天体の名前にはギリシャ神話やローマ神話に由来するものがたくさんあります。また、曜日にも星の名前が使われいますが、星の名前がつけられたのか、そのはっきりした理由はよくわかっていません。日曜日は太陽、月曜日は月、火曜日から土曜日までは惑星を元に名付けられています。
ここでは、【惑星・神・曜日】の対応を一覧で紹介します。
惑星・神・曜日の対応 一覧
日曜日 Sunday – 太陽
【天体名 – 英語】Sun(サン)
- Helios ヘリオス[ギリシャ神話]太陽神
- Apollon アポロン[ギリシャ神話]芸術の神,太陽神
- Sol ソル[ローマ神話]太陽神
- Apollo アポロ[ローマ神話]芸術の神,太陽神
- Sól ソル[北欧神話]太陽の女神、太陽の運行を司る女神
- Shamash シャマシュ[バビロニア神話]太陽神、正義と法の守護神
- スーリヤ / アーディッテャ[インド九曜]
- ミトラ[ペルシア神話]
月曜日 Monday – 月
【天体名 – 英語】Moon(ムーン)
- Selene セレーネ[ギリシャ神話]月の女神
- Artemis アルテミス[ギリシャ神話]狩猟・純潔の女神
- Luna ルナ[ローマ神話]月の女神
- Diana ディアナ[ローマ神話]狩猟・純潔の女神
- Máni マニ[北欧神話]月の神、月の運行と満ち欠けを司る神
- Sin シン[バビロニア神話]月の神、暦を司る神
- チャンドラ / ソーマ[インド九曜]
- マーフ[ペルシア神話]
火曜日 Tuesday – 火星
【天体名 – 英語】Mars(マーズ)
- Ares アレス[ギリシャ神話]火星を象徴する神、戦いの神、破壊の神
- Mars マルス(戦いの神)[ローマ神話]火星を象徴する神、戦いの神、農耕の神
- Tyr テュール[北欧神話]軍神、
- Nergal ネルガル[バビロニア神話]火星を象徴する神、戦争と死と疫病の神、冥界を司る神
- マンガラ / アンガーラカ[インド九曜]
- ウルスラグナ[ペルシア神話]
水曜日 Wednesday – 水星
【天体名 – 英語】Mercury(マーキュリー)
- Hermes ヘルメス[ギリシャ神話]水星を象徴する神、知恵の神,伝令神、死出の旅路の案内者、旅人、商人などの守護神
- Mercurius メルクリウス[ローマ神話]商業、盗賊の神、知恵の神、死出の旅路の案内者
- Odin オーディン[北欧神話]北欧神話の最高神、戦争と死の神、死者を導く神
- Nabu ナブ[バビロニア神話]水星を象徴する神、知恵と書記の神、運命の石板の保持者
- ブダ[インド九曜]
- ティル[ペルシア神話]
- エンキ[メソポタミア神話]
- 歳刑神(さいぎょうしん)[陰陽道]水星(辰星)の精とされ、殺罰、刑殺をつかさどる神
木曜日 Thursday – 木星
【天体名 – 英語】Jupiter(ジュピター)
- Zeus ゼウス[ギリシャ神話]木星を象徴する神、最高神、宇宙を支配する天空神
- Jupiter ユピテル[ローマ神話]全知全能の神、最高神、雷を司る神、天空神
- Thor トール[北欧神話]北欧神話最強の戦神、雷を司る神、農耕神
- Marduk マルドゥク[バビロニア神話]木星を象徴する神、神々の指導者、世界と人間の創造主
- ブリハスパティ[インド九曜]
- ブリハスパティ[インド神話]神々の師、および木星を支配する神
- アフラ・マズダ[ペルシア神話]
- 太歳神(たいさいしん)[陰陽道]1年の四季において万物の生成
金曜日 Friday – 金星
【天体名 – 英語】Venus(ヴィーナス)
- Aphrodite アフロディーテ[ギリシャ神話]金星を象徴する神、愛と美の女神、繁殖と豊穣を司る女神
- ヘスペロス[ギリシャ神話]宵の明星を司る神
- ポースポロス[ギリシャ神話]暁の明星を司る神
- Venus ウェヌス・ヴィーナス[ローマ神話]愛と美の女神、金星を象徴する神
、明けの明星の輝き - Frigg フリッグ[北欧神話]愛と美と豊穣の女神、未来予知と結婚の女神
- Ishtar イシュタル[バビロニア神話]金星を象徴する神、愛と美と豊穣の女神、戦闘の女神
- シュクラ[インド九曜]
- アナーヒター[ペルシア神話]
- 大将軍(たいしょうぐん)[陰陽道]魔王天王とも呼ばれる大鬼神
- 歳殺神(さいせつしん)[陰陽道]金星(太白星)の精とされる
- アウセクリス[ラトビア神話]
- アッタル(Attar)[カナン神話]曙(明けの明星)の神
- イナンナ[シュメール神話]愛や美、戦い、豊穣の女神。
- ケツァルコアトル[アステカ神話]文化神・農耕神
- トラウィスカルパンテクートリ[アステカ神話]破壊神、名は「曙の主」を意味する
- 天津甕星(あまつみかぼし)[日本神話]日本神話に登場する星の神
- シャヘル (Shahar)[カナン神話]曙(明けの明星)の神
土曜日 Saturday – 土星
【天体名 – 英語】Saturn(サターン)
- Cronus クロノス[ギリシャ神話]土星を象徴する神、農耕神、巨神族ティターンの長
- Saturnus サトゥルヌス[ローマ神話]土星を象徴する神、農耕の神、時の神
- Ninurta ニヌルタ[バビロニア神話]土星を象徴する神、農業と狩猟の神、大地の神
- シャニ / シャナイシュチャラ[インド九曜]
- ケーワン[ペルシア神話]
- 太陰神(たいおんじん)[陰陽道]土(=陰)の性格を持つ女神
- 歳破神(さいはしん)[陰陽道]土星(鎮星)の精とされる
その他の惑星と神の対応
天王星
【英語名】Uranus ウラヌス
ギリシャ神話の天空の神。
海王星
【英語名】Neptune ネプチューン
ローマ神話の海の神。
地球
【英語名】Earth アース
ローマ神話・ギリシャ神話に対応する名称の神はいませんがギリシャ神話では地球のことをガイア(Gaia)といい、ガイアは神々の母、大地の女神です。
古い日本語の曜日と惑星の対応
飛鳥時代に中国から天文知識入ってきたときの名称です。
日曜日 – 太陽(たいよう)
【天体名】太陽
太陰(月)に対して指す言葉。
地球が太陽の周りを回る周期(太陽年)を基にして作られた暦を太陽暦(たいようれき)という。
月曜日 – 太陰(たいいん)
【天体名】月
太陽に対して指す言葉。
月の満ち欠けの周期を基にした暦を太陰暦(たいいんれき)という。
日本では、明治政府は1872年11月9日に太陰暦を廃止した。
日本では、1873年に太陽暦であるグレゴリオ暦を導入し、導入日を明治6年1月1日とした。
火曜日 – 熒惑 (けいわく)
【天体名】火星
その大接近は災いの前兆と考えられて付けられた名称。
水曜日 – 辰星(しんせい)
【天体名】水星
昔、時刻を示す基準となった明るい恒星。
木曜日 – 歳星(さいせい)
【天体名】木星
木星は12年で天を1周することが知られ、木星の位置によって『歳』をしるすという意味で『歳星』と呼ばれた。
金曜日 – 太白 (たいはく)
【天体名】金星
あかぼし、ゆうづつ、などとも読まれる。
陰陽道(おんようどう)で、方角神の名前。金星の精で、大将の姿をし、兵事や凶事を司どる。
土曜日 – 鎮星(ちんせい)
【天体名】土星
塡星 (てんせい) ともいう。
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