火神(かじん)は、神話で火や炎を司る神のことです。日本と世界の神話に登場する火の神様を一覧で紹介します。
日本の火の神様
男神
- 迦具土神(かぐつちのかみ)
別称:火産霊神(ほむすびのかみ)、火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ) - 三宝荒神(さんぼうこうじん)
民間で、かまどの神。また、防火・農業の神。仏・法・僧の三宝を守護し、不浄を忌み、火を好む神。三面六臂(ろっぴ)で、怒りの形相を示す。 - 竈神(かまどがみ)
かまどの神,またはかまどに祀られる神。
かまどを守護する神。奥津日子命(おくつひこのみこと)と奥津比売命(おくつひめのみこと)の二神。 - 奥津日子命(おくつひこのみこと)
竈(カマド)を司る神。防火、家族・家畜守護、招福のご利益があると言われる。 - 天目一箇命(あめのまひとつのみこと)
鉄・鍛冶の神、火の神。
金属工業・農業・漁業・眼病守護のご利益がある。 - 甕速日神(みかはやひのかみ)
雷、または雷によっておこる火を象徴する神。
女神
- 奥津比売命(おくつひめのみこと)
竈(カマド)を司る神。防火、家族・家畜守護、招福のご利益があると言われる。 - 木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)
富士山に祀られる安産の神、火の神。安産のご利益がある。
『古事記』では本名を神阿多都比売(かむあたつひめ)、別名を木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)、『日本書紀』では本名を神吾田津姫(かみあたつひめ)、神吾田鹿葦津姫(かむあたかあしつひめ)、別名を木花開耶姫(このはなのさくやびめ)
世界の火の神様
男神
- ミシュコアトル (Mixcoatl)
アステカ神話
弓ぎりの発明者であり、はじめて火打石を使い、人類に火をもたらしたとされる。 - アドラヌス
アステカ神話
シチリア の島の古代の人口である シケル人 によって崇拝された火の神 - シウテクトリ (Xiuhtecuhtli)
アステカ神話 - イシュム (Ishum)
アッカド神話 - ヴェルブティ (Verbti)
アルバニア神話 - アグニ (Agni)
インド神話
赤色の体に炎の衣を纏い、二面二臂で七枚の舌を持つ。 - マタリスヴァン (Mātariśvan)
インド神話
半神。 人間に火をもたらしたとされる。 - タテワリ (Tatewari)
ウイチョル族
シャーマンの火の神 - セスランス (Sethlans)
エトルリア神話
火と鍛冶の神。 - カークス (Cacus)
ギリシア神話
火神ウゥルカーヌスの息子。3つの頭を持ち、炎を吐く。 - ヘーパイストス (Hephaestus)
ギリシア神話
炎と鍛冶の神。
オリュンポス十二神の一柱。キュクロープスらを従え、自分の工房で様々な武器や道具、宝を作っているという。 - プロメーテウス (Prometheus)
ギリシア神話
天界の火を盗んで人類に与えた存在として知られる。火の神にして人間の守護神。 - ギビル (Gibil)
シュメール神話
幅広い知恵を持つ火と鍛冶の神。 - スヴァローグ (Prometheus)
スラヴ神話
太陽神であり、火の精霊または神。名は「輝き清い」という意味。 - アシャ・ワヒシュタ (Aša Vahišta)
ゾロアスター教
火の守護神。名はアヴェスター語で「最善なる天則」。 - アータル (Atar)
ゾロアスター教
人間に知恵と安寧をもたらし、世界を邪悪から守護する火の神。 - アラズ (Alaz)
テュルク神話の火の神。 - ゲディ (Gedi)
フィジー神話
火を使うことを人類に教えた火と出産の神。 - オグン (Ogun)
ブードゥー教
火と鉄と戦いの神。 - フラカン (Huracan)
マヤ神話
風、嵐、火などを司る創造神。 - トヒル (Tohil)
マヤ神話 - ゲルラ (Gerra)
メソポタミア神話
莫大な知恵と技能をもつ火と鍛冶の神。 - ヌスク (Nusku)
メソポタミア神話
天と地の火と光の神。冥界神とされることもある。 - アルシ・テングリ (Arshi Tengri)
モンゴル神話 - ウゥルカーヌス (Vulcānus)
ローマ神話
火と鍛冶の神。英語読みではヴァルカン(Vulcan)。 - ダジボーグ
スラブ神話
空に乗る太陽の火の再生神 - クルースニク
スラブ神話
スロベニアの英雄となった黄金の火の神 - スヴァローグ
スラブ神話
火、鍛冶、太陽の神であり創造者。 - スヴァロギッチ
スラブ神話
地上の火の神。 - 竈神 (Zao Shen)
中国神話
囲炉裏・台所などの火を使う場所に祀られる神。農業や家畜、家族を守る守護神。 - 祝融 (Zhurong)
中国神話
炎帝の子孫とされ、火を司る神。 - ロギ (Logi)
北欧神話
北欧神話に登場する巨人で火の支配者。 - ロキ (Loki)
北欧神話
悪戯好きの神。名は「閉ざす者」、「終わらせる者」の意味。
元は火を神格化した存在だったと考えられている。
女神
- アペフチ (Abefuchi)
アイヌ神話
「アペ」とは火を、「フチ」は老婆を意味する。
老女の姿をした火の神で、囲炉裏の中に住まい、6枚の衣を身に纏い、手には黄金の杖を持っているとされる。 - チャンティコ (Chantico)
アステカ神話
炉と火山の女神。 - ナントスエルタ (Nantosuelta)
ガリア神話
勝利と火の女神。 - カカ (Caca)
ギリシア神話
火を吐く能力を有する火の女神。 - ヘスティアー (Hestia)
ギリシア神話
炉の女神。家庭生活の守護神として崇められた。 - ウェスタ (Vesta)
ギリシア神話
竈(かまど)の神、かまどは家々に必ずあることから家庭や結婚の守護神。 - ベリサマ(Belisama)
ケルト神話
湖、川、炎や工芸品を司る女神。火をあつかう諸業を司る巫女の様な存在であった。名前は「夏の輝き」という意味。 - ブリギッド (Brigid)
ケルト神話
火、金属細工、豊穣、家畜、作物の実り、そして詩の女神。 - オグニイェナ・マリア (Ognyena Maria)
スラヴ神話 - ペレ (Pele)
ハワイ神話
火、風、火山の女神。 - ガビヤ (Gabija)
リトアニア神話
炉床と家庭守護の女神。 - スタタ・マテル (Stata Mater)
ローマ神話
火を止める女神。 - ヴェスタ
ローマ神話
炉床と火の女神。 - 竈王神 (Jowangsin)
韓国神話
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