最も暗かった日
小2の頃の話なんだけどその日は学校が休みで俺は家にいた。
外の天気は雨で、今までに見たこともないような暗さだった(夜くらい)
そのとき俺はこたつの台でパズルをしてて、母はこたつの中で寝てた。
そして、昼の2時になったときなぜかテレビでドラえもんが始まった。
いつもは夜7時にあるのに。
それから俺はドラえもんを見ながらパズルで遊んでると、いつの間にか母はいなくなっていた。
それから俺は寝たらしく起きたら夜になっていた。
そして、家族で晩御飯を食べてると俺の双子の妹が
「今日の学校は楽しかった。」と言った。
俺は「今日は学校休みだったのに何言ってるの?」
と言ったら、親も妹も笑い出し、
「今日朝から学校行ったじゃないの」
と言われた。
今思う出すとなんか怖い。ただこの日の暗さは俺が生きてきた中で一番暗い印象がある。
柔らかい光
まだ幼稚園にあがる前に、曽祖父の寝起きする部屋のさらに奥の廊下の納戸に迷い込んだ。
不思議なやわらかい光が、よちよち歩きのぼくと、黒い板張りの床半畳ほどの空間を満たした。
恐らく、十秒ほどにすぎない時間だったが、三十年以上経っても忘れられない。
中学生になってから、一度だけ同じ位置に立ったがもう納戸はただの物置に過ぎなかった。
時間をさかのぼる
私は朝目覚ましなくても目覚めるんだけど、ある朝起きたら夜だった。
皆既日食?でも時計は8時。
勿論親兄弟起こしまくる。「あ~なんだよ、夜だよ、寝ろよ」といわれる。
どうみても夕方じゃなくて寝てから一周した後の8時だ。
変だなと思い。もう眠れそうもないのでランドセル背負って学校行くと、
からっぽの学校の中、他に男子が2名来てて「みんなどうしちゃったんだろう。」と言う。
でも学校に居ても仕方がないので各自家に帰った。
時計はみんな自宅のも学校のもちゃんといつもの時間になってた。
その後どういうわけか、多分2、3時間後くらいだと思う。
うちの家の寝室の時計が逆回転はじめて、いつもの時間になったんだ。
(パラパラおちる日めくりカレンダータイプのが逆まわり)
なんか外も明るくなって来て、いつもの朝になった。
普通に近所もバイクの音とか聞こえて、いつも通り学校に行ったらみんな来てた。
夜中に来てた3人はみんなその事を覚えているが、他は誰も信じてくれない。
アレはなんだったんだろう。
黒いビー玉
私が小学生の頃。
お父さんの実家に帰ったときに、おばあちゃんにビー玉セットを貰らった。
みかんネットのようなものに入っていたと思う。
勿体無くてしばらくネットの封を切らずにいたけれど、ある日、親が出かけて留守番を頼まれたので暇にまかせて、ビー玉の封をあけた。
そして、全部で何個か数えてたり、色分けをして眺めていた(いかにも子供らしいけど)。
全部で4~5種類ぐらいだったとおもう。
色分けが終わり、それぞれをコップに入れて鑑賞した。
その直後にトイレに立ち、戻ってくると、なんとなく一つのコップに違和感を感じて調べてみると、それぞれのコップにはきちんとセロテープに個数を書いて貼ってあったのにそのコップだけ貼ってある個数より1つ多かったんです。
しかも青のスジが入った仲間のコップなのに、黒いビー玉でした。
なんだか奇妙さに驚くと共に怖くなって、そのコップにラップをして(笑)、すぐに仏壇へ供えました。
おじいちゃん、助けて!と真剣に念じた私。
親が帰宅するまで別室でゲームをしながら過ごし
やがて親が帰ってくると、すぐに親にそのコップのことを良い、母と仏壇へ直行すると、なんとそのコップが倒れていて、ラップも半分剥がれていました。
怖いので、母にビー玉を拾ってもらうと、黒いビー玉だけ無くなっていました。
私が何を言っても信じてくれなく、ただのイタズラと思われてその場は終わりました。
それから、黒いビー玉のことをずっと考えていたのですが見つからず、自分でも目の錯覚だったんだ、と思うようにしました。
そんな日々を過したある日、母が家の中で転倒して仏壇に突っ込み、腕を縫うというケガをしました。
何かを踏んだということですが、その何かは分かりませんでした。
それから20年近く経った最近になって、母があの時のことを、ふと語ってくれたんです。
「ようこ、あの時わたしがケガしたのね、あれ実は黒いビー玉を踏んで転んだんだよ」
と。鳥肌が立って、まじで怖かったです。
「実はお母さん、あの時のちょっと前に事故目撃しちゃってね、トラックとバイクの事故だったんだけど、バイクの人は車の下に潜り込んでしまって。
早朝のパート行く途中だったから急いでたし、怖かったし見ないふりした。
その時、何個か透明なガラス玉が転がってきてね、それを思わず拾っちゃったんだ」
ここで、なんでお母さんがこんな話し出したのかも分からないし、なんかショックだしで、目の前真っ白状態になっていた私。
「それでね、その玉をポケットに入れて、もし証拠なんかで必要になったらと思ってポケットへ入れてその場は駆け足で去ってしまったんだよ。
その後、トラックの人が逃げたらしくて、協力をお願いする看板が立ってたんだけどお母さん、怖いことに巻き込まれたくなくて、ガラス球のこと言わなかった。
それでそのガラス玉を、パート先のゴミ焼却炉へ放り込んじゃったんだ」
「それね、ずっと忘れようと思ってて、もう本当にいつの間にか忘れちゃった。
ようこが黒いビー玉の話した時も、ぜんぜんもう忘れてたの。本当に。
その後、掃除機掛けてたら何かを踏んでゴロっとした感触で滑って転んで怪我したんだけど。
あの後、何を踏んだか振り返ってみると黒いビー玉だった」
「ああ、ようこが言ってたの本当だわ。って思って。
でもようこに言うと怖がるだろうからって、だまってたんだよ。
そしたら、最近になってあのガラス玉のこと思い出してね。
もしかしてあの黒いビー玉は、焼却炉に入れたガラス玉だったのかな?って」
「でも、あの時またビー玉を燃えないごみと一緒に捨てちゃったの。
どうして思い直して、証言にいかなかったのか、って後悔してるよ。
私がケガしたのも、きっと被害者の人が怒ってたのかなって思うと悲しくて」
母は、こういった内容の話をしました。私は怖さと驚きと、なんで今更言ったの?という気持ちでいっぱいです。最近の話です。
お気に入りのライター
高校の時禁煙をしようと思い、お気に入りのライターとその時吸っていたタバコを海に投げ捨てた。
海に投げ捨てたことに対してすごく罪悪感を感じていた。
タバコも結局やめれなかった。
ある時、いつも買う自販機ではない自販機でタバコを買ったらタバコを取り上げた後に、
「ガコン!」
と音がしたので覗いてみると海に投げすてたはずのお気に入りのライターがそこにあった!
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