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『死んだ兵隊』『命拾い』戦争にまつわる不思議な話・怖い話【5】短編 – 全5話

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『死んだ兵隊』『命拾い』戦争にまつわる不思議な話・怪談話【5】短編 - 全5話 不思議な話
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戦争にまつわる不思議な話・怖い話【5】

 

家族を守った

俺の母親の実家には、今でも古い写真と小さな机が大切に飾られている。
写真には着物姿の女の人と学生服姿の男の人。机の中央にはインクの大きな染みがあった。
子供の頃、写真の人は祖母のお母さんとお兄さんとしか聞いていなかったが。
戦争中、祖母は名古屋にいた。
祖母のお父さんは海軍で早くに戦死。お兄さんは海軍の軍艦で戦地へ。
祖母の弟は工員として神戸にいたため
祖母とお母さんの2人で名古屋にいたらしい。
空襲で家を失い、もともと病弱な祖母のお母さんは
戦時中十分な医療が受けられず病院で息を引き取った。
お母さんが息を引き取る時、祖母に
「お父さんとお兄ちゃんと3人で○○(祖母)を守るからね、
○○(祖母の弟)を頼むね。」と言って息を引き取った。
祖母のお兄さんはまだ死んでないのに…と祖母は思ったらしい。
祖母のお母さんが息を引き取る時、病室でドカーン!て凄い音がして
一瞬お母さんの体が浮き上がって、直後
お母さんは亡くなったらしい。周りの人は全く反応しなかったようだが、
祖母は「あれは魂が抜ける音かもしれない、
お母さんは逝くのが無念で生きようとしがみついていたから。」と言っていた。

お母さんが亡くなって、祖母は親戚の家へ疎開した。
疎開先は静岡県のお寺。
空襲で何もかも無くしたが、祖母は家の残骸の中から
お母さんが使っていた小さな机を見つけ、お母さんの形見として
机を持っていった。疎開先のお寺では自給自足のために
毎日畑作業をしていて、夏の本当に暑い日、祖母がふと気付くと
畑の隅の大きな木の横でお兄さんが笑ったような気がした…そうだ。
畑仕事が終わってお寺に戻ると形見の机の上に置いてあった
インク壺が真ん中から綺麗にぱっくり割れていた。
そこではっきり祖母はお兄さんの戦死を悟ったそうだ。
その日の夜、祖母は「○○、○○(祖母)」と呼ぶ声で起きたら
お兄さんが満面の笑みで立っていたそう。
「お兄ちゃん、ありがとう、○○(祖母の弟)と生きるね」
と言ったら満面の笑みで消えていったそうだ。
その頃、神戸でも空襲があり、祖母の弟は行方がわからなかったそうだ。

戦争が終わり、相変わらず祖母の弟は行方がわからなかった。
戦後間もなく祖母は現在の祖父と結婚。
戦後2年位してからだと聞いたが、祖母が不思議な夢を見たそうだ。
疎開していたお寺のそばにトロッコの線路があったのだが、
その線路の脇で祖母のお父さん、お母さん、お兄さんが雨の中、笑顔で立っている夢。
お寺を出て嫁いでいた祖母は、夢の後気になって線路に毎日行ったそう。
雨が降った日、線路に行くと…神戸で行方がわからなかった弟が立っていたそうだ。
最初は2人ともびっくりしたらしい。
祖母の弟も同じ夢を見ていたそうで、更に前日にお兄さんの夢を見ていたそうだ。
戦時中、空襲にあった祖母の弟は工場で逃げ送れ工場に爆弾が落ちたが、
幸い丈夫な機械の脇にいたため、無傷。同じ作業場の人は全員即死だったらしい。

再開に2人でいつまでも泣いていたそうだった。
戦後すぐ祖母の弟は生き延びたものの、騙されてタコ部屋で働かされていたのだが
辛くも逃げ出して家のある名古屋へ戻ったが、空襲で家はなく途方に暮れたそうだ。
幸い近所の人が生き残っていて、姉が疎開先へ行ったことを聞き、静岡へ向かうのだが、
信じられないのは神戸から線路伝いに物乞いをしながら歩いてきたようだ。
2人とも健在だけど、2人ともいまだに言う
「お兄ちゃんのおかげ」と。

その後、俺の母が生まれ、俺が母のお腹の中に居る頃。
妊娠した母が医者に「母体が危険だから子供はあきらめなさい」と言われた。
胎児(俺)の状態も悪かったようで、初孫を楽しみにしていた皆はとても悲しんだそうだった。
特に祖母は悲しんで、毎日お兄さんの遺髪と写真に祈り続けた。
ここからは母の話だけど、俺が生まれる前前日、入院している病院の病室で
深夜(ざわざわする)人の声を聞いて起きたら、扉の前で父ではない、やせた男の人
が立っていて、にこやかに笑っていたそうだった。そのままスッと消えたそうだが。
想像以上の難産で、ほとんど仮死状態で生まれた俺は、今元気で生きている。
その後、祖母のお兄さんが夢に出ることはなくなったそうだ。
俺は今でも祖母に言われる「あんたはお兄ちゃんの生まれ変わりかもしれないよ」と。
南方の海で戦死した祖母の兄、子供を案じ無念のまま逝ってしまった
祖母の父母、夢に出てまで家族を守ったと俺は思う。
そのお陰で今の俺があるのだから感謝せずにはいられない。

命拾い

海軍航空隊の少尉の話しだか、米艦隊の偵察に出掛けたんだと。偵察機は敵艦に発見されると撃墜される確率が非常に高いらしい。
と敵船団を発見したが、自分も見つかって集中砲火を浴びたらしい。これは駄目かなっと思った時、友軍機が一機傍らから
敵艦に機銃掃射をしながら突っ込んでいったらしい。偵察機は速度を優先で弾薬を積んでないので、燃料ぎりぎり
まで、追跡を避けるのにコースを変えながら帰艦したらしい。駆逐艦は狭いので別に偵察機が一機あっただけだが命令がなく誰かが発艦したらしく
騒ぎになっていたそうな。後に乗員点呼を行っても誰も欠員がいないんだと、で誰が機に乗ったのかは結局わからずじまい。
少尉はそのおかげで命拾いしたそうだ。後々までみな不思議がっていたそうだ。結局もう一機は帰ってこんかったとな。

 

潜水艦の艦長

お盆に昼寝していてパッと目が覚めたら、体の上に人が浮かんでいた
まるで兵隊さんのような服を来て‥
色々と着ていた服を調べても陸軍が海軍か分からない
ある日、ローレライを見ていたら役所広司が着ていた服そっくり
母にそのこと話したら、母方の祖父の兄が兵学校出身の中佐で潜水艦の艦長だった
今年の正月に靖国神社の就遊館に行ったら写真が飾られていました
世の中不思議なこともあるのですね

 

間違い

ばあちゃんがしてくれたうちの近所の話。若い夫婦がいたんだが、
夫が戦地(確か南方)に赴いて、しばらくしたら戦死したって知らせが届いた。
妻はもちろん悲嘆にくれたが、農家だし男手が必要になってやむなく再婚した。
やがて戦争が終わって一段落した頃に、死んだはずの(元)夫が帰ってきた。
戦死というのは間違いだった。もちろん双方は気まずくなり、しばらくしたら
夫は行方をくらました。
やっと戦争が終わって帰ってきたら自分の居場所がないなんて別の意味で怖いわな。

 

死んだ兵隊

ニューギニアのあたりのある戦場でのこと。
大規模な戦闘をした部隊があって、その後、その部隊の前線基地に、
夜な夜な、死んだ兵隊たちが現われるようになったそうです。
彼らはいずれも、足がちゃんとあり、懐かしそうに
「よお!」とか言いながら、現われるのだそうです。
いずれも確かに戦死した連中ばかり。
神主の息子の兵士がまじないをやったり、お経をよめる兵士がお経を詠んだりしても、まったく効き目無し。
そのうち、ズカズカ上がり込んできて、貴重な飯をバクバク食う始末。
しかも、いきなり手がスルスルっと伸びて、木の実を取ったりして、明らかに化け物化している様子。
怖いやら迷惑やらで困っていたのですが、なんとも手の施しようが無い。
見るに見かねた中尉だか大尉だかの隊長さんが、幽霊たちが集まっているところへ、
ツカツカと歩いていって、いきなり大声で、
「全員、整列!」
と言うと、素直に整列したそう。そして、
「貴様らは、全員戦死した兵隊である。よってこの世にいてはならん。
全員あの世へ行って成仏するように。これは命令である!」
隊長が涙を流しながら言うと、幽霊たちは、しばらく呆然とした顔で佇んでいたが、
そのうち全員が泣き始め、やがてボロボロと土人形のように崩れていったそう。
あとにはその土だけが残り、彼らは二度と現われることはなかった。
兵隊たちはその土の大部分は現地に埋め、残りを少しづつ日本に持って帰って、供養したそうです。

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