中国の邪神・悪神
- 大風(たいふう)
中国神話に登場する邪神(災害神)で怪鳥。巨大な猛禽の姿をしているおり、大きな翼で強風を生じさせては家屋などを破壊し、人々を苦しめていた。 - 四罪(しざい)中国神話に登場する天下に害をなした四柱の悪神。共工(きょうこう)驩兜(かんとう)鯀(こん)三苗(さんびょう)
- 驩兜(かんとう)
古代中国神話に登場する悪神。共工、鯀、三苗とともに並ぶ四罪の一人。 - 共工(きょうこう)
古代中国神話に登場する神。四罪のひとりにあげられている。姿は人面蛇身、洪水を起こす水神とされている。 - 三苗(さんびょう)
中国神話に登場する悪神。共工、驩兜、鯀とともに並ぶ四罪の一人。 - 四凶(しきょう)
古代中国の舜帝に、中原の四方に流された四柱の悪神。
【大きな犬の姿をした「渾敦」(こんとん)】
【羊身人面で目がわきの下にある「饕餮」(とうてつ)】
【翼の生えた虎「窮奇」(きゅうき)】
【人面虎足で猪の牙を持つ「檮杌」(とうごつ)】 - 瘧鬼(ぎゃくき)
中国に伝わる疫鬼あるいは妖怪。瘧(ぎゃく=熱病)を引き起こすなどして人間を苦しめる。 - 蚩尤(しゆう)
獣身で銅の頭に鉄の額を持つ。また四目六臂で人の身体に牛の頭と鳥の蹄を持ち、頭に角があるなどといわれる。性格は邪であり、凶暴・貪欲。 - 疫鬼
中国に伝わる鬼神あるいは妖怪。疫病を引き起こすなどして人間を苦しめる。行疫神(ぎょうえきしん)などとも書かれる。 - 瘟鬼
中国に伝わる鬼神あるいは妖怪。疫病、疱瘡を引き起こすなどして人間を苦しめるとされる。瘟部神(おんぶしん)、瘟司(おんし)、瘟疫神(おんえきしん)とも言う。疫病や伝染病をひとびとにもたらして苦しめるという存在。
世界の邪神・悪神
- アンラ・マンユ
ゾロアスター教に登場する悪神。実体はないが、この世に現れるとき、ヘビやトカゲといった爬虫類の姿で出現するとされる。 - アストー・ウィーザートゥ
ゾロアスター教に伝わる死の悪魔。死を司る神。人が事故死したりするのは、この悪魔が原因だとされる。全ての人間の首には生まれる以前からアストー・ウィーザートゥがかけた縄が結ばれており、善人が死ぬと縄は外れるが、悪人が死ぬと地獄に引きずり込むという。 - ダエーワ
イランやゾロアスター教の神話に登場する悪神。アンラ・マンユに仕えている悪魔達の総称で、地獄で亡者達を苦しめる仕事をする。 - アパオシャ
ゾロアスター教に伝わる旱魃(かんばつ)の悪神。体に毛のない、真っ黒な馬のような姿をしている。自在に天を駆け巡り、地上に旱魃をもたらす。
【旱魃(かんばつ)】雨が降らないなどの原因である地域に起こる長期間の水不足の状態。 - アペプ
エジプト神話における悪の化身。闇と混沌を象徴し、その姿は、主に大蛇として描かれる。太陽の運行を邪魔するとされる。 - ヴリトラ
ヒンドゥー教で伝えられる巨大な蛇の怪物。その名は「障害」「囲うもの]」を意味し、水を閉じ込めて旱魃を起こすとされている。 - シュールパナカー
インド神話に登場する羅刹女(ラークシャーシー)。変幻自在とされるが姿は醜く、性格も邪悪。 - チェルノボグ
スラヴ神話の死神であり、その名は「黒い神」を意味する。夜や闇、破壊と死、冥府の神・悪神とされる。神話では、白や光を司る善神ベロボーグと対をなすものとして語られる。 - デモゴルゴン
キリスト教の学者により、異教の神あるいは悪魔の名前として創造されたもの。冥界と関わりのある強力な原始の存在とされ、その名前さえもタブーとされた。 - テューポーン
ギリシア神話に登場する、神とも怪物ともいわれる巨人。ギリシア神話における最大最強の怪物で、神々の王ゼウスに比肩するほどの実力をもち、そのゼウスを破った唯一の存在でもある。腿から上は人間と同じであるが、腿から下は巨大な毒蛇がとぐろを巻いた形をしているという。底知れぬ力を持ち、火のように輝く目を持ち、炎を吐いた。 - マーラ
釈迦が悟りを開く禅定に入った時に、瞑想を妨げるために現れたとされる悪魔、魔神。煩悩の化身であるマーラにとって、釈迦が悟りを開く事は自身の破滅につながる。 - マヒシャ
インド神話で神々を苦しめたアスラ(阿修羅)の首領。「女性以外には殺されない」力を授かり、神々の地位を奪い、人々を迫害し、自分を崇拝するように強制した。
コメント