時空にまつわる不思議な体験『午前2時』など短編全5話

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時空にまつわる不思議な体験『午前2時』など短編全5話 不思議な話
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開き戸

 

弟の不思議な話

もう20年ほど前の事。
弟は父方の実家で「かくれんぼう」をしておりました。
2階立ちの日本家屋で、2階部分は使っていない部屋ばかりで、2階全体が子供の遊び場のようなものでした。
弟はその時、2階廊下の突き当たりの開き戸に隠れたそうです。
絶対に隠れたそうです。
間違いないと言っていますが、

そんな開き戸はありません。

 

 

家への電話3

 

俺が大学生の頃の話。
学校の近くの寮に住んでた俺。
ある日の朝、電話の音で目覚めた。
受話器をとると、
「誰やお前!?なんででるねん!」の声。ちなみに俺は大阪在住。学校も大阪。
びっくりして何か言いかえそうとしたら、既に電話は切れていた。
で、変な電話だなあと思いつつも起床して学校へ行った。

夕方

その日はサークルの飲み会があって、皆とバス停で待ち合わせ。
しかし誰もこない。携帯電話を持ってない俺は誰とも連絡がとれず、家の留守電に何かメッセージが入ってないか確認しようと思い、公衆電話から家にかけてみた。
すると、受話器をとる音が。誰も居ないはずなのに。
驚いた俺は
「誰やお前!?なんででるねん!」
と叫んでいた…

俺の言いたい事、わかってもらえるでしょうか?
説明のつく事象なんですかね?

 

 

午前2時

 

昨日の出来事なんだけど、彼女の家に泊まりに行った。仕事は昼1時からなので朝方6時30分頃家に帰りそのまま寝た。

ふと目を覚ますと時計の針は2時を差している。やべ!っと思ったが外が暗いその時は何故か「なーんだ」と思い、寝なおして、つぎ目が覚めたのが朝の7時。
自分の部屋でタバコを吸いながら、なんで夜中の2時に目が覚めたのかボーっと考えていた。

彼女の家で5時頃勝手にパスタ茹でて食ったハズなのに何故だか空腹だったので、ダイニングに行くと母親が「あら、寝なかったの?」と質問してきた。
やはり自分は6時30分に帰ってきたようだ・・・

だけど、(彼女の家ではビデオ見てて寝てないのに)ぐっすりと寝た感触があり、パスタ食って2時間しか経ってないのにこの空腹感。
そのまま起きてて会社に行ったのに昨日は全然眠くなかった。

やっぱり夜中の2時に起きたのは夢じゃなかったのかな?
キツネにつままれたような不思議な一日でした。

 

 

杉林

 

小学校に上がるぐらいの頃、午前中に家からちょっと離れたとこにある菜園で兄貴と両親が草むしりなんかやっていたけど、俺は畑の近くにあった廃車状態のビートルの周りで遊んでいた。
ビートルは雑木林の端っこで腐っていて、ボンネットの先に笹の藪の中に踏み分けたような道があるのを見つけた。俺はビートルを乗り越えてその道をたどっていった。
周りは雑木林のはずだったけど、なぜか霧がかった杉林になっている。さらに奥に進んでいった。杉林が途切れて、広場のようなところに出た。
霧が晴れると、藁葺き屋根の農家があった。庭には杉かヒバの鉢植えがずらっと並んでいる。
人の家に入っちゃったと思って杉の陰に隠れたら、その農家からじいさんが出てきて鉢植えの世話をはじめた。
じいさんは俺に気が付かないようだったのでしばらく見てたら、今度は同じ年頃の女の子が出てきてじいさんに話し掛けてた。
その女の子はおかっぱで、茜色の着物を着ていた。
しばらく見ていたけど、また霧がかかってきた。俺は戻らなきゃと思ってさっき来た道を引き返した。
2時間ぐらいずーっと歩いて、こんなに長かったっけと思いながら急いでいた。杉林が途切れ、舗装した道が見えると、よかったー、と安堵したのを覚えている。
舗装した道に出ると、自治会館裏の墓場の道で、すぐ先に国道をはさんで酒屋があった。
酒屋のおばさんが国道を渡って俺を保護してくれた。
すぐに両親がきて、半日ぐらい行方不明になってたのを知った。俺にはそんな長い時間が過ぎてるなんて思わなかったけど。

 

 

ドア

 

学生時代、私は八王子に一人暮らしをしていました。
ある時、埼玉の久喜にある友人の家に遊びに行きました。
友人の家に着き、インターフォンを押すと、中から、「カギ開いてるから入ってこいよ」と、友人の声。
玄関を開け、入るとそこはなぜか私の部屋だったんです。
ビックリして、外に出るとやっぱり八王子の私の家の玄関前なんです。
訳が分からない状況で困惑していると、友人から携帯に電話が入り、「お前、どこいったの?コンビニ?」と、聞いてきました。

後々、説明して理解してもらうのにすごく骨が折れました。と言うか、多分友人は未だに納得してないと思います。
まさに”どこでもドア”的な体験でした。

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