日本神話に登場する伝説の武器・防具・道具 89選|神々が残した“力と祈り”の神器一覧

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日本神話の武器・防具 一覧 神・仏
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黒御縵(くろみかづら)

イザナギが黄泉国から逃げる際、冠の蔦を投げ山ぶどうを生んだと伝わる。 相手がそれを拾い食べる隙に逃れたという、“再生と知恵の象徴”の神具。

蛇比礼(へびのひれ)・呉公蜂比礼(むかではちのひれ)

大国主神が須勢理毘売命から授かった二つの護符。 前者は蛇を、後者は百足と蜂を退ける力を持つ、“魔除けの比礼”として知られる。

品物比礼(くさもののひれ)

十種神宝の一つに数えられる聖なる布。 すべての邪を祓う力を持ち、“浄化と守護の象徴”として神代より伝わる。

 

道具 ― 神々が用いた霊なる器

神話に登場する道具は、創造・破壊・浄化・再生を司る神具として描かれる。
天之瓊矛、打出の小槌、玉手箱など、その一つひとつに神意や戒めが宿る。
人と神、現世と異界をつなぐ“媒介の象徴”として、今も語り継がれている。

八咫鏡(やたのかがみ)

三種の神器の一。天照大神の御神体とされ、 高天原で八百万の神々が鍛えたと『古事記』に記される。 “真実を映す鏡”として皇位継承の象徴となった。

奧津鏡(おきつかがみ)・邊津鏡(へつかがみ)

十種神宝の二つ。渡来神アメノヒボコが携えたとされる鏡。 “神界と人界を繋ぐ二面の光”として信仰された。

天詔琴(あめののりごと)

須佐之男命の宝物の一つ。大国主神がこれを盗み逃げたと伝わる。 “神託と響きの神器”として、天と地の調和を象徴する。

カグツチの血

火の神・迦具土神(カグツチ)がイザナギに斬られた際、その血から多くの神々が生まれた。 “破壊の中に新たな生命を生む”再生の象徴として語られる。

湯津津間櫛(ゆつつまぐし)

イザナギが黄泉国から逃げる際、髪の櫛を投げて竹を生じさせ、追手を阻んだとされる。 『日本書紀』では黒櫛を投げて竹森を生んだとも。 “知恵と再生の神具”として伝わる。

湯津爪櫛(ゆつつまぐし)

スサノオがヤマタノオロチ退治の前、奇稲田姫を神聖な爪櫛に変え、髪に挿して守った。 “愛と加護の象徴”として今も多くの物語に残る。

八塩折之酒(やしおりのさけ)

ヤマタノオロチ退治で用いられた強酒。八度仕込みで造られ、怪物を酔わせて討伐したとされる。 『日本書紀』には毒を含む描写もあり、“神々の知恵と策の象徴”と伝わる。

天甜酒(あめのうまざけ)

木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)が狭名田の稲で醸したと伝わる神酒。 “天の恵みを地に降ろす聖なる酒”として、豊穣と命の循環を象徴する。

非時香菓(ときじくのかくのこのみ)

食せば不老不死になると伝えられる神果。 常世の国に実るとされ、“永遠の命と再生”の象徴として語られる。

貧鉤(まじち)

山幸彦が兄・海幸彦に借りた釣針。返す際、呪をかけてこっそり返したと伝わる。 “因果と報い”を象徴する神話的な道具。

無目籠(まなしかたま)

火遠理命(ほおりのみこと)が海宮へ赴く際に入ったという、 目が見えぬほど細かく編まれた籠。“異界へ渡る器”として伝わる。

三身の綱(みむすびのつな)

八束水臣津野命が島々を引き寄せ、島根半島を形成した際に用いた神の綱。 “国生みの力と結びの象徴”とされる。

振浪比礼(ふるなみひれ)・切波比礼(きるなみひれ)

渡来神アメノヒボコが海を渡る際に携えた八つの宝のうち二つ。 前者は波を起こし、後者は波を鎮める。 “自然と調和を司る比礼”として崇められる。

八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

三種の神器の一。八尺の緒に連ねられた勾玉で、神聖な血統と統治権の象徴。 “心を清め、神と人を結ぶ珠”として皇位継承の儀にも用いられる。

満珠・干珠(まんじゅ・かんじゅ)

海の満ち引きを司る二つの宝珠。潮を操り国を護る力を持つとされる。 『日本書紀』の潮満瓊・潮涸瓊と同一視され、“天地の調和と循環”を象徴する。

変若水(おちみず)

飲めば若返るとされる霊水。 “生命の再生”をもたらす神秘の水として、多くの神話に登場する。

 

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