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怖いけど切ない話『遺品』『だめだ、乗るな』など 短編 全5話【6】|洒落怖名作 – 不思議な体験談

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怖いけど切ない話『遺品』『だめだ、乗るな』など 全5話【6】- 怖い話・不思議な話 - 短編まとめ 不思議な話
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怖いけど切ない話【6】全5話

 

遺品

別のとこで書いた話の後日談?っぽくてそっちのスレより
こっちの方があってるっぽいから投下させてもらう。

ばあちゃんが死んで、通夜の日の夜のこと。
母親と交代してばあちゃんの遺体の側でばあちゃんの遺品を整理してたら名前を呼ばれた気がした。
何となく遺体の方を振り向いたらばあちゃんの遺体の前に死んだはずのばあちゃんが正座してる。
えっ?と思ってみてたら俺が持ってたばあちゃんの鞄を指差してニコニコ笑った。

鞄を探ると、ばあちゃんの通帳ともう一冊、俺名義の通帳。
俺が顔を上げたらもうそこにばあちゃんはいなかった。
居間で夜食をとってた姉ちゃんにさっきのことを話して通帳を見せると、姉ちゃんがボロボロ泣き出して
「ばあちゃんね、アンタにバイクを買ってやりたいんだって年金の中から貯金してたんだよ」
その言葉に通帳を開けば残高8万。
バイク買うには全然足りない。

おまけに、俺は自分の貯金で新しいバイクを買ったばかりだった。
けど、俺のためにと年金を貯めてくれてるばあちゃんの姿が頭に浮かんできて、俺は子供みたいに泣いた。
昨日のことだ。

前のバイクで事故って鎖骨骨折した時には病院で大泣きされて
「二度とバイクなんか乗らんでくれ」って言われたけど、
それでもこりずにバイク乗ってたからまさかばあちゃんが…って思ったよ。
唯一の男孫だったからすげー可愛がってくれた。

心臓の病気で入院してからあんまり見舞い行けなかったのに
ばあちゃんは最後の最後まで優しいばあちゃんだった。
せめて俺が嫁さん貰うまでは生きてて欲しかった…。

ばあちゃん、ばあちゃんが残してくれた金は大切に使うな。
新しいメット買って晴れた日には自慢の愛車と一緒に会いに行くよ。
ばあちゃんが好きだったおはぎを持って、さ。

 

返事

先週のNHKの戦争特集で沖縄戦で
少年兵として戦って死んだ仲間の死に場所に
毎週行って拝んでるじいさんが出てた。
「死んだ場所で仲間の名前をよんだら、
はいと返事がした。こんな事ってあるのかねえ。」
と言っていた。




 

だめだ、乗るな

ある男が高層ビルの上階でエレベーターを待っていた。
エレベーターが来て扉が開くと、乗客の中に実に懐かしい顔がある。
ハイスクール時代の友人が、そこに立っていたのだ。
「ずいぶんと久しぶりだなあ。今、何をしているんだい?」
男がにこやかに語りかけると、かつてのクラスメイトは
男を制止するかのように手を前に突き出し、厳しい表情でこう言った。

「だめだ、乗るな」

友人の不可解な態度に戸惑っているうちにエレベーターの扉は閉まり、
男はその場に取り残されてしまう。
ところが次の瞬間、エレベーターのロープが突然切れ、
エレベーターは轟音と共に地上めがけて落下したのだ。

エレベーターの乗客は、全員即死であった。
自分が命拾いしたことを知った男は、そこである事実を思い出す。
あのエレベーターの中にいた友人は、
ずいぶん前に事故で死んでいたということを。

 

初恋

これは、私がまだ10歳(当時小学4年生)の時の話です。
私は、放課後(部活の帰り)、一人部室(音楽室)に残って、少し練習をし、楽譜の整理もしていました。
先生も友達もいません。グラウンドには、男子の声が響いていました。

そして、時計がちょうど4時(くらい)を指した時でした。
『・・・寂しいなぁ。』という声が聞こえ、振り向くと、
グランドピアノの上に、私より1,2歳年上と思われる男の子が座っていました。

当時から、「霊とは絶対目を合わせない!」というのが、
私の鉄則(?)でしたので、目をそらそうと思ったのですが・・・。
その男の子が、あまりに綺麗な顔立ちをしていたので、目をそらす事ができず・・ぱち。
「(しまった・・・ι)」
『ねぇ、君・・。俺が見えるの?』
と聞かれたので、「・・うん。」と、思わず答えてしまいました。

『・・俺、ずーっとここで一人ぼっちなんだ。』
「?なんで・・・?」
私は、彼の話を聴くことにしました。

『俺さ。大分前に、ここの教室から飛び降りたんだよ。』
「なんで?」

『・・・・イジメ』
「・・・そっか。」

私は、何故かしら彼の話を、親身になって聞いていました。
『お前が始めてなんだ。俺を見て、驚かないで話し聞いてくれたの。』
と、彼は言うと・・
『ありがとう。』
それだけいって、消えてしまいました。

私は、なんだかわからないけど、涙が出ました。
「・・初恋・・・だったのになぁ。」
と、呟いたのは、本当の恋だったからでしょうか?でも、彼はきっと成仏したでしょう。
ちょっと切ない幽霊との会話でした。

 

グラジオラス

Ⅰさんという女性は、以前、自宅で一匹の犬を飼っていた。
その犬も年をとって死んだ。

翌年、その犬が長年暮らしていた小屋のあった場所から一本のグラジオラスが咲いた。
グラジオラスはアヤメ科の植物で球根から発芽する。
ところが家族の誰も、そんなものを埋めた記憶がない。

オレンジ色のグラジオラス。
翌年家を建て替えた。
庭にはブルドーザーが入り、庭土を全て削りだして駐車場にした。

その翌年の夏、砂利を敷いた駐車場の隅から一本の
グラジオラスが芽を出し、立派なオレンジ色の花を咲かせた。
その場所はやはり、あの犬小屋があったところだった。
建て替え前の庭の土はまったく残ってないのに・・・と家族は不思議がった。

その後もグラジオラスは、毎年毎年オレンジ色の花を咲かせたが、一度だけ白い花を咲かせた。
その年はⅠさんのお姉さんが結婚した年だった。

今年も、駐車場の隅にグラジオラスが花を咲かせようとしている。

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