有名な幽霊船一覧 30選|実在・伝説・未解決の海のミステリー

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有名な幽霊船一覧 30選|実在・伝説・未解決の海のミステリー 不思議な話
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エライザ・バトル号(Eliza Battle)

年代: 1858年/アメリカ・アラバマ州
概要:
冬の夜、トンビグビー川を航行中に火災を起こし、多くの死者を出した外輪船「エライザ・バトル号」。
それからというもの、嵐の夜になると川面に火をまとった船が現れるという。
“燃える幽霊船”と呼ばれ、地元紙にも幾度も掲載された。
人々はその炎を見て「また誰かが川で命を落とす」と囁く。
燃え盛るその姿は、過去の悲劇を忘れまいとする川の記憶なのかもしれない。

 

アイアン・マウンテン号(Iron Mountain)

年代: 1872年または1882年/アメリカ・ミシシッピ州
概要:
ミシシッピ川を航行中に忽然と姿を消したとされる貨物船。
公式には座礁・沈没していたことが後に判明したが、当時の報道は「跡形もなく消えた」と書き立てた。
その後、“消えた船”の伝説としてアメリカ南部の民話に広まり、今では都市伝説の原型とも言われる。
真実の記録よりも、人々の想像が先に旅を続けている船である。

 

HMSユリディス号(HMS Eurydice)

年代: 1878年/イギリス・ワイト島沖
概要:
英国海軍の練習艦として若き士官たちを乗せて航行中、突如として嵐に襲われ沈没。
300名近い乗員が命を落とした悲劇は、当時のイギリスに深い衝撃を与えた。
以来、霧の中に白い帆船が浮かび上がるという報告が絶えない。
1930年代には英潜水艦の乗組員が、1998年にはエドワード王子自身もその幻影を見たと語っている。
死者たちの訓練は、今もなお海の底で続いているのかもしれない。

 

ファントム・カヌー(Phantom Canoe of Lake Rotomahana)

年代: 1886年/ニュージーランド・ロトマハナ湖
概要:
1886年、タラウェラ山大噴火のわずか11日前。
ロトマハナ湖に、誰も乗っていないはずの幽霊のカヌーが浮かんでいたという。
複数の住民が同時に目撃し、やがて村は噴火によって壊滅。
その出来事は“災害の前兆”としてマオリ族の霊的伝承に刻まれた。
湖面に現れた舟は、亡き祖霊たちが人々に警告を与えに来たのだと信じられている。

 

チャペル・コーヴの幽霊ガレオン(Spectral Galleon of Chapel Cove)

年代: 1895年/カナダ・ニューファンドランド島
概要:
財宝を積んだ船が難破し、その魂が今も入り江をさまよっていると語られる。
霧に包まれた夜、入り江に帆を張った船が現れ、静かに消える。
それを追って浜辺へ向かった者は、幻影を見たり、幽霊と対面したと告白したという。
19世紀末の新聞記事にも目撃談が残り、“黄金の亡霊船”として地元で知られている。

 

SSバノックバーン号(SS Bannockburn)

年代: 1902年/カナダ・スペリオル湖
概要:
カナダの五大湖のひとつ、スペリオル湖で悪天候の中消息を絶った貨物船。
氷のように冷たい湖面を、黒い船影が漂うのがその後何度も目撃された。
「五大湖のフライング・ダッチマン」と呼ばれ、航行者たちは嵐の前にそれを見ると身を震わせた。
公式記録には沈没の報告があるが、沈没地点は今も特定されていない。

 

ラウス・シモンズ号(Rouse Simmons)

年代: 1912年/アメリカ・ミシガン湖
概要:
3,000本以上のクリスマスツリーを積んで出航した「ラウス・シモンズ号」は、そのまま消息を絶った。
数日後、雪に包まれた湖上に、ボロボロの帆を掲げた幽霊船が現れたという。
地元では“クリスマスツリー船”の伝説として語られ、毎年の冬になると湖に祈りの灯がともされる。
実際に沈没記録が残る、哀しくも美しい冬の亡霊である。

 

コペンハーゲン号(København)

年代: 1928年/太平洋
概要:
デンマークの五本マスト練習船「コペンハーゲン号」は、260名の士官候補生を乗せて南米へ向かったが、途中で消息を絶った。
以後、太平洋の各地で“似た船影”の目撃が相次ぎ、「太平洋の幽霊船」と呼ばれるようになる。
沈没の証拠は見つからず、通信記録も途中で途絶えたまま。
その名は今もデンマーク海事博物館に残り、若き命を乗せた幻の航海として語り継がれている。

 

幽霊船が伝える、人と自然の記憶

幽霊船の伝承は、古代から現代まで形を変えながら語り継がれてきました。
科学が進歩した今も、すべての謎が解けたわけではありません。
そしてそれこそが、海という存在の魅力なのです。

メアリー・セレスト号、ミサキ、フライング・ダッチマン──。
これらの物語を知ることは、人が未知に挑み、恐怖と向き合う勇気を知ること。

今度、夜の海を見たとき、遠くに光る船影を見たなら──
それは恐怖ではなく、「生きた証」の物語かもしれません。

 

FAQ よくある質問

Q1. 有名な幽霊船とは?
世界的に知られる幽霊船には、嵐の中を永遠にさまよう「フライング・ダッチマン号」、乗組員が忽然と消えた「メアリー・セレスト号」、そして南太平洋で漂流した「ジョイタ号」などがあります。これらは実在の記録や伝承が混ざり合い、今も“海のミステリー”として語り継がれています。

Q2. 幽霊船とは何を意味するのですか?
幽霊船とは、乗組員がいない状態で漂流していたり、伝説として語られる“霊が乗る船”のことを指します。実際の漂流事件から、海難事故の慰霊や自然現象をもとにした民間伝承まで、さまざまな形があります。

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