時空にまつわる不思議な体験『もう一つの祭り』など短編全5話

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時空にまつわる不思議な体験『もう一つの祭り』など短編全5話 不思議な話
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もう一つの祭り

 

俺が小学3年の時、5年の姉と祭に行ったのよ。当時俺は滋賀在住で地元の小さな祭だった。
現地ついてしばらくして俺と姉はそれぞれの友達と遊ぶ為に別れたんだが、俺が立ちションする為に祭会場からちょっと離れた草むらに行ったんよ。
そしたら草むらの奥の方でも祭やってて高台(やぐらっぽいの)とかもあって、
「お、こっちでも祭やってんじゃん」と思って行ったらなんかお面つけた人達がやぐらっぽいの囲んで踊ってた。
小さいながらも昔行った事あるんで「あ~盆踊りだな」と思って用たしてみんなのとこに戻った。
祭が終わって姉と家に帰って親父にその盆踊りの事話してみたが、俺が行った祭の近くで盆踊りなんてやってないという。
親父は市役所職員だったので親父が間違ったとも思えない。あの盆踊りは何だったのか未だに気になる。

 

書き忘れたがお面つけてるっつってもかぶるっつうよりうまい具合に帽子ぽくかぶる感じだった。
盆踊り以外にリンゴ飴とかたこ焼きの店もあったんで至って普通の祭。怪しい感じ0だった。

 

 

取られた魚

 

昔うちのおばあちゃんが
海で魚を取って山の家に帰るときには小さめの魚も大量にもって、その小さい魚を道に点々と置きながら
「この魚はやるからワシの手に持ってる大きい魚は取るな」と
声を大きく出しながら帰っていたらしい。
あるとき小さい魚が思った以上に手元になく、いつものように声を出しながら帰ってたけど途中で魚がなくなったとか・・・
するとさっきまでは暗いだけだったのに急に霧が出てきて、いつまでたっても家に帰れなかったんだって。
そしていつもの2倍くらいの時間歩いたあとに急に霧が晴れて家に着くと魚は骨だけになっていたんだって。

 

 

幽霊じゃん

 

今からほぼ20年前、俺が小学校にあがる直前だったと思う。
俺の家(実家)は1階に祖父と祖母の、2階に両親の寝室があるんだけど、当時俺は兄と一緒に1階の祖父と祖母の部屋で寝起きしていた。
その夜のことは今でもはっきりと覚えている。
俺は毎晩のように兄と寝る前にじゃれあっていてその夜はプロレスごっこをしていたんだ。
早く俺たちを寝かしつけたい祖父は、
「早く寝ないと幽霊が出るぞ。」
と俺たちを脅かした。
幼かった俺ではあったが、それが冗談であることは何となく分かっていてなかなか寝ようとはしなかった。
確かプロレスごっこを続けていたんだと思う、気がつくと(記憶が飛んでいるように感じる)部屋が暗くなっていて俺以外皆寝ているんだ。さっきまで遊んでいた兄も寝ている。
あれ?と思い、ふと部屋の戸を見た。
その戸は上半分が障子で下半分が曇りガラスになっていて、横にずらして開けるタイプなんだけど、そのガラスがなんかほのかに青白く光っているのがわかった。
ガラスの外の廊下がちょっと光っていた。
俺は廊下に出てみたんだ。

 

するとなんと、真っ白の着物(腰に太い帯を締めて、その上で細い紐を結んでいるタイプ)
を着た女がいるではないか!
その女はちょっとずつ、ちょっとずつ
俺の方に歩いてくる!
不思議な進み具合だった。ちょびっとずつつま先を出して歩いて来るんだ。
白い女は不思議なことに、俺を見ていない。
目は真っ直ぐ前を見て、瞬きもしていない。
このままでは俺の方に来てしまう。
追いつかれてしまう。
俺は焦って戸の一番近くに寝ていた(戸は開けっ放し)祖父の肩を掴んで揺らし、起こそうとした。
しかし、なぜか祖父は全く起きようとしなかった。
あんなに揺さぶったのに。
俺は慌てて再び廊下に出た。
白い女はそのままだ。
恐ろしくなって俺は部屋に戻り、自分の布団に潜り込んだ。
今にも布団を白い女に捲られるんじゃないかと気が気じゃなかったが、次に気がついた時には朝になっていた。全く周りに変わりは無かった。
家族全員にその出来事を話したが、からかわれて終っただけだった。
夢を見たにしては圧倒的にリアルな臨場感だった。
廊下に出たときの床の冷たさを足の裏に感じた事をはっきり思えているし、女の顔も覚えている。
髪の長い美人だった。
長文スマソ。
あれは一体・・・・

 

 

リアル四次元ポケット

 

友人と上野の国立西洋美術館にとある展覧会を見に行った。この展覧会(企画展)の半券を持っていると、常設展も見れる。入場後、半券はGパンのポケットに(同行の友人も目撃)

鑑賞後、「久しぶりに常設も見るかー」と常設展の入り口でポケットをまさぐると、半券がない!。
ポケットの中身を全て出し、裏返すもない。念の為、バックの中味も全て出し確認するもない!。
友人「ポケットに突っ込んでいたから、どっかに落としたのかも……」漏れは諦めて、常設展にチケットを買おうと思うが、念の為にもう一度ポケットをまさぐると……あった!。
友人「このポケットはさっき、裏返したよね?」ちなみに、半券(企画展用
なので、けっこうデカイ)は、折り目一つついていなかった……。
一部始終を目撃していた、もぎりの係員も目を丸くしていた。

同じGパンをはいて某イベントへ。場内は灼熱地獄で大量の汗をかく会場内なので、友人からもらったフェイス用タオルをポケットに突っ込んでいた。
汗を拭おうとポケットに手をやれば、タオルがない。念の為に裏返すも、タオルは影も形もない。「あーあ、落としたかぁ。貰ったばかりなのに。友人には、後で謝っとこう」と思いながら、歩いているとポケットの辺りが急にモコモコと、何かが盛り上がる感触がして、手を中に入れるとタオルが……。

 

 

夕方の音楽

 

まだ幼稚園児だったころの話

夏休みだったので祖母の家に遊びに行っていた。祖母の家は海の近くにあった。
祖母の家の敷地には二軒の家があり、一つは祖母と祖父。もう一つは従兄弟が住んでいた。
従兄弟の家族には二人の子供がいて俺よりも年上だった。俺はよく遊んでもらっていた。
んで、その辺の地域は夕方になると子供が家に帰る時間がわかるように音楽が流れるようになっていた。
俺と従兄弟は祖母の家の敷地が広かったのでいつもそのなか(砂場とかあった)で遊んでいた。
んで、いつものように夕方の音楽が鳴るまで遊んでいたんだ。
音楽が鳴った瞬間だった。俺の周りからは流れてくる音楽以外の音が消えて、一緒に遊んでいた従兄弟の姿もいつのまにか消えていた。
怖くなった俺は大声で叫んだが自分の声も聞こえない。音楽だけが聞こえてくる。
祖母の家に帰っても誰もいなくてそこからの記憶が無い。
後で祖母に聞くと俺は近くの砂浜で座り込んでいたそうだ。
それ以降俺はあの音楽が流れる時間になると祖母の家に急いで帰って布団をかぶって震えていた。

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