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心霊ちょっといい話『夢での祝福』など短編全5話

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心霊ちょっといい話『夢での祝福』など短編全5話 不思議な話
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約束

 

私の彼は病気で2年前に他界してしまいました。
彼は30代の頃に奥さんと死別してしまった人で亡くなった奥さんをとても愛していた人でした。
「夢でも幽霊でもいいから出てきて欲しいのに、出てきてくれなかったなあ・・」
と言っていたのをよく覚えています。
その彼が、生前元気な頃に私に
「俺が死んだら必ずOOのところに出てきてあげるからね。俺、そういう能力あるんだからね」と笑いながら言っていました。
私は、彼の奥さんへの想いを知っていたから、笑って頷いていました。

で、彼が亡くなって数ヶ月したある深夜、私が寝ていると私の耳元で誰かが私の名前を呼ぶのです。はっきり聞こえました。
目を開けて部屋の中を見まわすと誰も居ない・・・
でも、呼んだ声ははっきりと覚えていたので、ぼうっと考えていると愕然としました。

私を呼んだその名前の呼び方は、他の誰も呼ばない、亡くなった彼が私を呼ぶときの呼び方だったのです。
姿は見えなかったけど、確実に彼だと確信しました。
「本当に約束、守ってくれたんだなあ・・・」
人の思いって、本当に残るのかもしれません。

亡くなった当初、お墓参りに行くたびに帰る時聞こえてきた「OO、ありがとう」の声も深夜の訪問も、今はありません。
私に新しい彼ができたからかな・・・と思っていますけど。
そういえば、もうすぐお彼岸だ。久しぶりにお墓参りに行ってこようっと。

 

 

ボケたおじいちゃん

 

ある日、おじいちゃんに痴呆の症状が現れた。
数十年も連れ添った、おばあちゃんが亡くなった直後だった。

今まで、典型的な明治男である厳格なおじいちゃんのムスッとした顔しか見たことが無い私にとって、満面の笑みで饅頭をほおばるおじいちゃんは、まるで別人のようでした。

「困ったもんね・・・まるで子供だわ。」
母が、苦笑して涙をこぼしながら、おじいちゃんを見守っています。

ある日、おじいちゃんが縁側で、誰かと話している声がしました。
また、痴呆のせいで独り言を言ってるのだろうと思い、聞き耳を立てると

「ふう・・・こうやってボケた真似をしている時しか、
お前は俺を怒りに来てくれないんだもんなぁ・・・まったく・・・」

私は、おじいちゃんの愛の深さに涙が止まりませんでした。

 

 

夢での祝福

 

私の姉(友子)が結婚したときの話です。

引越しが終わって何日かしたときの夜、姉は寝て夢をみていました。
姉は見たこともない山を一人でのぼっていました。真中ぐらいまでいったとき、
姉の前に3年前に他界した祖母がたっていました。

祖母は「友ちゃん、おめでとう」といいました。

姉はそのとき、「あっ、結婚のことか」と思い、「ありがと~おばあちゃぁん!」
と言って抱きついて泣いたそうです。祖母は姉を励ましてあげたりして、姉は山をまた登り始め、そこで目が覚めました。
起きたら泣いていたそうです。

私と母で姉の家に遊びに言ったときに聞いた話です。母は「いい夢見たね。きっとおばあちゃんが心配して出てきてくれただよ」と言っていました。
いい話だなぁと思いながら私は聞いていましたが、私は祖母に懐けなかったので、私のときはそういうことはないだろう、とちょっぴり寂しい感じもしました。

 

 

死に目

 

姉の夢に出てきた祖母か亡くなったときの話です。
長いこと祖母は入院していました。いつ亡くなってもおかしくない状態で数ヶ月入院していました。
容態が急変したという電話が祖母と同居していた父の兄へ電話があり、家はちょっと遅れて病院に行くことになりました。
病院に着くと、祖母はもう亡くなっていました。先に着いた伯父が言うには、実は伯父が到着したときにはもう亡くなっていて、医師の「死に目に合わせてあげよう」という気遣いで機械で無理やり心臓を動かしていたのではないか、ということでした。

お通夜のときに祖母の妹の家族が話しているのが耳に入りました。
「おはあさん(祖母の妹)、昨日寝とったら外に白い着物きた老婆見たらしいよ。
怖かったから布団頭からかぶって寝たらしいよ。で朝になったら亡くなったって報せがきて・・・おばあさん号泣したわ。きっと最期の挨拶に来たんだね」
という話をしていました。  ちょっといい話かは分からないけど。

おまけ
伯母(亡くなった祖母の娘)が遺品を整理していたとき、部屋にあった箱を開けたら、「お世話になりました。」と書かれた紙が出てきたそうです。  入院してから帰ることは出来なかったのに、自分が帰れないということが分かったのでしょうか?

 

 

女の勘

 

今となっては半分「笑い話」半分「恐い話」として彼女と話題になるのが・・・・
五年前ぼくらは同棲中でしたが、ふとした事が原因で大喧嘩をして僕は発作的にアパートを飛び出しそのまま友人宅を泊まり歩いていました。
二週間もあっちこっち泊っていいかげん帰りたかったが意地もあり、こちらからは一切彼女に連絡しませんでした。

携帯も電源切りっぱなしで、空しい気持ちをパチンコでまぎらわしていましたが、ある日池袋でパチンコの帰りなんとなく喫茶店に吸い寄せられるように入りテーブルゲームをしていると店員が
「ぐるぐる様・・・ぐるぐる〇〇様(自分のフルネーム)、お電話が入っておりますのレジ横までおいで下さい」
とアナウンスされ、誰もココにいるのを知っているわけないといぶかりながら公衆電話に出るとなんと「もしもし」と言ったとたん彼女が「アンタ!今どこにいるのヨ!・・・心配してたんだからバカ」と言われしばらく絶句・・・その後は泣きじゃくるばかりで会話不能。
本来ならば「どこにいるかも分からんのにナンデココに電話したんだ?どうやってこのサ店の電話番号知ったんだYo」とツツコミたいところだが、雰囲気的に言える感じでもなく取り合えずアパートに帰る事となりました。
ニ週間ぶりにアパートに帰り彼女に「なんでオレのいるところ分かったんだYo」と聞いた所
「無性に声が聞きたくなって無意識にダイヤルしたら、ハイ〇〇です(サ店の名前)と出たので、ソコがどこかも分らないまま、ぐるぐるOOさんはいますか?」
と聞いてしばらくたったらオレが電話に出たので彼女もビックリしたとのこと・・・
これは実話です。
今では結婚もして子供も2人います。
しかし女の勘、テレパシー能力というかある竟味コワイですよね。
絶対浮気はできそうもない・・・

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