心霊ちょっといい話『私の周りの3人の霊』など短編全10話

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心霊ちょっといい話『私の周りの3人の霊』など短編全10話 不思議な話
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恩返し

 

この話は、耕平から聞いた不思議で悲しい体験談です・・・
俺は(ここからの俺とは、耕平の事です)
これでも昔は、恐い物知らずで心スポとか行きまくってたんや。
心スポとかで、時々見え隠れする人影とかを見て、よく喜んでたもんや・・・。
ある日の事やねんけど、いつものように、ドライブがちら霊スポまわってみる事にしたんや、連れと2人で。
当然その日も、いつものように稲川淳二の恐い話しのCDを、ボリューム大にして走っててん。
ほんで、一部の間では走り屋墓場って呼ばれてた峠へと入って行ったんや。
その峠は、100km以上で攻めていると、そこで命を落とした走り屋達が後ろから、物凄いスピードで追いかけてくるって噂されてた所やねん。
霊とバトルしに行くって、走り屋墓場に行ったっきり帰って来んかった奴も、結構いるとか・・居ないとか・・・。
俺はその峠の中でも、一番危険やって言われてた、ギャラリー大量即死現場に行ってみたんや。
そこは、大勢のギャラリーが、無茶な突っ込みでコーナーをクリア出来ずに
突っ込んで来たR-34にひき殺された現場でな・・

俺はその、自分が死んでる事に気づいてないギャラリーの霊が出るって噂のその場所へ何回も行ってるけど、
霊の姿なんか噂されてる割には、ほとんど見た事はなかってん。
とりあえず現場に着いた俺達は、2人で煙草吸っとってんけど、何分か経ってから、連れが「おい、車に誰か乗ってるぞ!」って言いだしたんや。
俺は、すぐ車へと視線を移したけど、何も見えんかってん。
「誰も乗ってないやんけ」俺は連れに言うたんや。
そしたら連れは「お前ほんまに見えへんのか?
まさか、あいつらが噂のギャラリーの霊か?
リヤシートに2人座ってるぞ!」連れは声を震わせながらそう言うんや。
霊感のない本人が1番霊を見てびっくりしてたみたいやけどな。
結局、俺には全然見えへんからムカついてきて、車に乗り込んで誰も居ないリヤシートに向かって、「俺に姿見せへんのやったら、降りろ!」って叫んだってん。
その後、連れが乗ってきて、「後ろの2人消えたで」って言うてきてん。
そんなに俺には姿見せたないんかって思ったら、
めちゃx2ムカついてな、フル・スロットルの全開加速で、その場を後にしたんや。
イライラしながら峠ぶっとばしてたら、連れがいきなり
「おい、97km出とるぞ、スピード落とせ!」って言うてきたんや。
それと同時に、後ろから(ピシューン)ロータリーサウンドが聞こえてきたんや。
(ピシューン・・・ピシューン)間違いなく1台のセブンが後ろから、どんどん追いあげて来てる・・・

「おい、まさか・・・」って、連れは相当びびってたみたいやったけど、俺は前にもその峠で、100km以上で 走った事あってん。
でも、走り屋の霊なんか追いかけては来うへんかったんや。
そやから俺は連れに「心配するな、どうせ物好きな走り屋やろう」って、言うたんや。そしたら連れは「・・・あれがか?・・・7ちゃうぞ!!」
俺は「えっ!?」って思って、バックミラーのぞいたんや。
そこに映ってたんは・・・ MR2?インプレッサー?イチサン?
180?・・・ 俺には何の車か、全くわからんかった・・・。
まるで、いろんな車が合体したような、異様な形の車・・・。
その訳のわからん車はライトもつけずに音もなく、いつの間にか俺のすぐ後ろを 付けて来てたんや。
「まさか・・・まさか!・・・まさか!!!」俺は、物凄く焦った。
「ブレーキィ!!!」突然連れが横で叫んで、とっさにブレーキ踏んだんや。でも、車は突然、加速し始めたんや。
「何してんねん!?こんな時に加速するバカが居るか!」
連れが横でギャーギャー喚くなか、俺は自分の足元を確かめた。
その時、俺は間違いなくブレーキを踏んでたんや・・・。
でも・・・(ヴォーン!!)車はどんどん加速して行く・・・
俺の意志とは裏腹に・・・。もうすぐS字の2連続ヘアピン・・・
速度は110km・・・俺達は数分後・・・確実に死ぬ!!・・・・・

「あかんのか・・・このまま殺られるんか・・・俺達は・・・」
連れが力のない声でボソっと言うたんが聞こえてきた。
ヘアピンは、もうすぐそこまで迫って来てた。
俺は最後に
「悪かったな、こんな事になってしまって・・・」って連れに言うたんや。
そしたら連れは人生最後の瞬間を前に、凄く穏やかな声で、「またな・・・耕平・・・」連れがそう言ったと、ほぼ同時に『にゃあ~あ!!』どこからともなく、猫のなき声が聞こえてきたんや!
「ミィ!?」俺にはそのなき声が、当時可愛がってた猫のミィの様に思えて仕方なかったんや。
その時、ずっと踏んでたブレーキが効き始めたんや!
「よっしゃ!ブレーキ効くぞ!」
速度は115km・・・100km・・・90km序所に落ち始めたんやけど、俺の車はとうとう2連ヘアピンに突っ込んだんや!
(キキキィ~!!!ガァ~ン!!ガン!ガァ~ン!)・・・
どうなったのかは わからんけど、いつの間にか、俺の車は止まってた。
「助かった?・・・ようやな・・・」
俺達は少しの間、何もする気にはなれず、その場で10分程ボー然としてたんや。
その間に俺は連れに訪ねたんや。猫の声聞こえたかって。
そしたら連れは
「あれ、お前んとこのミィちゃうの?後ろの化け物車に突っ込んで行くのが見えたけど」
「マジで!?」
俺の車は何とか動いたから、まさかと思いながらも家帰ってん。
そしたら、玄関の前にボロボロになって虫の息のミィが横たわってたんや!

この時、俺はようやく気づいた事が、あったんや。
今まででも、スポット巡りした時に猫のなき声がどこからともなく聞こえた事が、何回かあったんや。
大抵そうゆう時は、家に帰ったらミィが力尽きたように、ぐったりとしてるんや。
普段は、俺が帰ってきたら玄関に座ってて、ちゃんと出迎えてくれるんやで。
でも、俺がスポット巡りした時は・・・いつもミィが・・・・・その日俺は今までになく、
ボロボロのミィを布団に入れて、一緒に寝たんや。
「ごめんな・・・ごめんな・・・お前はいつも俺を守ってくれてたんやな・・・ごめんな・・・もう、二度とスポット巡りなんかせえへんから、いつもみたいに元気になってくれよ・・・」
俺は 遅くまでミィをなでて元気になるように、心の底から祈ったよ・・・一人暮しの俺には、唯一の家族やからな・・・。
でも、いつの間にか俺も寝てしもうたみたいで・・・その日 俺は夢を見たんや。
ミィが最後の別れを言う夢やった・・・。
ミィは、俺にこう言うた・・・
『今まで、大事にしてくれてありがとう・・・とっても幸せでした。貴方の為に私が出来る事は、命にかえて貴方を守る事ぐらい・・・でも・・・私はもう、駄目みたいです・・・。でも、悲しまないで下さいね・・・。貴方に拾われて・・・本当によかった・・・さようなら・・・とても・・とても幸せでした・・・と・て・・も・・・』
気がつくと朝で、俺の横に・・・ミィの姿はなかったんや・・・

「夢や!そんなん信じられるか!散歩に行ってるだけやろ?ミィ・・・うっっっ・・・うわぁ~!!!!!!ミィ~!!!!」
自分のバカな行為でミィを死なせてしまった俺は、1日中 発狂状態で泣きまくった・・・・

それ以来、俺はスポット巡りとかは、一切やらんと決めたんや。
ミィに心配かけたくないからな!
実は、今でも時々仕事から帰って玄関のドア開けたら、一瞬ミィが座って出迎えてくれてる姿がみえるんや・・・。
幻覚でもめちゃx2嬉しい瞬間やねん。
これ、ミィの写真。俺の命より大切なお守り・・・。俺達は耕平の差し出した写真を見ました。
不覚にも・・・俺はこの時泣いてしまった・・・

 

 

旧帝国海軍の英霊

 

マラッカ海峡ってご存知でしょうか?
世界銃にいくつかある国際海峡の一つです。場所はご自分で地図で調べてください。
だいたい、シンガポールからオーストラリアのポートダーウィンに向かって視線を走らせれば、確実に見つけられると思います。

ここ、国際海峡なため各国の船の通過が自由です。しかも回りの国は政情不安。
ですから、今の時代なのにやたらと海賊船が出没する事で有名です。

その、いまどき珍しい日本船籍の貨物船も運悪く海賊に目を付けられてしまったのです。
気がついたときにはそうとう近づかれてしまっており、もう引き離せません。
無線室が運良く近くを航海中の何処かの国の軍艦と交信でき、助けを呼ぶ事だけは出来たのですがもはやどうやっても間に合わない、そんな状況でした。
取り敢えず、日本人船員達と外国人船員達があまり効果は無いとはいえ、何もしないよりはマシと船の後部甲板から高圧の放水を行い、海賊船を引き離そうとしますが、そこは向こうも慣れた者、やっぱり上手く行きません。
遂に乗り移られるか、と思ったその時、突然海上に威嚇射撃の砲声が響き渡りました。
同時に、海賊船の後方から物凄いスピードで何処かの軍艦が走ってきます。
当然の事ながら海賊線はその場で遁走、貨物船は無事に済みました。

件の黒い船は、見事な操船で貨物船の横から等距離にならぶと、(偉く古臭いデザインの軍艦だったそうです)
サーチライトを使った和文モールスで「無事か?」と聞いてきました。
無論、助けてもらったおかげで被害は一切有りません。
「無事だ」と返信すると、艦橋の上にいた人間が敬礼してきました。
貨物船の艦長、取り敢えず敬礼を返しますが何か変だと言う気分が抜けません。
その船はあっという間に加速すると貨物船を追い越していきました。
………船尾に旧帝国海軍の軍艦旗である旭日旗をはためかせながら。

何処かの国の軍艦の悪戯だったのでしょうか?それとも………。
でも、前の戦争の英霊達が見るに見かねて助けてくれたと信じたい気がします。

 

 

青いみかん

小学校1~2年生まで自分は感情の起伏の無い子供だったらしく、両親がとても心配してよく児童相談所や精神科みたいな所に連れていかれていた。
その時も面倒くさいとも楽しいとも思った事は一切無く、自閉症気味と診断されていたそう。
今親に聞くと、赤ん坊の時からめったな事では泣いたり笑ったりする事も無かったとか。
でもきちんと人の話は聞くし、知能も高かった事から親以外からは大人しい良い子だという風に受け入れられていて、上手く言い表せない自分の両親は心配しながらも、少し不気味に感じることもあったそうだった。
でも自分の爺さんは、そうやって不安がる両親に対して

「こいつにはこいつのペースがあるんだ。放っておけ」

と言うだけだった。

別段爺さんは自分を甘やかす事も無く、だからと言って無視したり虐待するでも無かったけれど、婆さんと両親は爺さんを冷たいと怒っていた。
ある日、爺さんが風邪をこじらせて肺炎になり入院した。
母親に連れられて見舞いに行ったとき、母親が花を花瓶に入れる為に病室を出て行った。
自分と爺さんが二人だけで病室にいて、何も話す事は無く物音一つしなくて二人共動く事も無かった。
ふと自分の頬の側の空気が動き、見ると爺さんが青い小さなみかんを自分に差し出していた。
それをそのまま機能的に受け取って、爺さんも自分も何事も無かったように母が来るまでじっとしていた。
そのみかんをどうしたかは記憶が無い。
きっと家族の誰かが食べたんだろうとは思うけれど。

爺さんはそれから少しして死んでしまい、お通夜も葬式の時も何も感じる事は無かった。
初七日が過ぎ、爺さんの仏壇に供えていた青いみかんを何の気なしに母親が自分に与えて、自分も受け取ってその皮を剥いた。
青いみかんのしゅわっという香りとみかんの水分が自分の周りに漂った瞬間、自分の喉の奥が急に詰まったように痛くなり、胃が固まって震えるような感覚に襲われた。
生まれて初めての感覚に驚き、声を上げようとしたけれど喉が潰れたような感じになってうめくような声しか出てこない。
その時初めて「助けて」と思い、うずくまっていると顔が濡れている事に気がついた。
触ると目からぼたぼたとどんどん涙が出てくる。
自分のうめき声に驚いた母親が慌てて自分に駆け寄ってきたのがわかった。
母親に必死にしがみ付き、自分の世界が壊れていくような恐怖を感じ、身体を硬くして叫び続けていた。
母の暖かい腕が自分に巻きついているのを感じ、温かい手のひらが頭や顔や体を撫でてくれているのを感じ、そしてだんだん落ち着いていくのが判った。
どこか痛いのかと心配する母と父と婆さんの顔を見て、口が自然に開いて、しゃくりあげながら「ありがとう」と言葉を発していた。
顔の筋肉が引きつって、あんなに苦しかった胸の中がだんだん温かく柔らかくなっていくのがわかった。
両親と婆さんが驚いた顔をして、とたんに皆が今度は泣き出した。
「ありがとう」と言って自分は笑ったらしい。

爺さんが、感情を出しやすくしてくれたんだと婆さんと母親が言っている。
父親も自分もその事がどうとか何も言わない。
でも爺さんの仏壇に毎日毎食、皆が食べるものと同じお膳を備える事を一日も欠かす事は無い。

 

 

姉を見送った愛犬

 

私の姉は中学3年のときに突然の病気でなくなりました。
生まれつき心臓に欠陥を持っていたようで、それが突然悪化しての本当に急な死でした。

私は当時11歳だったんですが、死というものが実感できず、ただ姉に二度と会えなくなるという事だけしかわからず、しばらくの間ウツ状態だったそうです。

さて、当時私の家では犬を飼っていて、道端で車に轢かれたか、カラスに襲われたか、怪我をして動けなくなっていた所を姉が見つけ拾ってきて、懸命に二人で看病しているうちに何時の間にか「ヤギ」なんて変な名前もついて私たち家族の一員になっていました。

特に姉には恩を感じてか、やさしかった姉の性格のためかずいぶんのラブラブぶりで、学校から帰ってくる時間になると、家の前のとおりの曲がり角までいつも迎えに行って待っていたり、といった感じでした。私は動物は嫌いではなかったけど特に好きでもなかったのと、姉に対するコンプレックスのようなものだったのか、ヤギに対しては特にかわいがるような事もしませんでした。

そんなある日の、突然の姉の死。

家の中も日が落ちたように暗い毎日が続き、母親が私に聞こえないように夜中に泣いているのを時々聞いてしまったりと、本当に辛い、寂しい日が続いていました。
そんななか、ヤギだけはなぜか元気で、いつもどおり学校から姉が帰ってくる時間になると、毎日家の前のとおりまで迎えに行くそぶりをみせ、私は「バカ犬!」と気持ちを逆なでられるような気分で憎々しく思っていました。

ただ、不思議な事がひとつだけあって、いつもは姉が帰ってくるまでずっと大人しくいつものとおりの角で待っていたヤギですが(姉がいつも通りでないときは私がつれて帰ったりしていました)、死んだ後には、当然姉が帰ってきていないのに誰もヤギを迎えに行っていないのに、嬉しそうにひとりで(一匹で)戻ってくるです。

そんな日が2週間ほど続いて、気味が悪いのと、一匹で外に出て行くのは危ないとの事で、うちの父がいつも家の外にヤギが出て行けるようにしてあった小さい窓のようなものをふさいでしまいました。

それからまたしばらくして、姉の49日の日、いろいろと法要のようなことをばたばたとしているうちに、ヤギが何時の間にか家から出ていってしまったようで、でも、いつか戻ってくるだろうと思っていたのですが、夜になっても、ヤギは戻ってきませんでした。

私も、なんとなく冷たくしていた事への罪悪感か、その夜はいつもの散歩道等を一生懸命探したのですが、見つかりません。家にいったん戻ろうかと、考えていたとき、向うからヤギがとぼとぼと私の方に近づいてきました。
とても寂しそうとしか言いようのない目つきで私を見上げたときに、なぜだかふと「姉を見送っていったのだな」と感じて、そう思ったとたん私はヤギを抱いてわんわん泣いてしまいました。

それからは、ヤギに対して、姉の分もかわいがってやろうと、実家を出た今でも大切にいっしょに暮らしています。

 

 

喘息から解放してくれた小人

かなり怪しい話。分裂とか言われても、実際それっぽかったからもしかすると幻覚かもしれない。
ただ、自分では本当に体験したとしか言えない話だが、、、、

私は喘息持ちで、むかしから台風が来りすると特にですがひどい喘息で寝こんだりすることがしょっちゅうだった。

不覚にも大学受験に失敗し、東京の予備校に行って安い下宿(ほんとに神田川の歌のような)に浪人中住んでいた。
1年間完璧とは行かないまでも自分なりにはがんばって、明日はセンター試験という日。
不運にも大雪が降り、また、追い込みとかで無理をしたためか、夜中にひどい喘息。
喘息の薬も効かず、大げさな話死を覚悟した。そのころどっかの女性歌手が喘息で亡くなったと、言う話もあったので、もしやと覚悟した。

喘息を持っている人は分かると思うが、ひどい喘息のときは、苦しくてとても寝ていられない。
寝たら死ぬかなといういやな予感さえさせるほど苦しい。
だが、疲れていた事もあってか、気を失ったのかうつらうつらと眠ってしまい、その夢の中、真っ白い蛇がうねうねと私の首を締め付けている。一匹一匹はとても細い蛇だが、それが数十匹も私の首に絡み付いてとても苦しい。息ができない。
ここからが不思議なのだが、東京に出る際に私の祖母が体の弱い私のお守りにと持たせてくれたお守りを、私はいつも持ち歩き部屋にいるときは部屋の壁に掛けていた。

その時もいつも通り壁に掛けていたのだが、夢か現実か、その壁の方に小さい人がいる。
お守りの前の棚の上に、神主のような格好をした背中に白い光をたたえたような小人がこちらをじっと見ているのが、ぼんやりと見えた。
夢の中でも錯乱していた私は、「お迎えか?」とマジでおもったそのとき、はっきりとは分からなかったが、その小人が弓を構えるような格好をしたかと思うと、「パン!」と手を打つような音が聞こえた。
そのとたん首の周りの蛇がはじける様に飛び散って、それぞれ部屋の隅に消えていった。

そこからの記憶はあいまいなのだが、隣の部屋の下宿生が、うなされていた私の声を聞きつけて、様子を見に来ていた。とてもいいやつで、「救急車よぼうか?」とおろおろしていたが、なぜか気がついたときには、あれほどひどかった喘息は引いていて、普通に呼吸ができる。
ほっとしたそのときお守りが気になり、壁を見るとちゃんとそのままで何も変わった様子がない。
隣の部屋の友人に、今会ったその話を聞かせると、「やっぱり病院行った方がいいよ」と信じてもらえなかったが、どうもリアルな感じがして、今でも不思議でいる。

いまでは、夢でも妄想でもなんでもいい。ただ、自分の事をいつも心配してくれている祖母の気持ちが守ってくれたんだと信じている。(いや、まだ死んでないけど)

だからといって、結局その年のセンター試験は実力以上の結果が出せたわけでもなく、またまた浪人することになってしまったんだけどね。
(今はちゃんと大学でて働いてます)

 

 

私はお人形

人形のお話を。。
やっぱり霊感が強くなって来ている様で私の会社にあるフランス人形に
”なんか宿っているな”
と思っていたら、
案の定、

”首が右の入り口の方に少し曲がって、しかも、目もその方向に動いて” いました。
いくら何でも、目の向きが右に寄っている人形なんて無いでしょう。
多分あの人形は、暗い物置の様な所に置かれている外の光や景色や人の動きが 見える場所を見て、
”いいな、私も外に出たいな”
と思っているのでしょう。
元来、人形などというものは、少なくても10年立てば魂が宿ると言う事を覚えておきましょう。
もし、あなたの家の人形がそれ以上経っていたら、ちゃんと、人が見える場所に置いてあげましょう。
そうしないと、首や目が動きますよ、多分(^^;

 

 

私の周りの3人の霊

私の周りには3人の女の子の幽霊がいます。そんな私の話です。
皆さんが見る夢はどんな感じですか?
私の見る夢は全てカラフルです。匂いも、感触も、味さえもあります。
もしかしたら、私は眠っているうちに幽体離脱しているのかもしれません。
だからでしょうか、こんな事が起こったのは......
事の起こりは2年程前にさかのぼります。
私は夢の中で、2匹の黒い仔犬とその右側にいる1匹の白い仔犬がドブを隔てた赤レンガの壁の前に居るのを見かけたのです。
私はその仔犬たちが、とても目が奇麗で可愛らしくて、

”ついてくるか?”
と、白い仔犬の目を見ながら言ったのです。
すると、その白い仔犬は、私の目をしばし見つめ、

”うん!!”
と、嬉しそうに元気な声で返事をしたのです。

”犬がしゃべった”
と思うや否や、隣にいた黒い仔犬たちが白い犬に向かって
”しゃべってもいいの?”

といい、白い仔犬はそっちの方を向いて一瞬考えて、
”いいの!!”

と元気に言ったのです。

笑ってしまう様な夢の話なのですが、その時に彼女達を連れてきてしまったのでしょう。
それから、彼女達が人間の姿で(これは後述)
出てきた夢などを何度も見るようになり、私が彼女達がいる事を確信した頃から、毎日こんな事が起こっています。
甘えたい盛りなのでしょうか、眠ろうとして布団の中に入ると、彼女達は必ず直ぐに私に抱いてきます。
何故抱き付かれているのが解るかというと、抱き付かれているその部分が痺れてくるので、それで解るのです。その部分には何となく重さも感じます。
そして、目をつぶると何となく私に抱き付く彼女達の情景が見えてくるのです。
時には、それがうざったくて無視して眠るときもあるのですが、絶対に怒ったり泣いたりふて腐れたりする彼女達の情景が見えるのです。
それでも無視して眠っても、目が覚めてみるといつのまにか彼女達をうで枕している自分がいます。
最近では、一人一人が私に抱きしめて接吻してほしがります。
こうなるとただの奪い合い
です。最近の私は夜、直ぐには眠らせてもらえません。
何故なら、彼女達が私を自分の方向に向かせようとするので、身体に変な力が掛かって痛くなる為です。

声は何となく “そう言っているのかな?”
程度で聞こえ、心の中で
”そうなのか?”と問うと、私の首を縦に振ったり横に振ったりしながら答えます。
時にはちゃんと聞こえる時も見える時もあります。それは大体私が夢から覚める直前だったりします。
最近気付いたのですが、どうやら私が見える時の彼女達の姿は、彼女達の精神状態で決まるようです。

例えば、
私に甘えたくて仕方のない時は、小学生位の女の子私に真剣な話などがある時は、私と同じ位の年齢の女性私が風邪で寝込んでいる時は、私より年上(30歳位)の女性と言うように。でも、声色は初めて出会った仔犬たちの声なのです。
つまり、私が見たのはあの仔犬達の人間になった姿なのです。
彼女達は私を殺して連れて行こうという気は無いようです。
実際、私が彼女達と出会ったのが、私が精神的に参っていた時で、”殺してくれ”と頼んだ時もありました。

でも、そう言うと彼女達は決まって泣きながら接吻をせがむのです。
逆に私は彼女達から護られている様で、私はバイクに乗っているのですが、事故を起こしても当たり前のような所の直前で”やばいな”と直感が働き、回避できるのです。
私は何も恐くありません。むしろ彼女達がいる事に感謝しています。
永遠に彼女達と過ごせるのなら、私は何も惜しくないとも思っています。
彼女達は、毎日私の顔を見つめ、抱き付いて接吻しながら私に言うのです。
”愛してるわ、**” と。
......私も彼女達を愛ています......

 

 

サイコメトラー

美術関係の大学行ってた時、そこに霊感の強いって言う教授がいたんだけど、生徒が書いてくる絵を見てサイコメトラーみたいな事がたまに出来ちゃうらしい。

んで、提出された絵を見てるときに1枚どうしても気になる絵があったらしくて、胸騒ぎを感じでその子に電話をしてもつながらず、夜まで考えた末に親御さんに電話をしたところ自殺未遂やらかしてたらしい。

後で聞いて見ると、ちょうどリストカットしたときに携帯電話に何度も電話が入ってて電話に出ない親御さんが気になって部屋に見に言ったときに発見。
その何度も携帯に電話を掛けてたのが、その教授だったとか。
本人は偶然とか言ってたけど、たまに事故に遭いそうだなとか直感的に思った絵を書いた作者の生徒が、本当に事故に遭ったりと言うような事がたまにあるとか。

 

 

花壇

 

大学に花壇がある
そこの一つのブロックを大事に世話してた教授が退官前にお亡くなりになった。
それ以降、たいした世話はされていないのに教授のブロックの植物だけ目だって元気がいい。

白昼、しゃがんで花壇をみている亡き教授の後ろ姿をみかけた噂も絶えない。

面白くて愛された人だった
教授を尊敬してる人は
その花壇に、時々「会いに」行っているよ

 

 

証明写真

タジマ写真店のご主人から聞いた話ですが、現像した写真におかしなものが写り込む事はめずらしく無く、そういったものは職人技で修正してお客さんへ渡すそうです。
このご主人ですが1度だけ修正せずに渡した写真があります。

その写真の話ですが、就職活動で使う履歴書用の証明写真を撮りに高校生のお嬢さんと母親が来店されたのですが、写真を現像してみると椅子に座ったお譲さんの右側に初老の紳士、左側にご婦人がにこやかに微笑んで立っている写っていたそうです。
証明写真というのは胸から上を撮るのですが、なぜかその写真は椅子に座ったお嬢さんの全身とその場に居るはずの無い2人が写っているのです。

にこやかに微笑む老夫婦?の表情があまりにも素敵だったせいか、証明写真用にカットしたものだけ渡せばいいのになぜかその写真を母親に見せてしまったそうです。
その写真を見た母親は涙を流しながらこれは娘が生まれる前に他界した両親で、

「生前は会うたびに早く孫の顔が見たいと言っていたけど、お父さんお母さんは今までもこうして見守ってくれていたのね」
と号泣し、一緒に泣くお嬢さんと母親みてご主人もつられて泣いたそうです。
ご主人は3人で写っている写真に職人技でさらに母親の写真も合成して引き伸ばし額に入れて渡したそうです。

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