君が妻に語りに来た』 – 本当にあった不思議な話まとめ

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『亡くなったK君が妻に語りに来た』本当にあった不思議な話まとめ – 実話・体験談まとめ 不思議な話
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亡くなったK君が妻に語りに来た

 

今はサラリーマンしてますが、2年前まで競輪選手として勝負の世界で生きてました。
現役時代の話です。

静岡の伊東競輪の最終日に、私は見事一着を取りました(一般戦という負け戦でしたが)。
それは連携した前走の後輩選手(K.T君)が勝とうと頑張った結果、自分にもチャンスが来たからでした。

そのK選手が一着でゴールするところを、私がゴール直前で後から抜いた形です。
レースが終わり、昼食を食べに食堂へ行くと、ちょうどK君も食べに来ました。
一着を取って上機嫌だった私は「K君一人なら一緒に食べようよ。」と誘い同じテーブルで食事を始めました。

「4コーナーでは勝ったと思ったでしょ」と私が言うと、「はい、いただき!と思いました!」とK君は二着になってしまったにもかかわらず、屈託のない笑顔で言いました。
お互い力を出し切った満足感と、レースの緊張から解放されたことですぐに打ち解けました。
彼とはその開催が初めての出会いでした。
しかしその二ヶ月後、K君は凍った路面で運転していた車がスリップし、亡くなってしまいました。

かなりショックでしたが、彼との思い出は伊東競輪のワンツーだけだった事もあり、薄情なもので年月と共に忘れていきました。

 

何年か経った12月、家で昼ご飯を食べながらテレビのニュースを見てると、北海道の大雪の映像が流れてました。

「そういえばTが事故ったのもこんな日だったんかなぁ。あれ、Tって苗字何だったっけ。」
本当に私は薄情な奴です。久々に甦った記憶でしたが、Kという苗字がどうしても思い出せなかったんです。

その晩、突然妻が言いました。「ねえ、K君って知ってる?。K君が私のとこに来たよ。」あまりの驚きに声が出ませんでした。

「そうだ、Kだった…」昼の記憶も、私の胸の中だけのものでした。
妻は恐ろしい程の霊感の持ち主でした。
妻は更に続けました。

「たぶんこの世の人じゃないよね。彼がね、アンタに伝えて欲しいって言った事をそのまま言うね。」

「思い出してくれてありがとうございます。僕はもっと走りたかったけど出来ませんでした。Mさん(私)には僕の分も走って欲しい。僕はもう生まれ変わっています。またスポーツを仕事に出きるように頑張ります。明日からの仕事、黄色かオレンジ色のユニフォームになったら怪我に気を付けて下さい。」

冷静に話す妻とは逆に私は声を上げて泣いてしまいました。
余りの驚きと嬉しさで泣きながら「たった1回一緒に走っただけなのに」と堪らず言いました。

短い時間でも絆に思っている。
事故の瞬間は、頭の中で火花が散った感じがしただけで苦しまなかった。ということも言ってたそうです。
その翌日から私は、千葉県の松戸競輪の出場でした。
松戸では夕べのことをK君の先輩に言うかかなり迷いました。
「うさん臭い。ふざけるな」って言われるんじゃないかと。

 

迷ったあげく、夕べのことをその先輩に話しました。何も足さず、何も変えず心を込めて。
「仲間が集まってコーヒーを飲む時にでも彼の思い出話をしてあげて下さい」とだけ最後に加えました。
その夕方、私の話を真剣に聞いてくれたK君の先輩が興奮して私の所に来て言いました。
「M(私)!Kの命日、今日だった」
その日の宿舎での夕食は、K君と同じ県の選手のテーブルに空席を設けて、彼が好きだったビールのグラスを置いて彼の話で盛り上がったそうです。

 

「死んでも仲間の心の中で生き続ける」なんて臭いセリフを耳にしますが、嘘じゃないと思いました。
水子の霊とか、人は死者を恐れますが、彼らは自分の大切な人にいつまでも覚えていて欲しいと願っているだけです。
死んでしまって肉体がなくなっただけで、必ず存在してます。お墓に行っても亡くなった人は居ません。
想いを馳(は)せるだけで安らぎ、見守ってくれるのだと妻は言います。
松戸競輪では私は黄色(5番車)とオレンジ色(7番車)のユニフォームを着る事もなく無事に3日間走り終えたのは、K君のお陰だと信じています。
私はそれから引退するまで、K君に恥じないレースを心掛けて必死に走りました。

 

「うそくせぇ。読んで損した。」と思われても仕方ないとわかります。
しかし本当の出来事だから仕方ないんです。
妻にはこういう話を他言をしないよう固く言われます。
しかし大切な人を亡くし、立ち直れずにいる人への勇気や癒しになればと思い、妻を裏切って投稿させていただきました。

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