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怖いけど切ない話『がしゃがしゃさん』など 短編 全5話【3】|洒落怖名作 – 不思議な体験談

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怖いけど切ない話『がしゃがしゃさん』など 全5話【3】- 怖い話・不思議な話 - 短編まとめ 不思議な話
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怖いけど切ない話【3】全5話

 

チャイム

玄関のチャイムが鳴ります。
外に人がいることを確認して扉を開けます。
その時、思いませんか?
この人はこの世の人だろうかと。

友人に消防官の人がいます。
彼が非番で1人自宅に居たとき、チャイムが鳴りました。
普通は、寝ているので無視するそうなのですが、
なぜか素直に玄関の扉を開けたそうです。

外には、女の子と
その母親らしい女性が立っていました。
彼は、親子となにか話したそうですが、
内容は全く覚えていないのです。

ただ、数分楽しく話したことだけしか記憶にない。
話している時、携帯電話が鳴りました。
失礼と言って電話に出ると同僚からの電話でした。
その内容に、はっとして振り向くと親子はいませんでした。
焦げ臭い臭いを残して

電話の内容は彼が前日に
火事現場から救出した親子の死亡通知でした。
救出した彼自身も危ない現場だったそうです。
親子は死の直後、彼にお礼を言いに行ったのでしょう。

その後、彼は危ない現場を多く経験しても
怪我をしないと言います。
小隊(消防でのチーム単位)の多くが
負傷するような現場でも無傷で帰還する。
彼に聞いたことがあります。なぜなのかと。

彼は言います。

退路を断たれても、呼ぶ声がする。
その声に従うといつの間にか外に出ている。

実力ではない、と彼は笑っていました。

私には彼の横に、
本当に幸せそうな女の子がいるのが一瞬見えました。
邪気が全くないその影に私は頷きました。
少し羨ましいとも思いました。

 

双子の姉妹

うちの姉が双子なんだけど
双子の姉の方(以下、『双子姉』)には、園児の頃からのボーイフレンド的な人が居たのね
はっきり告白したりとかは無いけど好き同士、みたいな
でもその人、高校二年の時に死んじゃったんだ

で、その人の四十九日の翌朝
双子妹の方が
「昨日、双子姉のボーイフレンド君の夢をみた」って言うの

夢の中で、部屋で勉強してたらドアが開いて、双子姉のボーイフレンドが立ってて
「あ、ごめん、間違えた」って
そんで、「お盆は間違えずに帰ってくるって伝えてくれるかな」って言って、
普通に歩いて玄関から出てったって

そんで、翌年のお盆、双子姉の夢に本当に出てきたらしい
そして、
「(お盆に)三回だけ戻ってもいい?」
と、きくんだそうな

双子姉は泣きそうになりながら
「何で三回なの?嫌だよ、ずっと会いたいよ」
って反抗したんだけど
「それ以上は双子姉の心残りになるから良くない、自分より良い男に出会って幸せになって欲しい」って……

ただの夢といえばそれまでだけどさ




 

がしゃがしゃさん

うちの実家に居た幽霊の話。通称「がしゃがしゃのおじさん」「がしゃがしゃさん」
基本子供にしか見えない。中学生ぐらいから自然と気にならなくなる。
なんで「がしゃがしゃ」かというと、鎧を着てるから。(鉄ずれの音がインパクトに残るようで)
少なくとも爺様が子供の時にはもう居たらしい。

家に入った泥棒はとっちめたり、子供のお守をしてくれたり、
延焼を防いでくれたりと一見守り神のようながしゃがしゃさんだが、実はかなり恐がりでドジ。
テレビやラジオのようなものは慣れたらしいが、俺が子供の時はカメラやファンヒーターにびくぅ!と
すくみあがる姿を何度も見た。(音や光にびっくりするらしい)

その最たるもので今でも語り種なのは、俺が子供の時の話。
沢遊びに行って、足を滑らせて深みにはまった従兄弟を助けようとして飛び込ん父。
それと同時に何故か一緒に飛び込むがしゃがしゃさん。

「え?ついてきてたの?」と訳が分からないまま呆然と見てたら、
父が従兄弟を抱えて岸辺に戻ってきた。
水飲んでないみたいだし大丈夫だな、よかったなー、と騒ぐ大人達をよそに、子供一同川に釘付け。
手足バタバタさせているがしゃがしゃさん……明らかに溺れていた。

「うわあ助けないと!」と騒ぐ子供。俺は父に「がしゃがしゃさん溺れてる!」と言うと、
「鎧きてんのに何やってんだバカかー!」と父も慌て出す。
「どこらへんに居るんだ、俺もっぺん飛び込むから(父にはもう見えてない)」という親父を制し、
いつも冷静な兄貴が一言「……一度死んでるのに溺れるもん?」

しーんと静まり返った中、鎧の鉄ずれの音をさせてがしゃがしゃさんは川から浮き上がり、
バツが悪そうに背中丸めて立ち去っていった。
先日実家を取り壊す時に、十何年ぶりに姿を見かけた。

恐がりでドジなうえに泣き虫なおじさんだと判明。鎧はぼろぼろで落ち武者みたいだった。
親父や爺様にどことなく似ているから御先祖なんだろうか。
今では兄のところにいるがしゃがしゃさん。
電気ケトルのスイッチがきれるバチン!という音にびくびくしてると甥っ子が教えてくれた。

 

順子ちゃん

これは僕が初めて幽霊というものを見たお話です。
僕が小学校1年生になり初めての夏休みを満喫していた頃でした。
僕の家の近所に順子ちゃんという女の子が住んでいました。

順子ちゃんとは学校も同じクラスで、いつも一緒に遊んでいました。
よく彼女の家にも遊びに行って彼女のお母さんにも色々お世話になりました。
僕は順子ちゃんの事が大好きでした。
初恋の人でした。
でも彼女とお別れの日はその夏休みの7/27にきました。

7/27・・・僕は順子ちゃんといつものように公園で遊んでいました。
僕と順子ちゃんは砂遊びが大好きで、いつも砂まみれになっては順子ちゃんのお母さんや
僕の母に怒られていました。

その日もいつも通りドロドロになってしまいました。
「順ちゃん。こんなにドロドロだとお母さんにまた怒られちゃうなぁ」
僕は順子ちゃんに笑いながらそう言いました。でも順子ちゃんは少しさみしそうに、
「・・・。でもお母さん昨日からおれへんねん。どっか行ってしもうてん。」と言うのです。

僕は小さかったせいか意味がよく解らなかったので、「ふ~ん。」と言って聞き流していました。
そして夕方になりそろそろ帰ろうかと言おうとしました。
その時、順子ちゃんのお母さんが砂場の端に立っていました。

そして優しく僕達を見下ろしていたのです。
「あっ!お母さんや!お母さんや!!」
順子ちゃんは大変喜び、お母さんの方へと走って行きました。
「なんや、おばちゃん。びっくりしたやん。おるんやったら声かけてや。も~。」
僕はびっくりして順子ちゃんのお母さんに文句を言ったのを覚えています。

「あぁ。まあくん。びっくりさせてもた?堪忍な」
順子ちゃんのお母さんは優しく誤ってくれました。
「さっ、順子。そろそろお家、帰ってご飯食べよ。まあくんもそろそろお家に帰りなさいね。」
順子ちゃんのお母さんと順子ちゃんは僕をおいて家に帰りました

7/28・・・朝起きて恒例のラジオ体操に行きました。
いつもならラジオ体操の帰りはいつもの公園で順子ちゃんとセミをとってりして遊ぶのが日課になっていました。

けれどもその日は順子ちゃんがラジオ体操を休んでいたので仕方なく、真っ直ぐに家に戻りました。
すると父や母がなにかしらバタバタと慌てていました。
「なんかあったん??」
僕は母に尋ねました。すると母が青ざめた顔で
「順子ちゃんのお母さんがな、亡くなりはったんや!」というのです。
僕はびっくりしてしまいました。

昨日はあんなに元気だったのに
「嘘や!嘘や!だって昨日、おばちゃんに逢った時、おばちゃん病気とかじゃな
くて、すっごい元気そうやったで??!!」
僕は泣きながら母に言いました。

すると父と母が神妙な顔つきで、
「・・・まあ坊、それほんまか?昨日おばちゃんにあったんか?」と言うのです。
僕は昨日の公園の話を母に言いました。すると母がいきなり泣きながら、
「死んでも順子ちゃんの事が心配やったんやわ。可哀想に・・・。」と言いました。
僕はその時はパニック状態になっていたので詳しい話は聞きませんでした

夏休みが明けて学校が始まりましたが順子ちゃんはもういませんでした。
なぜなら7/30に順子ちゃんのお母さんのお葬式が終わってすぐにどこかに引っ越してしまったからです。

母に詳しく話を教えてもらい真相が解ったのですが僕と順子ちゃんが公園で遊んでいた日の前の日、
7/26に順子ちゃんのお母さんは近所の幼稚園の用具倉庫で首を吊って自殺していたそうです。
原因はわかりませんが遺書には
「順子の事よろしくお願いします。」
と書いていたそうです。

僕が見たあの順子ちゃんのお母さんは幽霊だったようですが全然怖くなく、
とても優しかった生前の順子ちゃんのお母さんと全く一緒でした。

今はどこに行ったか解らない順子ちゃんですが昔と変わらず元気で居てくれたら幸いです。

 

やさしい笑顔

厨房のころ、夕闇時に近道としてたまに霊園を、なんとなく通ってた。
三段目の墓場のとこに爺さんが悲しそうな、やさしい笑顔?でこっち見てた。
あっちの世の人だな、と思ったけど優しそうな雰囲気だったので怖くなかった。嘘。ちとびびった。

頑張れって言ってるような励ましてくれてる感じが(はっきりわかんなかったけど)
ありがとう、お爺さんって言ったら、素敵な笑顔で消えた。
久しぶりに会いにいこうかな。まだいるかな?
恐怖体験と違うな。嬉しかったのは憶えてるよ

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