軍神は、軍事・戦争を司る神で、武神や闘神、戦神ともいいます。
壮烈な戦死を遂げて神格化された軍人のことも軍神と呼ばれることがありますが、ここでは神話に登場する戦いを司る神を紹介します。
日本の戦を司る神 – 軍神
八幡神(やはたのかみ)
全国の武家から武運の神(武神)「弓矢八幡」として崇敬を集めた。
妙見菩薩(みょうけんぼさつ)
北斗七星の内にある破軍星(はぐんせい)にまつわる信仰の影響で、は軍神として崇敬されるようになった。
愛宕権現(あたごごんげん)
愛宕山白雲寺は勝軍地蔵(将軍地蔵)を本尊としたため、戦国時代にかけて愛宕権現は勝軍地蔵が垂迹(菩薩(ぼさつ)が民衆を救うため、仮の姿をとって現れること)した軍神として武士から信仰を集めた。
摩利支天(まりしてん)
摩利支天は陽炎を神格化したもので、陽炎は実体がないので捉えられず、焼けず、濡らせず、傷付かない。隠形の身で、常に日天の前に疾行し、自在の通力を有すとされる。これらの特性から、日本では武士の間に摩利支天信仰があった。
毘沙門天(びしゃもんてん)
四天王の中では最強の武神であり、夜叉と羅刹を従えて仏教世界の北方を守護する。
経津主神(ふつぬしのかみ)
剣の神、軍神の神格を持つ。
韋駄天(いだてん)
仏教において天部に属する神。韋天将軍とも言われる。
鳩摩羅天(くまらてん)
仏教において天部に属する神。韋駄天と同一視される。韋駄天が軍神として甲冑姿で描かれるのに対して、鳩摩羅天は孔雀に乗る少年神として描かれる。
建御雷神(たけみかづち)
軍神、雷神、かつ剣の神とされる。建御名方神と並んで相撲の元祖ともされる神である。また鯰絵では、要石に住まう日本に地震を引き起こす大鯰を御するはずの存在として多くの例で描かれている。
建御名方神(たけみなかたのかみ)
諏訪大社のほか、諏訪大社から勧請された全国の諏訪神社で祀られ、軍神のほか、農耕神・狩猟神・風の神としても信仰された。
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
嵐の神とされ、八岐大蛇退治の英雄。出雲の鳥髪山へ降った建速須佐之男命は、その地を荒らしていた巨大な怪物八俣遠呂智への生贄にされそうになっていた櫛名田比売命と出会う。スサノオは、クシナダヒメの姿形を歯の多い櫛に変えて髪に挿し、ヤマタノオロチを退治する。そしてヤマタノオロチの尾から出てきた草那藝之大刀(くさなぎのたち=草薙剣)を天照御大神に献上し、それが古代天皇の権威たる三種の神器の一つとなる
宇摩志麻遅命(うましまぢのみこと)
始め那賀須泥毘古に従っていたが、神武天皇の東征に際して那賀須泥毘古を殺し天皇に帰服し、以後自らの部族である物部(もののべ)を率いて皇城守護の任に当たった。
日本武尊(やまとたけるのみこと)
熊襲征討・東国征討を行ったとされる日本古代史上の伝説的英雄。
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