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『自転車通学になった』|【狂気】人間の本当にあった怖い話

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『自転車通学になった』|【狂気】人間の本当にあった怖い話 人間の怖い話
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自転車通学になった

 

満月の夜といえば思い出すのが俺が中2の時。
当時俺が通っていた中学校は自転車通学が禁止
(健全な精神を育成するためとかいう意味不明な理由)
で学校から2キロくらい離れていた俺の家からも毎日歩いて通ってた。
夏休み2週間前くらいのある日、夜9時くらいまで部活の練習をさせられクタクタになって仲間達と家に帰っていった。
まあこれはいつものことなんだが。
途中まではワイワイと話ながら帰っていくものの、距離が進むにつれ一人が家に着き、もう一人が家に着きと、結局最後に残るのは一番家が遠い俺一人になる。
これもいつものことだ。
俺一人になると、大通りから脇の小道へと入り、家に向かう。
当時俺が住んでいた場所は、都会ではないがド田舎ってほどでもなかったので、大通りはまだ明るく車も多かったが、そこから一本横道に入ると、田んぼと静寂が広がる世界が広がっていた。
空に雲一つない、澄みきった夜空だった。
煌々と照らす満月の光と、吹き抜ける風。
かすかな蛙の声だけの静寂の中に、俺の歩く足音だけが染み入るように響くこの道を歩いて帰る時間が俺の部活終わりの密かな楽しみだった。
しかし、しばらく歩いているうちに、妙な違和感におそわれた。
いつも歩きなれた道だが…何か違う。
何かが違うが、一体それが何なのかが分からない。
しずかな田園風景、吹き抜ける風、明るく照らす満月…何がおかしいのか…
と思った次の瞬間、その違和感の正体がわかった。
後ろから照らす月灯りでできた俺の影のすぐ後ろに、もう一人の影があったのだ。
俺のすがすがしい気持ちも一気に吹っ飛んだ。
なんで俺の他にもう一つ影があるんだ?
いつから?
ちょうど曲がり角にあったカーブミラーでさりげなく後ろを確認してみて俺は戦慄した。
そこにはマスクを付け、帽子をかぶり、手にハンマーらしき物を持った男が俺と全く同じ歩調で歩いていた。
それを見た瞬間俺はもう叫び出したかったが、叫んだら殺されると思った俺はとっさにすぐ横のあかりがついている家に
「ただいまー」
といって入り、出てきた家の人に今あったことを説明した。
その家の人は事情を聞いたら俺を家まで送ってくれた。
その後、親と警察に行って、あの道で起こったことを説明した。
次の日から、俺の中学校は自転車通学が許可された。

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